宝島のチュー太郎

酒屋なのだが、迷バーテンダーでもある、
燗酒大好きオヤジの妄想的随想録

日本バーテンダー協会 その4(創作カクテル)

2006年02月24日 00時07分28秒 | チュー太郎のこと



カクテルコンペの花がこの創作カクテル部門です。

カクテルの色、香り、味わい、そしてネーミングに各選手が趣向を凝らします。
ベースとなる酒に、リキュール、ミルク、ジュース、卵等を配合することで、これまでに無かった飲み物を作り出すのですから、産みの苦しみはありますが、結構楽しい作業です。

色にしても、例えば、緑色の液体を使わずにその色合いを出してみようと試みたりします。
例えば、レモンジュースと、オレンジジュースと、ブルーキュラソーを混ぜ合わせると緑色になります。
勿論、ブルーキュラソーの微妙な量がコツです。
それはなんとも優しい色合いの緑色が出現します。
また同じ緑色のリキュールでも、そのメーカーや、種類の違いによって、グレープフルーツジュース等と混ぜ合わせてみると、青系と黄色系に分かれるなど、意外な発見も楽しめます。

きき酒師でもある私の香りの判断や区別は、この頃のリキュールの勉強によるところが大きいと思っています。
でも、例えば、ごく希に、特定の日本酒の香りのファクターにペルノー様のものがあるといったような表現に持ち出すには、ペルノーというリキュールを知らない人には見当がつかず、その辺りを平易な例えに焼き直す必要はあります。
ともあれ、引き出しが増えることは確かです。
ただ、やりすぎますと、リキュール酔いで大変です。
胸焼けと頭痛で悩まされたことも一度や二度ではありません。

さて、やはり、カクテル処方の花はシェーキングです。

ですから、例外を除けば、ほとんどの選手はここにシェークすべきカクテルをぶつけてきます。
勿論これも5杯だてです。
繁盛店ならいざ知らず、「チュー太郎」ではまずこのでかいシェーカーを使うことはありません。
課題と違って、創作は味やネーミングも重要な審査対象となりますが、やはり半分近くは技術も見られます。
なかでも、このシェーキングは結構なポイントを締めると思います。
何より見た目に大きく影響します。

私はあずきを入れて練習しましたが、ボロボロになりました。
今思えば、どうせなら大豆を使って、きな粉にすればよかったと・・・




そのナンバーが92で10年余りとまったままになっている私のオリジナル・カクテル・メモの中から、この日のカクテルの部分をアップして、このカクテルコンペの記事を一旦終えたいと思います。


長らくのおつきあいをありがとうございました。


21世紀に蘇る、緑の妖精ペルノ・アブサン 700ml 68度(Pernod Absinthe)

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