しおちゃんの小学生への教育指導

子どもの自立に向け体験を通し楽しみながらいろいろな知識や技能を身につけていく。机上で覚えさせるだけは学力にはなりません。

先生、きびしいですね

2015-08-25 11:12:00 | 教員の現状
「先生。きびしいですね」


7月最終日に校長に
「3ヶ月お世話になりました。また、8月下旬からよろしくお願いします。」
と、帰りにあいさつした時の私への言葉です。

ちょっと、がっかりしました。

私は非常勤講師として算数を教えていますが
積極的に、児童の学力を伸ばす方法を先生方にアドバイスしたり辛口の意見を言ったりしてきました。

もし、声を掛けるなら同じ内容でも
「先生、きびしい指導ありがとうございました。
またお願いします。」

とか、言い方があると思うのです。

非常勤であっても、我々公務員はどんな風にやっても決められた給料は変わらないのです。
上手に指導しても下手でも、一生懸命やっても適当にやっても・・・

私がアドバイスや意見をやめて授業の支援や言われたことだけをやっても全く問題はありません。
むしろ、そんな風に日々やっている方の方が多いと思います。


これまで39年間小学校で教員をやってきて、褒めたり認めたりするのが下手な管理職が多いのには驚きます。

すばらしい指導をしている先生も多いのですが、認められることは少ないです。
そして、そのすばらしい先生から本気で学ぼうという先生も少ないです。

忙しくてアップアップしているのが現状かもしれませんが
こんなところにも学校をよくする小さな1歩があるのですが・・・


教育を少しでもよくしたい、という思いから時間を割いてブログを書いています。

待てども、連絡来ず! それじゃあ・・・

2015-04-16 08:40:00 | 教員の現状


昨年の勤めた「小学校理科非常勤講師」に終止符を打ちました。

それは、理科専科の先生が退職するので、後輩に道を譲ったのです。
(私は前の学校で、当然やれるものと思っていた枠を退職3年経つ先生がその職を希望し続けたので別の学校で非常勤講師になったのでした)


私は専門の算数教育で、地域のため子ども達のためにお役に立ちたいと考えたのです。

1月に人事の希望を出すも、空きなく3月下旬になってしまいました。


そして、4月に入り少しあわてました。

働く意志はあるが、働く口がないのです。

人事異動で市の教育委員会の担当が変わり、電話すると面接する、といいます。
一般的な手順ではあるが、この市で働いて35年。
担当以外の教育委員会の職員はみんな知っています。

いわれるままにスーツを着て出かけ、久々の面接を受けました。

しかし、当然ながら「非常勤講師」の口はありません。

3月下旬までに決まってしまうのですから・・・。


だめもとで、隣の2市にも電話を入れ一応、お願いしました。


39年間、算数教育を中心に小学校で教えてきて得たものを地域のために生かしたいと

思ったのですが、なかなか上手くいかないものです。


もう、学校にしがみつくのはやめた方がよいのかもしtれません。

縁がなかったということで、他の方法で生かせる道を探した方が良さそうです。


公教育の場合、子どもや親は教師を選ぶことができません。

「私教育」なら、好きな教師を選ぶことができます。

門戸を広げ、希望者にアドバイスやコーチをしていく道に舵を取ることにします。


情報交換の場として・・・

2014-11-22 07:22:00 | 教員の現状


これは、私がいただいた昨日の学校給食です。

私の勤務時間は8時10分から12時10分までの4時間です。
1時間の教材研究の時間を除いてはすべて授業が入っています。

そして、非常勤講師にはいろいろな情報を伝達される会議や時間は設定されていません。

かつてと違い、現在の学校現場にはいろいろな子ども達がいます。
それを知らないと効果的な授業はできません。

それで、勤務時間終了後
担任を持たない教職員のみなさんと給食を食べながら話をしています。




これを学校関係者が読みましたら是非、

非常勤講師にも伝達や打ち合わせの時間を設定してあげてください。

それが教育効果をより上げることになります。


もし、ただの数合わせとしての非常勤講師の雇用でしたら

子ども達がかわいそうです。


結果を出して定時に帰る時間術(小室淑恵)

2014-10-06 16:43:00 | 教員の現状





「結果を出して定時に帰る時間術(小室淑恵)」成美堂出版
を読みました。


小室さんは「働きながら子育てができる日本社会をつくる」を
人生のテーマにして働いてきたそうです。

そして出産と起業を同時に成し遂げた人です。


時間がないときこそ集中力を発揮して充実した仕事ができる、
その方法が書いてありました。



私も山のメルマガやHPはフルタイムで働いていたときの方が短時間でできていました。
(今は時間があるからと後回しにして、かえって時間がかかっています。)


「私が残業をしないと、会社に迷惑をかける」

「残業しないと、やる気がない人と思われる」

「仕事が大切だから、残業も厭わない」

と言う人に著者は言っています。


「あなたが残業をすると会社に迷惑をかかる」

「残業すると、やる気がない人と思われる」

「仕事が大切だから、残業はやめましょう」


小中学校の教師は残業手当が付きませんでした。

だから、サービス残業は20時間以内に収めてきました。

(知り合いには80時間を越えているのに指導が入るからと言って
70時間くらいに書いている人もいました)


前にも少し書きましたが、帰宅が遅く疲れてしまったり生活にゆとりがなく
新聞も読む時間を作れない教師もいます。

また、平気で勤務時間外に会議を入れる人もいます。
だれがその時間の賃金を払うのでしょうか。

私は自分が企画する会議は先生方の負担にならないよう、勤務時間に設定してきました。
また、ICT(Information and Communication Technology)の研修は児童の読書の時間に
希望参加という形で設定してきました。

ICTの技能が低くても、志の低い方は残念ながら参加していただけませんでしたが・・・。


全く余裕のない多くの教師たち

2014-10-01 21:16:00 | 教員の現状


週刊 東洋経済の「学校が危ない!」をご覧になった方も多いと思います。
ほんとにあぶない。

38年間、小学校現場にいてそれをつぶさに見てきました。

新聞を読む時間さえない教師もいます。
十分な準備もできないで教壇に立つ教師も多くいます。

生活に仕事に余裕がないのです。
不登校や問題行動の対応や親への連絡
研修や報告書等作成、会議・・・

以前にも書きましたが、
残業手当が出ない夜遅くまでの勤務
家に持ち帰っての仕事等で
教師は疲れ切っています。

仕方のないことかもしれませんが
何とかしなくては、子どもがよりよく育ちません。
その子ども達が将来の日本を作っていくのです。


政府もいろいろ手を打っていますが、方向がずれています。
現場の声を拾っていないからです。

現場の教師たちが声を上げていないからです。

それが残念でなりません。
残念がっていても仕方ないので、
私のできることを少しずつやっていきたいと思っています。