七尾城は石川県七尾市にあります。
室町幕府の管領家畠山氏の一門で169年間、能登を統括した守護・畠山氏の居城で山麓の居館から山上の本丸に至る何本もの尾根筋に数多くの曲輪や城館の跡が残る巨大な山城です。
木ノ芽峠を越えて府中、北之庄の諸城を巡り、山代温泉で一泊しいよいよ念願の七尾城に向かいました。

七尾市・七尾城の復元CG 「七尾城CG」で検索
七尾市が作成した在りし日の七尾城の復元CGムービーをYouTubeで見ることが出来ますので、ご覧いただくと七尾城の凄さを実感いただけると思います。
七尾城絵図 図をクリックで拡大
1700年代初頭までは本丸からの七尾湾の素晴しい眺望が七尾の名所旧跡になっていましたが、その後明治三年頃まで鎌留山として入山が規制されました。その後人々の関心が高まり整備・保存が熱心に行われてきました。絵図に描かれた主要部は現在も見ることのできる遺構が残されていました。

大手道を進む。奥に高屋敷跡が見えてきた
道標に従って、不安になるような狭い道を歩き能越自動車道のガードをくぐって進むと城主の山下の館跡とされる「高屋敷」に突き当たりました。道は右に折れて進みますが、往時はここに居館が広がっていたとされます。今は林となり平場が拾っがていました。

蔵屋敷跡と呼ばれる遺構群があると思われる場所で、ひな壇状の削平地が何段もありました。
蔵屋敷の手前から右に折れる尾根道が大手道とされます。
今回、七尾城を訪れるにあたり佐伯哲也氏の能登中世城郭図面集を購入し、七尾城CGで「予習」をしましたが、蔵屋敷は意外にヒントがなくのっけから確信が持てない状態でした。

樋の水(とよのみず) 奥の石垣にも注目!
絵図にも描かれている「樋の水」は上部の谷地形に石垣を三段積んで水場を保護・確保していました。城内でも重要な水源だったように見えました。

樋の水の城道を進むと寺屋敷の曲輪に出ました。ここには寺院が有ったらしく、大塚がありました。往時はここには三重塔が有ったようですが、今は大塚のほかは、ほぼ平坦な広い曲輪跡となっていました。写真の大塚の手前には井戸跡があります。

調度丸への道から桜馬場下の石積が何段も見える
ここまで、石垣は見かけませんでしたが、やっとここで桜の馬場の東の法面の石垣群をたっぷり見上げることが出来ました。
七尾城は、巨大な山城のため一度では紹介しきれないので、何回かに分けて紹介したいと思います。今回は石垣群が見えて一安心というところまでとします。
室町幕府の管領家畠山氏の一門で169年間、能登を統括した守護・畠山氏の居城で山麓の居館から山上の本丸に至る何本もの尾根筋に数多くの曲輪や城館の跡が残る巨大な山城です。
木ノ芽峠を越えて府中、北之庄の諸城を巡り、山代温泉で一泊しいよいよ念願の七尾城に向かいました。

七尾市・七尾城の復元CG 「七尾城CG」で検索
七尾市が作成した在りし日の七尾城の復元CGムービーをYouTubeで見ることが出来ますので、ご覧いただくと七尾城の凄さを実感いただけると思います。

1700年代初頭までは本丸からの七尾湾の素晴しい眺望が七尾の名所旧跡になっていましたが、その後明治三年頃まで鎌留山として入山が規制されました。その後人々の関心が高まり整備・保存が熱心に行われてきました。絵図に描かれた主要部は現在も見ることのできる遺構が残されていました。

大手道を進む。奥に高屋敷跡が見えてきた
道標に従って、不安になるような狭い道を歩き能越自動車道のガードをくぐって進むと城主の山下の館跡とされる「高屋敷」に突き当たりました。道は右に折れて進みますが、往時はここに居館が広がっていたとされます。今は林となり平場が拾っがていました。

蔵屋敷跡と呼ばれる遺構群があると思われる場所で、ひな壇状の削平地が何段もありました。
蔵屋敷の手前から右に折れる尾根道が大手道とされます。
今回、七尾城を訪れるにあたり佐伯哲也氏の能登中世城郭図面集を購入し、七尾城CGで「予習」をしましたが、蔵屋敷は意外にヒントがなくのっけから確信が持てない状態でした。

樋の水(とよのみず) 奥の石垣にも注目!
絵図にも描かれている「樋の水」は上部の谷地形に石垣を三段積んで水場を保護・確保していました。城内でも重要な水源だったように見えました。

樋の水の城道を進むと寺屋敷の曲輪に出ました。ここには寺院が有ったらしく、大塚がありました。往時はここには三重塔が有ったようですが、今は大塚のほかは、ほぼ平坦な広い曲輪跡となっていました。写真の大塚の手前には井戸跡があります。

調度丸への道から桜馬場下の石積が何段も見える
ここまで、石垣は見かけませんでしたが、やっとここで桜の馬場の東の法面の石垣群をたっぷり見上げることが出来ました。
七尾城は、巨大な山城のため一度では紹介しきれないので、何回かに分けて紹介したいと思います。今回は石垣群が見えて一安心というところまでとします。