きょうは近所の八百屋さんの店先に「若うど」が並んでいました。葉先20センチほどの部分です。
県内産のうどの若芽の部分ですが、やわらかくて火もすぐ通ります。季節を追うように食卓にも季節感があふれるといいと思います。うども本格的な夏の暑さを迎える頃には生育して強くなりすぎてしまうのかもしれません。
5月は植代かき、田植え、麦刈り、麦こきなどの農作業があって農家の方には本当に感謝したいものです。昔から季節の節目、折り目に食べる「晴れ食」「行事食」といわれるものの中で、特に5月は端午の節句もあり、男の子がいる家では赤飯、煮豆、煮つけ、生揚げ、にしん味噌などが昼の食卓に並んだといいます。若うどの清々なる蒼は食欲をそそるいろどりにも、昔から重宝されたことでしょう。
若うどの炒め煮は、こうこ(おこうこ)などと一緒に夏が来る前まで常備菜のように食卓にあったことを思いだします。
きょうご紹介するのは、若うどの炒め煮です。
よく水で洗ったあと、油で炒め、酒、醤油、砂糖、だしのもとなどで味付けします。3、4分炒めたらできあがります。
天ぷら、ごま和えにもいいですね。