通勤途中に、四季折々の花が咲き乱れる畑がありました。
山茶花、紫陽花、バラ、コスモス、カンナ・・・
畑の隣に1軒の家があって、そこに住むおばあちゃんが世話をしていました。
家の庭には、と~~っても背の高いサボテンがあって、それもまた、たくさんの花を咲かせるものでした。
ところが、そのおばあちゃんが亡くなると、あとを引き継ぐ人はいなかったらしく、畑は荒れ放題。
サボテンの花も見なくなりました。
それでも、畑の花たちは、時期がくると、それなりに綺麗に咲いていたのです。
雑草に埋もれながらも・・ね。
それが、先日、そこを通りかかると、きれいに雑草を刈ってあるじゃありませんか。
当然、花たちも・・・。
雑草と一緒に、横たわっていました。
なぜか、真っ赤なグラジオラスだけが畑の中ほどに2,3本、ツンと立っていました。
こんなものなのですね・・・。
この世の無常と無情を感じた出来事でした。