薩摩おごじょ

薩摩狂句勉強中です。

2015.5月

2015-07-01 09:03:55 | 日記
(総評)黒柱先生

 今月も投稿者が少なく、寂しいですが、句会で研修する機会の無い方には何かしらお役に立っているのではという思いもありますので、今後も出来るだけ続けていきたいと思っています。
地元の皆さんも参加していただき、盛り上げていただければ有難いと思います。

.竹ん秋(あっ)食放題(くほで)食(く)わせっ子は育(そだ)っ



 「竹の秋」は「5月から6月に黄葉して落葉するため、その時期を竹の秋と言う。筍が大きくなった後なので、まるで子供を育てた親の竹が、疲れて枯れていくようにも見える」(ネット情報)そうですが、人間の子育てと重ね合わせて面白い作品になりました。


.服(ふく)買(こ)かて毎月(めつっ)追(お)わるい伸(ぬ)っ盛(ざか)い

 自由吟としてなら、共感を覚える句ですが、これも「筍」が見えてきません。
 写真に負ぶさりすぎの感じがしますが。「服(ふく)」→「服を」ですから「服(ふ)く」送り仮名の基礎を再確認しましょう。

.若(わ)け美人(シャン)い 負(ま)けん馬力(ばりっ)で踊(おど)い婆(ばば)


 元気溌剌なおばあさんの踊振りが目に浮かんでくるようです。わざわざ「若け美人に」としたところに対抗心を感じさせます。「美人(シャン)い」→「美人(シャン)に」

・部屋(へや)ん中(なか)花で埋まった子分限者(こぶげんしゃ)

 ご存知の通り「分限者」は方言ではありません。国語辞典にも「金持、財産家」などと載っています。また、西日本でも使われていたようです。ただし、「子分限者」という言い方は、はっきりとは分かりませんが鹿児島以外では使われていないようです。

 さて、この句ですが、下五が薩摩語(鹿児島方言)ですから、薩摩狂句には違いないのですが、上五と中七は共通語です。薩摩語に言い換えられるところは言い換えたほうがよいでしょう。例えば、中七は「花で埋(い)かった」など。

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