恋愛小説「恋花」は、
作者のオリジナルフィクション物語であり、登場する人物、団体名は実在するものとは全く関係ありません。
高校3年生の淡くてせつない恋物語を描いていきたいと思っています♪
純愛をテーマにしているので年齢関係なく読める恋愛小説になっています。
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第二十一話「牽制」
「どこ行くんだ?」
「部活サボって帰るのか?」
例の事件の次の日、昇降口で靴に履き替えていると
松田由香利と香川真理奈の頭の上から声がかかる。
ギクっとして上を見上げると、そこには、庄司、長崎、柏尾の3人が立っていた。
「俺たちが呼び止めた理由わかるよな。」
と冷ややかな視線がつきささる。
部室に行くか。
と有無も言わさずに3人は、松田と香川を促して部室へ向かう。
ピシャ
柏尾が若干乱暴に部室の扉を閉める。
「どういうことなのか説明してもらおうか?なぜ、美咲先輩に水をひっかけたり、上履きに画鋲を入れたりした!」
庄司が、怒りをあらわにした形相で二人をにらむ。
「あ・・・あの女・・・尊に告げ口を・・・・」
松田の顔が一瞬怒りで赤くなる。
「あほか?お前、先輩がそんなこと俺たちに言うわけないだろう。美紗が見てたんだよ。お前らが、トイレから出てくるところも、3年生の下駄箱で何かをしていたところも。」
「・・・・」
今度は香川が青くなる。
美紗というのは、柏尾の彼女の名前だ。
柏尾の彼女は、同じく2年生で女子バスケ部のキャプテンだ。
体育会系の美紗は、男漁り目的で(と美紗は思っている)男子バスケ部のマネージャーをしている松田と香川のことを快く思っていないのだった。
「だって・・・・私たちの尊にあの女、色目なんて使うから!!」
松田がキっと3人の男子をにらむと言い放った。
「俺がいつからお前たちのものになったんだ!」
庄司の声が苛立ちを隠せないように大きくなる。
「ってか庄司は、“もの”じゃないしな・・・・」
柏尾の顔にも嫌悪の表情が浮かぶ。
「尊だって、私たちが尊のこと好きなの知っているでしょう?」
「そうだよ。私たち2年生の女子で尊のことを好きな人間は、誰も抜け駆けをしないように戦線協定を守っているのに!!」
まるで悪いのは庄司だというように松田と香川は庄司を攻め立てる。
「誰が戦線協定を作ってくれなんて頼んだ!」
思わず声が大きくなる。
確かに2年の女子たちは、バレンタインデーのチョコを庄司に渡すときまで、みんなで列をなして一緒に来る。
「俺は、自分が好きだと思った女としか付き合わない。今は、誰も好きな女がいないから付き合わないだけで、好きなやつができれば自然と付き合う。それをお前たちが邪魔する権利はない!」
「それって、もしかしてあの女のことが好きなの尊!!」
追いすがるように松田が庄司の腕をとろうとする。
その手を乱暴に振り払いながら言い放つ。
「美咲先輩は、俺も海藤先輩の彼女だと思っていたし、この間初めて話をしたんだし、
好きも嫌いもないだろう?ただ、俺は、そういった女の醜い嫉妬が嫌いなんだよ。
今後、もし美咲先輩や、俺が個人的に好きになった女に何かをしたら、お前らのことを俺は許さないから覚えとけ!!お前らのその戦線協定とかを組んでいるやつらにも言っておけ!!」
というと庄司は、大股で部室を出て行った。
~第二十二話「昼休み」へつづく~
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「部活サボって帰るのか?」
例の事件の次の日、昇降口で靴に履き替えていると
松田由香利と香川真理奈の頭の上から声がかかる。
ギクっとして上を見上げると、そこには、庄司、長崎、柏尾の3人が立っていた。
「俺たちが呼び止めた理由わかるよな。」
と冷ややかな視線がつきささる。
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と有無も言わさずに3人は、松田と香川を促して部室へ向かう。
ピシャ
柏尾が若干乱暴に部室の扉を閉める。
「どういうことなのか説明してもらおうか?なぜ、美咲先輩に水をひっかけたり、上履きに画鋲を入れたりした!」
庄司が、怒りをあらわにした形相で二人をにらむ。
「あ・・・あの女・・・尊に告げ口を・・・・」
松田の顔が一瞬怒りで赤くなる。
「あほか?お前、先輩がそんなこと俺たちに言うわけないだろう。美紗が見てたんだよ。お前らが、トイレから出てくるところも、3年生の下駄箱で何かをしていたところも。」
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美紗というのは、柏尾の彼女の名前だ。
柏尾の彼女は、同じく2年生で女子バスケ部のキャプテンだ。
体育会系の美紗は、男漁り目的で(と美紗は思っている)男子バスケ部のマネージャーをしている松田と香川のことを快く思っていないのだった。
「だって・・・・私たちの尊にあの女、色目なんて使うから!!」
松田がキっと3人の男子をにらむと言い放った。
「俺がいつからお前たちのものになったんだ!」
庄司の声が苛立ちを隠せないように大きくなる。
「ってか庄司は、“もの”じゃないしな・・・・」
柏尾の顔にも嫌悪の表情が浮かぶ。
「尊だって、私たちが尊のこと好きなの知っているでしょう?」
「そうだよ。私たち2年生の女子で尊のことを好きな人間は、誰も抜け駆けをしないように戦線協定を守っているのに!!」
まるで悪いのは庄司だというように松田と香川は庄司を攻め立てる。
「誰が戦線協定を作ってくれなんて頼んだ!」
思わず声が大きくなる。
確かに2年の女子たちは、バレンタインデーのチョコを庄司に渡すときまで、みんなで列をなして一緒に来る。
「俺は、自分が好きだと思った女としか付き合わない。今は、誰も好きな女がいないから付き合わないだけで、好きなやつができれば自然と付き合う。それをお前たちが邪魔する権利はない!」
「それって、もしかしてあの女のことが好きなの尊!!」
追いすがるように松田が庄司の腕をとろうとする。
その手を乱暴に振り払いながら言い放つ。
「美咲先輩は、俺も海藤先輩の彼女だと思っていたし、この間初めて話をしたんだし、
好きも嫌いもないだろう?ただ、俺は、そういった女の醜い嫉妬が嫌いなんだよ。
今後、もし美咲先輩や、俺が個人的に好きになった女に何かをしたら、お前らのことを俺は許さないから覚えとけ!!お前らのその戦線協定とかを組んでいるやつらにも言っておけ!!」
というと庄司は、大股で部室を出て行った。
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