宝島のチュー太郎

酒屋なのだが、迷バーテンダーでもある、
燗酒大好きオヤジの妄想的随想録

浜辺でシャンパン

2010-06-04 10:19:25 | 酒のこと







昨日の続きである。


本来の目論見が天候のために果たせず、結局は自宅からすぐ近くの垣生の海岸まで戻ってきた。
その東詰めに弁財天公園というのがあって、5~6台の駐車スペース、公衆トイレ、水飲み場が完備されている。
そしてそのすぐ西隣から海岸が広がっているという寸法だ。

もしかしたら、我々が「西条の山奥にいいところがある」というのと同じレベルで、西条の人たちから見たら恰好の場所なのかも知れない。

だが、流石に近すぎて行楽のイメージが湧かないという感は否めなかったので、選択肢の中には入ってなかったのである。

とはいえ、「いい場所」には違いなく、最終的にはここがあって助かった。


早速、七輪で火を熾す。

ホタテは刺身でいけるということで、まずはホタテでシャンパンを。





ボーモン・デ・クレイエール・グランド・レゼルブ・ブリュット


香りの第一印象は、酒蔵の香り、もろみが充分に発酵して甘酒のような香りが漂うあの酒蔵の香り。
それが、あのポメリーとそっくりだと感じた。

味わいはフルーティーで柔らか。
キレを求める向きにはやや物足りなさを感じるかも知れないが、私にはちょうどいい。



さて、炭火が安定してきたので、そのホタテを軽くあぶって、次はサザエと。






車エビはまだハネている。
こんなに活きががいいのなら、折角だからとそのまま皮をむいていただく。
美味い!

この車エビが火の上に乗せるとハネるので箸やトングで押さえておかねばならない。
そりゃそうだ、火炙りされるのはたまらんだろう。

お陰で何度か砂まみれになった。

残酷焼きといった寸法だが、手を合わせながら美味しくいただく。

私は、中がまだ透明感の残っている半生状態で食べるのが一番だと思う。
これがまた、辛口白ワインとばっちり合うのである。

この辺りから白ワインを開けたのだが、もう飲み食いの方に気が行ってしまったので画像はない。





ルイ・ジャド
プイィ・フュィッセ [2007]




手ぶれで思い通りの画像にはなってない。


グラスに注ぐと、うっすらとグリーンがかった黄金色が陽光に煌めいてとても綺麗だ。
久しぶりの骨格のしっかりとした白ワインは、後に続く魚介類と十二分なマリアージュをみせてくれた。



この後、サーロイン、ヒレと肉を焼き、赤ワインへと移行していくのだが、実はもうその頃から酔いが私を支配し始めていて、まともに撮影が出来てないので、割愛と・・・





これが私の大切な飲み友達のY二さん。
実はこの日の食材とシャンパン、白ワインは彼が提供してくれたもの。


私は道具と赤ワインと調味料と、そしてサラダを。






で、

「寿司は別腹やろ」と曰うY二さんのお誘いで、その後「寿司善」へ。


とても繊細で綺麗なお造りの画像で締めようと思う。







これは突き出し。
魚の卵だろうと思われるものをすりつぶして寒天で固めたもの?
口に含むと繊細かつ複雑な滋味が舌の上に広がる。













長いガラスの皿に盛り合わせてある刺身を三分割して撮影。






全体像がこれ。







で、これが珍しいシャコのお造り。





この青のものも珍しい。
芋の茎とかなんとかと聞いたように思うが忘れた、トホ。





酒は佐渡の北雪大吟醸だったやに思うが、昼から飲み詰め食い詰めの私の感性はもう崩壊しかかっていた。

その後も「握りはなにするで、ウニは?トロは?」と勧めてくれるY二さん。
あんたはばけもんか。


私はもう腹パンパン。



今思えば、あの時、ウニの握りも炙りトロの握りも、ほうば焼きのヒレ肉も食っとけば良かった。
しかし、あの時はそれ以上何を食べても勿体ないと思った。


次を期待出来るなら、あんな高級店は一軒目にしませう、Y二さん。




で、その後自宅近くのスナックで歌いまくって午前様。

酔ってヘロヘロ状態のY二さんと歩いて帰ったとさ。



しかし、散在させましたね。
ごちそうさまでした・・・



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2 コメント

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ひろたまさんへ (チュー)
2010-06-18 16:00:39


流石でございます。

>おそらくは、「はす芋の茎」ではないかと思います

ハイ、確かに板さん、そうおっしゃってましたわ


返信する
Unknown (ひろたま)
2010-06-16 07:41:15
おはようございます

やっぱり続きがあったんですね
早く来ればよかったです

ところで、海 遠海から お鮨、カラオケ
パワー、全開 フルスロットルでいきましたかぁ

お寿司屋さんだけあって、
さすがに、御造り、すばらしい
平目も、縁側も、良い!
ウニも内地物ですね 最近、高級鮨店でも 
ロサンジェルスやボストンの
輸入物使ってるお店の多いこと
まぁ 輸入物は価格的に内地物の40%位で買えるので
分からないでもないですが、
大体、内地物の小箱あたりで12000円、
輸入物で4000円~5000円くらいです
ここら辺は、ひろたま 
料理人と市場の仲買卸、の二束の草鞋を
履いていたときがありまして、
確かだと思いますです、はい

ところで、御造りに添えられている、青の物ですが
おそらくは、「はす芋の茎」ではないかと思います
えっと確か、
サトイモと同種で茎を食べる種類だったと
記憶しています

美味しい空気、美味しい時間
美味しい空間、美味しい料理
美味しいお酒 
そして よき相棒
まさに完璧なフルコースですね
すばらしいと思います     ひろたま
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