ときどりの鳴く 喫茶店

時や地を巡っての感想を、ひねもす庄次郎は考えつぶやく。歴史や車が好きで、古跡を尋ね、うつつを抜かす。茶店の店主は庄次郎。

コブシが咲き出すと春の始まり・

2017-04-01 21:38:43 | 草・木・花 風に吹かれて

コブシが咲き出すと春の始まり・

「コブシが咲き出すと春の始まり・」というのが、日本の農耕民族の決まりみたいなもので・・
・この花の開花は各地で農作業の目安になったり、豊凶を占ったり・

・春の始まりが「さくら」でないことが面白いですね。

 ・・・水ぬるみ、種をまく季節になった・という”農事暦”の暦(こよみ)なのです・
 ・もちろん、”種”は水稲です。
 ・月齢や太陽暦を解読できない農民の知恵です。
     あるいは、知識はあったかもしれませんが、日数数えでは、忘れてしまいそうです。
 ・そうして、コブシは「田打桜」の別名も持っています。
 ・宮沢賢治の「『なめとこ山の熊』では熊の親子の会話で「ひきざくら」がでてきますが、
     これらは「コブシ」のことです。なぜ「ひきさくら」と呼ぶのか分かりません。
     


 ◇悲話・
  ・・・壇の浦で破れた平家の落武者たちが、熊本の山奥に逃げ隠れたが、
  早春のある日、突然まわりの山々に源氏の白旗が迫り、囲まれているのを見て、
  観念し全員自決した。
  白旗に見えたのはコブシの花であった。・・・
  コブシを、敵兵の旗と勘違いした悲劇の話です・
  
  そういえば、似たような花が知らしめす「農事暦」・がありました。
  ・「秋海棠が咲くと刈り入れの季節が来る」とか ・・都幾川で仕入れた知識です。


  
  ○ 四手垂れて 田打ちはじまる 辛夷かな  ・・庄

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