詩絵里(★シェリー★)の星の囁き達

尾崎詩絵里(★シェリー★)の自作恋愛小説及びポエム、写真専用部屋です。掲載文の引用、転載は固くお断りいたします。

恋愛小説「途中下車」NO.107

2012年01月05日 | 恋愛小説「途中下車」
恋愛小説「途中下車」は、作者が初めて掲載する、大人の恋愛を描いた小説であり、
文中に一部今までの小説とは違った、男女の恋愛描写が描かれている部分がございますので、ご了承の上お読みください。
また、この物語に関しては、長編小説初挑戦で現在作成途中のため、不定期に掲載される場合があります。
当小説は、作者のオリジナルフィクション物語であり、登場する人物、団体名は実在するものとは全く関係ありません。

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第四部第二十八章「事実」NO.107

「松井は、処女だ。」
あまりにも唐突な発言に、俺は一瞬あっけにとられた。
「だって・・・お前・・・あの時・・・」
「あぁ。俺は、あの時はその気だった。
お前が、気づいて部屋に入ってきたとき、どうしてもその・・・・
眠っていた松井の中には、はいれなかったので、そのフリをした。
悪い・・・・・こんな個別具体的な話はしたくないが・・・・
入れたのは指だけだ・・・
というか、どうやっても最後まで、入らなかった・・・・」

「嘘!!だって、高井君とそうなった朝、シーツに血が・・・・」
百合菜も信じられないように、俺を見つめる。

「あぁ・・・・百合菜、その後、生理始まらなかったか?たぶん、高井が言うには
予定日だったのか、ショックからかはわからないが、たぶん生理が始まったのだろうと・・・・」
百合菜は混乱の中で思案顔になる・・・・
そして
「あ・・・そういえば・・・」
百合菜も思い当たる節があったらしい。

高井の顔が思い出される。
「眠っていたから、とか、処女だったからとか・・・・
理由はわからないけど、松井の体は、かたくなにおれを拒んだ。
でも事実はどうでもよかった。あの時は、松井に俺達が、特別な関係になったと思い込ませれば・・・・」

「よ・・・よかった・・・」
百合菜が、俺の隣で、小さく嗚咽をもらした。

「もっと早く言いたかったんだが、なかなか松岡と二人で話しする機会もなかったし、
これから新婚旅行とかにいって、そういう雰囲気になったとき、松井がいやな思いをするのは忍びないからな・・・・本当にすまない。」
といって高井は、ふかぶかと俺に向かって頭を下げた。
俺は、百合菜がひとしきり泣くのを肩に手をおいたまま見守っていた。
「大丈夫?」
「うん・・・・おねえちゃんとの約束・・・守れた。」
というと百合菜は、宝石のような微笑みを浮かべたあと、

「最初が・・・裕樹でよかった。」
と俺の胸の中でつぶやいた。

そして
どちらかともなく俺達二人はくちびるを合わせた。


**第四部第二十九章「エピローグ」NO.108へつづく**
次回、最終回となります!

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恋愛小説「途中下車」NO.106

2012年01月04日 | 恋愛小説「途中下車」
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第四部第二十七章「初夜」NO.106


結婚式の二次会を終えて、俺と百合菜は、ホテルに帰ってきた。
明日から、ヨーロッパへ新婚旅行に行くために、成田空港の近くのホテルに泊まっていた。
部屋は、スウィートとまでは行かないが、かなりの広さがあり、寝るだけではもったいないと思わせる豪華さがあった。

お互いにシャワーをあび、バスローブを羽織ると、百合菜は、言葉すくなになっていった。

「百合菜、ここに座って」
俺は、二人で寝るには広すぎるベッドに腰掛、百合菜を隣に呼んだ。
ビクっと百合菜が体を振るわせる。

百合菜が座ったのを見ると俺は、そっと百合菜の肩に右手を回した。
百合菜は、少し震えている。

「聞いて。百合菜・・・・・
今日、高井から聞いた話をきちんと話をしておく。」

今日の、二次会の途中。
高井は、俺をそっと手招きして会場の外に連れ出した。

「おめでとう。松岡。」
酒に強い高井は、全く酔っている様子はなかった。

「俺、松岡に言っておかなくてはならないことがあるんだ。
最後まできちんと聞いてくれるか?」
「あぁ・・・」
俺は、この期に及んで高井が何を言い出すのか、全く想像ができなかった。
「いやなことを思い出すような話をするが、話のコシを折らずに最後まで
聞いてほしい。」
というと神妙な面持ちで話し出した。

**第四部第二十八章「事実」NO.107へつづく**
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恋愛小説「途中下車」NO.105

2011年12月28日 | 恋愛小説「途中下車」
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第四部第二十六章「結婚」NO.105

そして・・・・・
俺と百合菜の結婚式は、滞りなく行われた。

結局、高井工機は、SAB株式会社との合併の申し出は断ったとのことだ。
同じフィールドで良きライバル会社として、これからも成長をしていきたい
というのが、高井の親父の意向だったらしい。

ただ、冴場社長のたっての願いで、今回受注したシステムについては
個別に技術提携契約を行い、システムを構築することになった。

積年の恨み、つらみは、やっと雪解けの気配を匂わせていた。

高井は、最終的には、高井工機を継ぐであろうが、それまでは、SAB株式会社へ
きちんと貢献をしたいということで、今まで以上に精力的に業務をこなしていた。

やがて、受注したシステムの第一期の納期を迎えたあと、俺と百合菜の結婚式が盛大に執り行われた。

同期たちが驚いたことはこのうえない。
もともとは、あまり同期の中で目立たなかった二人が、今後のSABをしょって立つ、中核人物になるだなんて、新入社員研修のときは、誰一人想像だにしなかったであろう。
そして
俺もまた・・・・

空は突き抜けるような青さだった。
ライスシャワーをあびながら微笑む百合菜の笑顔は、まさに天使そのものだった。

百合菜と幸せになる。
結婚式のあと、一緒に百合菜の姉のお墓まいりと神埼龍のお墓と歌碑へ行こうと約束をしていた。


第四部第二十七章「初夜」NO.106へつづく

【お知らせ】
次のブログに書かせていただいたとおり、途中下車は、1月4日より連載再開いたします。
あと、少しでこの途中下車もエンディングを迎えますので、よければ新年、また遊びに来てください。
ポエム、日記につきましては、明日以降もアップいたしますので
そちらも併せてよろしくお願いいたします。
~尾崎詩絵里~

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恋愛小説「途中下車」NO.104

2011年12月27日 | 恋愛小説「途中下車」
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第四部第二十五章「高井」NO.104

「では、冴場さん。合併の話は、後ほどご連絡申し上げます。
昌樹。私達は、お暇をしよう。」

いろいろな感情がごちゃまぜになって、その場に立っているのもやっとだった
俺の肩を親父がそっと抱く。

「お・・・俺は・・・・」
何かを言わなくてはならないのだろうが、言葉が出てこない。

「今日は、だまし討ちのような形で呼び出してしまってごめんなさい。
でも、裕樹と私の婚約発表はこの後の創立記念パーティでするし、その前にきちんと高井君には話しておかなくちゃならなかったから。」
百合菜が伏し目がちでそういう。

「松井、綾部・・・・そして恭子。本当にすまなかった。」
悔しい気持ちやわだかまりの気持ちはあったが、俺は、素直に3人にわびた。
おじいちゃんの気持ちを少し理解できたような気がして、すこしずつだが、冴場社長への恨みの気持ちは薄れていった。
「そして、松井さんのお父さん、お母さん。いろいろと申し訳ありませんでした。
ただ、信じてはいただけないと思いますが、僕も、途中からは本気で松井さんを好きになっていました。」

百合菜が、一瞬目を見開く。

「今は、いろんなことが同時に起こりすぎて、気が動転していてうまく話せませんが、
いろいろと娘さんに非礼を働いたことはお詫び申し上げます。
そして冴場社長。」
まっすぐに自分よりも背の低い、冴場社長を見つめる。

「こんな私のことを、SAB株式会社に必要な人材といってくださり、ありがとうございました。」
ふかぶかと頭を下げる。

「そして、松岡。俺は、お前が大嫌いだ。新入社員で最初に会ったときから。
でも、お前が優秀なやつだということは悔しいけど知っている。
今は、素直に負けを認める。でも、俺は、お前に負けない。
今度は、正々堂々とビジネスのフィールドの上で、ライバルとして闘おう。
そして、この会社のために一緒に貢献していこう。」

というと俺は、認めたくない・・・でも唯一認めている
ライバルに向かって右手を差し出した。

俺よりも少し小さめの松岡の右手と固く握手をする。

「松井と幸せにな。」
握った、松岡の右手の甲を左手でポンポンと3回ほど叩く。

「あぁ。ありがとう。百合菜と絶対に幸せになるよ。」

「松井を幸せにしてやるじゃなくて、一緒に幸せになるか・・・・
そういうところに松井もほれてるんだろうな。
俺も、これからは少し、人間味のある人間になることにするよ。」
というと、心から松岡に向かって微笑みかけてみた。

一通り、挨拶が済むと、オヤジと連れ立って、菊の間を後にした。


*第四部第二十六章「結婚」NO.105へつづく**






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恋愛小説「途中下車」NO.103

2011年12月26日 | 恋愛小説「途中下車」
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第四部第二十四章「百合菜」NO.103

「高井君。私は、松岡裕樹君と結婚します。
先日、裕樹が、私の母親のところに尋ねてきてくれたの。
私に直接、自分の気持ちを言う前に・・・
もし、高井君と私の婚約が。私の気持ちが高井君にあるのなら、裕樹は何も言わずに帰るつもりだったと・・・・

知ってのとおり、私は、裕樹のことを愛しています。
一度は、離れてしまったけれども、私は、裕樹をあきらめ切れなかった。
そして裕樹も同じ思いでいてくれた。

私の姉が自殺したことは、知ってるよね。
友香から聞いているだろうし・・・・
私の姉は、私に、私には自分の愛する人と幸せになってほしいって言葉を残して
死んでいった。
私は、その姉との約束を守るためにも、あなたとは結婚できません。」

裕樹が、私のところへやってきて、そっと肩を抱く。

「俺も、お前が百合菜にした仕打ち、綾部や中森にした仕打ちは、人間として許せない。
たとえ、過去にどんなことがあったにしてもだ。
そして、お前と百合菜の間に、何があったとしても、俺は、これから先、百合菜と一緒に歩んでいく。」

裕樹が、私を抱く指に力をいれる。
友香も、中森さんも、石川さんも、静かにうなずいてくれる。

「松岡君はな、今回のシステム受注の影の功労者なのだ・・・・」
私が裕樹との話をしたとき、祖父が言った。
私は、今回の営業から技術部への裕樹の異動は、彼にとっては不本意なものだと思っていた。でも、実は、裕樹が、学生時代研究して、特許をとっていた技術が、今回のシステムに役立っていたというのだ。

表立って営業部の人間がシステム開発に参加することはできないので、システム部にいる大学のゼミの先輩を助けるという形で裕樹はシステム構築に参画していたのであった。
だからこその今回の人事。
本人の希望、そして会社からみた適正能力として、彼は、営業部から技術部へ異動しての
課長への昇進だったのだ。

だから、私が、松岡君と結婚したい意志を伝えると
祖父は喜んでくれた。
裕樹の人柄、技術力は、祖父もすでに高く評価しているものであったからだ。


~第四部第二十五章「高井」NO.104へつづく~↓
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恋愛小説「途中下車」NO.102

2011年12月22日 | 恋愛小説「途中下車」
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第四部第二十三章「敗北」NO.102

この敗北感・・・・・
虚脱感・・・虚無感
それが、おじいちゃんの自殺の原因だったのではないか・・・・
プライドの高かったおじいちゃんは、きっと自分をいつも追いかけているばかりの
そう・・・自分より下だと思っていた冴場に負けたことへの
悔しさ・・・・恥ずかしさ・・・・
そして自分の部下を守れなかった
いや・・・自分の部下にさえも裏切られた
自分の人徳のなさ、求心力のなさ
そんなものすべてがイヤになったのではないかと。

それならわかる。
おじいちゃんは、冴場に負けたのではなく、自分に負けたのだ
自分自身のプライドの高さに・・・・・
だから自ら死を選んだ。
なんで、俺は、今まで気がつかなかったのだろう。
すべて、冴場のせいにしていた。
誰かを恨まずにはいられなかった。

母親は、きっと自分の父親の死を目の前にして、きっと発作的に自らの命を絶ってしまったのだろう・・・・それくらい、きっと精神的に追い詰められていた。
きっとおじいちゃんの表面にださない気持ちを一番わかっていたのは、母親だ。

「高井昌樹さん。
ビジネスの話は、祖父にまかせるとして・・・
私は、百合菜の母親として・・・お話します。
百合菜には・・・・」

「いい。お母さん。私が自分で話す」
よいうと百合菜は立ち上がった。

第四部第二十四章「百合菜」NO.103へつづく↓
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第四部第二十二章「申し出」NO.101


「高井さん・・・・実は、申し出があります。
もしよければ、SAB株式会社と高井工機株式会社と同率合併しませんか?
企業の規模から言ったら、高井工機にSABの傘下へ入る形を要望するところなんですが、
泰三君への仕打ちのお詫びというわけではないし、もちろんこんなことでお詫びになるとは思っていません。気持ちでは一生償わせていただきたいと思ってます。
それとは、別にしても、高井工機の技術力は、私たちとしても提携を以前よりしたいと思っていました。それに高井昌樹君の力も、是非わが社のために役立てて欲しい。」

「そ・・・そんなこといって、お前はまた俺たちを裏切るつもりだろう!!!」
俺は、立ち上がり、冴場社長につかみかかりそうになった。

「昌樹!!」
ものすごい力で後ろから引き戻され、俺は、あやうく椅子からころげ落ちるところだった。
親父のどこにこんな力があるのだろう・・・・・

「ご存知のとおり、わが社は、この間、大きなシステムを入札で受注しています。
もちろん今のスタッフでも、構築は可能ですが、そこに高井工機の技術力が加われば
鬼に金棒です・・・・
もちろん、急な申し出ですし、即答してくださいとは言いません。そして、信じていただけないかも知れませんが。絶対に私はあなた方を裏切るようなことはしません。」

親父の表情が少しだけ動く・・・・
「役員も、そちらとうちで同数。
高井君にも、うちの会社の幹部候補として、残って欲しい・・・・」
冴場社長のいつものビジネスに対し、一切の甘えも許さない鋭い眼光が戻る。

「わかりました。ビジネスはビジネスということで。考えさせていただきます。」
となりで親父が神妙に返事をする。
負けた・・・・
完全に敗北だと思った。
その瞬間、自分でも気づかなかった感情が、自分自身の気持ちを支配していった。



第四部第二十三章「敗北」NO.102へつづく↓

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恋愛小説「途中下車」NO.100

2011年12月20日 | 恋愛小説「途中下車」
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文中に一部今までの小説とは違った、男女の恋愛描写が描かれている部分がございますので、ご了承の上お読みください。
また、この物語に関しては、長編小説初挑戦で現在作成途中のため、不定期に掲載される場合があります。
当小説は、作者のオリジナルフィクション物語であり、登場する人物、団体名は実在するものとは全く関係ありません。

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第四部第二十一章「招かれたもの」NO.100

その場の空気の温度が下がっていく・・・・・
互いに見つめあい
いや、にらみ合いながら
無言の時間がたってゆく

その時
先ほど、入ってきた、菊の間の扉がゆっくりと開いた。

全員が入り口に注目する。

「お・・・おまえらは!!」

入り口から、スーツを着た、松岡裕樹、綾部友香、中森恭子、石川日名子が入ってくる。

俺は、驚愕の表情で冴場社長、松井の父親、母親、そして松井を見る。

「すべては、聞いたよ。高井君。」
冴場社長の顔に、苦悩との哀れみともとれる表情が浮かぶ。

「私の若い頃の君のおじいさんとお母さんにした仕打ちが、君の心に悪魔を宿してしまったんだね。」

「でもね、高井君。」
松井百合菜が、まっすぐに俺の顔を見据えて言う。
「おじいちゃんが、あなたの家族にしてしまったことを許してくれとも水に流してくれとも私は、言わない。でも、人としてやっていいことと悪いことがあると思う。
おじいちゃんが行ったことは、すべてビジネス上のことよ。やり方が卑劣で汚かったとしても・・・・でもあなたが行ったことは・・・・」
松井が、ぎゅっと下唇を噛む。

「今日は、俺の弾劾裁判かなにかか?」
俺は、ここにいるすべての人間が、俺が、松井や、綾部や、中森にしてきたことを知っていると思うとものすごい居心地の悪さを感じた。

「君にとっては、幸いなことに、中森さんは君を訴えないといっているそうだし、
君は、わが社にとっても優秀な社員だと思うし、戦力だと思う。
そこで・・・・・」
といって、冴場社長は、オヤジのほうへ顔を向けた。


**第四部第二十二章「申し出」へつづくNO.101**





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恋愛小説「途中下車」NO.99

2011年12月16日 | 恋愛小説「途中下車」
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第四部第二十章「罵詈雑言」NO.99

「わかりました。でも今、こうやってわびられても、私たちはあなたを許すとはいえません。私の義父も、私の妻もわびられても帰ってくるものではありませんし・・・・・」
隣の親父が冷静に冴場社長に向かって言いはなつ。

「高井さん・・・・」
今までだまっていた松井の母親が口を開く。

「私も人の親なので、母親なので、高井さんのお母様の気持ちは痛いほどわかります。
自分の子供を残して、命をたたなくてはならないなんて・・・・・
ものすごくつらかったと思います。」

わかったように言うな!!
と心の中で叫んだが・・・・俺は、百合菜に似たその女性に対し口に出すことはできなかった。
母親が頭をさげる。
「でも、ごめんなさい。百合菜はあなたとは結婚させられません。
それは、あなたが、門倉さんのお孫さんだからというのではなく・・・・・
百合菜の気持ちは、あなたの方へ向いていないからです。」

俺は、百合菜のほうを、強いまなざしで見る。
百合菜は、顔を伏せることもなく、俺の瞳をまっすぐに見つめる。

「私は、高井君のプロポーズに対して、返事をしたつもりもありません。
父と祖父が、話を進めてしまったことにはお詫びします。
でも、私は、好きでもないあなたと一生を一緒に歩むことはできません。」


はぁははは!!
俺は、自分でもびっくりするくらいの大きな声で笑い出した。

「あぁ・・・・俺だって、お前なんかと結婚したかったわけじゃないんだよ。
俺がほしかったのは、SABを乗っ取れるポストそれが欲しかっただけだよ!!」
松井が、少し傷ついたような表情をする。

「やめないか!!昌樹。
もういいかげんにしろ!!この期に及んで見苦しすぎる・・・・・
そんなのお前の母さんは望んでいない・・・・」

母のことを出されて、俺は用意していた、ありとあらゆる罵詈雑言を引っ込めた。



**第四部第二十一章「招かれたもの」NO.100へつづく**↓
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恋愛小説「途中下車」NO.98

2011年12月15日 | 恋愛小説「途中下車」
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第四部第十九章「回顧」NO.98

「ふざけるな!!謝ってすむことだと思っているのか!!」
俺は、自分でも知らないうちに口から怒声が飛び出していた。

「冴場さん。立ってください。そして席について、冷静にお話を聞かせてください。」
となりで親父の落ち着いた声がする。

「オヤジ!!こいつは俺のお袋とおじいちゃんを殺した男なんだぞ!!」
怒りで全身が震えている俺の肩をオヤジが強い力で押さえ込む。
「お前も座れ。」
穏やかだが、その力強い言葉に、俺はそれ以上なにも言えずに、おとなしく席についた。

「いまさらこんなことを言っても、言い訳にしかならないが、門倉泰三君は、私のよき友達であり、ライバルだった。学生時代から、私は、どんなにがんばってもあと一歩のところで彼には追いつかなかった。悔しかった。
私は、彼の実力を認めていた。それならば一緒にもっと広い世界を目指そうと思い、
君も知っている、官公庁の入札に挑んだ。
彼は完璧主義者だった。でもシステムなんて最初から100%のものなんてない。
その使われる状況、動作環境によって、システム構築までに微細な調整をして
完成をさせるものだ。私は、今でもそう思っている。

ただ、彼の会社の技術者を引き抜いたことは卑怯だった。
ビジネスといえば、ビジネスだが・・・・・

私が、一番に君たちに謝らなくてはならないのは、ビジネス面ではなく、
君の泰三君と高井君のお母さんが自殺をしたのを全く知らなかったことにだ。
業界の訃報では流れていただろうし、たぶん、私の秘書達がその辺はうまく対処を
してくれていたのだろうが・・・・・
私は、自分の友人を・・・・・
自殺に追いやってしまったことは申し訳ないと思っている。」

そこまで一気に話をすると冴場社長は、頭を下げた。


**第四部第二十章「罵詈雑言」NO.99へつづく**↓
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恋愛小説「途中下車」NO.97

2011年12月14日 | 恋愛小説「途中下車」
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第四部第十八章「祖父」NO.97

あと・・・3mで松井達のところへ
というところで想像も出来ないことが起こった。
冴場社長が、俺と親父の前に進みでてきて
じゅうたんに両手をつき、土下座を始めた。

俺と親父は一瞬何が起こったのかわからずに、呆然とその場に立ち尽くした。

「すまない。高井順一郎さん。高井昌樹さん。
君たちが、門倉泰三君の息子さん、孫だって、私は、全く気がつかなかった。
本当に泰三君には、申し訳ないことをした。」

冴場社長の額が、じゅうたんにつく。

俺は、愕然として何の言葉を発していいかわからなくなった。

「いつそれを・・・・」
俺の隣に立っていたオヤジが冴場に訊く。

「百合菜と高井君が婚約をするとなったので、身辺調査をさせていただいた。
悪く思わないでほしい。今後の自分の会社を継がせる後継者、孫の結婚相手となれば、どこの会社の社長でも同じ事を行うと思う。」

俺たちよりずっと目線の低い位置で、冴場は俺たちを見上げながら言う。
その表情は、いつもの自信あふれた社長の顔ではなく、孫を心配する一人の祖父としての顔だった。


**第四部第十九章「回顧」NO.98へつづく**↓
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恋愛小説「途中下車」NO.96

2011年12月13日 | 恋愛小説「途中下車」
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第四部十七章「菊の間」NO.96

「オヤジは、何もしゃべらなくていいから。挨拶くらいでな。
ただ、いくら憎い相手が目の前に座っているからといって、なぐりかからないでくれよ。」
と言った。
ここで破談になってしまったら元も子もない。

菊の間の前に行くと、秘書が待っていた。
おごそかな表情であつい扉をうやうやしく開けた。

菊の間は、少人数の披露宴やパーティーに使われるのであろう、
明るい色のじゅうたんに、豪華なシャンデリアがまぶしかった。

中へ入ると色とりどりの花が飾ってある、真っ白いテーブルクロスのかかった、テーブルにすでに
冴場社長、松井の父母、そして着物を着た松井は座っていた。

こいつが俺の母親と祖父を殺した、憎い相手・・・・
俺は、憎悪の感情を押し殺しながら一歩、一歩テーブルに近づいていった。
社長たちが、俺たちを迎えようとして全員席から立ち上がる・・・・・・

やっとこれでこいつに復讐するための第一歩が始まる・・・・
俺は、不自然な表情にならないように細心の注意を払いながらあるき続けた。
あと・・・3m・・・・
そのとき、思いもよらないことが起こった。


**第四部第十八章「祖父」NO.97へつづく**↓
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恋愛小説「途中下車」NO.95

2011年12月09日 | 恋愛小説「途中下車」
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第四部第十六章「命」NO.95

祖父は自殺し、母もその後を追った。

その理由を知ったのは、俺が大学生になってからだ。
祖父と父親を不憫に思った祖父の兄は、自分が経営していた情報産業に父を入社させ、
やがて、自分の後を継がせた。
それが、今の高井工機株式会社だ。
トップ3を抜かれても、残っていた副社長の多くの習得していた特許で、再び高井工機
株式会社は技術の高井工機と言われるようになった。

俺は、絶対に冴場を許せない。
祖父と母親の命を奪った冴場を。
あのときの血まみれの母親と首に縄のまきついた祖父の姿は、幼かった俺の脳裏にやきつき、一日も忘れることはできなかった。

結局、入札で勝ち取ったシステムは、その省庁の予算の関係で、途中で頓挫をしたというのもあとで聞いた。
うちの祖父も亡くなっていたから、本当はそのシステムは欠陥システムだったということは世間の誰も知らなかった。
ただ、その公共システムのシステムを受注した冴場の会社は、祖父の会社から引き抜いた技術者をうまく使いまわし、業界でどんどん成長していった。
ただし、かなりあくどい、ひどいことをしているらしく成長期には、いい噂は一切きかなかった。

冴場への復習を心に誓った俺は、SAB株式会社に入社し、どういう形になるかはわからないが、絶対にこの会社を、冴場を窮地に陥らせることだけのために毎日を送っていた。
そのためには、どんな犠牲が出ようと全くかまわなかった。
冴場だって・・・・人の失われた命の上にこの会社を大きくしていったのだから。


**第四部第十七章「菊の間」NO.96へつづく**↓
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恋愛小説「途中下車」NO.94

2011年12月08日 | 恋愛小説「途中下車」
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第四部第十五章「入札」NO.94

それは、省庁関係の入札だった。
俺の祖父である門倉泰三と現SAB株式会社 当時冴場工業株式会社の社長の冴場隆二
は、大学時代の同期だった。
同じ、情報産業に興味を持った二人は、親友でもあり、よきライバルだった。
大学を卒業し、それぞれ、起業をし、門倉情報産業有限会社は技術力と特許で、冴場工業株式会社は、その営業力でそれぞれその業界ではそこそこ名が売れてきたときだった。

声をかけたのは、冴場だった。
省庁関係の入札、額としてはそんなに大規模ではなかったが、実績がほしかった冴場は、
今回の入札にお互いパートナーとして共同入札をしようと持ちかけてきた。

冴場の会社は、小さいながらも株式会社。祖父の会社は、技術力があってもまだ、有限会社。会社の規模が大きい、冴場が、中心となってそのプロジェクトは進んでいった。

理由は小さなバグだったらしい。99.9%の稼働率。0.01%の確立で起きるシステムダウンは、リブートをしても起動しなかったらしい。
技術力で名をはせていた祖父は、もちろんそんな中途半端なシステムで入札はできないと冴場に言ったそうだ。
でも、システム構築期間中にそのバグを取り除けはいいだけだ。といって、冴場は、頑固として入札の取りやめに対し、首を縦には振らなかった。

交渉決裂。
共同入札は白紙になり、冴場工業株式会社は、全く別の会社と組んで共同入札をした。
技術的な部分は、門倉情報産業有限会社が担っていたのだから、無理なはずだった。

価格面で有利だったのだろう。
そのシステムは、冴場工業株式会社が勝ち取った。
それだけではない・・・・
あいつは・・・・
そのプロジェクトに参加していた、門倉情報産業株式会社の技術部、研究部門から、トップの3人を破格な給料を提示し、ヘッドハンティングしていった。

もともと技術力で売っていた祖父の会社は、ヤツのせいで、倒産に追い込まれた。


第四部第十六章「命」NO.95へつづく↓
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恋愛小説「途中下車」NO.93

2011年12月05日 | 恋愛小説「途中下車」
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第四部第十四章「結納」NO.93

10月23日 朝十時
悠久グランドホテル 菊の間
松井の父親から告げられたホテルは、歴史ある由緒正しいホテルだった。
俺は、腹のそこから湧き上がる笑いをこらえるのが大変そうだった。

グレーの着慣れないスーツを着た親父は、さっきから緊張のため何度もお手洗いに行っている。
30分ほど前にホテルに到着し、俺と親父はロビーにあるカフェでコーヒーを飲んでいた。
近年の禁煙ブームでこのホテルでは喫煙場所は、カフェ位にしかなかった。

結納の話が出たのはまだ、辞令を受ける前、冴場社長の秘書を通じてだった。
「この結婚については、大いに賛成なので、10月23日の会社の創立記念日の午前中に結納をして、午後の創立記念パーティで婚約発表をしたいと」と

その後全く、音沙汰もなく、松井に連絡をとろうとしても3週間の有給休暇をとっているとのことだったので状況が全くわからなかった。

そして3日前、10:00に悠久グランドホテル菊の間に来てほしい。
とまた、秘書を通じての伝言があった。

そういえば、松井の口から、きちんとプロポーズの返事を聞いてなかったな。とおもいつつも、婚約さえしてしまえばいいのだから、そんな些細なことは気にしない。

そうあの時
俺は決めたんだ
あの
光景を見たとき・・・・・



第四部第十五章「入札」NO.94へつづく↓
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