今年は地元の大学から2名参加 I君とM君です。
最終日に建築への情熱喚起のため、酒田に一緒に勉強に行きました。
市の公民館に「出羽遊心館」があります。
和の材料や構造そして意匠と、「目から鱗が落ちる」和の建築です。
酒田には昔から北前舟を通じて、京文化が入って来てましたが、
この建物は、京都芸工大の中村昌生名誉教授の監修です。
京都まで行かなくても、数奇屋造りが見学できるのは最高ですヽ(^o^)丿
しかも入館は無料、利用者がいない時は茶室も見学できます。
インターンシップには最高の研修コースです。
建築はその場に居なければ、使用しなければ評価ができません。
茶の心はわかりませんが、この建築のもつ豊かさ、和の心を感じることができます。
本や図面ではわからない、建築の力を実感できたと思います。
これをプロとして読み解き、自分のものとして建築出来るようになる為には…
I君とM君 大学に戻ったら勉強、製図・製作、卒論と頑張ってね!
今年のインターンシップは、2大学から男性各1名 4週間と2週間でした。
課題は工務店の現場施工、建築計画などから
ダイジェスト的に網羅するのですが
好評なのが、職人と一緒の現場作業です。
アルバイトではないので、見学、ないしは手元程度の軽作業ですが、
モノ造りのの原点と感じるのか、建設労働者との交流が楽しいのか、
意外な気もしますが、確かに大学では経験できないことです。
現場を任される大工さんは人柄も好いし、
経験に基づいた話は 面白いのも事実。
これからの若い人の、見る目はしっかりしていると言う事でしょう。
そこで、当社のインターンシップに参加したO君とF君への最後の課題
アップルの創設者 スティーブ・ジョブズの講演を聴いて下さい。
今から就職、建築実務に関して少しでも知識を得たいという、
前向きの姿勢をもっているので、社会に出てからも心配ないと思う。
受け入れる側は、それに真摯に応えるべく課題を組むのだが、
学部4年間で何を為すべきか?というアドバイスもしている。
自分の経験から思うに、大学で学ぶ建築工学は机上の学問になりがちになる。
学生は何の為にこの計算をするのか、その結果は実際どうなるのか等の
疑問をもちながらの勉強となる。
そこで、一段アカデミズムからひいて、社会で通用する資格試験の勉強をしたら
と提案している。
例えば、宅地建物取引主任者の資格試験。
高校卒業で、受験できる資格である。
大学の単位で言うと、建築法規、都市計画の範囲であろうか。
資格試験の内容は、法令の改正や社会問題、訴訟の話など
具体的かつ実務に不可欠なものである。
大学の講義が基本的なものとすれば、対を為す。講義の理解に役立つ。
それ以上に卒業時に、この資格があれば格段に就職活動に有利になる。
建築は総合的な学問である。
建築士だけでなく、このような資格にトライすることは、意味のあることだろう。