昨日はジョンとアドレーションの後、いつものレストラン「カルサ」で食事をした。
ジョンと私の体調は同じように悪かった。
いくら休んでも身体から疲れは取れず、胃がキリキリと痛む、肩が重いなどの症状がまったく同じだった。
カルカッタの生活に慣れるまでにはこのような過程をどうしても通らなくてはならない。
しかし、ジョンの心はいたって元気であり、カルサの支払いの時、500ルピー札を出すと、店員がそれをすかしてみてチェックした、するとジョンは店員に「それは自分が今日の午後作ったものだから、とてもフレッシュだから、大丈夫だ」と言っていた、ジョンはいつもこういう感じである。
昨日私は朝マザーハウスでパンとバナナだけを取り、日中はビスケットのみで過ごし、エレキトラル入りの水を三リットル飲み、今日は快復した。
目が覚め、身体が思うように動くことがほんとうに嬉しいことと思えるのである。
ジョンも元気そうだった。
病院では一人の患者が亡くなっていた。
病院の前では一人の男性が腕を小刻みに震わし、もう虫の息だった。
バーニーとアイリッシュジョンと相談した。
このままここで看取るか、シュシュババンの救急車を借りてプレムダンに運ぶか、それとも、警察に行って緊急で国の病院に運ぶか。
結局搬送中に亡くなる恐れが強いと言う判断から、国の病院に収容するように決まった。
バーニーとマリーがその仕事をした。
駅は私とマリオ、ジョンが回り、運ぶ患者はいなかった。
今日、マリオはかなり体調を崩している、頭痛と咳、身体のダルさがあるのだろう。
駅を回っているとき、一人の片足を引きずりながら、列車の中を覗いている男性がいた。
見るからに貧しく、汚れきった格好をしていた、私は彼に近寄り、食べ物をあげようとすると、彼は微笑み、何も受け取らなかった。
最後には彼は両手を合わしていた。
これがどういう意味なのであろうか、彼は自分が拾い食いが出来るから大丈夫というのだろうか、それはほんとうだったのか、私には分からなかった。
ただ彼の笑顔はほんとうに美しかった。