EURO2016がいよいよ開幕した。
クラブではサンプ以外の試合、バルサだろうがCL決勝だろうが全く燃えなくなってしまった私だが、代表の試合は結構好き。やっぱりベイルとかレバンドフスキとかがお国の為に必死にディフェンスしてスライディングとかしていると熱くなる。プロ野球と高校野球の違いみたいなものか。W杯と違ってEUROの場合は、どの国も近くてそれぞれの国同士の因縁が非常に多く、また実力差もそれほどないために面白い。
そして、残念ながら現サンプの選手は1人も選ばれていないがイタリア代表。
初戦 ITALIA 2-0 ベルギー
2戦目 ITALIA 1-0 スウェーデン
で早くもグループリーグ突破FIFAランキング2位のベルギーを撃破し、王様イブラヒモビッチも倒す✨
このイタリア代表の2トップは、2012年のセリエB時代のサンプの2トップ!(しかもペッレは控え…😁)...
それが示す通り、今回のイタリア代表は私が見てきたここ25年ぐらいのイタリア代表の中で1番タレントがいないチームかもしれない。
でも期待されてない時の方がイタリアは強いからな~
エデルのスウェーデン戦でのゴールは、見事の一言。サンプ時代の好調時を思い出させた。エデルもこれからちょっと日本でも騒がれるかもしれないが、エデルの本当の凄さはサンプファンなら誰もが知ってる通り、その献身性、そしてオールマイティさ。私が一番エデルっぽいなぁと思ったのがベルギー戦。ダルミアンのミスパスからベルギーに大カウンターを食らいルカクにGKと1対1の大チャンスが到来。それを懸命に防ぎに行ったのが、なんと全力で走って戻ってきたエデルだった。そんなディフェンスもしつつ、2戦目では後半終了間際の一番疲れてる時間に、ドリブルで3人をぶち抜き決勝ゴール。監督にとってはものすごく使いやすい選手だろう。
さて、アズーリはどこまで行けるでしょうか!?
その他ではクロアチアvsトルコのモドリッチのゴール、やばっ⚽
大空翼クンよりすごい!現実は漫画を超える!
→https://www.youtube.com/watch?v=4slbX993D5g
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そんな中、イタリアではセリエA昇格プレーオフがひっそりと行われており元サンプが多数在籍するペスカーラがセリエA昇格最後の切符を手にした。
SERIE A 昇格プレーオフ 決勝戦
ペスカーラ 第1戦 2-0 トラパニ
第2戦 1-1 (2試合合計3-1でペスカーラのA昇格が決定!)
敗退したトラパニ監督のセルセ・コズミ(ご存じかつてのペルージャの監督)が泣きじゃくるのを、ペスカーラの監督マッシモ・オッドが抱きかかえて慰める姿が印象的だった。ペスカーラにはサンプからレンタル中のルーカス・トレイラ(来季戻ってくる予定)やアンドレア・コーダ、さらに元サンプのGKフィオリッロやDFカンパニャーロ、フォルナジエールがいる為にかなり因縁深い。
おめでとうペスカーラ!
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だいぶ脱線したが、いよいよ本題。続いては15-16シーズンのMF陣。
ゼンガの時は4-3-1-2もしくは4-3-3。モンテッラは3-4-2-1か3-4-1-2の布陣を好んで使った。MF陣は冬に移籍した選手はほぼいなかったが、怪我人が多く、フォーメーションも変わったので大分ポジションも変化した。
ゼンガの時のレギュラーは
主に使われた4-3-1-2の時
ソリアーノ
(コレア)
バッレート フェルナンド カルボネーロ or イヴァン
(クルスティチッチ) (パロンボ) (クリストドゥロプーロス)
4-3-3の時(その場合、コレアやカルボネーロはFWのウィングとして起用された)
バッレート - フェルナンド - ソリアーノ
(クルスティチッチ) (パロンボ) (イヴァン)(クリストドゥロプーロス)
まず1年中レギュラーを張り続けたフェルナンド。今年獲得の選手では1番のヒットとなった。監督代わってフォーメーション代わっても、彼がどっしりボランチに座り我らが”バンディエラ”パロンボは完全にサブとなった。その脇を南米版ガットゥーゾのバッレートと”キャプテン”ソリアーノが固める布陣が4-3-3時。その場合はコレアやカルボネーロが3トップのウィングとして起用される。また4-3-1-2の時は、ソリアーノがトップ下に上がり右MFをイヴァンかカルボネーロが務める布陣。もしくは徐々に本領を発揮し始めてきたコレアがトップ下を務めた。
モンテッラ時代のレギュラーは
主に使われた3-4-2-1の時 (ドドとデ・シルヴェストリはDFとして考え、紹介した)
ソリアーノ リッキー・アルヴァレス
(コレア) (カッサーノ)
ドド クルスティチッチ フェルナンド デ・シルヴェストリ
(バッレート) (パロンボ) (イヴァン)(クリストドゥロプーロス)
3-4-1-2の時 (ドドとデ・シルヴェストリはDFとして考え、紹介した)
リッキー・アルヴァレス
(コレア)(カッサーノ)
ドド フェルナンド ソリアーノ デ・シルヴェストリ
(バッレート) (イヴァン) (クリストドゥロプーロス)
(クルスティチッチ) (パロンボ)
モンテッラ政権になってサンプから出て行ったMFは、若手でほぼ出場機会が無かったロッカだけ。しかしカルボネーロがシーズン絶望の大けがを負っていなくなる。またイヴァンも怪我がちで、バッレートも結構活躍していた前半戦に比べるとかなり調子を落とした。代わりに加わったのはリッキ―・アルヴァレス。リッキーはカッサーノやコレア、もしくはソリアーノとダブルトップ下の座を争い、かなりの確率で先発出場していた。またダブルボランチではフェルナンドと組む相棒が目まぐるしく入れ替わる。攻撃的布陣でソリアーノが入ったり、運動量のあるイヴァン、守備重視のバッレートが帯に短したすきに長し。終盤には復調してモンテッラの信頼を勝ち得たクルスティチッチが何試合かレギュラーを務めた。テクニックに長けた選手を好むモンテッラ。クルスティチッチはレジスタの位置からの左足の長短正確なパスが買われたんだろう。
ちなみに両サイドハーフ、左のドドと右のデ・シルヴェストリはほぼ不動。代わりがいなかったのもあるが・・・
それでは1人1人の総括を見ていこう↓↓
MF 7 フェルナンド 7 シャフタール・ドネツクから今季一番の高額移籍金で加入したブラジル代表。その金額はダテでは無かった。マウロシルヴァ+エメルソン(昔のローマの)みたいな選手。屈強な身体を生かして敵を食い止め、チャンスと見るや攻め上がって強烈なミドルを放つ。また開幕戦ではいきなりFKから得点を決めたように、プレースキッカーも度々務めた。1年中レギュラーを守り、GKヴィヴィアーノに次ぐ出場時間を記録。イエローカード14枚はかなり多いが、チームの為に犠牲になった物もかなり多く、守備もしっかりやってる証拠であろう。ただ残念なのは、ボランチがパロンボから彼になってパワーアップしているはずなのに、失点は増えてチームの成績には直結しなかった事。ポジショニングや戦術眼等、細かい所にはまだまだ成長の余地がある。多くのビッグクラブが彼に注目しているが、できれば残って欲しい。往年のサンプのブラジル人と言えば、彼=「トニーニョ・セレーゾ」の様になってくれるまで・・・ブラジル代表(35試合3147分/4ゴール/4アシスト) MF 21 ロベルト・ソリアーノ 6.5 パロンボの出場が激減した今季は、基本的に彼がゲームキャプテンを務めた。3MFのサイドハーフ、トップ下、ダブルボランチの一角とMFの中では流動的にポジションを務めたが、彼自身の役割は変わらなかった。今季は、印象的なDERBYの得点を含めて得点力がパワーアップ。左右どちらでも打てるミドルシュートは脅威。ただトップ下時には、調子や相手によってはたまに試合から消えてしまう試合も有った。ずっと代表に選ばれ続けていたが、最後の最後にEURO2016の切符を勝ち取れなかったのは残念。オールラウンダーだが、ややディフェンスが弱く特徴に欠けると言う事か。まぁまだ若いしチャンスはまだまだ有るだろう。冬に今夏のインテル行きが決まっていると言われていたが、ここにきてミハイロビッチ監督のトリノも彼を熱望しており、去就は不透明。残念ながらサンプ残留の道は薄そうだが、売るなら最低15億円以上にはしてくれ。 イタリア代表(37試合2953分/8ゴール/4アシスト) MF 8 エドガー・バッレート 6 新加入の元パレルモ&パラグアイ代表キャプテンは、思っていたより泥臭かった。まさに南米版ガットゥーゾという感じ。完璧なレギュラーだった前半戦の出来だけだったら評価はもっと高かった。精力的に中盤でボールにアタックし、奪い、攻撃につなげる。ただ思っていたよりテクニックが無く、ガソリンが切れてきた後半戦は致命的なミスをしてしまったり、スタメンから外れる事も多くなった。年齢的にここから伸びる事は期待しにくく、例え残留したとしてもテクニカルな選手なモンテッラの下ではサブか。またサンプがもっと上を目指す為には、彼の様な選手がサブにいないとならない。元パラグアイ代表。(30試合2280分/0ゴール/1アシスト) MF 25 リッキー・アルヴァレス 5.5 冬に、干されていたプレミアリーグのサンダーランドから加入。その移籍交渉に手間取り、練習に合流してから約3週間試合に出られないと言う不運な面もあり、少し出遅れた。ディ・マリアからドリブルのキレを少しマイナスしたような選手。左足一本でボールを操り確かにボールは取られないが、カッサーノやコレアに比べると決定的な仕事は少ない。サンプで唯一決めた超ロングシュートは見事だったが・・・怪我が無ければそれなりの仕事はするだろうが、あまり高年棒になってしまうならいらない。そこそこの値段で残留させられるなら、コレアが100%成長する為のトップ下のサブ選手として良いかもしれない。モンテッラの信頼は結構厚く、トップ下部門ではファーストチョイスだった。 元アルゼンチン代表(13試合842分/1ゴール/1アシスト) MF 20 ネナド・クルスティチッチ 5.5 もう終わったかと思われていた元「未来のキャプテン」。ボローニャからレンタルバックしてきて、ゼンガの元では怪我も有りほとんど出番は無かった。しかしシーズン終盤に怪我が治ると、モンテッラに試されそのまま数試合スタメンを張る。元々トップ下やウィングをやっていた事もあるとおり、決して技術が無い選手では無い。ただスピードやダイナミズムは期待できないので、左足で長短のパスを操れるレジスタの位置が適任だと思う。左利きのレジスタと言えば、リヴェラーニみたいな選手を目指して。もう若手から中堅になってきてるので、そろそろ踏んばらないとこのまま選手生命が終わる可能性も有る。相変わらず露出が激しい若い嫁さんと、Facebookにバンバン登場しているが、ここで復活してきたところを見ると、本人は真面目に練習していると信じたい。 元セルビア代表(10試合574分/0ゴール/1アシスト) ***** MF 17 アンジェロ・パロンボ 4.5 我らがバンディエラも、寄る年には勝てず・・・完全にフェルナンドにボランチのポジションを奪われた。今季のサンプで一番酷かった2試合に、パロンボが両方とも出場している事が一つの時代の終わりを告げる。まずシーズン最初の試合となった、EL予備予選初戦。もちろんCBがおらず、パロンボをCBで起用したゼンガの采配が悪いが、彼のパフォーマンスも本職のポジションでは無かったとは言え酷かった。この1試合で今季の運命の大半が決まってしまったのだから・・・もう1試合が37節のDERBY。このドリアーノにとって一番重要な試合に、ずっと出場していなかったパロンボを先発で使ったのは、モンテッラのバンディエラに対する”はなむけ”だったのか?バンディエラとなった選手の引き際は非常に難しい。パロンボ自身もヴォルピに引導を渡して今の地位を築き上げている。また、あのトッティですら最後移籍するだしないだひと悶着あった。パロンボも下位とかセリエBとかに戦場を移せばまだやれるだろう。故郷の隣村、フロジノーネへの移籍の可能性が強かったがB落ちしてどうなるか。いったいサンプのバンディエラはどう言う結末を迎えるのだろうか? 元イタリア代表(7試合409分/0ゴール/0アシスト) MF 10 ホアキン・コレア 6 なかなか評価が難しい今シーズン。間違いなく片鱗は見せた。後半戦のカルピから3試合連続ゴール。特にカウンターからのスピードに乗ったドリブルは度々脅威となった。ただ精神的にはまだまだ甘く、無人のゴールへのシュートを外したり不用意なレッドカードを貰ったり。まだ良い時と悪い時の差が激しく、継続性が無い。しかしサンプとしては大金を投じて先行投資した彼を簡単に売り払うのは愚行で、今後は22歳の彼を生かしていくフォーメーションを作っていくべきだと思う。となるとやはりトップ下か。去年も書いたが、似ているプレースタイルはやっぱりカカだ。またぎフェイントが大好きなのは今年で良くわかった。全員好調時の、エデル-ムリエル-コレアの南米トライアングルは面白かったんだけどなぁ (25試合1378分/3ゴール/3アシスト) MF 95 ダヴィド・イヴァン 6 今季一番のサプライズだったかもしれない。弱冠20歳のスロヴァキア人MFは、夏のキャンプでゼンガに認められてそのままトップチーム入り。開幕戦からスタメンを飾った。フィールドを縦横無尽に駆け回り、テクニックもしっかり有る。田舎の少年のようなあどけない顔をしているし線も細いが、意外と激しく敵ともやりあうし体幹が強いんだろう。パレルモ戦で決めた超ロングダイレクトループシュートは見事だった。それが嬉しいセリエA初ゴール。後半戦は怪我も有り出場機会は減ってしまったが、来季に向けて楽しみな存在。冬に同胞のシュクリニアールが加入した際には、若くて言葉もしゃべれない彼の大きな助けとなった。今後のサンプとスロヴァキア代表を2人で支えていく存在になるかもしれない。シュクリニアールが先にフル代表に選出されたので負けていられないだろう。 スロヴァキアU-21 代表(21試合1165分/1ゴール) MF 77 カルロス・カルボネーロ 6 前半戦はゼンガの元、かなり出場機会があった。早いだけの奴かと思ったがテクニックもあるし、ディフェンスも全くダメでは無い。4-3-1-2の右MFかトップ下、4-3-3のウィングで主に起用されたが、やはりサイドの方が生きる気がする。本来は4-4-2の台形MFの右サイドハーフが適性なんじゃないかなぁ。大けがを負って、後半戦を棒に振ったのは残念だった。ただモンテッラの3-4-2-1だとあまり活躍の場は無いかもしれないが・・・まだ若いしオプション行使して、来季も見てみても良いと思うのだが、今のところ可能性は薄い コロンビア代表(14試合1096分/0ゴール/3アシスト) MF 18 ラザロス・クリストドゥロプーロス 5 ゾレックとの交換で移籍期限ぎりぎりで加入した、ギリシャ代表のドリブラー。名字が長過ぎて(Christodoulopoulos)ユニに入らない為、背中の名前はラザロス。怪我も有り出遅れて、カルボネーロやイヴァンとの競争に敗れる形で出場機会は限られる。本職のMFよりサイドバックや3バックのウィングハーフでの起用がほとんどだった。もう少し期待してたので残念な出来。古巣ヴェローナ戦で決めた、見事なボレーシュートが唯一の見せ場となった。おそらく来季の居場所は無いのではないか。 元ギリシャ代表(10試合378分/1ゴール) MF 92 ミケーレ・ロッカ ND インテルから移籍してきた19歳のMF。意外と早くセリエAデビューのチャンスは訪れたが、結局出場はその1試合だけ。冬のメルカートで、セリエBのヴィルトゥス・ランチャーノにボナッツォーリと共にレンタルで武者修行に出された。もちろんサンプに帰ってくる可能性は有る選手だが、今後どういう成長を見せるか・・(1試合/0ゴール) MF 13 パヴェル・ゾレック ND 夏のメルカート終了直前に、クリストドゥロプーロスとの交換トレードでエラス・ヴェローナに移籍。エラスではほぼレギュラーでそこそこ活躍したので、彼にとっては良いトレードだったのでは。ポーランドのフル代表にも選ばれたが、残念ながらEURO2016出場はならず(2試合/0ゴール)
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以上のメンツから、私個人的に来季への願望。まずは私的に来季に向けて必要な選手、そうでない選手
いる = コレア、フェルナンド、イヴァン、ソリアーノ、カルボネーロ
どちらでも = バッレート、クルスティチッチ、リッキー・アルヴァレス
いらない = クリストドゥロプーロス、パロンボ(選手としては)
これはあくまで私の希望で、現実ソリアーノとフェルナンドの少なくとも1人、最悪2人ともいなくなるだろう。フェルナンドにはスパルタク・モスクワが約1500万ユーロのオファーでほぼ決定と言う噂も有る。ソリアーノは当初噂に上っていたインテル以外にも、シニサのトリノとナポリの噂も有る。とにかく安売りはしちゃいけない。逆に加入の噂は、まず前述のレンタルバックのルーカス・トレイラ。あとナポリのヴァルディフィオーリとかフィオレンティーナのマルティネスとか。さらに現在はアンデルレヒト勢がやたら噂に上っており、MFドフール、プラート、FWスアレスとか。去年オカカを売って、コネクションが出来ていると言う事だろうなー。いずれにせよある程度EUROが終わらないと、今年の移籍市場はそんなに活発にならないと思うので、まだどれも噂話に過ぎないだろう。MFは一番メンツは揃っているので、流出を食い止めればOKだが、前述の2人が放出されればそれ同等の代わりの選手は絶対に欲しい。
Foooooooorza Saaaaaaaamp!!
今日のカッサーノの“アフォリズム(格言)”
numero75:
Chi ha abbassato lo stereo in palestra?
格言75:
誰だ、ジム(体育館)のステレオの音量を下げたのは?