私淑する中村天風翁の言葉を中村天風財団のメルマガより引用連載します。
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■ 中村天風 | 一日一話
元気と勇気が湧いてくる、哲人の教え366話
2021/8/16 大事に臨んでは落ちつけ
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消極的に思考すればするほど、
精神は統一を失って
とうてい正確な判断を得られない。
「大事に臨んだ時はまず落ちつけ」という
諺(ことわざ)がある。
否、大事に直面した時はもちろん、
どんな小事細事にも、
常に虚心平気の心的態度で
物事を考察すべきが絶対の真理である。
関係のないことだと、
自分でも感心するような
名案や工夫が出るが、
わが身に直接に降りかかった問題だと、
よい分別が出にくいのも、
その時の心的状態が
すこぶる大きい関係をもっている証拠である。
中村天風
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▼人の名前や用件を忘れてしまった時の
暗示法
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(以下、機関誌「志るべ」に掲載された
『研心抄』現代語表記版第6章より引用抜粋)
精神科学者として名高いウッズ博士は、
人の姓名や地名または
電話番号や用件などを忘れたようなとき、
決してそれを一気に思い出そうと焦らないで、
「必ず必要な時にまで思い出す」という
観念暗示を強い信念で実在意識に与え、
一時その事を考えることを中止する。
すると霊性心意は
心の倉庫である潜在意識の中を
隅々まで捜索して、
これを見つけ出すや否や
実在意識に報告するため、
全くその事を思ってもいない時に
不意に思い出すと言っている。
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