詩絵里(★シェリー★)の星の囁き達

尾崎詩絵里(★シェリー★)の自作恋愛小説及びポエム、写真専用部屋です。掲載文の引用、転載は固くお断りいたします。

最終章 人間の狂気と狂喜 愛憎物語「白と黒」

2012年03月28日 | 愛憎物語「白と黒」
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この小説は、文中に若干の性的描写及び残忍な描写が出てきます。ご了承の上お読みください。
本著書は、作者のオリジナルフィクションであり、登場する人物及び団体名は実在するものと全く関係ありません。

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最終章「そして現実」


瑠璃の死体をつめたスーツケースは
海を遊覧していたクルーザーに乗っていた若者達に発見された。

中味を確認した警察官たちはその場で嘔吐をしたものも少なくなかったと聞いた。

どれだけ人は人を憎めば
こんなにむごいことができるのだろうかと思うほど
瑠璃の体は、切り刻まれていた。

幸成のマンションのバスルームの排水溝からは、瑠璃のDNAと一致した毛髪が発見され
クローゼットの奥からは、バスタオルにくるまれた電気のこぎりが発見された。

捜査にあたっていた警察官が驚いたのは
真新しい血のほかにもうひとつ
遠い昔にしみついたもうひとつの血液が電気のこぎりに付着していたことであった。

それは
幸成の母親のものだった。
重要参考人ということで幸成の父親は、警察に呼ばれ
幸成の母親を殺害したと自供をした。

親子二代にわたって
心変わりをした女性を
同じ方法で
同じ凶器で
この世から葬りさったのだ。

幸成は今
自分が現実だと信じていた
白い世界に閉じこもり

もう、現実の黒い世界へは
戻ってこない気なのだろうか

目はうつろで
精神は崩壊し
病院のベッドの隣においてある
無機質な白い椅子に向かって
一日中
瑠璃、瑠璃と話かけている



渦巻くジェラシー

静かなる凶器

それら

すべてを持って

人はそれを愛と呼ぶ



現実と

そのふたつの世界が
心の中で入れ替わったとき
人はどちらが実体だと思うのだろう

今・・・・
あなたは夢の中ではなく
本当の世界で
生きていますか?

~Fin~


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第二十章「黒いタオル」人間の狂気と狂喜 愛憎物語「白と黒」

2012年03月22日 | 愛憎物語「白と黒」
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第二十章「黒いタオル」

俺は、早くこの悪夢がまた覚めてくれるのを待っていた。
悪夢が覚めれば再び天使のような瑠璃の笑顔が俺を迎えてくれる・・・・・

なのに、頭痛はひどくなり、めまいや吐き気もおさまらず
夢は一向に覚めそうもなかった。

雄喜の通報でかけつけた警察官たちが、俺の部屋をところせましと歩き回っている。
先に雄喜から情報を聞いていたのだろう。
捜査令状はすでにとってあったようだ。

探しても見つかるはず無いのに・・・・・
瑠璃は永遠に俺のものなんだから・・・・・


そうあれは、俺が小学生のときだった。
その1ヶ月くらい、夫婦喧嘩ばかりしていて機嫌の悪かった父親が、珍しく早く帰っていた。
学校から帰り、いつものように持っていた鍵を開けて家に入ると
父親は、風呂場から出てきたところだった。

「お風呂はいっていたの?」
と聞くと
「まぁな。」
と言った父親の髪はぬれてなかった。

そしてその日から、母親の姿は見えなくなった。

親戚の話だと母親は、父親の会社の同僚と浮気をしていたらしい。
その男とかけおちをしたという話を大きくなってから聞いた。

高校生のとき、それを俺は、物置の奥からみつけた。
刃先には真っ黒なしみがたくさんついていた電動ノコギリを
そののこぎりをつつんであったバスタオルには血だったであろう黒い液体でこう書いてあった
「裏切り者には制裁を・・・」


「最終章」へつづく~




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第十九章「黒い写真」人間の狂気と狂喜 愛憎物語「白と黒」

2012年03月21日 | 愛憎物語「白と黒」
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第十九章「黒い写真」


「橋本さん!!!!!!」
仲間の一人から恐怖に怯えた叫び声が聞こえた。

雄喜はその声に反応して、隣のベッドルームのクローゼットへ行く。
「見つかったか・・・・」
ふっと俺は、唇の端だけで笑ってみる。

クローゼットに貼り付けてある俺のコレクションに男たちは、声がでなかった。
1000枚以上はあるであろう。
俺の愛する愛べき女
瑠璃の
出会った当初の隠し撮りから、愛し合っていたころの裸の写真から
そして
ここに監禁していたぶったころの・・

そうこの頃の写真が今は一番多くなってしまったが
そんな写真がたくさん貼り付けてあった

そして
最後の数枚の写真は
真っ赤な
いや
どすぐろい
黒い写真でうめつくされていた。


第二十章「黒いタオル」へつづく~



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第十八章「黒い靴」愛憎物語~白と黒~

2012年03月13日 | 愛憎物語「白と黒」
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第十八章 黒い靴


ピンポンピンポン
ドンドン
すごい勢いでマンションのドアが叩かれる。

頭が割れるように痛かった。
いつの間にかリビングのソファーで寝てしまったらしい。
大理石のテーブルの上には、呑み散らかしたビールの空き缶やワインのボトルが散乱していた。
「お・・・おれは・・・」
二日酔いの痛みと吐き気でフラフラしながら洗面所へ向かおうとしていたとき
カチリと音がしてバンとマンションのドアが開かれる音がした

「幸成!!!!てめぇ!!」
いくつもの黒い靴が、土足で大理石の床を汚していく。
「徹底的に探せ!!」
「幸成!!てめえ瑠璃をどこへやった!!」
すごい形相の雄喜が俺のむなぐらをつかむ・・・・

「な・・・なんのことだ?」
「ふざけんな!!」
瑠璃がお前のマンションにいたことは携帯のGPSからわかってるんだ!!
あいつと最後に話をした状況とGPSのエリアから考えるとお前のマンション以外ありえないんだよ!!!

「いませんねぇ」
黒縁めがねをかけた、背の高いやせぎすな男が雄喜に声をかける。
「あ・・・私は弁護士で、橋本雄喜さんの依頼で、本日こちらに」
両手で名刺を俺に差し出そうとしたのを雄喜が片手で止める。

「柳さん・・・・こちらに血をふきとった後が・・・・」
一緒にきた男が、床にはいつくばりながら言う。
柳というのはこの弁護士を名乗った男の名前なのだろう。

「やはり誰かを監禁していたようです。」
柳に雇われたであろう男が、ゴミ箱から、いくつかのコンビにのレシートをテーブルの上に並べる。

「弁護士だかなんだか知りませんが、不法侵入で訴えますよ。」
と俺が言うと、雄喜はすごい形相で俺を睨み返した。

「呼べるもんなら、警察を呼んでみろ!!お前のほうが困るだろう。
さぁ瑠璃を出せ。瑠璃をどこにやったんだ。」



第十九章「黒い写真」へつづく~




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第十七章 白い波 愛憎物語~白と黒~

2012年03月12日 | 愛憎物語「白と黒」
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第十七章「白い波」

そのままボートは海の上をすべるように走っていった。
白い波の間を走っていく
テーブルの上のトロピカルカクテルは、氷がとけて情けない色になっていた。

瑠璃は俺だけのもの・・・
さっき、俺の腕の中で
「自分は俺だけのもの、浮気なんかしない」
とつげたつややかな唇・・・・

瑠璃を愛している
こんなにも一人の女性に夢中になったのは生まれて初めてだった。
自分が恋こがれていた女性が自分のそばにいる幸せ
恋人として寄り添ってくれる幸せ

俺は、この幸せを一生守るためなら
なんでもできると思った

俺は、いったんクルーザーのエンジンを切った

夏の日差しが水面を照らす
キラキラ輝いて綺麗だった。
瑠璃の肌のように
キラキラとまぶしさを持って・・・・
そう表面は、美しく輝く海
でも
その奥底には
光の届かない真っ黒な闇がある・・・・・・

ザブン
ひときわ白い波が
大きな塊を
飲み込んでいく
深く深く・・・・・光の届かない世界へ


~第十八章「黒い靴」へつづく~


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第十五話 二人 青春恋愛小説「恋花~KOIBANA~」

2012年03月08日 | 愛憎物語「白と黒」
恋愛小説「恋花」は、
作者のオリジナルフィクション物語であり、登場する人物、団体名は実在するものとは全く関係ありません。
高校3年生の淡くてせつない恋物語を描いていきたいと思っています♪
純愛をテーマにしているので年齢関係なく読める恋愛小説になっています。

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第十五話「二人」


部活は引退したし、ちょうど星波と俺の好きな小松崎瑠のニューアルバムを買いに行く予定だったから、放課後一緒に帰ろうと星波を誘おうと思っていたのに、担任に呼ばれた隙に帰ってしまったらしい。まぁきちんと約束していなかった俺が悪いのだが。

担任からは、もうそろそろきちんと進路を決定しろという、いつものお小言だった。
大学進学というのはもちろん決めていた。
バスケをやっていながらも両親に、部活と勉強の両立は必須といわれていたので成績もソコソコだった。

星波が通っている塾にも遅ればせながら、来週から通うことにした。
幼馴染の星波は、気心知れた男友達よりももっと一緒にいるのが精神的に楽だった。

俺の周りに寄ってくる女どもはみんな、見てくれだけはよくみせるが、下心がみえみえだった。
受験が終わるまでは色恋ごとにかまっている暇もなかったし、星波や紫苑がいるので女っ気は必要なかった。

お目当てのCDショップが見えるところまで来ると、自動ドアのところに星波の姿が見えた。
「おい・・・・せ・・・」
声をかけようと思って片手を挙げたところに、星波の後ろからひときわ背の高い男が見えた。
「し・・・・庄司・・・?」
庄司と並ぶと160cm無い星波はとても小さく見えた。

なんで星波が庄司と?
なんか俺はちょっと面白くない気持ちになった。

そりゃ何でもかんでも幼馴染の俺に報告する義務は無い。
でも・・・庄司はバスケ部の後輩だ。それも俺の後釜の新部長だ。

そんなことを考えていると星波と庄司はそのまま、駅に向かっていった。

あいつらどこへいくつもりだ・・・
俺は、無意識のうちにあいつらに見つからないように後をつけていた。
電車を一駅分乗り、二人は、駅前のバーガーショップに入っていった。

「あ・・・ここ・・・」
そういえば、今回の小松崎瑠のアルバムに入っている曲バーガーショップのモデルだって誰かがTwitterでつぶやいていたっけ。

窓越しに星波と庄司が笑い合っているのが見える。
星波は庄司が好き。
そんなのあいつの顔を見ていれば一発でわかる。
あいつが好きになるのは、いつもクラスで一番、かっこよくてスポーツ万能な男子だった。
あいつのそばには、俺のようなかっこいい男がいるのに
あいつはいつも違う男を見ていた。

「ち・・・ちょっとちょっと・・・・あれ見て!」
ふいに剣のある声が聞こえて、俺は振り向いた。
俺に話しかけているわけじゃないらしい。
「やべ・・・・」
その声の持ち主たちを見て俺は、その場から少し離れた。


第十六話「幸せな時間」へつづく~




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第十六章「黒いカメラ」愛憎物語~白と黒~

2012年03月07日 | 愛憎物語「白と黒」
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第十六章「黒いカメラ」


俺は、そのまま、何度も何度も瑠璃の中で果てた。
どこにそんなエネルギーが宿っていたのだろうと自分でもびっくりするほどだった。
瑠璃が、嫌がり、苦痛の声を出せば出すほど、俺の下でもがけばもがくほど、俺の興奮状態は継続していく。
気持ちの離れた女を犯すほど、楽なことはなかった。
何をしても、もう嫌われる心配はない。
俺は、ずっとずっと瑠璃を相手に、妄想の中でだけしてきた、世間一般に言われているみだらな行為を次々に試していった。
本を見ながら、DVDを見ながら、相手の女を自分の頭の中で瑠璃にして行った行為。
それを本物の瑠璃にしている。
もう俺は、興奮のあまりおかしくなりそうだった。

何回目か、俺は絶頂を迎えると、リビングのテーブルの引き出しから、一眼レフタイプの
黒いカメラをとりだし、もう抵抗する力すら残っていない瑠璃を縛り上げると
さまざまな角度から写真を撮った。

俺は、そう、瑠璃を入学式で見初めてから、何度も何度も瑠璃の後をつけてひそかにシャッターを切っていた。ひとはそれをストーカーと呼ぶであろう。
俺は、写真の中に瑠璃を閉じ込めることによってのみ、彼女を自分のものにしたような気持ちになっていったのだ。
他の女と行為を及ぶときは、必ず目をつむり、写真の中の瑠璃を思い出しながら、自分の思いを女の中に吐き出していた。
それほどまでに俺様が一生懸命になってやったのに、瑠璃は、こともあろうにあの雄喜と浮気をしていたなんて。
許せない。
許せない。
許せない。
俺は、縛り上げた瑠璃の白いのど元に片手を伸ばすとシャッターを切り続けた。



第十七章「白い波」へつづく~





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第十五章「黒い恍惚感」~愛憎物語 白と黒~

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第十五章「黒い恍惚感」

もう、これが夢でもどうでもいい気分だった。
俺にとって、天使のような瑠璃が、夢の中では、そこいらへんにいる出来の悪い女と同じように見えた。
雄喜のような金もない、下等な人間と、あんなことやこんなことをしていると想像しただけで、俺は頭に血が上り、残虐な真っ黒い気持ちに自分の意思が支配されていく。

バシ
バシ
俺は、黒いムチで瑠璃の体を叩き続ける。
瑠璃の下着は、だんだんと血に染まり赤くなっていく。
俺のムチに呼応するように瑠璃の体に赤いみみずばれが生まれてくる。

瑠璃は、床をはうように逃げようとする。
その背中に向けて、俺は、ムチをふる。
ムチに打たれ、瑠璃の体はビクリと痙攣するようにしなる。

俺は、ムチから逃れようと必死に這い回る瑠璃の姿を見ているうちに
心の中になんとも言えない、快感が、恍惚感が沸き起こってきた。
「もっと、もっと苦しめ。もっともっと叫べ。
俺を裏切った罰だ。これは、裏切り者に対するお仕置きなんだ・・・・」
あ~・・・・
俺は、自分の口から飛び出した残忍な言葉に興奮し、床をはっている瑠璃の髪を後ろから引っ張るとそのまま、仰向けにし、すばやく血に染まった下着をはぎとった。
瑠璃の顔が恐怖にゆがむ。
そのひきつった顔が、俺の中の残虐性を増長させた。
俺は、なんの前儀もないまま、瑠璃の足を自分の足で割り、中に自分自身を埋めた。
「いや!!!!!」
SEXとは、いかにも不可思議な行為だ。
愛し合っている時には、最高の営みなのに、心が離れた瞬間。
それは、犯罪になる。
俺は、瑠璃の体の上に生まれた、真っ赤な蚯蚓腫れをひとつひとつ、執拗になめ始めた。
もうたまらない。今までに味わったことのない快感が、俺の体をかけめぐる。

第十六章「黒いカメラ」へつづく~


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第十四章「黒いムチ」愛憎物語~白と黒~

2012年02月29日 | 愛憎物語「白と黒」
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第十四章 黒いムチ


俺は、震えている瑠璃の頬をもういちど右手で張り飛ばした。
「痛い!!!」
瑠璃が、悲鳴をあげて大理石の床に倒れる。
「どういうことだ・・・・」
俺は、そのまま、瑠璃の胸を足で踏みつける。
「浮気は、許さないっていったはずだが・・・・」
瑠璃の唇から真紅の血が、流れる。

俺は、瑠璃の上から、足をはずし、黒い手錠をはずした。

そのまま、瑠璃に近づき、口付けをしようとした瞬間、瑠璃が俺をつきとばした。

「いや!!もういや!!そうよ、私は雄喜とつきあっているの。
もう、幸成とは付き合えないの!!」
瑠璃が、興奮して、髪を振り乱しながら、あとずさりをしていく。

「なぜだ・・・・いつからだ・・・」
「この間・・・・・幸成のリビングで・・・・たくさんの私の写真を見て・・・怖くなって・・・・・」

そういえば、2ヶ月前、俺が、瑠璃の写真のコレクションを貼り付けてある、ベッドルームのクローゼットのドアが少し開いていた。あれを見たのか・・・・・
俺は、ニヤリと笑う。

「幸成、おかしいよ!!私の裸の写真をとったり、付き合う前の写真、明らかな隠し撮りの写真がたくさんあって・・・・これじゃストーカーじゃない!!!」
瑠璃は、泣き叫びながら、リビングの出口に走り出す。

バシ!!!
俺の右手から伸びた、黒いムチを逃げ出そうとしていた瑠璃の体にたたきつける。
瑠璃は、もんどりうって床に転げおちる。



第十五章「黒い悪意」へつづく~


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第十三章「白いビキニ」~愛憎物語 白と黒 ~

2012年02月28日 | 愛憎物語「白と黒」
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第十三章 「白いビキニ」



波は穏やかだった。
今日は、久々に遠出をして、俺達は、今、俺の親父のクルーザーでちょうど、海へ出たところだった。

潮の香りが鼻腔をくすぐる。
俺のリクエストどおり、真っ白なビキニに身を包んだ瑠璃が、軽いトロピカルカクテルを飲みながら、俺のほうをみて微笑んでいる。

「この頃、悪夢ばかり見るんだ」
「どんな夢?」

瑠璃が下から、すくいあげるように俺を見る。
胸の谷間が強調され、俺は一瞬ドキっとしてしまう。

何度も何度も抱き合った身体なのに、何もまとっていない裸体よりも
少ない布で隠されている身体のほうが、なぜもこんなに色気を感じてしまうのだろう。

俺は、瑠璃を抱きしめて、KISSをした。
甘くて長いKISS.。
さっき瑠璃が飲んでいた、甘いカクテルの香りがする。
唇から頬へ・・・・そして瑠璃の敏感な耳元へ
熱いKISSをする。

KISSをしながら、俺は、きめの細やかな瑠璃の背中に指を滑らせる。
「あぁ・・・・」

「瑠璃は俺のものだよ。誰にも渡さないよ・・・・まして雄喜などには・・・」
「そうよ。私の心も身体も幸成のものよ・・・・他の男になんて・・・・」
「そうだよ。他の男とこんなことをしたら、許さないからね」

俺は、そのまま、瑠璃の水着をはぎとり、ビーチチェアーに押し倒した。
真夏の太陽に照らされ、瑠璃の白い裸体は輝いていた。

「あぁ・・・はぁ・・・・」
瑠璃の喘ぎ声がだんだん大きくなる。
(こんなに感じているのに。雄喜と瑠璃がするわけないよな・・・・・)

俺は、あの悪夢のおかえしをするかのように、瑠璃のことを少し乱暴に責め始めた。
「う・・・・ん・・・あぁ・・・幸成・・・」




ビク・・・・・
小さな痙攣とともに瑠璃の白いのどが目に入ってきた。

俺は、その首に両手をかけてこう囁いた。

「もし・・・・瑠璃の心が他の男のトコいっちゃったら、俺殺しちゃうかもよ・・・・」
「あぁ・・・・幸成に殺されるなら本望だわ・・・
でも、私は、幸成に夢中だし、浮気なんかしないか・・・・」

俺は、瑠璃の言葉を最後まで聞く前に
そのかわいい言葉が発せられた、潤っている唇に激しく自分の唇を押し当てた。


第十四章 「黒いムチ」へつづく~




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第十二章「黒いチェアー」愛憎物語~白と黒~

2012年02月22日 | 愛憎物語「白と黒」
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第十二章 「黒いチェアー」

夢の続きがまた始まった。

俺は、瑠璃のさるぐつわをはずすと、手錠のつながれた、下着姿の瑠璃の泣き顔を眺めながら、ゆったりとリビングの黒いチェアーに座った。

「幸成・・・お願い。私を解放して・・・・この手錠をはずして」
俺は、懇願する瑠璃の顔を見下ろす。

「幸成の誤解だって。私、雄喜とは何でもないって・・・・」
「じゃ・・・なんで、学校にも来なくなったし、俺を避けるようになったんだ・・・」
「それは、ちょっと体調が悪くて・・・・・私が、愛しているのは、幸成だけだから・・・」

涙ながらに訴える瑠璃・・・・
青ざめた顔が美しい・・・・・
俺は、手錠をはずさないまま、瑠璃を立たせて、口付けをした。
震えながらも瑠璃は、俺の舌に呼応していく。

あぁ・・・・久しぶりの熱いKISS
むさぼるように瑠璃の唇を味わおうとした瞬間

ブーブーブーブー
耳障りな、バイブレーターの音がする。
瑠璃が、ブルっと大きく振るえ、顔が、みるみる間に青ざめていく。

俺は、音のするほうへ近づいていく。
見ると黒いソファーの下へ隠すように、見たことのない携帯がおいてあった。

「そ・・・それは・・・」

俺は、瑠璃の頬を俺は、力いっぱい張り倒した。
大きな音をたてて瑠璃が崩れ落ちる。
そして立てないように腹にけりをいれた。


俺は、無言のまま、受話器を耳につけた。
「もしもし!!もしもし!!瑠璃!!俺だ雄喜だ!!今、どこにいる!」

俺は、怒りをこめて携帯の電源をそのまま切り、大理石の床に投げつけた。
その拍子に、携帯の電池パックがはずれた。
俺は、その電池が収容されているところのふたを手にとった。

虹色のバックに二人で仲良く抱き合ったまま微笑んでいる瑠璃と雄喜のプリ画が
貼り付けてあった。


第十三章「白いビキニ」へつづく~




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第十一章「白いエプロン」愛憎物語~白と黒~

2012年02月21日 | 愛憎物語「白と黒」
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第十一章「白いエプロン」


「幸成・・・幸成」

コーヒーのいい香りが、俺の鼻腔をくすぐる。
うっすらと目を明けると、白いエプロン姿の瑠璃が、微笑みながら俺の顔を見つめていた。

「大丈夫?ちょっとうなされていたみたい。」

この頃、眠りが浅く、悪夢ばかり見る。

「朝ごはん、作ったから食べて・・・・」

見ると、ダイニングのテーブルの上に、トースト、スクランブルエッグ、サラダと手作りも野菜ジュースが並べられていた。

俺は、頭を激しく振った。
(俺のために朝食まで用意してくれる瑠璃が、よりにもよって雄喜と浮気をしている夢を見るなんて、俺はどうにかしてるよ・・・・)

白いエプロンから見える素足が妙になまめかしい。

「瑠璃・・・・愛しているよ」
俺は、キッチンに立っている瑠璃を後ろから抱きしめ、そっと耳たぶに口付けをした。
瑠璃は、俺のほうを向くと、
「私も、愛しているわ・・・幸成・・・」
というと長い腕を俺の首に巻きつけた。
「早く食べないと、冷めちゃうよ・・・」
というと、瑠璃のほうから、形のいい唇を俺の唇に押し付けてきた。

(あぁ・・・・もう二度とあんな悪夢は見たくない)

第十二章「黒いチェアー」へつづく~




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第十章「黒い手錠」愛憎物語~白と黒~

2012年02月03日 | 愛憎物語「白と黒」
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第十章「黒い手錠」

頭が重い・・・・・また、意識が朦朧としていく。
悪夢の始まる前兆だった。

俺は、自分のマンションのドアの前にいるようだった。
なぜか、マンションのドアをあけるのにためらった。

ガチャリと音をたててマンションのドアをあけると
いつも瑠璃はつけている香水の香りがかすかに漂ってきた。

リビングに入っていくと、大理石のテーブルの足に結わいつけてある長く伸びたチェーンの先の黒い手錠をはめられ、さるぐつわをはめられた瑠璃が泣いていた。

(裏切り者)
また、あのドス黒い感情が胸に去来してきた。
俺は、何も言わずに、かばんの中からデジカメを取り出した。

カシャカシャ・・・

「ううぅ・・・ううぅ・・」

瑠璃は何かを訴えようとしていたがさるぐつわのせいでわからない。
俺は、泣きながらゆがんだ顔の瑠璃の写真を、無言のまま撮り続けた。

(俺はいったい何をやっているんだ・・・・)
そんな俺の姿を、ずっと上から違う自分が見つめているような錯覚にとらえられた。


第十一章「白いエプロン」へつづく~





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第九章「コレクション」愛憎物語~白と黒~

2012年02月02日 | 愛憎物語「白と黒」
【ご注意】

この小説は、今までの筆者の作風とはがらりと異なり、文中に若干の性的描写及び残忍な描写が出てきます。
ご了承の上お読みください。そういったものが、苦手な方はご遠慮いただきますようお願い申し上げます。
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第九章 コレクション

俺は、足音を立てずに、ベッドサイドの引出しから最新式のデジカメを取り出すと
瑠璃の裸体に向かって、何度も何度もシャッターを切った。

「あ~。瑠璃。愛しの瑠璃。本当ならば愛し合っている姿をとりたかったよ。そうだ。今度撮ろうね。瑠璃」

瑠璃の形のいい胸が、規則正しく動く。濡れた唇から小さな寝息が聞こえる。

その全ての瞬間を写真に収めたくて、俺は、少しずつ角度を変えながら、何度も何度もシャッターを切った。

近づいたり、離れたりしながら、瑠璃の身体の全ての部分を写し終えると、優しく毛布をかけ、俺は、リビングにあるパソコンのプリンターに向かった。

「やっと、やっと。俺のコレクションが・・・・あぁ・・・・」

俺は、うれしさのあまり涙が出てきた。

ウィーン
小さな機会音をたてながら、次々とプリンターから吐き出される瑠璃の裸の写真達。

俺は、その一枚一枚を満足するように見つめながら、そっと写真に口付けた。


第十章「黒い手錠」へつづく~



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第八章「重なり合う」愛憎物語~白と黒~

2012年02月01日 | 愛憎物語「白と黒」
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第八章 重なり合う


シャワーを浴びて、バスローブをはおった瑠璃の瞳は、色気を漂わせながら潤んでいた。

「じゃ、俺も浴びてくるから、ちょっと待ってて。」

俺は、いつも使っているバスローブをつかむと、高鳴る胸を抑えながら、バスルームへと急いだ。

瑠璃が、使った蒸気を感じながら、俺は思っていた。
(毎晩、毎晩、妄想の中で抱いていた女が、やっと俺の物になる。
やっぱり、親父が言うとおり、この世の中、金で手に入らないものなどないんだ)

俺は、熱いシャワーを浴びながら、小さくガッツポーズをとった。

バスルームから出ると、瑠璃は、所在なさげにリビングのソファーに小さくなって座っていた。

「行こう。」
と俺が瑠璃の手をとると
コクリと小さくうなづいた。

「優しくしてね・・・」
潤んだ茶色い瞳で俺を見つめた。

キングサイズのベッドに俺は、瑠璃を横たわらせ、バスローブに手をかけた。

「で・・・電気・・」

小さく囁く瑠璃の唇を、抑えきれない思いをぶつけるような荒々しさでふさいだ。

「あ・・・・・ぁ・・・・」

俺は、夢中で瑠璃の身体中、いたるところにKISSをした。
それに呼応するように、瑠璃の身体は、潤い、激しく俺を求めてきた。

俺は、夢の中で瑠璃に毎晩してきたことを、喜びをかみ締めながら何度もする。
そのたびに、形のいい唇から、吐息がもれ、その声が一層俺の全部を刺激した。
ずっと夢見ていた・・・瑠璃とひとつに重なり合うことを・・・

ピクピク
三回目の小さな痙攣のあと、瑠璃は、大きな吐息をつき、眠りに落ちた。

やがて規則正しい、瑠璃の寝息が聞こえてきた。

想像していたよりも、もっともっと激しい営みに俺は、大いに満足していた。
瑠璃は、大胆で奔放で、男がどうやったら喜ぶのかを知っている女だった。
(やっぱり、俺が、思ったとおりの女だ)

「瑠璃・・・・俺の瑠璃。やっと俺の物になったね。」
俺は、もう一度、毛布をはぐと瑠璃の輝く裸体を飽きることなく眺めた。


そして・・・・
もうひとつ、俺が、やりたかったこと。
いや、やらなければならなかったことをするために、音をしのばせながらベッドから降りた。


第九章「コレクション」へ続く~

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