今日11月19日土曜日 本荘文化会館で 前宮崎県知事 東国原氏の講演会が行われました。
軽妙な語り口、自分の失敗談をふまえた面白い話に会場は笑いがいっぱい。
また行政の舞台裏の話には、笑えない現実にびっくりするやら、あきれるやら・・・。
難しい話はなし、どんな課題でも皆で協力すれば何とかなるという、ハッピーな講演でした。
左の写真は、東京在住の主催会社㈱ファーストドリーム代表 菅野和彦氏です。
由利本荘市出身で、今回の講演は地元活性化の願いを込めて企画したそうです。
若い人が積極的に故郷支援をしてくれるのは嬉しいですね。
HPは http://www.first-dream.co.jp/html/company/company.html です。
断熱の話をすると止まらなくなるのが、新住協会員の おかしな?習性です。
さて今日のエントリーは、北海道から秋田に進出してきたTホーム。
寒冷地住宅の草分けハウスメーカーで、断熱性能も期待できます。
メーカーのホームページからの引用ですが、秋田地域はⅢ地域なので、この表に拠ると、TホームのQ値は1.3~1.7で計画されているようです。Sハウスのハイグレードより高性能。
その性能を出す工夫として、厚い化学系断熱材の外断熱工法を採用しているそうです。
確かに柱などの木部は断熱性能は、断熱材より低いですので弱点になります。けれども、構造体と外装の間に 厚く柔らかい断熱材を用いる外断熱工法には大きな問題があります。
話が長くなるので 次回も続けてTホームを取り上げます。
Dハウスは鉄骨系プレハブメーカーです。
Sハウスでも書いたように、鉄骨は寒冷地の住宅にむいていません。
結露防止や、熱橋(熱が逃げる道)を防ぐ為、涙ぐましい努力をしています。
しかし、その結果は・・・Q値比較のおもしろいサイトを見つけたのでURLを載せます。
http://www.towntv.co.jp/2009/11/cq.php
これによると DハウスのQ値はⅢ地域で2.11(数値が小さい方が高性能)
ちなみにSハウス○○○ウッドのハイグレード仕様は1.9と書いてあります。
Q1住宅の志村建設のQ値はⅢ地域で1.2前後 スウェーデンハウスレベルです。
具体的に ハウスメーカーの断熱仕様をみてみましょう。
Sハウスはもともと鉄骨系のハウスメーカーです。
鉄は熱伝導率が高く、冬の外気の冷たさを内部まで伝えてしまい結露の原因になります。
寒冷地住宅にはむきません。
ここでは、Sハウスの木造住宅の○○○ウッドを見てみましょう。
標準仕様は、次世代省エネ基準だそうですが、
予算の応じて、アップグレード仕様、ハイグレード仕様とあるそうです。
ここでは、最高級のハイグレード仕様をみてみましょう。
天井断熱 繊維系断熱材200ミリ (志村建設 屋根335ミリ)
外壁充填断熱 繊維系断熱材100ミリ (志村建設 壁220ミリ)
床暖熱 ポリスチレンフォーム137ミリ (志村建設 基礎100+50ミリ、土間50ミリ)
かっこ内は志村建設のQ1住宅の仕様ですが、
ハウスメーカーの断熱に対する考え方が遅れているかわかります。
イメージ優先の広告であっても、具体的な断熱性能のめやすQ値ぐらいは表示するべきです。
笑意軒の遊び心は随所にあります。
池に面した景観は 自然に見せていても、実はつくり込んだ遠州流の庭園ですが、
笑意軒の窓から見える立ち木のむこうの景色は なんと田園です。
しかも当時から、桂離宮の苑地として耕作されていたそうです。
四季折々の農作業、そして実りまで美の世界に取り込もうとしていたのですね。
「落穂拾い」で有名なジャン=フランソワ・ミレーは19世紀の人
桂離宮は17世紀の建築ですので、ミレーと同様な審美眼を当時の日本人はもっていたのです。
もうひとつ建物の東側にある「つくばい」に注目 手を清める為のものですが
この手水鉢に月が映り込むような配置になっているそうです。
水面に光る月、それを柄杓ですくい取るように水を汲む。風流ですね。