「あなたの花が咲いていく」

シニア担当のYokoです。

午前中ぶらぶらとお散歩していたら、ポツリポツリと雨が・・・

そして数分後には大雨・・

傘を持って出かけていなかった私。

アーケードのある商店街から我が家まではほんの数分

雨宿りしている人たちもいたけれど、なんだかこういう雨に打たれてみたくなりました。

ほんの数分　えい！駆け足だっ！

着ていたグレーのTシャツは水玉模様になって、適当にとかしただけの髪の毛はシャワー後のように・・

びしょびしょなんだけれど何か楽しい　

どこか疲れていたりしていた自分がなんだかどんどん楽しくなって元気になって

そうしたらその後・・・自宅で仕事がはかどる　はかどる

元気のなかった心が潤ったかのよう・・・雨という自然の力のおかげかもしれません。


今いろいろと昔の資料をひっぱりだしたりと、以前お知らせした新しいクラスや出版の為の「準備のための下準備」（笑）をしています。

ワークシート見てみたり、これまでに撮りためたシニアの皆さんの作品だったり

お元気でニッコリしてらっしゃるあの人　夢中で作品とにらめっこしているあの人

あーこれは一緒にあの仲間とやったワークだぁ～　これはあの子だ。。元気かなぁ？？　私わかーーーい！とか。。

そう、お掃除の時にアルバム引っ張りだしたら先に進まないのと一緒で、だから「準備のための下準備」なんです。

雨でしっとりとした私の心に、なんでしょう、懐かしさもあるけれど、ぽわんと温かいものが沢山咲き出したのです。


「ああ、頑張ってきたんだな。私」


この季節は「紫陽花」をテーマにワークをすることが多いです。

シニアの皆さんの体調や状態でプログラムを変え、材料を変え、味わうものを違えて・・・

いろんな紫陽花がありました。　本当にいろんな紫陽花が。。




　雨を透明折り紙で楽しんで。。
　見事に咲く紫陽花です。



　和風な部屋の窓のイメージで紫陽花と雨　
　紫陽花は押し花ですよ。
　静かで美しい作品ですね。



　まるで七色の雨　バランスよくスパンコールで表現されていますね。
　雨に打たれて輝く紫陽花　キラキラ　キラキラ



　認知症が進んでいた方向けのワークではペーパーフラワー用の紙を握ったり丸めたり・・
　手からの刺激を通して・・
　最後は素敵な紫陽花のリースです。



　介護フロアではお花紙をただ摘んで
　でもどうですか？
　見事でしょう。満開でまるで今そこに咲いているかのようではないですか？？



　この女性とは長いお付き合いになりました。
　笑顔が満開で明るくてやさしくて、この紫陽花の通りの方です。
　月日を経て環境も変わってきましたが、お会いするとこのままの笑顔は変わってはいません。




　あるフロアでは作品タイトルをつけるのが大好きな方が多い
　そのタイトルはとても私達では思いもつかないものばかり
　そう「詩人」です。
　心の中に「詩（うた）」がある。
　みなさん、長い人生を積み重ねてきたからこその「詩（うた）」があるんです。
　その「詩（うた）」をそっと歌い出すのは、やはり自分らしい色合いで形で
　アートという表現がそうさせるのでしょうか・・・・




　「手のひらの中の紫陽花」
　この時のワークの様子を書いたブログを久しぶりに読みました。



　泣きました。



なぜ私はシニアアートワークをやっているのだろうか？

なぜ私はそのことを伝える講師という仕事を選んだのだろうか？

それは私にとってどういう事で、何を創りだしたいのだろうか？？


ブログが書けない・・そう告白したのは半年前ぐらいだったでしょうか？？

ぐるぐると混沌とした世界に入り込んでいたともいえるし

改めて次に進むための確認の時間だったとも今なら言えます。



手のひらの中の紫陽花・・・・

私の両手には沢山のシニアの方、そして沢山の仲間とアートを通して作り出し味わってきたものがあります。

ここに載せていないまだまだ沢山ある紫陽花　色とりどり

一つ一つ違っていて、いろんな色でいろんな形で　大きさも向きも　全部違って

でもどれもみんなイキイキしていて　キラキラして咲いている

そんな紫陽花がもう私の両手では持ちきれないくらい　たくさん　たくさん　あるのです。



先ほどのブログに登場した女性は、今年のはじめにお亡くなりになりました。

私はいつだって現場の皆さんから次に進む大切なメッセージを頂いて来ました。



「人生は一度です。あなたがやりたいようにやりなさい」


私はこの言葉に再び出会うために、準備のための下準備をしていたのかもしれません。



そうです。

私はこの自分の両手に咲いているたくさんの花を誰かに渡していくのです。

そしてその花をきっかけにして

「あなたの花が咲いていく」

あなたの人生が豊かに彩られていくような

そんな講座を開きます。

ひとりでも多くの花が咲くように

丁寧に　丁寧に

私の言葉で伝えていきます。



ふぅ。


雨のお陰で・・・やっとわたし咲けそうです。

感謝