「今流行っている、香りが強い酒のように自らをあまり主張するのではなく、ちゃんと料理に合う、あえて熱燗で美味しい酒を作りたいのです。熱燗は言ってみれば速成熟成。寝かせられない酒ではなく、熟成で美味しくなる酒で勝負をかけたいのです」と直孝さんは相変わらず静かに語る。
激しく同感なのです。
その蔵の起こりといい、四代目社長であり同時に杜氏でもある川村直孝さんにまつわるネット上の情報を嘗め尽くすように読み込みました。
遠く岩手の酒。
でも、どうしても扱いたい。
四国でも、このムーブメントを起こしたい。
ただその一心でラブコールを始めて数年。
ようやく、色よいお返事をいただきました。
ただ、今お蔵は仕込みの真っ最中。
具体的な話は、少し先になりそうです。
それでいいのです。
待ちます。
お蔵元の態勢が整うまで。
事の発端は、岩手です。
私には、東京時代に心を通じた友人がいて、その人の出身地が石鳥谷町でした(今は、合併されて花巻市石鳥谷ですが)。
東北本線の盛岡駅から南へ三つ戻った、真冬の吹雪に煙る石鳥谷駅を覚えています。
恐らく、その人は今もそこに住んでいる筈です。
ただ、故あって、連絡することは控えております。
ま、そんないきさつもあり、以前から私は、岩手の、要するに南部杜氏の里の酒を探していました。
そこにポっと浮かんできたのが、川村酒造さんです。
全量純米蔵を目指す会というポリシーも、全く私の目指す日本酒と造り手の姿勢です。
こんな邂逅は捨て置けません。
なんとか繋がりたい一心でした。
どうやら、このネット爛熟の時代に、そうした宣伝は一切されてないように見えます。
多分、自社のネット通販も含めて。
そこを、重箱の隅を楊枝でほじくるように調べました。
冒頭のコメントは、そんな中から見つけたページにあったものです。
さて、実際にこれらのお酒が我が「酒の宝島」に並ぶのはいつのことでしょう。
恐らくは、早くて春先、何なら夏になるかも知れません。
ま、気長に待ちます、手ぐすねを引きながら。
その準備が整ったら、またここでお知らせいたします。
乞うご期待!
南部関という代表銘柄の他に、よえもんという注力銘柄があります。
よえもんには火入れの他に、生原酒が多く、それらは凱陣に匹敵する酒質とか。
当然、全て純米酒。
こんなに扱いたいと思う酒に出逢ったのは久しぶりです。
これから、他の仕入れを控えてでも、このお蔵元に傾注して、どんどん仕入れて、どんどん飲み込んでいきたいと考えております・・・
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