Life is ART!

高齢者施設で活躍しているアートワークセラピスト達の旬な声をお届けします。

秋はいいなぁ~

2013-10-11 19:32:36 | 素敵な現場
こんにちは。シニア担当のYokoです。

秋になったぁ~と思ったら、数日暑かったですね。

オフィスのビルの入り口に大きな雌のイチョウの木

そう、もう銀杏が落ちているんです。(ちょっとくさいですが・・)

そして風と共に金木犀の香り

季節が変わって行く様子を感じて暮らす。。。。日本っていいなぁ~としみじみと感じます。


先日のシニアアートワーク



さてさてこの袋の中身は・・・

「これなぁ~に」
「私そっちのがいい」
「私は大きいのがいいのよ」

シニアの皆さんなんて意欲がたっぷりなのでしょう。

「大きいつづらと小さなつづらのお話がありましたよね。」
そうお伝えすると
「あははははは。それでも私は大きいのがいいのよ!」

生きるってこういう事なのかも。。(笑)

様々な大きさなの袋を開けると、真っ赤なりんご 薄茶色の梨、深い紫のぶどう ピカピカ光るオレンジの柿
手にして頂き、大きさや重さを味わうだけでなく
匂いを嗅いで嗅覚の刺激です。

いつもおとなしいS様女性などは
回ってきた巨峰の匂いだけでは足りなかったようで
これまでに一度も見たこと無い表情

「食べたいわぁ~」と。

あまりに食いしん坊なその顔にまた大笑い。

さらに袋を開けると、そこには色とりどりの落ち葉たち
これにも皆さん更に驚かれていました。

秋の色を匂いをたっぷりと感じた後は
この日はクレヨンを使って自分の秋色を楽しむワーク
クレヨンの滑りのよさ、色の鮮やかさ、何より握るだけで描ける楽しさ
腕を動かし、線で楽しみ、塗りつぶして味わい そして最後は描いた紙を
葉っぱのようにちぎって、紙がビリビリ破ける音の刺激や指先の刺激



最後は皆さん落ち葉ひろいで作品に仕上げていきました。


田舎を思い出された様子です。
「腕が痛くて・・・」といつもはやめてしまうこともあるのですが
今日はお隣のOさんとおしゃべりが弾みました。
「田舎の小さな秋」・・・・何か歌でも歌いたくなりませんか??


大きな紙が山のように見えたそうです。
そこからご自分のふるさとのお話へ
「赤城おろしが吹いて寒いんですよね?」
そう伝えると「そうなんだよ。」と。
群馬県のふるさと思い出が一枚の作品になりました。


たくさんたくさん何度も何度も塗りこむ塗りこむ
金色のクレヨンはどんどん無くなって
そこに落ち葉を三枚
更に台紙は裏側を
芸術の秋です。


私はこの作品を見て、
思わず「あああ、失礼しましたぁ~」と頭を下げてしまいました。
そう、だって落ち葉ってお家によってはお掃除の対象です。
「はいたそばから落ちてくる。何度やっても落ちてくるんですよ」
秋=落ち葉=お庭=掃除=たいへん!!
そう記憶されているのだそうです。
タイトルがお茶目ですよね。「おそうじたいへん」



ひと風ごとに寒さが増して
秋がやってきますね。。


どうぞ秋を皆さんも楽しまれて下さいね。





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