志村建設専務の日々坦々

つれづれなるままに…

ドイツ・オーストリアBAU視察研修 67

2017-03-31 18:14:46 | ドイツ・オーストリア

屋内の環境を見てみましょう。

もちろん全館暖房、屋根の形がそのまま天井になっていますね。

ゆったりとした執務空間、明るいですね。

天井の意匠です。なにか仕掛けがあるのかな?

壁中に温水をまわして、壁面低温輻射暖房も良く使うそうです。

この建物のメインの暖房はこのダクトから吹き出す温風。

暗渠のパイプを使ってるようです。シンプルな暖房装置です。


ドイツ・オーストリアBAU視察研修 66

2017-03-29 18:50:19 | ドイツ・オーストリア

この建物の構造を見てみましょう。

変な筋交いと思ったら、交差部に金物が仕組んでました。

この方づえを見てわかるようにフラットな金物を入れて、

ドリフトピンで留めています。

仕口・継手は全て金物で納めています。シンプルな軸組ですね。

ヨーロッパの最近の木造建物は壁式構造が多いと聞きます。

ヨーロッパの古い家は柱梁の軸組構造が多いのですが、

このような構造は日本人にとっては親しみやすいですね。

吹き抜けのキャットウォークの支えの横木を釣木で支えています。

これはBAUの会場で見た雄雌の金物を使っているのでしょう。


ドイツ・オーストリアBAU視察研修 65

2017-03-28 17:18:00 | ドイツ・オーストリア

新社屋は南面に採光・採熱の為の大きなガラス面をもっています。

ピロティーの奥に玄関があり、内側から見えた大きな窓がその上にあります。

開口部の構成 トリプルガラス 高性能パッシブハウス仕様でしょう。

右側にウッドファイバーに塗り壁のサンプルがあります。外壁の仕上げです。

簡単な構成ですが、雨が少ないから出来るのかな?

板貼りの外壁の例です。物置小屋がそうでした。

黒いのが防水紙、通気胴縁があります。

西方設計の新築の自邸の外壁と同じです。

外壁の内部構成の展示です。下が室内側。配管スペースが確保されてます。

15ミリの石膏ボード、20ミリの配管スペース、100ミリのウッドファイバー

防湿シート、24ミリの面材、240ミリのセルローズファイバー

35ミリの木質面材、30ミリの通気層、外壁となっています。

これがパッシブハウス基準をクリアーする構成なのでしょう。


ドイツ・オーストリアBAU視察研修 64

2017-03-27 18:07:04 | ドイツ・オーストリア

エントランス、玄関から外部ピロティーを見ています。

シンプルな構成、解放的なデザイン。でも高性能です。

一階から二階にあがります。ウッディなデザイン階段。

2階ホールからの見上げ、解放的なガラスの外壁です。

でも、バリバリ高断熱仕様。照明は和のデザインです。

ほんとシンプルですね。天井はマッシブホルツスラブ、木の厚板です。

この建物の構造は、柱・梁の軸組とマッシブホルツを組み合わせた構成。

白壁にレリーフみたいにして、樹皮を張り付けていました。

壁の厚さがわかりますね。断熱材の厚さです。

右のスパイラルダクトは空調でしょう。

窓越しに旧社屋が見えます。


ドイツ・オーストリアBAU視察研修 63

2017-03-26 17:28:29 | ドイツ・オーストリア

今日の研修先 パッシブハウスを建築する工務店です。

Lebenstraum Holz社(レイベンスラウム・ホルツ社) 木の生息地という意味

文字通り木構造で、パッシブ認定住宅を手掛けています。

https://www.lebensraumholz.de/

手前が新社屋・奥が旧社屋です。

 

本社の前に工場があります。施工部隊は別会社としているようです。

工場兼資材置き場、奥にも工場があります。工務店にしては規模がでかい。

物置小屋のシンプルな構成が目につきました。

外装の板はデザイン要素が強く、下に強力な防水シートを用いてます。

先ずは新社屋の見学です。全てにおいて、ドイツの合理性が発揮されてます。