詩絵里(★シェリー★)の星の囁き達

尾崎詩絵里(★シェリー★)の自作恋愛小説及びポエム、写真専用部屋です。掲載文の引用、転載は固くお断りいたします。

恋愛小説「真夏のような恋したい!!」第三章

2011年01月31日 | 小説「真夏のような恋したい!」
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第三章 撮影開始

『真夏のような恋がしたい』(映画のシーン)
●お昼時学食にて
秀「でさ・・・夏の旅行だけど、メンバーは、秀、駿、礼、佳織、理奈でいい?」
佳織「どうせなら、真美子と泰造も呼ばない?」
翔「いいな・・・じゃその7名で決定」
佳織「じゃ私、泰造と真美子に声かけとくね」
理奈「で場所は?」
佳織「うちの別荘でいいんじゃない?」
礼「OK。あの海の近くのだろう」
佳織「うちで海の家も経営しているしね。部屋割りは、秀、翔、礼、泰造で一部屋。
私と理奈と真美子で一部屋ね」
礼「OK。花火持っていこうぜ・・俺購入しておくよ」
理奈「線香花火も忘れずにね・・・」

礼「了解」
礼が理奈の耳元で
礼(小声で)「線香花火、理奈一番好きだもんな。一緒にやろう・・・」
真っ赤になる理奈

● 夏の海岸にて(映画のシーン)
秀「翔、運転お疲れ様だったな」
翔「おう」
礼「女性陣3人の水着姿もちょっとドキドキだな・・」
泰造「俺も真美子ちゃんの水着姿拝めるならこられてよかったよ」
秀、翔、礼「なんだ、泰造は真美子なんだ」
泰造「か・・片思いだけどな・・・」

そこへ、ビキニ姿の3人登場

礼「さすが、お三方、それぞれ水着がお似合いで・・・」
礼に誉められて赤くなる、理奈
佳織「理奈・・・顔赤いわよ・・・スイカ用意したからスイカ割しない」
秀「いいね・・・」
礼「ただ、やってもつまんないからカップルスイカ割をしよう。2人ずつ組になって、お互いに目隠しをしてあげたり、ナビゲートもその人がやって、一番早く終わったカップルが優勝」
翔「優勝の商品は?」
佳織「好きな人を指名して、その人とポッキーキッス」
理奈「え!!だってそんなことしたらみんなに好きな人ばれちゃうじゃん」
佳織「あのね・・・・そんなことしなくても理奈の好きな人は、顔見てればわかるよ」
真っ赤になる理奈
秀、翔「誰誰誰???」
理奈「内緒だよ・・・・それ×ゲームにしよう」
佳織「OK。じゃ×ゲームね。優勝したカップルからおいしそうなスイカをとればいいね」
泰造「一人余るじゃん・・・」
佳織「そこは3人で、男子は男子で見えないようにグーチョキパーをして。女子は女子でするから」

結局
佳織―秀、真美子―泰造、翔、理奈―礼になった。
礼(理奈の耳元で)「よかった俺、神様に理奈と一緒にしてくださいってお願いしていたんだよ・・」
理奈「え・・・?」

7名ははしゃぎながらそれぞれ銘々楽しみながらスイカ割をした。
理奈の視線がずっと礼を追っていることに秀が気が付いた。
秀「翔・・・このままじゃ礼に理奈とられちゃうぞ」
翔「いきなり何をいいだすんだよ?」
秀「あほ!お前の気持ちに俺が気が付いてないとでも思っていたのか?」
翔「そういう、翔だって理奈狙いでこの旅行きたんだろ」
秀「あたりまえだよ・・・」
結局優勝は、綾香と秀のチーム
×ゲームをやるはめになったのは理奈と礼のチームだった。
翔「礼!!おまえわざとはずしただろう!」
礼「そんなことねぇよ・・・やきもちはやめようぜ・・」
理奈「ねぇ・・・やめない・・・この×ゲーム」
礼「じゃ・・・負けた俺達二人がポッキーキッスするんで許してもらおう。それなら、好きな人を告白する必要もないし」
というのが早いか、ポッキーをとりだし、口にくわえて、理奈に差し出した。
秀「やめた!やめた!!次のゲームに行こうぜ!!」
翔「ビーチバレーしようぜ」
なんとなくしらけムードになったので、礼もおとなしくポッキーを一人で食べた。
理奈はほっとしたような、それでいてちょっとがっかりした顔をした。

~つづく~

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恋愛小説「真夏のような恋したい!!」第一章、第二章

2011年01月26日 | 小説「真夏のような恋したい!」
真夏のような恋がしたい!!
尾崎 詩絵里


第一章 バースデープレゼント

「理奈ちゃん、今日の髪型最高だね」
「理奈様 本日の服装は大変お似合いで」
というなり二人が抱きついてきた。
「ちょっとちっと!!秀、翔やめてよ!!」
「もうわかった、わかったって、誕生日プレゼントでしょ!!何が欲しいの今年は?」
「俺は理奈ちゃんのハート」と秀
「俺は理奈ちゃんとデートしたいな」と翔
「冗談なら何もあげないわよ」
バシ!バシ!
理奈は、調子にのる二人、秀と翔の頭を軽く叩いた。
「ところで、玲奈ちゃんは」
「お姉ちゃんが、あんた達にプレゼントあげるわけないでしょ!!」
あ・・・っと読者の皆さんに自己紹介しなきゃね。私は、足利理奈。そしてさっきから、うるさいのが、隣に住む、幼馴染の織田秀(しゅう)と翔(しょう)この二人はいわゆる双子。でも二卵性双生児だから、顔も性格もまったく違うんだけどね。
そしてまたまた私のところも同じく双子。
双子の姉が玲菜。私達と違ってすごく優秀なの。いわゆるがり勉タイプ。
で私達4人は今年から大学2年生。
優秀なお姉ちゃんはT大学。私と秀、翔は、都下に位置するC大学。
いつまでたっても私だけ彼ら二人と腐れ縁。
「でもさ~理奈さ~誕生日プレゼントもそうだけど、いつもバレンタインのチョコとか、俺達への義理チョコだけってやばくない??」
「そうそう、玲奈ちゃんは、ちゃんと彼氏がいるのにね」
がり勉タイプのお姉ちゃんは、同じT大学の1年上の先輩の源頼国(みなもとのよりくに)さんという同じく、がり勉タイプだけどイケメンの彼氏をゲットしちゃっているのであった。
「あんた達がいつも引っ付いているから、私には。いつまでたっても白馬の王子様が現れないんじゃない!!二人だって一緒でしょ?好きな子とかいないの?私にばかりかまってないで・・・」
「俺達が好きなのは、理奈ちゃんだけだもんね~」
というと秀と翔は顔を見合わせた。
「はぁ・・・・」理奈はため息をつくしかなかった。
「とりあえず、がっこ行こう・・・」
(私はいつになったら狂おしいほどの身も心もこげるような恋ができるのであろうか?)


第二章 サークル

せめてせめてサークルだけは別にすればよかったのだが、映画好きの二人に誘われ理奈は「映画研究会」にほぼ強制的に入れられた。
ちなみに秀の翔も顔はまったく似ていないが幼馴染の理奈からみても、イケメンである。
なので、いつも男性の主役は秀か翔がやることに自然となってしまう。
秀も翔もかっこいいから女性にはよくもてる。
理奈から、バースデープレゼントをもらわなくても、必ず毎年何人かからはもらってくる。

「じゃ・・・今回の映画の題名だが『真夏のような恋がしたい!』で決定だな。
と部長の武田が誇らしげに言った。すごく甘く切ないラブロマンス。最後は浜辺でカップルが抱き合いキスを・・・・」
「ふる!!ラブロマンスもカップルも死語でしょう。まあ・・とりあえず、純愛なわけね・・
で配役は?」と髪の毛を金髪に染めている佳織が訊いた、佳織はいままでの映画すべて主役をはっていた。
「今回は新鮮さを出すためにごめん佳織、理奈を主役に使おうと思っているんだ」と部長が言った。
「いいんじゃない。ってことは、私は、主人公のライバル役ってとこかしら?」
「あたり!!さすが佳織。よろしくな・・」
「理奈さん・・・よろしくね」というと佳織は女王の微笑を浮かべた。
「で・・・私の相手役は??」
「今回は、秀と翔の二人で、理奈を取り合いしてもらうことにする。」
(え~!!!!プライベートでもしょっちゅう顔を合わせている二人と・)
「ちょちょっと待ってください。私がこの二人のどちらかとラブシーンをするんですか?」
「まあそういうことになるな、じゃ、今日のミーティングはこれにておしまい!!撮影は来週からだな・・・
それまでに脚本の見直し、豊臣康弘(とよとみやすひろ)よろしくな・・・」
「はい」
「ちょっとまった!!」フル(^^;)
「僕も理奈ちゃん争奪戦に参加をさせていただけませんか?」いつもは部長の決めたキャストに文句を言ったことのない、副部長の徳川礼(とくがわれい)が言い出した。
「OKOK・・・じゃ・・礼君も一緒に争奪戦に豊臣ちゃんよろしくね・・・」
「はい。」
理奈は急にドキドキし始めた。礼先輩といったら、昨年のミスターキャンパスに選ばれた(いまだにやっているのもすごいのだが)イケメン中のイケメン、さわやかな芸能人でたとえると小栗旬君タイプである。
「礼先輩どうぞよろしくお願いします!」
「こちらこそね理奈ちゃん」
そんな二人のやりとりを秀と翔が見ていた。

家に帰ると理奈は早速、玲菜にその話をした、
「でね・・・結局あの二人と礼先輩の3人が私を取り合うことになるのよ。」
「ふ~ん。で、理奈は誰とくっつきたいの?」
「え!!!いきなりお姉ちゃん核心に触れないでよ!!!!」
「で・・・・秀、翔、徳川さん?」

「私ね・・・熱い、熱い恋をしたいの。心がこげちゃうような。一日中、その人のことだけを考えていられるような」
「ふ~ん。いいかもしれないけど、別れたときはかなり落ち込みも激しいよ。」

そう・・・なぜか玲菜お姉ちゃんはもてる。
小中高とずっと私よりも、もてていた。でもT大学に入るのを目指していたため、ずっと男の人を相手にしていなかった。そんなこんなでいつのまにか「男嫌い」だと思われていたらしい。
「私と頼国さんとの恋は、もうその時期は過ぎて・・・今はすっかり落ち着いて、お互いに空気みたいな存在かな?」
「え・・・・空気みたいな存在って」
「普段そばにいてくれるのがあたりまえなのに、いなくなっちゃうと苦しくて、苦しくて
死んじゃいそうになっちゃうの・・」
「ふ~ん」
「理奈、恋ってね、歯車みたいな物なんだよ。ある速さでまわっている男性がいるでしょ、そこに理奈が、ぴったしはまれば、同じように二人で回転し、熱く、熱く回っていく。
世界もバラ色!!でもほかにもっと速さが違う歯車・・・まあいわゆるライバルとの波動があえば、そっちにつられて回ちゃったりして・・・
いつのまにか失恋!!なんてこともあるしね・・・順調に回っていた歯車がさび付いちゃう事だってあるんだよ」
「すっごい!!お姉ちゃんさすがT大学!恋愛の達人!!」
「あのね・・・・それに恋は、しようと思ってするものじゃないんだよ。いつのまにか出会って落ちてしまうもの・・・私と頼国さんのときもお互いに一目あった瞬間から恋に落ちて・・・・二人の視線は絡み合い・・・・お互いの鼓動は、共鳴しあい・・・そして・・
ふたりは自然にごくごく自然につきあいだしたんだよ・・・」
「そっか・・・・・恋は、するもの、探すものではなく、自然に落ちる物なんだね・・・どっかに恋おちてないかな???」
「そういう落ちるじゃないけどね・・・ww」

~つづく~
つづき「第三章」
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恋人の定義

2011年01月25日 | オリジナルポエム
磁石のNとSのように
強く惹かれたあった
私とあなた

でも

知らなかったよ

あなたのもう片側に
あの子がいたこと
あなたはいつもずるい人

あの子の気持ちが強すぎて
あの子の力が強すぎて
私たちこのまま離れてしまうの?

こんなに好きなのに
死ぬほど愛しているのに

心の重さなんて
形に見えないのに

もう引き止められないなんて・・・・

*******************

「つきあっている」「彼氏」「彼女」の定義って
なんなんだろう。
結婚のように、誓約書もなければ、法律も関係ない
「つきあおう」「うん」と言った瞬間から「恋人」になるの!?
KISSした時から?抱き合った瞬間から?

恋なんて苦しくて苦しくて仕方がないものなのに
何故人は恋に落ちるの?
淋しいから・・・・?
それとも・・・・

人が一生 一人の人しか愛さなくて
その人と思いが通じるのであれば
この世の中から愛憎劇はなくなるかしら・・・





失恋ポエム~シャボン玉~

2011年01月24日 | オリジナルポエム
「シャボン玉」
~オリジナルポエム~


汚されちゃったシャボン玉
どこかで哀しき歌唄う

キラキラ輝くダイヤのように
宝石たくさんあったのに

なぜに墨絵で描くのか
白と黒とのハーモニー

出会った時のときめきは
いつしか色あせ斑模様

あなたの笑顔に会いたくて
たくさんメールを送った日々

そんな日々も消されてく


汚されちゃったキャンバスに
緋色で描く切なき一人画

ゆらゆらゆれる水面のように
輝く光があったのに

なぜに散らしてしまうのか
赤と朱色のバラの花

出逢った時の恋心
一気に真冬に逆戻り

あなたに愛してもらいたくて
切なき涙で枕をぬらした暗い夜

そんな日々もはるか遠く


別れがきたのは必然で
心の痛みを伴って

泣いても 泣いても
たりなくて

こぶしをにぎった爪の後


別れを決めたあのときの
あなたの声が
まなざしが

私の心を切り裂いていく

もう終わりにしようねと
いった言葉が宙を舞い


二人の思い出
引き裂いた・・・・・



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恋愛小説「彼と最後のLOVE LETTER」第九章・最終章

2011年01月21日 | 小説「彼と最後のLOVE LETTER」
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第九章  徳島

それから一週間後、薫子から俊介にメールが来て、徳島で会うことになった。
「薫子の父親が病気で入院中だから、こっちにはでてこれないんだって」
「そうなんだ・・・」

俊介と二人きりだったのに会話は全然弾まなかった。ずっとずっと気持ちはあせっていた。
何にあせっているかもわからないまま、俊介の顔を仰視できなかった。

徳島県徳島市
那賀川や吉野川、四国山地、紀伊水道をはじめとする自然が多く残っている鳴門の渦潮や祖谷渓、大歩危・小歩危などの観光資源を有する美しい市。そして阿波踊り発祥の地。
私と俊介は、薫子との待ち合わせの場所に行くために眉山のケーブルカーに乗った。
ケーブルカーを降りるとき、香織が躓くと俊介が、さりげなく香織の腕をつかんでくれた。
悲しかった。切なかった。自分の俊介を思う気持ちすべてが堰きとめられなかった。思わず香織は涙ぐんでしまった。

「どうした・・痛かったの・・?」
(やさしくしないで、これ以上やさしくされたら私自分の気持ちを押し留められない)
「大丈夫。ちょっと目にゴミが入っただけ」
やがて展望台の上に薫子が姿をあらわした。
美しかった。昔見たロミオとジュリエットの映画のジュリエットを彷彿とさせた。

「久しぶり、俊君。そちらの方は?」
「僕の幼馴染、そして今一番大切に思っている女性、香織だよ」
一瞬耳を疑った。
(何?何を言っているの俊介は!?)

私は、頭の中がパニックになりながらも、美しく微笑んでいる薫子に向かって挨拶をした。
「はじめまして岡崎香織です。」
「ようこそ・・徳島へ。よかった俊君も彼女連れだったんだ。和敏・・・」
そういうと薫子は、近くにいる男性を手招きした。
「和敏、こちら、以前から話ししていた俊君とその彼女の香織さん。こちらは私の彼氏で古谷和敏さん」
「はじめまして古谷さん」俊介と古谷は軽く握手を交わした。
「ここじゃなんだから、展望レストランですだちジュースでも飲みながら話をしましょ・・」
薫子と和敏が、連れ立って歩き出すと、俊介は心持ち顔を赤くしながら私の耳元で囁いた。

「ごめん。勝手に彼女だなんて紹介して。でも本気だから」
「ありがとう。うれしかった。」
本当に嬉しかった。天にも上る心地だった。
好きな人に好きだと思われることがこんなに幸せだと思ったことはなかった。
天にも登る気持ちって言うのはこういうことなのかも知れない・・・なんて思いつつ
自然にほころんでくる頬の緩みを止めることはできなかった。








最終章 エピローグ
「ごめん。香織・・・実は、結婚することになったんだ」
「誰と?」
「薫子と」
目が覚めた。また予知夢だった。予知夢なんて能力をうらめしいと思ったのは初めてだった。

あの徳島の夏から5年がたった。
徳島から帰ってきてからの私たちは、きっと人がうらやむような仲のいい恋人同士だったと思う。
でもいつも、夢に邪魔をされた。
喧嘩をする予感は夢になって現れ、私は、自分が傷つきたくなくて、だんだん俊介に本心が言えなくなっていった。
そして俊介の顔から笑顔が消えた。

そうやって、他の恋人同士がよくやるような小さな喧嘩を重ねるうちにだんだん心がささくれ立っていった。
最後に交わした言葉はなんだったのだろう。
きっとたわいも無いことだったのかも知れない。
でも、もうその頃には、軌道修正することにすら二人とも疲れていたのかも知れない。
大学卒業後、音信普通になり、2年の月日がたった。
嫌な予感がしてポストを覗きにいった。
すると一枚の絵葉書が届いていた。
俊介と花嫁姿の薫子さんがそこに微笑んでいた。

私と俊介が連絡とらなくなってから、二人がどうなったかは全く知らなかった。
宛名だけの絵葉書。宛名の文字に懐かしさを覚えてちょっと胸が痛かった。
(これでよかったんだよね)その日から、私は予知夢を見なくなった。
「最後のラブレター」
~オリジナルポエム~
いつかどこかでもう一度
君に出会ったらどう言おう
あの時君を愛していたことは
嘘ではなかったと君に告げたい

二人の想いがシンクロしてから
たくさんのことがあったね
そしていつのまにか
僕には君の心が見えなくなった

君は二人でいると
目をふせがちで
何をきいても
「大丈夫、別に」だったね
僕は君の心が知りたかった
君の心を救いたかった

でもいつの間にか知らぬ間に
二人の心の間を大きな氷河が
流れていた

僕らはずっといい関係でいられると
思っていたのに悲しいよ

君の心を半分だけ
僕の心にしまったままで
僕達のつながりは
壊れてしまった

僕は違う人と一緒に生きていくよ
もう今度はその人を悲しませないように
僕は僕なりにがんばるよ

だから
君も絶対に幸せになってね
君なら幸せを勝ち取れるから

僕は君にさよならはいわないよ
いつかいつか
もう一度
友として笑い会える日がくるまで

~Fin~


恋愛小説「彼と最後のLOVE LETTER」第七章・第八章

2011年01月20日 | 小説「彼と最後のLOVE LETTER」
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第七章  椿薫子

合宿から帰った次の日から、薫子探しが始まった。いつもよりラフな格好、タンクトップと短パン姿の俊介が待ち合わせ場所に先に来ていた。

(俊介ってよくよくみるとイケメンなんだ・・)

私は、合宿が終わってから、いつのまにか気が付くと俊介のことばかり考えていた。
日記にも俊介のことばかり、ふと我に返ると俊介の名前が口をついてでていた。
なので、他の人に邪魔されずに俊介と二人きりで逢えるのは、目的がなんであれ、嬉しかった。

まず、不動産屋により、それからほとんど口を利いたことのない隣近所に椿家について訊いてみた。
俊介の母親と離婚した後、また再婚をして、どこかに引っ越していったとのことだった。

次に、香織は、SNS、で、だめ元で本名をいれて検索をしてみた。しかし、ひっかかるものは何もなかった。自分の日記でもさりげなく薫子とわかるような情報を入れ、友録している人たちに訊いてみたが無駄だった。

「香織・・・もうあきらめようか?」
「俊介、何言ってるの?」
「だって薫子だってもし俺に会いたかったら、何かしらアクションとってくると思うんだよね」
「どうやってアクションとるの?連絡先もわからないのに・・」
「まあな。」

ズキン!!一瞬胸が痛んだ。胸が痛むと同時になんともいえない苦い気持ちが胸一杯に広がってきた。嫉妬・・そう香織は知らぬ間にまだ逢ったことのない薫子に嫉妬をしていたのであった。





第八章  予知夢

「おおロミオ・・・なぜあなたはロミオなの・・?」
「おお・・ジュリエット」
(誰誰、俊介・・ロミオは俊介なの?ジュリエットは・・私じゃない。孝子でも小百合でもない。なんて黒髪が綺麗な人なの!)

「ああ・・いとしのロミオ・・」
「いとしの薫子」
「いやぁぁぁぁ!!」
ガバ・・「また夢?」
私は気がつくと汗をびっしょりかいていた。

その日は、なんとなく気分が優れなかった。
「香織、なんか顔色悪いよ」
「あ・・孝子・・うん、なんか夢見が悪くて・・ロミオとジュリエットの夢とか見ちゃって」
「何何?それでジュリエットは香織でロミオは俊介君だったりして・・・」
「ジュリエットといえば、この間の全国大学演劇コンクールの最高主演賞の椿薫子さんってすごかったよね!」
「あぁ私もWEBで見たよ・・なんかめちゃくちゃ綺麗で演技力もすごいんだっって」
「四国の代表だったんだよね。徳島国際大学だっけ?」
「つ・・つ・・椿・・椿・・薫子って」
「これこれ」
というと小百合が自分のノートパソコンに学内無線LANに接続してインターネットでその受賞シーン、ジュリエットを好演している女性の姿映し出した。
夢に出てきたのと同じつややかな黒髪をもったものすごい美人だった。

「この人だよ!私が以前話をした俊介の妹って」
「え・・・?そうなの?」
「うん。ちょっと、そのままにしておいて、今、俊介に連絡するから」
「いいけど・・・」
「もしもし、俊介・・私香織・・薫子さん見つかったよ。今学食。うん来て・・」
数分後俊介は食い入るようにパソコンの画面を見ていた。
「薫子だ・・変わってないな」
「徳島国際大学に友録している人がいるから、訊いて見てあげるよ」
と小百合が言い出した。
「ありがとう」
俊介の顔がみるみるうちに、明るくなった。

パリン・・心が割れた音がした。きっと私は薫子を探しながらも心のどこかで見つからなければいいと思っていたんだ。それにきっと俊介と薫子がこっそり逢ったらいやだなという気持ちがあって一緒に探していたのかも知れなかった。
嫌な香織!自己嫌悪!
なんかすごく自分のことが嫌になってきた。

「小百合、孝子、香織。ありがとう。早速、連絡をとって逢って来るよ・・」
「わ・・私も一緒に行ってもいい?」

何を私ったら言っているんだろう。
「と・・徳島って一度行ってみたかったし」
「いいよ。じゃ香織一緒に行こう。」
「OK。友達が薫子さんと同じ演劇部だから、連絡とってくれるって、俊介のアドレス教えて」
「OKOK。」
「よかったね俊介・・薫子さん、見つかって」
「香織のおかげだよ」
というと俊介がそっと香織をハグした。

恥ずかしかった・・でもうれしかった。香織はずっとずっとこの時間が続けばいいと思った。
孝子も小百合も、そんな二人を冷やかさなかった。きっと孝子も小百合も痛いほど私の気持ちをわかってくれていたんだと思う。

俊介が、4時限目の授業に出るために学食を去ると孝子が訊いて来た。
「単刀直入に訊くね・・香織は俊介君の事」
「孝子・・それは、今訊くのは酷だよ」
「そっかな。私今だから言うべきだと思うんだけど。今、告白しなきゃだめなんじゃない?」
「でも私自信ないし・・」
「結構イケテルと思うよ。俊介と香織」
「でもね・・きっと俊介君は、鈍感だから香織の気持ちわかってないと思う」


~つづく~

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恋愛小説「彼と最後のLOVE LETTER」第五章・第六章

2011年01月19日 | 小説「彼と最後のLOVE LETTER」
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第五章  8月10日

ピンポーン
「来た・・・どうしよう・・・」
香織は、決心をしたようにドアをあけた。
「すみません。僕は・・・・」
意気込んでドアを開けた先には、見も知らぬダサイ男!ではなくすごく懐かしい顔が待っていた。

「駿・・・・?」
「香織??なんでお前がここに住んでいるの?薫子の家じゃ・・・」
「こんなところで立ち話もなんだから・・・とりあえず中にはいって」

心臓が飛び出るかと思った。
葉書をくれていた島岡俊介は、昔、隣のうちにすんでいた幼馴染。幼稚園、小学校1年まで一緒に学校に通っていた仲だった。
これが予知夢・・

「表札がでてなかったから・・・てっきり薫子・・いや椿さんの家かと」
「実は、まだ、このうちに引っ越してきて1週間しかたってないんだ・・」
「そっか・・・それでまだ・・」   
「そう・・・引っ越しの後片付けも終わってないのに両親は結婚記念日とかいって二人で旅行に行っちゃうし・・」
「でもびっくりだよ・・・当時隣に住んでいた香織が薫子の家に現在、住んでいるなんて」
「とりあえず、お茶でも飲んで・・・」
「ありがとう・・・表札がでてなかったから、手紙も戻ってこなかったんだね・・・・」
「そうかも・・・」

島岡俊介は、すっかり背も高くなり、何かスポーツでもやっているのか、少し浅黒くやけており、見るからに好青年になっていた。

「俊介・・そういえば苗字は?以前は石塚俊介だったよね。苗字変わったから全くわからなかった・・・元気だった?」
「香織は小学校1年生で引っ越しちゃったからわからないと思うけど・・・うちの家庭、結構複雑だったんだよ・・実は、一時期この家に住んでいたんだよ」
「え・・・・?」
「二階の押入れの天井に落書きしてあるんだよ・・業者が消してなければね・・・」
「全然知らなかった・・・・で・・・訊いてもいいかな・・・」
「あ・・薫子のこと?」
「うん・・・」
「薫子は、僕の血のつながらない妹。香織と一緒だった大森第三小学校を卒業した後、両親が離婚をして、その後再婚したんだ・・・それで、こっちに越してきたの・・・そのときの父親方の連れ子だよ・・でも・・・また性格の不一致で離婚しちゃって・・・・
10年前に引っ越したんだ、小金井市の方に・・・
それで10年ぶりにこっちにまた家を買って引っ越してきたから・・薫子に逢いにきたんだ。母親はバツ2のままだけどね。」
「そうなんだ・・・・」

幼い頃のやんちゃな面影を少し残した俊介の顔を香織はぼんやりと眺めていた。
「薫子とは10年後、お互いに大学生になったら逢おうって約束をしていたから・・」
「そっか・・・ごめんね。きっとすごく俊介、その薫子さんに会うのを楽しみにしていたんだよね」
「香織が、謝ることないよ・・でもびっくりしたな・・・香織元気だった?」
「うん。俊介は、今何をやっているの?」
「僕は、今年、セントラル大学の法学部に入ったばっかりだよ」
「え・・・・セントラル大学って・・・もしかして大学一緒なの?」
「香織も?すごい奇遇・・どこの学部?」
「私は文学部の英文学を専攻・・今日学校行った?」
「今日は、行かなかったけど、明日は履修届け提出日だからいくよ・・」
香織はつづく偶然に、ただただ驚いていた。

「すっごい偶然だね」
「まさに事実は小説より奇なり(笑)」
「俊・・・俊介は、サークルはどこ?」
「僕は・・まだ決めていないよ。香織なんてたくさん勧誘あるんじゃないの?
女子はうちの大学少ないから・・・」
「でもいまいちぱっとするサークルがなくて」
「そうだよね・・・でも僕もこっちに久しぶりに引っ越してばかりだから友達とか作りたいし・・・うちの大学、合唱が有名なんだよね」
「そうなの?」
「全国大会レベルらしいよ・・・あと、演劇部も」
「・・演劇部か・・・・」
「演劇部だったら、高校時代の先輩がちょうど副部長しているから、明日紹介するよ」
「ありがとう!!」




第六章  夏合宿

電撃が走ったかと思った。はっと気が付いて私がみると誰かの手が私の手に触れていた。
「大丈夫・・・火危ないよ」
私は、ボーっとして花火を種火につけようとしていたところだった。
「ありがとう・・・」
「ぼーっとしていると火傷しちゃうぞ」
「うん」
ものすごく心臓が早鐘を打っているようだった。明かりは花火の灯りだけで、あたりはかなり暗くなっているので誰だかよくわからなかった。「香織・・・」
「俊・・俊介??」

ガバ!!そこで夢が覚めた・・・

「なになに・・?どういうこと?
なんで夢に俊介がでてくるの?これも予知夢?まさかねwww」

夏合宿が始まった。
結局、俊介に誘われるがまま、香織、孝子、小百合は演劇部に入ったのだった。
そして今日は、合宿最終日。
浜辺で、バーベキューをやった後にみんなで花火をやることになっていた。
(なんで私が俊介と・・・)心の中は疑問符でいっぱいだった。

「香織~香織!!」
「俊・・・俊介・・」
「どうしたんだ・・お前顔赤いぞ、熱でもあるのか」
と言うや否や、俊介は人目はばからず、自分のおでこを香織のおでこにつけようとした。
「何するの!?」
「熱はないみたいだな」

心臓が飛び出すかと思うほど胸がドキドキした。
(もう・・・あんな夢を見るから。俊介のこと気になっちゃうじゃない!)

 夜の花火が始まった。花火を種火につけようとすると一人の人影がよってきた。
ドキドキ・・・・・
「ほら、火危ないぞ」
「ありがとう・・・」
「ぼーっとしていると火傷しちゃうぞ」
思い切って香織はその人物を見た。
思いのほか、顔が近くて、香織の髪の毛が俊介に触れた・・・・
(やば・・・私また絶対に赤くなっている!!)

俊介の手が私の手に触れた・・・・
ひんやりとした大きな手だった。
初めて俊介を男だと感じた瞬間だった。

海からの風が心地よかった。
一瞬周りのざわめきが消え、俊介と私二人きりで花火をしている錯覚にとらわれた。

「ねぇ・・・俊介・・・・」
「薫子さん探ししてみない?」
え・・・!!こんな雰囲気のいい感じの時に私は無意識に突拍子もないことを言っていた。

「ありがとう・・・俺も薫子探ししてみたいなって、香織に手伝ってもらえたらな・・・って思っていたんだ」
「うん・・・じゃ合宿から帰ったら早速」
「ありがとう」というと俊介は香織の手から自分の手を離し、香織の髪の毛をくしゃりとやった。
(やばい・・・好きになっちゃったかも)

孝子と小百合がやってきた。
「なんか香織と俊介君いい感じだったんじゃない?」
「まさか・・・彼とはただの幼馴染だから・・私がちょっとぼーっとしていたから火の心配をしてくれたただけ」
「とかなんとか言っちゃって、香織顔赤いよ」
「それは花火のせいだよ・・・」
「ふ~ん」
「それよりね・・・」
香織は、俊介と再会したときの話をし、俊介の妹探しをすることについて簡単に話をした。

~つづく~

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恋愛小説「彼と最後のLOVE LETTER」第三章・第四章

2011年01月18日 | 小説「彼と最後のLOVE LETTER」
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第三章 キャンパスライフ

私は、花の女子大生・・・って言いたいんだけど、実は彼氏いない暦18年
いっくらなんでもやばいよね・・・・
親友の小百合も孝子も彼氏いない暦18年
女同士傷をなめ合っている場合じゃない!!ということで・・・
見渡してみると男子!男子!男子!!
そうなんです。私の大学は、女性が2割しかいない・・・
なのに運の悪いことに私も小百合も孝子も英文学なんて専攻しちゃったから
クラスの三分の二は女子!女子!女子・・・・あ・・・・絶望的
このままじゃ花のキャンパスライフおくれないよ!!!!!!!


第四章 サークル
「香織、孝子・・・どこのサークルにするか決めた?」
「どうせなら男子がいっぱいいるテニスサークルなんてどう?」
「だめだめ・・・うちの学校のテニスサークル、大体女子短期大学とかと交流とかもっちゃっていて、うちの大学の女子なんて相手にされないって」
「それもそうか・・・」
う~!!やっぱこのままもしかして大学4年間、彼氏いない歴更新!?
だめだ!絶望的(><)やっぱ、がんばって法学部か経済学部か商学部にしとくべきだった・・・・と今さら悔やんでも後のまつり(泣)

「君達新入生?よければうちのスキーサークルにはいらない?」
「いやいや・・・やっぱりゴルフサークルでしょう・・・」

たっくさん声をかけてくれるのはうれしいけど・・それも新入生だからっていう理由からだけ・・・・どっかに白馬の王子様でもいないんかい!!

「とりあえず・・・いろんなサークル回って部長が一番イケメンのとこにしない?」
「また、孝子ったら、そのイケメンねらいでいつも失敗しているんじゃん・・」
「ジャニヲタの香織に言われたくない!!」
「私は、ジャニヲタではなく、ジャニファン!!それにTVの世界でジャニーズを愛しているだけで、現実は高望みしてません!!って」
「なのに香織なんでずっと彼氏いないの?」
「小百合!!ひとのこと言えないでしょ?」
「ごめん、ごめん・・・そういえば、香織引越ししたんだって?」
「そうそう・・・やっと社宅から脱出!って言っても駅は同じで少し遠くなったんだけどね」
「そっか今度遊びに行ってもいい?」
「まだちらかっているから、片付いたら是非遊びに来て・・・」
「了解・・・・・じゃまた明日ね香織、孝子」

~つづく~

つづきはこちらから
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次回は、手紙の差し出し主登場!
お楽しみに♪

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恋愛小説「彼と最後のLOVE LETTER」第一章・第二章

2011年01月17日 | 小説「彼と最後のLOVE LETTER」
彼と最後のラブレター
尾崎詩絵里



第一章 プロローグ
「誰・・・あなたは誰?誰を探しているの?
なんて悲しそうな顔・・・
でもなんかすごく懐かしい顔。見ているとなぜこんなに胸がときめくの?もう少しそばに寄って」

ガバ!!
「ふぅ・・・」
私の名前は、岡崎香織・・・・・18歳
小さい頃から夢でみたことが現実になる。
いわゆる予知夢を見る。
「今の男子は誰だったんだろう?遠い昔に出会ったような。そしてとても懐かしいような」



第二章 一通の葉書


すべての始まりは一通の葉書からだった。

椿薫子様
お元気ですか?
僕は元気です。
約束どおり10年目の今年の8月10日
君の家に逢いに行きます。
ではお会いできる日を楽しみにしています。
島岡俊介


誰?椿薫子って・・・誰?島岡俊介って・・・・
私は宛名も差出人も全く覚えがなく戸惑った・・・

「お母さん、お母さん変なはがきが届いているんだけど・・」
「何・・・このはがき」
「どうする?このはがき」
「っていってもね・・・この家を中古で買ったのは1週間前。10年も昔に住んでいた人の新しい住所なんて不動産屋さんもわからないでしょ。」
「だよね・・・でも、本当にこの島岡俊介って人が会いに来たらどうするの?差出人住所も書いてないから、こっちから連絡もとれないし」
「そうね・・・いまどきの若い人にしては葉書なんてめずらしいわよね」
「感心している場合じゃないよ・・・
お母さんとお父さんは、温泉旅行だからいいけど・・・私この日は一人でこの家にいるんだからね!!」
「まぁ・・・しかたないから、事情を話してあげれば・・・」
「事情???全く見も知らない人に」
「仕方ないでしょう・・・たぶん留守にしていても何度かたずねてくると思うわよ・・」
「やだ・・気持ち悪い・・・」


~つづく~

第三章、第四章はこちらから
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恋愛ポエム~Starry Night~

2011年01月16日 | オリジナルポエム
「Starry Night」
~オリジナルポエム~

星の降る夜私は走ります
恋という名のレールの上を
あなたへの
ありったけの思いをのせて

好きです言葉にできない
言霊が
空を駆け抜け星になる

あなたのことをおもうたび
胸に流星が
降りしきり空が明るくなる

この夜空をあなたも
眺めていると信じながら
星に願いをかけようかしら

Starry night 一本の
レールの上を走る
私の姿をあなたは見つけてくれますか


太陽が照れば塵も輝く
って格言を君は
聞いたことがあるかい
太陽が君ならぼくは・・・・

好きだよ心からあふれる
言霊が
胸の泉を満たしていくよ

君を思うたび
心のどこかが
ほっこりポカポカ
温まる

この夜空を君も
見つめていると思いながら
星に笑顔を思い出す

Starry night 一本の
レールの上を走る
愛しい君の姿を
今まなこに焼き付けて

Starry night
この世で出会えた奇跡
お互いを思えているこの瞬間を
私たち幸せの
色で空を塗りつぶす

Starry night
星降る夜に
重なり合う影
心と心が
溶け合い今
ひとつになる



****************
この詩の原型は、高校生の時に作り、
大学に入って初めて曲をつけた私にとってはすごく想い出の深いポエムです。
恋をしているときのあのドキドキ感大好きです♪

短編小説~綺羅羅の探し物~

2011年01月15日 | 短編小説
「綺羅羅の探し物」
~オリジナル 短編小説~

綺羅羅は何かを探していた
それがなんだかわからなかった

ルビー色の
サファイヤ色の
アメジスト色の

もっともっと透明でキラキラしているもの

なんだろう
なんだろう

海を渡る鳥達に訊いてみた
花から花へ忙しく飛び回る
虫達に訊いてみた


キラキラするもの泉にあるよ

綺羅羅は泉に行ってみた

そこから湧き出す水は
とてもとっても綺麗だった

でも綺羅羅が探している物では
なかったような気がした

「キラキラホカホカしているもの知らない」

大地を駆け抜ける動物達に訊いてみた
水しぶきをあげて回遊する魚達に聞いてみた

キラキラホカホカするもの
山の奥の上にあるよ

綺羅羅が行った場所は温泉だった

でも違かった

綺羅羅は見つからなくて泣き出した

すると・・・・・・

綺羅羅の瞳からあふるる涙が
綺羅羅の手のひらに転がった

「キラキラホカホカするものだ・・・」

そう綺羅羅は美しい心が流す涙を探していた

悔しいとき
哀しいとき
嬉しいとき
感動したとき

そんなときにいつも自分のそばにいてくれる

流るる涙が綺羅羅の宝物だった





失恋ポエム~さよなら~

2011年01月14日 | オリジナルポエム
「さよなら」
~オリジナルポエム~

好きな人ができたの?
と心配そうに僕の顔を覗き込む君

君の笑顔がみたくって
「そんなことないよ」と嘯いてみる

二人の歯車
そよ風にのってクルクルくるくる
回っていたけど

いつのまにかずれてきて
不協和音を生み出した

心の泉に照らしてみても
あの日の君はもう映らない

さよならの言葉を口にだしたら
君の心が壊れそうだから

ぼくはそっとまなざしはずす

さび付いた歯車は二度と同じく
回るわけもないことは

僕も君も知っているはず

恋の終わりは突然に
振り出した雨の粒が頬ぬらす

互いに傷つくのが怖くって
作り笑いの刹那の時間

さよならが一番の鋭利な刃物と知っているから



* *******************************

どうして出会いがあると別れがあるんだとう
どうして心変わりなんてあるんだろう
どうして倦怠期なんてあるんだろう

であって互いに愛し合い、素直になり裸の心をお互いに温めあえたのに
別れてしまったら、赤の他人

今までの思い出すらデリートしなきゃならないなんて

それは時間がたてばそっと思い出の宝物箱から取り出して
きっと懐かしくなる日々・・来るだろうけど

別れた瞬間はそんな余裕ないし、心ぼろぼろだし
泣きたいだけ泣けちゃうし

街を流れる失恋ソングが妙に心にしみて涙ぐんじゃったりして・・

はぁ・・・ため息しかでてこなかったりして・・・


ポエム~Love is music~

2011年01月13日 | オリジナルポエム
「Love is Music」
~オリジナルポエム~

青空の彼方へ
想い出が見える

みんなで一緒に取り組んだコンサート
終わった後にみんなで抱き合って涙したね

一曲一曲にこめられた
それぞれの想い

歌詞にこめられた
刹那の感情

フレーズにのせられた
魂のメロディ

君が一番君らしくなれる
心を開放した瞬間

言霊という魂を
音楽というラインにのせたとき

人が人らしくなれるから

コンサートホールに集まったオーディエンスに
僕達のメッセージを伝えられるチャンスは最高

Music will change something.
音楽が何かを変えてくる

Music will tell you something.
音楽が君に何かを伝えるから

気持ちと気持ちでぶつかって
素直な気持ちで受け止めて

僕の思いを
僕らの思いを

このギターに
キーボーに
ドラムにこめた
万感の思いを

君ならPureなHEARTで受け止めてくれるから

Music will change your future.
未来が少しずつ変わっていく

Music will tell you the truth.
真実が君とともに歩き出す。




**************************

省吾の「Midnight Blue Train」
長渕剛の「ローディ」
とかを聴いているとムショウに音楽の話を語りたくなる。

以前にも日記に書いたけど、大学時代、会社に入ってからとバンドをやっていた。
キーボードとボーカル・・・

一番興奮したのは、500人以上入った会場でのライブ・・・
観客の手拍子や声援がうれしかった。

ライブ前の緊張した雰囲気
始まったときの怒涛の観客の熱狂
豊や省吾や元春、ハウンドドックのコンサートに行き、
彼らと一緒の空間と時間を共有できる宝物の瞬間

そしてアンコール
ライブが終わってからの・・・
祭りの後の静けさ

やっぱり音楽は自分の魂だと想う・・・


小説「KISS IN HEAVEN」最終章

2011年01月11日 | 小説 KISS IN HEAVEN
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最終章 衝撃的な告白

和彦のイメチェンはいいように成功し、性格も少し明るくなり、やがてクラスにも何人か仲のいい友人ができた。

和彦と未来はなんとなく馬があい、どちらとも好きだと告白をしないまま、なんとなく付き合い始めたような感じだった。

神様代理部長から言われた1ヶ月には、もうあと半月しかなかった。
ある日、和彦は、いつも一緒にお茶をする喫茶店に未来を呼び出した。

「どうしたの?改まって・・プロポーズは無理よ・・・学生結婚は絶対に認めないって親に言われているから」
「未来・・・茶化さないでちゃんと聞いてほしい。実は俺は一度死んでいるんだ」

未来は、最初、和彦の頭がおかしくなったのかと思っい、マジマジと和彦の顔を見た。

「でも和彦生きているジャン」
「話すと長くなるんだけど、人生に絶望して、高校の校舎の上から飛び降りたときに神様代理部長という神様の代理の人に『地獄に行きたくなければ、君はまだ若いんだから人生をやり直したほうがいい』といわれ、時間を戻され、生き返ったんだ・・・・」
と自分でも他人に言われたら、絶対に信じないだろうと思うような、それでも事実をありのまま未来に伝えた。

シクシク・・・未来はいきなり泣き出した。
「未来ごめん。泣かないで・・・まるで俺が泣かしているみたいジャン」
(って俺が泣かしているのか・・・)
「それで、1ヶ月以内に好きな子とキスをしないと、もう一度今度は本当に死んじゃうんだよ俺・・・・地獄に行くらしいんだよ・・」

ハンカチを和彦が貸したがまったく役にたたないくらい未来は泣きじゃくっていた。
「なんで、なんで・・・・今頃、言うの?
和彦は私が好きなの?それとも生き延びたいから、キスしたいから私と付き合っているの?」
「それは好きだからに決まっているじゃないか!!」
「初めて好きっていってくれたね」
というとちょっと顔を洗ってくるといい、未来はお手洗いにたった。

すっきりとした顔になり戻ってくると、未来は、神妙な顔で話を始めた。
「私の家は、みんな国立大学をでていて、私は小学校の頃から、ずっと全部優(よくできました)もしくはオール5をとらないとだめだったの。お姉ちゃんもお兄ちゃんも弟もみんなみんな天才だったの。もちろん父も母も祖父母もT大学出身者。だから、高校時代も、恋もお預けで、必死に勉強したわ。
天才は、99%の努力と1%の天賦の才能と言われていたから・・・でも私にはその1%が足りなかったの」
「だから、眼鏡かけて髪をみつあみにして・・・?」
「でもそんなある日、野球部で一生懸命、下手なのにがんばっている和彦を見かけて恋をしてしまったの。もちろんそのせいにはしないわ」
「でも図書室に行ってもなかなか集中できなくて、いつも目で和彦を追っていたの。だから最初に会ったときに名前を間違えたのはわざとなんだ・・・ごめん。」
「そうだったんだ・・・・」

女性にもてたためしのない和彦にとってはまさに晴天の霹靂の話だった。

「高校の卒業式、本当は第二ボタンほしかったんだけど恥ずかしくてもらえなくて」
「でも俺は、あの当時モテモテだったやつらと違い、花束ももらえず、ボタンも全部そろったままで帰ったけどね」
「うん」
「俺は、大学に入ってから、未来のことずっとかわいいと思っていたから最初にフランス語の授業で声をかけられたときは、心臓が飛び出すかと思ったよ・・」
「本当に?」
「本当、本当。あの日の授業の内容なんて何も覚えてないくらいだもん」
「いつも覚えてないんじゃないの」
「まぁそれも一理あるな」
「で、ごめん脱線して、で結局、おわかりのとおり、この大学に来ているってことは見事にT大学を落ちたのね」
「うん」
「両親の激怒はすごかった。おまえみたいな奴は家の子供じゃないって言われて、家を出て行けって言われて・・・。いきなり私の部屋にあった、荷物をポンポンと庭に投げ捨てられて・・・」

というと未来は、また、ポロポロと泣き出した。

「うん。うん・わかるよ。俺にも優秀な兄貴がいるから」
「それで、高校の屋上から飛び降りたの。」
「えーーーーーーーーーー!!!」
「そうきっとあなたがとびおりる二日前くらいにね。で、私もその神様代理部長さんに助けられて」
「じゃもしかして俺達両方とも自縛霊だったわけ」
「みたいね」
「それで、偶然知り合った。もしかして原宿で話をしようとしたのはそのこと?」
「うん。でも絶対に信じてもらえないと思って」
「で、私も1ヶ月以内にキスをしないと自縛霊に戻るか地獄に落ちるか・・・・」

とそこまでいうと二人とも黙り込んでしまった。
両方同じ立場なのはわかった。お互いの気持ちもわかった。でも、だからといってキスをするのは、なんか不自然というか恋愛の流れに逆らっているような気がした。

「で・・・・でも、未来も多分同じ事考えているんだろうけど、生き延びるためにキスをするのはいやなんだろう・・・」
「和彦もいやでしょう・・・打算的で・・」
「まあな・・・未来のことは大好きだけど、じゃあしましょうっていうのもおかしいしな」
「うん。じゃ二人とも自縛霊になってこの世をふらふらしながら付き合う?」
「まあそれもありだろうけどな・・・」

二人はそのまま黙り込み、未来が窓の外に視線を移した瞬間。

「あ!!!」と叫んだ。
ちょうど、外に立っていたお母さん達が話に夢中になっている時に、小さな子供が線路のほうに歩き出してしまったのであった。

「あぶないわ!あの子・・・・」
というなり未来は、店を飛び出した。
和彦も1000円札を机に置くと未来の後を追った。
カンカンカンカン運悪く踏み切りが鳴り出した。
母親は真っ青になったままそこから動けなかった。
特急電車がちょうどスピードを上げて子供に向かってきた。

「どうせ、一度死んだ命なんだから、和彦、さようなら」
というと子供を突き飛ばし未来の姿は特急電車の向こうに消えた。

キキ!!!!!!!!!

特急の運転手がやっと気づき、ブレーキを踏んだが間に合わなかった。

「また、私死んだんだ・・・でも今度は人助けを・・・・」と思った瞬間自分のことを間一髪で和彦が抱きかかえて倒れこんでいた。
そして・・・・・・・
抱きかかえた瞬間、偶然にも二人の唇は重ねあっていた。

「おうおう・・・今の若い者はよくやるな~まあ、大場君も天の川さんもよかったの~生きとれば絶対にいいことはあるんじゃぞ。
でもな、自分の人生は自分が主人公なんじゃ~逃げちゃ~だめじゃ。やるだけやってだめなら方向転換をすることも必要なんじゃぞ・・・
やまない雨はないし、夜がくれば、必ず朝はくる。
まだおまえさんたちは若いんじゃから、人生に絶望するのは早いんじゃ・・・
もっともっと長生きをして人様の役に立ち、自分達の人生を楽しむのじゃ・・・
まぁよかったよかった。」


「神様代理部長様ありがとうございます。これからは、未来と一緒にゆっくり自分達の幸せ探しの旅に立ちます。
「神様代理部長様、本当に和彦と出会わせてくれてありがとうございます。みらい(未来)の名前に負けないくらい輝かしい未来をこれから自分で築いていきます。そして・・・
もし自殺をしたい人がそばにいたらきっときちんと説得してみたいと思います」

「おうおうそうしてくれるとわしの仕事も減るので、楽になるの~よろしくな・・・
もうこれでわしゃお前さんたちの前に現れることはないとおもうが達者でな」


「神様代理部長様もお元気で・・・・」

というと、踏切をとおりすぎ、再び、二人は、今度はきちんと自分達の意志で口付けを交わしたのであった。


~FIN~

よければ読後の感想、コメ、メッセお待ちしております。







ポエム~僕が僕であるために~

2011年01月10日 | オリジナルポエム
「僕が僕であるために」
愛する豊に思いをよせて
~オリジナルポエム~

僕が僕であるために
今この瞬間なにをやるべきなんだろうか

壊れた扉をたたいてみても
誰の心も開けないから

迷宮色の現代社会に
何かを投じて
議論したい

一人一人の力は小さいけれど
みんなであわせれば強くなる

船頭が多ければ船は沈むけれど
船頭がいなければ
どこに向かっていいかわからないから

心の灯台の指し示す
虹のふもとを信じていたい

子供の頃には
空も飛べると信じていたから
あの純粋な気持ちを
次の世代に伝えたい

絶望の中にも希望はあるから
きっとパンドラの箱は開けられたばかりなのだろう
だからみな絶望、不幸、失望しかみえないんだよ

箱の片隅にひっそりたたずんでいる
最後の希望を君は信じて

明日は無理でも
未来はあるから
そのために今を踏みしめながら

自分の足で歩いてゆこう