昨年11月以降、今日までの「専攻科滋賀の会」の活動報告になります。
下記、ご確認の程お願い致します。
1、「専攻科滋賀の会」発足後最初の学習会(障がい青年の自分づくり)を開催
昨年7月11日(日)に発足した「専攻科滋賀の会」は会の方針に基づいて活発に活動を展開してきました。具体的には昨年11月8日(日)に開催した学習会では全国で初めて公立の鳥取大学付属養護学校専攻科を立ち上げられた渡部昭男先生を迎えして、丁度タイミング良くこの日に到着した新刊と同じ「障がい青年の自分づくり」と題して講演をして頂き多くを学ぶことが出来ました。
私たちは2年前の12月に開かれた「第5回全国専攻科研究集会IN鳥取」に参加する前日に鳥取大学付属養護専攻科の公開授業を見せていただきイメージはつかんでいたので身に着く学習会となりました。なお、渡部先生は滋賀の「人間発達研究所」副所長でもあり、滋賀とは専攻科課題でも大きなつながりが生まれることを願って今後とも大いに交流を広めていきましょう。
2、第6回全国専攻科研究集会に滋賀から12名が参加
第7回は滋賀で開催 2010年12月12日(日)於:近江八幡市(予定)
全国専攻科研究集会第1回は2004年大阪、第2回は2005年三重、第3回は2006年愛知、第4回は2007年和歌山、第5回は2008年鳥取、そして第6回は2009年12月大阪で開催されました。この大阪大会に滋賀からは12人が参加をしました。この大会で副会長の坂井清泰さん(大阪電気通信大学教授)が「青年教育と専攻科」と題して記念講演をして頂きました。その後5分科会に分かれ学び合うことが出来ました。なお、集会終了後第6回総会が開かれ、次期第7回全国専攻科研究集会は滋賀で開くことが確認されました。早速滋賀の役員会には報告をし、開催期日は12月12日(日)会場は近江八幡市を予定することとなり、近々に開催準備体制をつくることになります。
早速この決定は1月に発行した「専攻科滋賀の会ニュース」(第2号)に大きく報告、案内がされ会員各位や関係団体には送付されていますのでお読みください。
3、きょうされん滋賀に加盟する事業所へのアンケート結果が纏まる
2007年8月には滋賀県内の12養護学校高等部1年生から3年生の全保護者を対象に行ったアンケートで、養護学校高等部卒業した後教育期間を2~4年程度延長が必要という答えが72%、次いで2008年11月には滋賀県内15の養護学校全教師アンケートでは76%、さらに昨年2009年11月にはきょうされん滋賀支部加盟の事業所職員アンケートを行ったところ、同じく76%が高等部18才卒業後の教育期間延長を望む声が出されました。
養護学校高等部を卒業して作業所などに通所される重い障害のある仲間たちを受け入れる事業所側からみたアンケート調査は全国で初めてであり、今後しっかり分析しておく必要があるものと思われます。
いずれのアンケートでも自由記述欄に叫びのような書き込みが予想以上に多く寄せられているのも特徴です。例えば「発達がゆっくりな人ほど時間をかけて学ぶ必要があると思います。障害を持っている人は高校を卒業してすぐ就労という道しかないのは絶対おかしいと思います」。「養護学校では一人の生徒に二人の教師が配置されているが、作業所では7人に1人という現状がある。その厚い体制からのギャップをうめる、実社会に近い環境での発達保障、職業訓練の保障をしてもらう場が必要」など受け入れる側から見た専攻科などの必要性がリアルに書かれているのです。
4、アンケート結果は滋賀県教育委員会や自立支援課、知事秘書課などにお届けしました
去る1月28日(木)、立岡会長、今野副会長、森本副会長はきょうされん滋賀支部加盟の26事業所196人から寄せられたアンケート集計結果の報告に県教育委員会、自立支援課、知事秘書課の他、いつもは「専攻科滋賀の会」の活動内容などを郵送していますが、これまで訪問出来ていなかった滋賀労働局職業安定部の職業対策課、商工観光労働部労政能力開発課の緊急雇用対策推進室、進路保障推進協議会、雇用開発協会にも足を運び障害青年の専攻科を求める熱い声があることを報告させていただきました。特に教育委員会、障害者自立支援課、知事秘書課では時間を取っていただき懇談もし、養護学校卒業後の生徒を受け入れる作業所などのアンケートでも76%の職員が教育期間延長を望んでいることをお伝えしました。
なお、きょうされん滋賀支部の加藤直樹理事長はじめ、アンケートをお願いした50事業所にはお礼と結果報告をお届けしました。その他全国障害者問題研究会、きょうされん本部、障害児の生活と権利を守る全国連絡協議会にも養護学校保護者アンケート、養護学校教師アンケート、きょうされん滋賀支部事業所アンケートの結果を比較検討できるグラフにまとめお届けしておきました。
現在、滋賀のような動きをされている三重県をはじめ今後は和歌山県、東京など、全国に広まるよう意識して運動化していくことが大切と思います。
5、「養護学校などで学ぶ生徒や保護者など」が運動の軸です
ねがいの主人公は「養護学校などで学ぶ生徒や保護者」です。昨年7月に発足した「専攻科滋賀の会」は現在240人の会員となってきています。(発足から11月までに約100人、そして現在240人)その会員内訳で、専攻科を必要とするねがいがもっとも強いのは保護者ですが、その保護者の会員割合が少ないことが課題です。
但し、保護者アンケートでは高等部卒業後の教育期間延長をねがう書き込みがたくさんありました。例えば「健常児でさえ、大学や専門学校があるのに、障害児は養護学校を出たらすぎに就職なんてあり得ない。障害児こそもっと時間をかけるべきではないかと思う」等々。こうしたねがいを実現するには学校現場や教育委員会など、関係機関が動かねばなりません。そのためにはねがいをもつ人たちを中心になって声をあげ、その声を世論化させることが最も大切なことです。専攻科滋賀の会はねがいの当事者である保護者の会員割合を増やすよう今後努力をせねばなりません。
そうした中、去る2月18日(木)の午後、滋賀県下の養護学校PTA会長会議が行われました。その席上にお招きいただいたので立岡会長と森本副会長がアンケート結果など具体的な資料を配布し、専攻科滋賀の会発足に至る経過や具体的活動内容の説明をさせていただきました。参加された20名近くのPTA役員はうなずきながら熱心に聞かれていました。質問では専攻科は障害の軽い子どもが対象になるのでしょうか、とかアンケート結果についての意見なども出されていました。
PTA役員との話し合いは今回初めてですが、今後とも専攻科滋賀の会に参加していただけるよう積極的に働きかけていきたいと考えています。
ところで現在の会員内訳は教師57,5%、保護者9%、福祉関係者16%、その他27,5%となっています。なお、この間ある会員さんや市議会議員さんが周りの人に積極的に訴え会員を増やして下さっています。こうした活動に専攻科などが必要だという確信とそれを世論化ささねばという熱いエネルギーを見る思いがし、元気づけられます。皆さんとともに今年度300名会員目標を達成させるよう奮闘しましょう。
6、「シンポジウム」&「和太鼓と踊りの講座」を開催
詳細は
http://blog.goo.ne.jp/senkouka-shiga/e/1f572c7dfb6d5d36271bf577c2e75f5d
をご参照ください。
会場をお貸し戴きました、びわこ学院大学の職員の皆様、ボランティアで参加協力戴きました学生の皆様、お忙しいところご参加戴きました関係者の方々、本当にお世話になり有り難うございました。
今後共ご協力賜りますよう、どうぞ宜しくお願い致します。
2010年03月01日(月)専攻科滋賀の会 会長 立岡晄
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