Life is ART!

高齢者施設で活躍しているアートワークセラピスト達の旬な声をお届けします。

スターと私

2018-05-21 11:19:50 | 素敵な現場
こんにちは。
シニア担当のtatsukoです。
5月は爽やかな風に誘われて旅に出たくなる季節ですね。

今回はシニアの皆様と一緒に、皆様の青春の心の旅を楽しみました。
憧れのスターや映画にドキドキ、ワクワクするのは、
年齢に関係なく今も昔も変わらないのではないでしょうか。
 
テーマは「スターと私」。
台紙にお好きな昭和のスターの写真や映画のポスターなどを集めて貼っていきました。
アートをする以上に、スターの写真を眺めて青春時代を
(今も青春なのかもしれないですね)
思い出して、味わいながらお話しする時間が多かったように感じました。

ワークの時間の前から、準備している私たちの所に来られて、
当時とても流行った歌「青い山脈」の歌詞が置いてあるのを見つけられて、
自然と自ら歌い始める方も。

実際に「青い山脈」の歌を流しているテーブルに着かれたシニアの方々は、
テーブルの上にある、沢山の往年のスターの写真を手に取られ、
すぐにご自分の前に集め始めました。
とても微笑ましく、
「私もその気持ち、分かります!」
と、心の中で呟いていました。
 
ほぼ70歳代から100歳位の皆様の青春時代は、
どのようなものだったのでしょう。

「東京物語」の映画のポスターを台紙に貼って、
「これ、もらっていいの?これ一枚だけでいいわ」
としみじみと眺め、映画のストーリーを詳しく話して下さる方。
「何回も観たのよ、テレビでもやっていたしね」
私たちはその言葉に耳を傾けて、初めて知る映画の内容や、スターの名前を覚えます。

目を輝かせながら、台紙に何人ものスターを貼る方。

「アラビアのロレンスが好き」と教えて下さる男性の方。
スター写真の素材が無ければ、なかなか知ることもできなかったでしょう。
この方の「好きな映画」も知ることが出来ました。

スターを並べる配置を、最後まで試行錯誤されていた女性の方。
この方の情熱が感じられました。

「オードリーヘップバーン、ローマの休日」
と、外国映画の俳優さんの名前が次々出てくる方。
良く映画館に通ったそうです。

お隣の方に写真を選んで差し上げる方もおられて、
和気あいあいで笑顔の交流です。

皆様がそれぞれの輝きを放っていて、
豊かな時間が流れていました。
また同時に私達セラピストも、
皆様から沢山の贈り物を受け取った一日でした。





最新の画像もっと見る

コメントを投稿