第19回全国専攻科研究集会に参加いたしました
コロナ禍における行動制限が解除され、4年ぶりに対面形式による第19回全国専攻科研究集会が11月11日・12日の2日間にわたり、大阪保育福祉専門学校(大阪府三島郡島本町)にて開催されました。
我々、NPO法人専攻科滋賀の会 福祉型専攻科の「スクールなかま」からも、ゼミ生7名とスタッフ4名が出席し、全国の仲間との触れ合いを楽しんできました。両日とも半日の開催でしたので、研究集会と合わせて校外学習も行いました。
【2日間の行動スケジュール】
1日目|11日(土)
午前 大山崎山荘美術館見学
午後 研究集会 ・ゼミ生研究発表
・小畑耕作先生による講演「教育年限延長のこれまでとこれから…」
・モルック体験・交流会
2日目|12日(日)
午前 分科会 ・実践報告 ・公開授業(音楽)
午後 京都タワー観光 (終了)
【2日間の行動レポート】
1日目は、朝早くJR近江八幡駅(滋賀県近江八幡市)に集合し、会場最寄り駅のJR山崎駅(京都府乙訓郡大山崎町)へ出発しました。初日のプログラムを終え、帰路JR近江八幡駅に到着したのが18時半すぎでしたので、ゼミ生の帰宅は夜19時をまわったのではないでしょうか。
午前の美術館(アサヒグループ大山崎山荘美術館:京都府乙訓郡大山崎町)がある天王山中腹まで歩いて登り館内を見学した後、午後の大阪保育福祉専門学校(大阪府三島郡島本町:午前活動した京都・大山崎町の隣町)で開催された研究集会に参加しました。本集会に参加している各団体紹介時に、ゼミ生達が各々サンデーゼミナールで取り組んでいる研究の発表をしたり、午前の見学と打って変わって、とても緊張した時間を過ごしたと思います。それでも帰りの電車の中では楽しいお喋りが止まらず、ゼミ生もスタッフも穏やかな気持ちに包まれていました。
2日目も同様に朝早くに集合、会場の大阪保育福祉専門学校に到着するなり、ゼミ生とスタッフそれぞれ分科会に出席するため分かれて行動することになりました。そして、あっという間に全プログラムが終了し、来年の全国集会の開催地が広島と発表されました。少しの交流を楽しみ、会場をあとに…。
京都駅で下車しお好み焼きを食べ、京都タワーへ。休日の京都を短時間ではありましたが漫喫しました。
この2日間を通して全国の専攻科で学ぶ青年たちの、これから何かに挑むような真剣な表情に出会いました。しかし、研究会に参加している青年達とお話してみると、優しくて柔らかな雰囲気を出しておりました。バランスのとれた彼らの人柄は、専攻科での学びを積み上げてきたからだと感じています。それは、専攻科で青春を謳歌している青年たちは、生きる「チカラ」を身につけ自分で人生を創っているのだと思います。
ここで、予期せぬ困難に出会っても「なんとかするチカラ」を手に入れた、「スクールなかま」の青年を紹介します。まさに、この研究集会1日目、この青年は慌てて駅に向かい交通ICカードで改札をくぐろうとしたところ、交通ICカードを忘れてきたことに気付きました。切符を買う時間もなく、どうしたらよいのかわからなくなった彼は、駅員さんに交通ICカードを忘れたきた事、〇時〇分発の電車に乗りたいことを伝えました。すると、駅員さんは乗車証明書を発行してくれ、彼は乗りたい電車に乗ることができ、JR近江八幡駅で予定通りに集合することができました。いつもの彼からは想像もできなかったのですが、彼はこのような力を持てるようになったのは、我々の「スクールなかま」で自ら育てた「チカラ」だと感じました。
専攻科で学ぶのは青年たちだけではありません。講師やスタッフも学んでいます。青年たちから教わる生き切る「チカラ」。
今日もスクールなかまのゼミ生たちの顔、研究集会で出会った青年たちを思い出し、パワーをもらいながら私も人生を生きていきいます。
長々となりましたが、これで研究集会の報告を終わります。 スタッフ 中屋ともこ