洗礼式まで、あと二時間である。
もう少しゆっくりと書こうと思っていたが、もうあまり時間が無くなってしまった。
式の前にママの家に行く必要もあるし、マザーハウスには二時に集める予定である。
だが、今日は仕事を休み、十分身体を休めたので調子は悪くない。
今朝は久しぶりにシスターシャンティと話をした。
シスターメルシーマリアがチャペルで車椅子に座りながら祈りをしていた彼女のもとに私を連れて行き、私の洗礼のことを伝えてくれた。
彼女はドクターでマザーが生きていた頃、彼女がマザーのマザーハウス内でのドクターであった。
以前は元気だったが、ガンや骨折などをしてからはもう歩けることが出来なくなった、歳もかなり取っている。
しかし、彼女の微笑みの中には深い愛情と平穏な心が十二分に伺えた。
彼女は私の顔は覚えていた。
私の友達のグレッグとタンと彼らの子供のことを話した。
それから、シスターメルシーマリアは私のために洗礼服を用意してくれていた。
私がジムとジョアン「ママ}がすでに服は買ってくれていると伝えたが、念のために用意したと言う。
だが、その二着ともかなり大きすぎて、やっぱりちょっと駄目かなって、彼女は笑っていっていた。
昨日、いや、もう一昨日になる、ダバタさんと夕食を食べた。
その時にどうして自分がカトリックになろうと思ったかを来たれたので話した。
カトリックの家族のなかに普通に生まれ育った私の悩みや葛藤などは、彼女は想像していなかったらしい、それはそうだろうとも思った。
もうボランティアにはいないが、この前までいた中国人のイキと言う子はカトリックになりたがっていた。
中国でカトリックになるのは私には良く分からないがまず不可能であろう、それも十分彼女は承知しながらも、カトリックになりたいと望んでいた。
その彼女が持つ悩みや葛藤は、私のものとは同じとは言えないが、彼女のその痛みを私は感じられる。
私は私の喜びのうちに、誰かの痛みを忘れたり、感じられなかったりするようなことにはなりたくない。
もう少し書きたいことはあるが、もう時間である。
行かなくてはならない。