詩絵里(★シェリー★)の星の囁き達

尾崎詩絵里(★シェリー★)の自作恋愛小説及びポエム、写真専用部屋です。掲載文の引用、転載は固くお断りいたします。

ありがとう・・・・

2010年12月31日 | オリジナルポエム
「ありがとう」
~オリジナルポエム~

ありがとう
言の葉にのせて
今年
なにかの縁(えにし)で訪れてくれた
すべての人達に
ありがとう

顔も知らないけれど
言葉の力で知り合えた
画面の向こうのあなたに
ありがとう・・・・

そんなあなたに
素敵な
そう・・・
今年より
もっと幸せな
新たな一年が訪れますように・・・

★シェリー★(詩絵里)



失恋ポエム~悲しい結末~

2010年12月30日 | オリジナルポエム
悲しい結末
~オリジナルポエム~


もう君にはわかっているのだろう

僕の心がここには無いことを

君を通して違う人の眼差しを想いだしていることを

でも間違えなく君を愛していた
心苦しくなるほど

毎晩夢にでてくるほどに

それだけは信じて

いつから僕らの道は分かれてしまったのか

Good-bye my honey
Good-bye my love
Good-bye our memories

うつむく君をみていると
今宵も言い出せない
「さようなら」


だまるこむあなたには
私の気持ちが冷めたこと
伝わっているのかしら

いつからか
あなたと一緒にいても景色は色あせ
ときめきさえもなくなった

あんなに愛の言葉を囁きあったのに
手と手を重ね合わせていたのに

いつからか
歯車が狂いだし
二人のスピードが
変わっていった

adieu mon petit ami
adieu mon amour
adieu mon souvenir

だまりこむあなたを
見ていると
また言い出せない
「さようなら」

男と女はカードの表と裏
決して交わりあうことがない

お互いに
いまやっと同じ方向を向いているのに

お互いに
「さよなら」が言えない
悲しい結末




恋愛ポエム~言葉に心を託して~

2010年12月29日 | オリジナルポエム
言葉に心を託して
~オリジナルポエム~


言葉は言霊(ことだま)

口に出せば

魂を持つ

あなたに逢いたくて
逢いたくて
逢いたくて

逢っている時間は短く感じ

逢えない時間は…

時間~とき~の女神様のいたずらに

翻弄され涙する私


涙は心が砕けたカケラ

あなたへの想いを映し出しながら


重さに耐えかね

頬を伝わる


愛しいてる・・・・・



今もあなたの面影

探して



一人呟き

ため息一つ





失恋ポエム~哀しみのマリオネット~

2010年12月28日 | オリジナルポエム
哀しみのマリオネット
~オリジナルポエム~


カタコトカタコト
歯車が
少しずつ少しずつ
ずれていく

スルスルスルスル
糸巻きが
ちょっとずつちょっとずつ
ほどけていく

愛にあふれた
この思い
嘘だったとは
言わないで

悲しみ色に染まられて
あなたの姿がかすんでく


コロコロコロコロ
坂道を
ふたつの心が
転がって

キシキシキシキシ
赤色の
涙を流して
壊れてく

哀に沈んだ船乗りは
心のオールも失った

なぜに人の心は変わるのだろう
あんなに心をときめかせ
あなたのそばで笑っていたのに

笑顔を忘れた悲しきピエロ
歌を忘れたホトトギス


あなたに一言伝えたい
冷めた心は戻らぬけれど
愛した日々は
本物だった


もう二度と踊らぬ
糸のきれた
マリオネットか?
手のひら離れた
風船か?

私の心が
冬の日を
浴びてしずかに
溶け落ちる・・・・・



****************

日常ブログ
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恋愛ポエム「蝶」

2010年12月27日 | オリジナルポエム
「蝶」



あなたにであって
初めて知った

大きな愛でつつまれること

今までは

押しつけられて


拘束されるのが
愛だと思っていた

眼を閉じればあなたがいる
耳を澄ませば
あなたの息吹を感じられる

あなたの愛の繭の中で
やがて私は
蝶になる

あなたの愛が
私を変える・・・

我が儘な蛾から
心優しい
綺麗な蝶に

あなたという
大輪の花の上で
羽根を休ませる

愛しています

心のそこから
あなただけを




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★シェリー★
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クリスマスの朝

2010年12月24日 | オリジナルポエム
「クリスマスの朝」
~オリジナルポエム~

朝日をうけた君の寝顔が
幼く見えるクリスマスの朝

ゆうべのぬくもりを抱きしめて
君の頬にそっとくちづける

君が好きだよ
愛しているよ

なんどとなく繰り返された
言葉は魂を持ち
君の中へと流れ込む

君の心のときめきを
僕のやさしさで包みくるんで
指と指の間をすべり落ちる

このきらめきと高揚感と
ほんのちょっとの悲しみが

僕と君の心を色づける

メリークリスマス
ハッピークリスマス

世の中の恋人すべてが
愛を語り合うこの朝に

腕の中で小さな寝息をたてた
君をこの上なくいとおしく思う

ポエム「僕と君とのクリスマス」

2010年12月24日 | オリジナルポエム
僕と君とのクリスマス
~オリジナルポエム~ 

世界中の恋人たちが
この世の幸せを独り占めできる聖なる夜
君と僕が、互いだけを見つめ
互いだけを愛し

愛を確かめ合う
幸せな夜

静かにひびく
鐘の音が
二人の心に染み込んでくる

Silent night
Holly night

このまま二人で
手と手を重ねあいながら

幸せなクリスマスの朝を
迎えられる

特別な夜・・・・・・

***************************

~オリジナル小説「潮騒」より抜粋~
みなさんは、どんなクリスマスを過ごされますか?



**********************

クリスマス小説「クリスマスの奇跡」
http://blog.goo.ne.jp/sherry0324/e/742d6889f58456a600c0cf34e05a5ed1

恋愛ポエム 「鼓動」 「恋日和」

2010年12月23日 | オリジナルポエム
「鼓動」
~オリジナルポエム~


暖かなあなたの胸にいだかれ聞こえる鼓動

あなたの生の力強さをそのまま映し出したように

そして私の鼓動は、あなたにいだかれ、うれしくもあり、はずかしくもあり、

どんどん早く、高鳴っていく。

こんなに人を好きになったのは初めてで・・・・

初めて「幸せ」という文字の意味を知る・・・・・・

****************

「恋日和」
~オリジナルポエム~

恋をすると
昨日までの風景は
全く違う形に見えてくる

冷たい雨も優しく感じ
木々も風も
微笑む私を祝福している

彼といる時間が一番幸せ
こんなに幸せな時間がこの世に存在しているなんて
今まで全く知らなかった・・

いつも心の片隅にあなたの存在を感じられる
心がほっこり
ぬくんでくる・・・・・



朝の光の中で~オリジナルポエム~

2010年12月22日 | オリジナルポエム
【朝の光の中で】

朝の光の中で

目覚めて見つめる君の横顔
とてもまぶしく目に映る

君の優しさ
君の微笑み

すべてを愛しく想っている

君の頬に、髪にそっと手を触れてみる

ずっとずっと守りたい

君のやわらかな寝顔
輝く笑顔

幸せという気持ちが
夜明けと共にやってくる

ふと君が目を覚ます
僕を見つめる 優しいまなざし

愛している
愛している
愛している

唇を重ね合いながら
互いに囁く愛の言葉

このまま時間が止まればいいのにね

守るべきものを手に入れたとき、

人は臆病になるのだろう・・・

今、君を失うことが

僕にとっては怖いから・・・・

このまま、この手を離したくない・・・・

***************************

人は、心の底から本気で、誰かを好きになった時、心の扉が開かれる
打算や、妥協や、世間体を気にしない
真実の愛・・・・

幸せの始まり~結婚ポエム~

2010年12月21日 | オリジナルポエム
「幸せの始まり」
~オリジナルポエム~


いつも見ている君の笑顔が
ひときわ今日は輝いて見える。

透き通るような白い肌
真紅の唇
純白のドレスに包まれた君が

ゆっくりと
バージンロードを
歩いてくる

幸せは訪れるものではなく
二人で築いてゆくものだから

心と心の扉を開けて
互いの荷物を一緒に背負おう。

長い人生いろいろあるさ

苦しみや悲しみや辛いことも
君がいれば大丈夫

君のすべてが僕だからの

自分で選べる唯一の家族として
僕は君を選び
君は僕を選んでくれた。

今日が、二人のスタートライン

大海原に漕ぎ出してゆこう


険しい山道だって登ってゆけるさ

今日が一番幸せではなく
毎日どんどんより幸せになろう

一緒に泣いて
一緒に笑って
一緒に感動してゆこう

僕の心の半分が
常に君のそばにいるように

すべての愛を形にして、互いの心を、愛を、指輪にこめて
交換しよう

この世で一番愛する君と
幸せという言葉の意味が
今こうしてわかったよ

Happy Wedding~オリジナルポエム~

2010年12月21日 | オリジナルポエム
Happy Wedding
~オリジナルポエム~

透き通った空
そよぐ風
すべてが二人を祝福してくれる

時には迷い
時には遠回りしたけれど
私はあなたと今は歩いていきたい

あなたの腕の中で眠り付き
朝目覚めてのMorning Kiss

世界中の幸せすべてを
薔薇に変えて
二人の部屋に飾りましょう

幸せは二倍に
苦しみは半分に

真っ白なキャンパスに
幸せ絵の具で描く未来

輝く指輪に誓う幸せ

永遠に続く幸せな時間

病めるときも
健やかなる時も

二人で手を取り
乗り越えてゆける

Because I Love You

今日が二人で歩む人生の
記念すべき第一歩

***************

本家ブログもよろしくお願いします☆
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「悪魔に魂を売った女 沙羅」最終章~「潮騒」続編

2010年12月20日 | 小説「悪魔に魂を売った女 沙羅」
この小説は、オリジナルストーリーで完全なフィクションです。
WEB公開するのを直前までためらった
通常の作者とはかなり異なるタッチの小説になっております。

ご了承の上、お読みください。

前作のシナリオ風小説「潮騒」の続編になります。
「潮騒」をお読みになっていらっしゃらない方は下記からお願いいたします。

http://blog.goo.ne.jp/sherry0324/e/f03e0f2b4a27e49ae5f0485daa09d4a0


「悪魔に魂を売った女 沙羅」第一回目は下記からお願いいたします。

http://blog.goo.ne.jp/sherry0324/e/2894361143b5bb47631d6480c47ce838


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最終章 パープル

駿と沙羅の引越しも無事に終わり、沙羅は小百合として駿と幸せに暮らし始めた・・・・・
沙羅は今度こそ、今度こそ幸せになるんだ・・・・と心の中で何度も何度も思った。
駿は優しかった。沙羅は駿のために洗濯をしたり、食事を作ったりするのがとても楽しかった。

学校には急に復学するとおかしいので、退学届を提出し、沙羅は、別の大学の通信教育をはじめた。

ネットにのっていた、小百合のブログは、沙羅の父親がすべてきれいに削除した。

沙羅がベランダの紫色の色鮮やかなアジサイに水を上げているとピンポーンと誰か客がきた。
宅急便といい、年配の男がたっていた。

中身は香典返しだった。
その差出人をみて沙羅はギョッとした。
小百合の両親の名前で香典返しがきていたのだ・・・・・・
とりあえず、沙羅は、うけとり、はんこを押すと。

「ちょっと薄いのではんこ借りていいですか?」「はい」

宅急便屋は、沙羅からはんこを借りると一枚の紙を落としてしまった。
沙羅はそれを拾って、彼に渡してあげた。

「ありがとうございます。それではまた・・・・」

というと宅急便屋は、でていった。
なにかすごく嫌な予感がして、沙羅は駿と父親に電話をかけた。

その夜、夕食を沙羅の父親と駿と沙羅でとっているとまた、チャイムがなった。

「はい。」と沙羅がでていくと

「湘南南署の者です。松岡沙羅さんですね。」

と二人の男が警察手帳を沙羅に見せつけた。」
「あ!!」そうその一人は、昼間宅急便屋としてきた中年の男性だった。

「悪いが、あがらせてもらうよ」

「なんですかあなた達は!!」
と駿が言うと

「秋吉駿、ならびに、松岡修一・・・・山口小百合殺しおよび死体遺棄の件で逮捕する」

「これが逮捕状だ・・・・・」

「松岡沙羅さんにも参考人として同行してもらおう」

「何を言ってるんですか?小百合はここに・・・・」
駿は同様を隠すように早口でその警察を名乗った男に言い返した。

男の警察手帳には「山口雄一」とかいてあった。

「小百合は私の娘だ・・・・どんなに似せても偽者だなんて一発でわかる。それに今日松岡さんの指紋は取らせてもらって照合したしな・・・おとなしくついてくるんだ・・・・・・・。今は、紙からでもきちんと指紋は採集できるんだよ。」

沙羅はいまさらながら何故あの時に、この男がわざと紙を落として沙羅に拾わせたかがわかった。


「他人の不幸の上に作った幸せなんて・・・・砂上の楼閣。いつか崩れるわ・・・」
最初に、小百合の病気の話をしてくれた小百合の親友の磯崎さんの言葉がぐるぐると
沙羅の頭の中を回っていた

Fin

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前作「潮騒」とはまるでタッチの違った、小説を書いてみました。
ネット公開するのもすごくためらったのですが、
なんかやっぱり潮騒のまま終わらせるのはイヤだったので掲載してみました。

つたない文章を最後まで読んでくださった皆様に感謝申し上げます。

ありがとうございます。

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筆者の本家ブログもよろしくお願いします★

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「悪魔に魂を売った女 沙羅」NO.8~「潮騒」続編

2010年12月17日 | 小説「悪魔に魂を売った女 沙羅」
この小説は、オリジナルストーリーで完全なフィクションです。
WEB公開するのを直前までためらった
通常の作者とはかなり異なるタッチの小説になっております。

ご了承の上、お読みください。

前作のシナリオ風小説「潮騒」の続編になります。
「潮騒」をお読みになっていらっしゃらない方は下記からお願いいたします。

http://blog.goo.ne.jp/sherry0324/e/f03e0f2b4a27e49ae5f0485daa09d4a0


「悪魔に魂を売った女 沙羅」第一回目は下記からお願いいたします。

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第十一章  ブラウン

何時間たったのだろうか、ズキズキする頭を抑えて駿が起きだした。

「やっとお目覚めかい・・・・・駿君」

「沙羅は・・・・・沙羅は・・・・・」

「車で待っているよ・・・・大丈夫だ・・・・」

駿は、血を吐いて倒れている小百合を見下ろした。


なぜか悲しみの感情がわいてこなかった。

「おまえの飲んだのは少し、睡眠薬の量が多かったようだな・・・悪かった。さてこれからが仕上げだ」

「どうするんですか?小百合を」

「埋めるんだ・・・・山の中に・・・・」

(もう後戻りはできないんだ)

「はい。」駿は、腹をくくってこの男の言うとおりにしようと思った。

二人は男が持ってきたずた袋に小百合の遺体を入れると、床についた血を丁寧にふき取った」

小百合の死体は思いのほか重たかった。二人の男は夜中の12時過ぎに、男が乗ってきた車のトランクに小百合の遺体を入れた。

すると後ろの席に沙羅が全身、包帯姿で座っていた。

「でも急に、小百合がいなくなったら、怪しまれませんか?」

「俺にすべてまかせておけと言ったはずだ・・・・」

男と駿は、山奥まで車で上っていくと、そこにはすでに大きな穴が掘ってあった。
そこに小百合の遺体をほおり込むと上から土をかけ自然に見えるように周りにもいくつか掘ったあとをつくった。

「これだけ深ければ絶対に見つかることはないだろう」

小百合の死体を始末すると男と駿と沙羅は、駿の部屋に帰ってきて、小百合がそこで殺された形跡を念入りに消した。


「これからどうするんですか????」

「沙羅、包帯を取ってみろ・・」

「はい」

するすると沙羅が顔の包帯をとると駿は、あまりの驚きに腰が抜けた。

なんと目の前に小百合がいるではないか?

「ど・・・・どういうことですか?」

沙羅は、海に流され顔も体も傷だらけだった。君の気持ちを確かめて、まだ沙羅が好きだというので沙羅の顔を小百合そっくりに整形したんだ・・・・・これで、誰にも怪しまれることはない。

でも念のため、「みなさんに迷惑をおかけしたので、引っ越します」という理由で引っ越すんだ。

私の事務所の近くに俺の名義でマンションを借りてある」


「いったいあなたは・・・・?」

「私か・・・・私は悪魔だ・・・・・デモンだ・・・・・」

「そうではなくてあなたは沙羅の・・・・・・・」

「父親よ・・・・」沙羅が淡々と答えた。

「小さな頃に船の事故で本当の父は亡くなったと聞いていた。今の父は、血のつながっていない母の再婚相手よ・・・・・・父は、一時期記憶喪失になっていたんだけど、すべてを思い出し、家に帰ってこようとしたら、母が再婚をしているのをみて、ショックは受けた。けれども、その後もずっと私を影で見守っていてくれたらしいの。父の仕事は、探偵社だから・・・・その編はお手の物ね・・・・」

駿は、やっと状況が理解でき始めた。

「すみませんでした」駿は、いきなり土下座をした。

「もう終わったことだよ、駿君。これからは、沙羅と仲良くやってくれ・・・・・君が大学を卒業したら沙羅はもう一度整形をして元の美しい顔に戻せるよう、親友の形成外科医にお願いもしてある。」

「わかりました。今度こそ・・・・一生沙羅を大切にします。」

「駿・・・・・・」「沙羅・・・・・・」

二人は強く、強く抱きあった。

では早速、この紙「皆様へのお詫びの文章を掲示板に明日貼らしてもらうように私から大家さんに少しお金を包んでお願いしよう。小百合の父親としてな・・・・・・」

といって笑った顔は、冷たさが前面にでている本当の悪魔の顔だった。


***********つづく*************





水嶋ヒロ物語~「KAGEROUに隠された事実」

2010年12月17日 | 短編小説
本家ブログ
http://blog.goo.ne.jp/shelly0324と同内容ですが、ジャンルが「小説」なのでこちらにも掲載いたします。
「悪魔に魂を売った女 沙羅」の続きは、次の記事
http://blog.goo.ne.jp/sherry0324/e/4eef049647c16192195749410ebf9c4bに記載します★



「水嶋ヒロ物語~隠された真実」

【某月某日 水嶋邸】
「ポプラ社の編集長の方が僕にお話とは?」
「いや~水嶋さん、失礼、齋藤さんが執筆活動に専念をすると伺って、
是非我がポプラ社の小説大賞に応募していただきたいと思いまして。
もちろん、作品につきましては、大賞受賞作候補として丁寧に扱わせていただきま
す。」
「はい。実はすでにいくつか書き溜めてあるものもあるので、力試しとして、どこか
に応募をしてみようと思っていました。」
「いい作品であれば、必ず大賞として推薦いたしますのですが、条件が・・・
わが社の大賞に決まるまでは、他の出版社に応募しない。作品は、本名で応募してい
ただく。ということでどうでしょうか」
「わかりました。」
「内容は、そうですね・・・ご自身のイジメの体験を書くというのはどうでしょう
か?」
「ちょっと・・・それは」
「では、今は、お涙頂戴系の小説が売れ筋なので・・・命をテーマというのはいかが
でしょうか?」
「それなら今、ちょうど考えているプロットに沿っているので・・・」


【ポプラ大賞選考会場にて】
「今年の大賞は、俳優水嶋ヒロ氏の作品で決定だから!幸いなことにこのポプラ大賞
は社員のみでの選考で、外部選考員はいないのだから、外部に真実がばれる心配もな
いしな。もちろん社員の諸君。他言無用だぞ!
第一回目の応募数は、2746作品だったのに、第二回目は、1223、大賞無し、
第三回は、応募数 1109、大賞無し 第四回目は、応募数1179で大賞、優秀
賞無し
で、わが社の大賞賞金2000万円は、完全に絵にかいた餅状態になりつつある」
「でも編集長!大賞賞金の2000万円はどうやって捻出するんですか?また大賞無
しのつもりで、予算に組み入れていませんが・・・」
「大丈夫だ。それならもう手は打ってある」

【選考会終了後 再び水嶋邸にて】
「水嶋さん、いや、齋藤さん。約束どおり今回の対象は、満場一致で齋藤さんに決ま
りました。おめでとうございます。これで、わが社の知名度もより一層あがり、この
出版業界も活気づくというものです。
ところでお願いがあるんですが。今回の大賞の賞金2000万円を辞退していただけ
ないかと」
「大賞賞金を辞退ですか?」
「はい。そちらの方が、絶対にイメージアップにつながり、また、話題も呼び、
マスコミが何もしなくても大騒ぎし、いい宣伝効果になるんですよ。それで売上倍増!印税もガッポリです!」
「なるほど・・・」
「もちろん、タダでとは言いません。水嶋さんのこの本を映画化し、水嶋さんの復帰
作品にしていただき、エンディングテーマ曲は、奥様、絢香さんの復帰第一弾という
のはどうでしょうか?キョウヤの役などぴったりでは・・・もちろん映画化にあたっ
ては、最高のスタッフ、監督を用意させていただきます」

【KAGEROU発売後 数日たって】
二通の手紙がヒロの元に届く
「メールやTwitterではなく、どうしてもヒロさんに読んでもらいたく、手紙にしま
した。
私は、あなた様が書いたKAGEROUの主人公と同じ40代の男性です。会社をリストラ
され、妻にも離縁され、生きる希望もなく、どうやって死ぬかそればかり考えていま
した。学生時代の友人から、この本を借り、命の大切さ、というよりも自殺をすると
いうことがどれだけ周りに迷惑をかけることなのかということがよくわかり、自殺す
ることが怖くなりました。これからの人生、まだどうなるかわかりませんが、あなた
の本のおかげで生き長らえる決心がつきました。ありがとうございます。」
「私の兄が先日ドナー登録をしました。私も母もそのことには大反対で、仲がよかっ
た家族の間に亀裂が入っていました。でも、ヒロ君の小説を読んで、臓器を待ってい
る人たちの心の叫びが聞こえてきました。私も、明日ドナー登録しようと思います。
もちろん、母もヒロ君の小説を涙を流しながら読んでいました。本当に素敵な小説を
ありがとうございます」

「チャンスの神様は、前髪しかない。どんな形であれ、そのチャンスをつかまなけれ
ば前には進めないんだ。世の中すべて正規分布。肯定してくれる人もいれば否定する
人もいる・・・・」

※注 上記物語は、フィクションであり、一部データを除き、100%筆者の妄想小
説です。小説を書くのが趣味の筆者が、今回のヒロくんの小説、報道からインスピ
レーションを感じて、つれづれなるままに書いてみました。

******************************
水嶋ヒロ君のファンの皆さん、ポプラ社関連者の皆様、気分を害されていたらごめん
なさい。でもポプラ社の大賞決定に外部審査員がいない、社員だけで選んでいるとい
うのにはちょっとびっくりしちゃいました。
私は、ハナキミの時からヒロ君が大好きで、メイちゃんの執事、絶対彼氏、東京DOGS
とかもかかさず見ていました。絢香さんと電撃結婚されたときは、ショックで一日仕
事が手につかなかったくらい・・・
なので、今回のヒロ君に関する世間、マスゴミの誹謗中傷(電車の中づりとか)には
心を痛めています。
もちろんKAGEROUは、予約して発売初日に読破しました。感想については別日記に書
いているから、ここでは省略しますが・・・

でも、きっかけなんてどうだっていいと思う。映画の主役のオーディションとかもそ
うだっていうけど、世の中、出来レースなんていっぱいあるだろうし、
「出る杭は打たれる」でも出すぎた杭は打てないから・・・
小説は、読み手の文化。いい文学は、人の心の共感を呼び、魂を吹き込まれ、生きつ
づけて行く。今回のヒロ君の作品だって、純粋な気持ちで読むのと「俳優風情が、小
説家になるだなんて、どんな小説書いてるのか見てやろうじゃないか」という否定的
な色眼鏡をかけて読むのでは全く違ってくると思う。
まして、作品を読まずに酷評をするのは間違っていると思うし・・・

活字中毒、小説が生活の一部の私にとっては、正直ちょっと物足りなかった小説(途
中が中だるみで、最後をもう少し丁寧に書いて欲しかったかな)だけど、それも、個
人の意見なだけであって。
また、これでブックオフとか中古屋さんに出回ると何か言う人でてくると思うけど、
それもいいんじゃない?リサイクルリサイクル(^^)

是非、今回の騒動も全部吸収して、自分のいい経験として受け入れて、これからも人
の心に響く小説を書いていってください。(小説家は貪欲じゃなきゃね!)

ヒロ君、応援しています!!

※長文日記、最後までお読みいただいた皆様に感謝です★