志村建設専務の日々坦々

つれづれなるままに…

五木寛之 「風に吹かれて」「他力」

2012-02-21 18:46:11 | 本と雑誌

五木寛之というと私よりだいぶ年上で、今年で80歳になります。

現在でも「親鸞」を新聞に連載したり、随筆を出版したりで、精力的な活動をしています。

私の青春時代には、すでに直木賞を受賞しベストセラー作家として、活躍していました。

513qyehcnwl_ss500_1500万部近くを売り上げた最初のエッセイ本

文章が柔らかく、わかりやすい内容ですが、「風に吹かれて」の題そのもの。

とりとめのない文章で、その時代の大衆作家としてのイメージだったのですが、

最近の彼の文章は、シャープで一点の曇りもなく、彼の人生の試行錯誤を開示しながら

読む人に「生きるということ」を、問うてきます。

41030cfcxel_ss500_1宗教を背景に彼の「確信」を読み取れる

五木寛之は、基本的に真面目な人なのですね。

若いときはアウトローにつき、歳とともに社会の弱者の側につきながら、物書きとして、精一杯の人生を歩んでいる。

その風貌といい、内容といい、日本の文学史に残る作家になってきました。


ケツメイシ 涙

2012-02-17 19:36:44 | 音楽

その時代の歌があります。

7年前に発売された、このアルバムの中には 「桜」や「君にBUMP」 などのヒット曲が満載

中でもカラオケで 唄いたくなるのが 「涙」

512w589q4nl_ss500_1 ジャケットもステージも普段着のケツメイシ

http://www.youtube.com/watch?v=MBvg3P4n7dk

日常の中にある感情を、なにげなく歌い上げています。

ついでに 春を呼ぶ「桜」も聞きたいですね。

http://www.youtube.com/watch?v=vnieKxden8U&feature=related


京都にて その29 桂離宮 古書院

2012-02-16 17:09:08 | 桂離宮

御殿の内部を、参観することは出来ません。

月見台の周りを廻る順路となっています。

Dscn2269 欄間などの格子もシンプル

床の高さは桂川の増水を考慮したものですが、

一段高い位置から、広大な庭を眺めるという意味もあります。

Dscn2271 月見台を北側から見る

転落防止の欄干がついていないので、緊張感のある空間となっています。


福岡伸一著「生物と無生物のあいだ」

2012-02-15 17:32:49 | 本と雑誌

本を紹介しますね。著者は、TVや雑誌によく登場する青山学院大教授です。

科学もので分子生物学の歴史や考え方の本ですが、建築にも使えるヒントがあります。

  14989111 5年前に65万部売れたベストセラー 

 

「動的平衡とは何か」の章にある文章なのですが、

秩序は守られるために絶え間なく壊されなければならない

システムの耐久性を強化することではなく、

破壊、再生の繰り返しの流れの中に動的平衡がある

人間をはじめとする生き物は、変わらないようにみえても、

その構成要素は絶えず交換されているそうです。

サスティナブル建築(循環型建築)の考え方に近いですね。


住宅の断熱について その6 Tホーム

2012-02-11 16:26:47 | 住宅の断熱の話

西方里美氏によると 外断熱の問題点は次のとおりです。

・外断熱の気密テープに頼りきった工法は危険
・断熱材の安全性をどう評価するか
・外断熱の防蟻・防腐材の危険性
・外断熱の断熱厚が厚いと外壁が垂れ下がる危険性

詳しくは本を読んでもらえばわかるのですが、

ここでは火災時の有毒ガス発生に注目してみたいと思います。

コンロに断熱材を載せて、燃やそうという実験です。

33b1   33c1_2  33d1
グラスウール             押出法ポリスチレン         硬質ウレタン

グラスウールは柱の間や、付加断熱に私達が使っているものです。

原材料は、ガラスですので燃えませんし、ガスも発生しません。

しかし、外断熱に使われる発泡プラスチック系断熱材は、シアンガスのような

有毒ガスを発生したり、炎をあげて燃えたりするものもあります。

実際、住宅の火災で爆発的な燃え方をしたり、有毒ガスの吸引で

避難できなくなったりという事例は数多く発生しています。

この一点だけをとってみても、「外断熱は危ない」という意見をないがしろにできません。

Tホームでは、押出法ポリスチレンフォームを使っています。

難燃化剤を添加していますので、微少火源では着火しにくいですが、火災などで燃えたときは、

ポリスチレン樹脂の不完全燃焼によって、木材、紙、ワラより多い「すす」と刺激臭を発生します。


ロハウス LO-HOUSE 冬 その2-3

2012-02-09 11:50:25 | ロハウス

断熱性能を発揮するうえで、必要なのが気密性能です。

隙間風が多いと 家は寒いということです。

その気密性能をあげる為には次の方法があります。

 ●断熱材の内側に気密フィルムを張りめぐらす。 

 ●機密性の高いサッシや玄関ドアを使う。 

 ●コンセントやスイッチに気密ボックスを使う。

気密測定をすると、その家の気密性能がわかります。

Dscn3536_2 当社の気密測定

測定の方法は 家の内部の空気を強力なファンで外に出し

内外の気圧の差で家の隙間面積を計算します。

もし隙間があれば 猛烈な勢いで空気が流れ込むのがわかります。


ブルーノ・タウトの建築 世界遺産

2012-02-08 08:42:51 | 建築の話

ブルーノ・タウトと言っても知ってる人は少ないですよね。

ドイツ生まれの建築家、現代建築の歴史とともに生きた人です。

ナチスドイツに追われ、日本に亡命。

アメリカに亡命してメジャーになった建築家達とは対照的に

晩年は不遇な環境での建築活動をおこないました。

でも、彼の建築は世界遺産に登録されています。

http://www.tbs.co.jp/heritage/archive/20090524.html

Images3  Bdb834f01

そして、彼の日本滞在は現代建築家から見た日本建築の評価という

私達建築に関わる人にとっては、大変な業績を残してくれました。

http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1280.html