中庸とは、大まかに言えば「過不足がなく調和がとれていること。」
「論語」では「中庸の徳たるや、それ至れるかな。」と孔子が述べたとされています。
中庸であること、つまり「何事にも偏りなく行動できる人は素晴らしい!」と申されているのですね。
さて、中国医学では「陰陽の調和」なるものを重視します。
「陰」と「陽」はそれぞれ相反する事象。
-と+のような関係ですね。
そして、注意しなければならないのは「陰」と「陽」のどちらかだけの存在はないということ。
そのため、常に陰と陽のバランス関係を意識することが必要となります。
陰と陽、どちらに偏りすぎてもよくない。
つまり「中庸」こそが健康の基本だということですね。
「陰陽の調和」すなわち、心と体の「中庸」を目指すことこそ
道の医学の理想なのだと思います。