志村建設専務の日々坦々

つれづれなるままに…

志村建設の基礎(1)

2020-11-22 13:49:18 | 住宅建築

住宅の基礎工事の価格が高騰して大変という話が

建築家や建築業者から聞こえてきます。

土木や左官の人材不足(若手がいない)や、資材の高騰が原因ですが

志村建設の場合10数年ほど前から自社施工、施工もかなり合理的に工夫して

水密・気密・断熱・コストダウンに優れた基礎施工を行っています。

  

写真は弊社の標準的な基礎ですが、高性能・高級住宅にふさわしい仕様と自負。

水密=べた基礎のコンクリート一体打設・気密シート等で地盤の湿気防止

気密=土台気密パッキン・べた基礎で隙間なし

断熱=外部EPS特号防蟻100ミリ+内部50ミリ・土間下50ミリ

この内容を社員大工が施工しています。

設計者からは他社に比較すると、同様の仕様・性能値であれば1/2~2/3の価格と

コストダウンを評価してもらっています。

もっとも、鉄筋は多量に使うので有資格者のいる鉄筋業者に依頼。

これで、耐震等級の最高3レベル、Q1住宅のレベル2まではOKです。

写真上左は、外部断熱・土間下断熱・防湿シートの段階

上右は長期優良住宅の為の先行配管、スリーブと言って実管はこの中を後施工です。

配筋完了時の写真。配筋はすべて構造計算に基づいています。

地中梁部分・独立基礎の配筋が写真でわかります。

これから内枠(浮かし枠)を取り付けてコンクリート打設。

20m3近いコンクリートをポンプ車で一回で打設します。

打設後数日、型枠脱型前の状態。パイプ等は外しています。

土間に少し水が溜まっていますが、基礎の水密・気密が良い証明となります。

10数年前には、この工法を確立・公開して同業者にも勧めたのですが、

最近の近所の住宅建築現場を見ると、相変わらずチープな基礎が多いのは、

コストの安い床断熱が多いのと、基礎工事を外注するからでしょう。残念…です。

なお、弊社の基礎にはもうひと工夫がありますが、それは後程のブログで。

 



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