これは今年の小学6年生の学力テスト国語算数Aの最初の問題です。
Aは基本問題ですので簡単で練習すれば誰でもできるようになり、かなり結果も向上します。
静岡県の小学校では昨年までほとんど学力テストのための練習はしてきませんでした。
(それで、他県が練習をしついに小学国語Aでは最下位になりました。)
こどもの今の学力を調査するのが学力テストである、と教育委員会も学校の管理職も教員も考えたからでしょう。
一方、国は約60億円の予算を使い小学6年生及び中学3年生全員の学力を調べているのです。
多くの教師が「学力テストは価値がない。税金の無駄遣いだ」と思っていても、これだけの税金を使い全く無駄にするわけにはいきません。
結果を公表して学校や教師に改善を求めてくるわけです。
表面を繕うのは簡単です。
テスト前に似た問題をやって一時記憶を増やせばいいからです。
入学試験も同様です。
過去問をやって慣らせば点数は上がっていきます。
しかし、これをやり過ぎると、本来の学力は付きません。
(学力とは、昨日書いた国語の指導要領で狙っていることのようなもの)
挙げ句の果てには、入試にある教科は主要教科、ないものはその他の教科として
学校での学習時間を変えたり、扱い方を変えたりしています。
多くの親たちも入学試験に受かるためだけに血眼になっています。
こどもを進学させるための塾に通わせます。
それらが今の日本の教育のひずみになっています。
いや、社会全体のひずみにもなっています。
学力テストや入学試験では本物の学力の一部しか測ることはできません。
もっと付けたい学力の本質を考え、学校教育、家庭教育をしていかなければなりません。
私はそんな現状を見て、学校や家庭で十分取り組めていない部分を取り組んでみたいと思うようになりました。
例えば、文科省の指導要領では言っているけど、学校ではとても手が回らないので取り組んでいないようなことなど。
例えば、今日の週刊ポストにも「宿題代行業は悪なのか」という記事があります。
夏休みの宿題を代行する業者が流行っているそうです。
私なら、夏休みの理科研究や図工作品作りの指導して学力を伸ばしてあげたいと思います。
例えば、近くの山に連れて行き、「生物とその環境(6年理科)」を現場で確かめたり考えるきっかけにしていきます。
残念ながら、今の学校には理科研究について十分な事前指導をしたり、自然の中にこどもを連れて行って問題提起したり学習を深めたりする時間はないのです。
それをしたければ、学校以外でやるしかないのです。
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