いよいよ、明日は小学校学力テストの日である。
全国の6年生に対して国が何十億もの金をかけ
国語A,B(基本、応用)、算数A,Bを行う。
4月18日の静岡新聞の1面トップは
まさに小学校の学力テストについてである。
見出しは「市町・学校別公表を 学テ 知事 県教委に要求へ」
新聞の報道によると、
川勝平太知事は県教委に
市町別と学校別の平均正答率を含めた結果公表を求めていく意向を明らかにした。
また、学力偏重を避けるため、
全国体力テストの学校別結果も公表すべきだという考えも示したという。
昨年8月に「小学校学力テスト国語A 最下位」の調査結果が出てから
連日のように新聞で報道されてきた。
なぜ、教員や学校関係者は学力テスト問題についてもっと語らないのか。
なぜ、新聞社・新聞記者、研究者は根本的な問題についてもっと掘り下げないのか。
疑問が多い。
この18日の記事も1面トップで知事の意向を淡々と事実として伝えているだけである。
この学力テスト最下位の問題点はどこにあるのか。
どうしたらよいのか。
4月15日の静岡新聞には
「学テ独自採点33市町」とあった。
私も昨年、3人分のテストを採点する経験をしたが、
○×の基準をどうするかなど大変煩雑で時間がかかった。
1時間ほどかかったが早いほうであった。
採点はきっと全校教師でおこなうのだろう。
3人分が1時間かかったので、○×の基準を考えながら
大変な時間を割いて採点を行い平均を出すのだろう。
他の企業や公務員なら新しい業務で仕事が増え残業になれば残業手当が付く。
教員はいくら仕事が増えても残業代は付かない。
というより、現在でも仕事が手一杯の状態である。
学力テストの丸付けをすることで
授業や子どもへの対応に支障をもたらすことが心配である。
また、4月3日の静岡新聞には
「本年度の学力テスト 平均「達成できる」」
という、県教育委員長の考えを示した、とある。
私の知り合いの学校でも6年生が先週、練習問題をやったと言っていた。
結果が楽しみである。
平均以上ならば、(俺のやり方はどうだ!よかっただろう)となるのだろうか。
平均以下なら、(練習が足りないぞ!来年に向けてもっとやれ!!)となるのだろうか。
この学力テストにしろ体力テストにしろ、全体のほんの一部分である。
それだけをよくするのは実は簡単である。
多くの教師はマスコミや知事がなんと言おうとも人格形成を総合的に考えている。
教育の目標や全体的に育てたいことをしっかり持ち続け、
基礎学力も伸ばす方向で取り組んでほしいものである。
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