私淑する中村天風翁の言葉を中村天風財団のメルマガより引用連載します。
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■ 中村天風 | 一日一話
元気と勇気が湧いてくる、哲人の教え366話
2021/8/15 何事も真剣に
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まず何事をするにも、
真剣な気持ちでそれに当たることである。
すなわち一事一物いやしくもせず、
すべてを真剣な気分ですることである。
言い換えると
気なしで何事もしないようにすることである。
この気構えはちょっと考えると
小乗的な方便のようだが、
しかし大乗的な方便に
共通したものだと私は断定する。
要は気を込めてやらないから、
心がいつしか他方へ分裂逸散するのである
という因果関係からの、正法方便なりといえる。
中村天風
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▼真剣な気持で事に当たると疲れにくい
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(以下、機関誌「志るべ」に掲載された
『真人生の探究』現代語表記版第2章より
引用抜粋)
真剣な気持で事に当たると、
精神疲労が非常に少ないのである。
反対に気の抜けた状態や、
いやいやながら分裂した心の状態で
何事にも対応すると、たちまち心は疲労する。
神経衰弱症にかかっている人や、
精神のまとまらない散漫な人などというものは、
何をしてもすぐ倦怠感に襲われる。
すなわち根気が続かない。
これは要するに、精神の疲労が
急速にくるためなのである。
何事にでも真剣な気持で対応するようにすると、
特に心機転換が実に容易に行えるようになる。
従って執着とか凝滞という心持が無くなる
という特点がある。
そこで常に、何事を行うにも
「真剣第一主義で対応する」という
習練に努めることである。
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