私淑する中村天風翁の言葉を中村天風財団のメルマガより引用連載します。
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■ 中村天風 | 一日一話
元気と勇気が湧いてくる、哲人の教え366話
2021/8/22 同情が礼儀ではない
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病気を心配している者、
あるいは運命に泣いている者、
恋に悩んでいる者がいると、
そこに行って、
理由のない相槌(あいづち)を打つことによって、
何か人間としての、
お互いの交わりに対する義務のようなものを
感じる人がある。
同情することが礼儀だと思っている人がいる。
しかし、それはまったく毒汁を
浴びせかけていることと同じなんですよ。
本人の運命に対して、本当の真心から
目を醒まさせてやる努力をする人こそ、
尊い存在なんです。
中村天風
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▼真の同情ある言動とは
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(以下、機関誌「志るべ」に掲載された
「箴言注釈21」現代語表記版より引用抜粋)
※『叡智のひびき』箴言21に該当。
病や不運に脅かされたとき、
これを克服するのに何よりも必要なものは、
心の力である。
その心の力なるものが、
ひとえに元気であるという心の態度、
言い換えれば精神生活態度が
積極的である場合にのみ、
如実に煥発(かんぱつ)されるという
厳格な宇宙真理が存在するからである。
真の同情ある言動とは、
必ずその人に善導的結果を与えるもので
なければならない。
その心を力強く元気づけて、
まずストレス状態から
救い出してやることである。
それには、何をおいても、
消沈した意気=落ちている元気を
引きたてるための鼓舞と奨励とを
現実にするような言動を必要とする。
ただしその場合、
くれぐれも注意しなければならないことは、
常に深切に、
すなわち深い思いやりで接する心を
基本とすることである。
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