志村建設の基本仕様の暖房についての話をします。
基礎工事(2)で土間コンクリートにパイプ配管していると書きました。
「床下温水蓄熱ヒートポンプ全館暖冷房」これが正式名称です。
聞いたことがないと思われますが、私が名付けました。
と言っても機能や形式名の羅列、解説しないとわからないと思います。
床下とは床直接でなく、土間コンクリートを温めることを意味します。
床面から床下土間まで50㎝程の空間があります。
温水だったら床に配管して床暖房にしたらと思われるかもしれません。
しかし次の理由で床暖房にしていません。
(1)床表面温度は室温と同じ、20℃程になる。
床の表面はスウェーデンは27℃以下、ドイツでは29℃以下という判断基準があります。
これは足裏が人間の体温調整のセンサーとなっていて、床面が高温だと
「暖かいとすぐ感じるが、長時間接していると体温調整のバランスを崩す」という知見によるもの。
(2)1階床面全面が均一な温度になる。
床暖房は床暖パネルを入れるところだけ暖かく(高温)なりますが、それ以外は冷たくなります。
(3)コストダウンができ、施工性に優れる。
床暖房のネックは床暖パネル、高額となります。土間のパイピングは自社施工。
また床の施工時や改修時に床暖パネル(放熱電気フィルムや不凍液が充填)を痛めません。
(4)床下空間が暖房空間として利用可能。
給排水温水配管スペースになっていますが、凍る心配がありません。
また掘りごたつや暖かい土間スペースとしての活用が可能です。
ほかにも床下方式のメリットは沢山ありますが、次はなぜ温水か?に移ります。
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