しおちゃんの小学生への教育指導

子どもの自立に向け体験を通し楽しみながらいろいろな知識や技能を身につけていく。机上で覚えさせるだけは学力にはなりません。

教科書がないとは・・・・

2014-04-28 22:24:00 | ノンジャンル
今年、私はチームティーチングで1年生の算数を教えている。
しかし教科書が支給されていない。

教頭に聞くと、
「来年は教科書改訂の年なので、今年は教師用の教科書の支給はない」
との事であった。
他の教科でも同じだという。

指導書は高いが、教科書は200円以下である。
それさえ買うお金を渋っているとは全く信じられないことである。

これで、子ども達の学力が上がるのだろうか。


私は算数が専門なので30年以上ずっと研究してきた。
指導法や教科書の内容はほとんど頭に入っている。
だから教科書がなくてもある程度対応ができる。

しかし、他の教師はどうだろうか、心配になってきた。


いくら支出を抑えると言っても
これでは予算の使い方がうまいとは言い難い。
残念なことである。

私たちの税金でいろいろなものを買っているのである。
また、その使い方によって子ども達の身につく学力が変わってくるのだ。

もっと工夫して使ってもらいたいものである。



学力テストの一人歩きを嘆く

2014-04-21 09:40:00 | 教育に対する行政の対応


いよいよ、明日は小学校学力テストの日である。

全国の6年生に対して国が何十億もの金をかけ
国語A,B(基本、応用)、算数A,Bを行う。

4月18日の静岡新聞の1面トップは
まさに小学校の学力テストについてである。
見出しは「市町・学校別公表を 学テ 知事 県教委に要求へ」

新聞の報道によると、
川勝平太知事は県教委に
市町別と学校別の平均正答率を含めた結果公表を求めていく意向を明らかにした。
また、学力偏重を避けるため、
全国体力テストの学校別結果も公表すべきだという考えも示したという。

昨年8月に「小学校学力テスト国語A 最下位」の調査結果が出てから
連日のように新聞で報道されてきた。


なぜ、教員や学校関係者は学力テスト問題についてもっと語らないのか。

なぜ、新聞社・新聞記者、研究者は根本的な問題についてもっと掘り下げないのか。


疑問が多い。



この18日の記事も1面トップで知事の意向を淡々と事実として伝えているだけである。


この学力テスト最下位の問題点はどこにあるのか。
どうしたらよいのか。


4月15日の静岡新聞には
学テ独自採点33市町」とあった。
私も昨年、3人分のテストを採点する経験をしたが、
○×の基準をどうするかなど大変煩雑で時間がかかった。
1時間ほどかかったが早いほうであった。

採点はきっと全校教師でおこなうのだろう。
3人分が1時間かかったので、○×の基準を考えながら
大変な時間を割いて採点を行い平均を出すのだろう。

他の企業や公務員なら新しい業務で仕事が増え残業になれば残業手当が付く。
教員はいくら仕事が増えても残業代は付かない。

というより、現在でも仕事が手一杯の状態である。
学力テストの丸付けをすることで
授業や子どもへの対応に支障をもたらすことが心配である。


また、4月3日の静岡新聞には
本年度の学力テスト 平均「達成できる」
という、県教育委員長の考えを示した、とある。

私の知り合いの学校でも6年生が先週、練習問題をやったと言っていた。
結果が楽しみである。
平均以上ならば、(俺のやり方はどうだ!よかっただろう)となるのだろうか。
平均以下なら、(練習が足りないぞ!来年に向けてもっとやれ!!)となるのだろうか。


この学力テストにしろ体力テストにしろ、全体のほんの一部分である。
それだけをよくするのは実は簡単である。

多くの教師はマスコミや知事がなんと言おうとも人格形成を総合的に考えている。

教育の目標や全体的に育てたいことをしっかり持ち続け、
基礎学力も伸ばす方向で取り組んでほしいものである。






本は同級生の子にあげることに

2014-04-15 08:27:00 | 教員の現状


写真展の会場に、この本の共著者Mさんが、1冊持ってきてくれた。
私の分だという。

著者1人に付き2冊ずつくれるそうである。


仕事を退職する私は1冊記念にあれば十分である。

で、写真展に来た先生の中で一番若い人にあげよう、と決めていた。


新聞のインタビューでも「若い先生に写真を見てもらいたい」と言った。

3月18日の私の講話で全職員に今回の写真展を紹介してある。


昨年新規採用のIさんが来るだろうか、

それとも一昨年採用のNさんだろうか・・・

本年度のAさんだろうか・・・・


残念ながら3人とも来なかった。
指導教官は来たのに。

そんな中、新聞を見たという高校の同級生が来てくれた。
彼の子は今年小学校の教員になったという。

で、その子にこの本を差し上げることに決定!
快くもらってくれると言うことである。


若い先生達よ。

机の前にだけ座って、テストの丸つけや指導書を読むだけでなく

外に出て自然を見たり、美術展に行ったり、映画を見たりと

いろいろな体験をしてくださいよ。


それが子ども達に返ります。


さすが!すばらしいPTA会長

2014-04-11 08:56:00 | 教員の現状
「さすがPTA会長!」と思ったので書きます。

私は今回の写真展の案内を300名くらいに渡しました。
その中には例の県知事、教育長、
そして市長、市教育長、PTA会長なども含まれています。

...
そんな中、明日が入学式で言葉を言わなくてはならないという
お忙しいPTA会長が夫婦で見に来てくれました。

いろいろなお話ができ有意義でした。
(途中、教頭からその件で電話が入ったりもしました)

やはり好奇心旺盛でいろいろなイベントに進んで参加する人は
視野が広いです。
物事を多面的にとらえることができます。

このPTA会長には昨年、職員対象に2回の講演をしていただきました。
普段聞くことのできない貴重なお話でした。


忙しさに埋没している人は人生の楽しさは半分ではないのでしょうか。

そんなことを今回企画した写真展で思いました。


ギャラリーの近くの小学校から
写真展を見た人から話を聞いて
4時半の勤務終了と同時に職場を出て来た先生もいました。
5時には閉まってしまいますのでぎりぎりセーフです。


うれしい限りです。


反対に、新聞も読む時間が取れない教員も少なくありません。
信じられません。
こんな先生に、私の子がお世話になるのはごめん被りたいです。

学習というのは、世の中とつなげて考えて初めて意味を持ちます。


写真展1日目にサプライズ

2014-04-03 21:02:00 | 写真関係
「ありがとう!学校、子ども・先生達 写真展
           ~ 小学校在職 38年間の記録 ~ 」

今日から始まった。
あいにくの小雨が降り出し、客足も鈍ったがかつての同僚などが来てくれた。
うれしかった。

朝一番に届いたのは、クール宅急便だった。
なんと20年前の教え子から手紙付き生花が届いた。

今回年賀状も、案内状も出してない子だったのでほんとに驚いた。
教師冥利に尽きる。

うれしい限りである。
送り主のIさんは、声優、舞台、脚本書きとやっていると言うことだが、がんばってほしいものである。
東京に出たときには会ってきたい。