宝島のチュー太郎

酒屋なのだが、迷バーテンダーでもある、
燗酒大好きオヤジの妄想的随想録

酒天倶楽部

2006年02月25日 08時42分43秒 | 宝島のこと


私が時々持ち出す「酒天倶楽部」について一度きちっと紹介しておこうと思います。

元々は、現在私がその会長を務める、新居浜小売酒販青年会の有志10名が集まって始めた地酒の勉強会がきっかけです。

初代の代表を務めた私の記録を紐解きますと、平成8(1996)年5月26日に立ち上げ会を開催しております。

そうか、今年でちょうど丸10年になるようです。

まず、今は無き「金雀」の蔵元、高橋酒造さんの酒を見直すことから始めました。
新居浜の上部地区で、土橋というところにあったのですが、悲しいことに数年前に廃業されました。
我々の力不足も一因と思われます。

当時のそちらは、製造される酒のほとんどが未納税酒、いわゆる桶売りで経営を維持されておりました。
ただ、それは販売能力が乏しい(失敬)だけのことで、造り自体はしっかりとしていて、それはいい酒を造っておられました。

そこで、そちらの大吟醸酒を我々のオリジナルブランドとして企画、立案する作業が、我々の最初の仕事となりました。

その酒の特徴は、アルプス酵母が生み出す華やかな吟醸香と、繊細でたおやかな味わいにあります。
薫酒としては、有名地酒に対してもひけをとらぬ内容であったと自負しております。

このネーミングには時間がかかりました。
9人(いつも参加出来ない方が1人おられて)がそれぞれの思いをぶつけますから、なかなか決まりません。

いっそのこと、地元の方言でいこうということになり、い~っぱい出した挙げ句にようやく決まった名前が「ほんまけや」です。

当地新居浜では「本当ですか?」という意味で使われます。
「こんなに良い酒が新居浜にあったのですか?本当ですか?」という意を込めました。

それを契機に、本醸造酒「銅山峰」、普通酒「歓喜」とラインナップしていったのですが、肝心の蔵元が廃業の道を選択されました。

こればかりは、我々にはどうしよもないことです。


そこから、近隣のお蔵を訪ねることが、我々の仕事になりました。
我々の求める酒を造ってくれるパートナー探しです。

それが、ちゃんとあるんです。
愛媛は旨酒の宝庫なのです。

「四国は酒の宝島や~」てなもんや三度笠
ってわっかるっかな~ わかんねえだろうな~ イェ~イ

コホン
ちょっとノリ過ぎました。


そんな訳で月に一度くらいの割で、蔵訪問が始まります。





こちらは、東予市、えっと、今は西条市でしたっけ?
周布にある成龍酒造さんです。
近隣の三つの蔵元が合併して出来たそうで、現在の代表は、私の向かって右隣の方です。
(おっと、私を知らない方を前提に説明しなきゃね。後列向かって右端の方です。)

おつきあいの始まった当時は、やや重い酒質かと感じましたが、現在は若い杜氏さんがメキメキ腕を上げられ、どんどん良くなっています。

酒造りに負けず劣らず感心させられるのは、そのマーチャンダイジング力で、センスのいいパッケージや、イベントを打ち出して、常に地域酒文化の牽引車的役割を果たされております。





不定期に続く・・・・
コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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そうなんですか (チュー)
2017-03-16 13:01:43
全く同じ使い方ですね。
ありがとうございました。
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播州弁嫌い (そうけや?ほんまけや⁈)
2017-03-15 01:40:43
兵庫でも「ほんまけや⁈」言います。
若い者は驚きを含んだ感じで使います。

年寄りは猜疑心を込めて使う人が多いです。
返信する

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