昨年、大学で同じ部活だった同い年の同級生が膵臓癌で亡くなりました。
数年に一度OB会で顔を合わせる程度の仲ではありましたが、
それでも卒業以来、同じ時間軸で生きていること、
そしてこれからも生きていくことが当たり前だと思っていました。
その甘い認識が脆くも突き崩された瞬間でした。
そうでなくても昨年は新型コロナウイルスの感染拡大による医療逼迫によって
自身や身近な人が感染した場合に適切な医療が受けられるだろうかという不安がよぎりました。
そして世界ではコロナショックを皮切りに
原価高騰、物流の停滞など諸々の事情による値段の上昇や品薄の傾向が話題となりました。
当たり前のように守れたはずの命が守れなくなるかもしれない。
当たり前のように手に入った物が手に入らなくなる。
今まで当たり前だったことが当たり前でなくなってくる。
その始まりが2021年だったような気がします。
2022年は当たり前でなくなったことが逆に当たり前になるのかもしれません。
そして例えば病気になってから健康のありがたさが分かるように、
当たり前が当たり前でなくなって
当たり前であったことの貴重さ、有難さが身に染みて分かるのでしょう。
当たり前の価値や意味を見つめ直し、
自分や治療院という存在がどうあるべきなのか考えてみたいと思います。
本年もよろしくお願い申し上げます。