SERIE A 第25節 2/19(日) 15:00@ルイジ・フェラリス(ジェノヴァ) 主審:マッサ氏(Imperia出身)
サンプドリア 1 -1 カリアリ(前半1-1)
・(前半6分)カリアリ[1] イスラ
・(前半22分)サンプ[1] クアリアレッラ
3連勝は止まるが最低限の引き分け。これでELとかは厳しいか・・・
↑↑©sampdoria.itより
91日ぶりのゴールを決めたクアリアレッラ
[試合前情報]
ローマ、ミラン、ボローニャを破って3連勝中のサンプ。連続のホームゲームで一気に4連勝を狙いたい。カリアリにはANDATAで1-2で敗れている。しかしその後12月のTIM CUPでは3-0と借りを返しており、その試合を含めると今季3度目の対戦。カリアリはアウェイでここ9試合勝点1と苦しんでおり、サンプに4連勝のチャンスは十二分にある。
⇒http://blog.goo.ne.jp/shussissi/e/336513f452296898fb4edccee4e337c4
サンプはジャンパオロの4-3-1-2。スタメンで変わったのは2人。まずはバッレートが復調して、リネッティとの争いを制してスタメン。また左SBはレジーニ、ドドとの争いの中パヴロヴィッチが先発で起用された。怪我では無くテクニカルな理由でだ。レジーニが不在の為にキャプテンマークはクアリアレッラの元に。ベンチにはサーラが戻ってきたが、リッキー・アルヴァレスが大腿2頭筋の負傷により離脱。またベンチメンバーが足りないと言う事で、プライマヴェーラから今回はMFの31バウムガルトナーが入った。彼の名はユースの中では良く聞くが。クラインツが退団したので、元カリアリ勢はいない。
一方のカリアリはラステッリ監督の4-4-1-1。まず前回と違うのは元サンプのGKストラーリが結局退団したので、今回はガブリエル。その他にもカリアリに元サンプ勢は多く、DFサラモン、MFデッセーナ、FWボリエッロ。エースFWのサウの下を前回も点を取ったジョアン・ペドロが支える形。中盤はキャプテンのデッセーナが締め、DFはベテランの元ポルトガル代表、ブルーノ・アルヴェスが中心か。左SBのムッルーは良い選手で、私が密かにずっとサンプに狙っているのだが
↑↑©Sol Campbell official twitterより
★日曜日レギュラー時間に行われた試合。3連勝の勢いか、SUDも気合が入ってる。キレイだ。またトリブーナには元イングランド代表のソル・キャンベルも訪れており、この写真は彼のtwitterより。サンプの事は昔から好きだったと語っている。社交辞令っぽいが(笑)
SAMPDORIA<4-3-1-2> 監督マルコ・ジャンパオロ
クアリアレッラ(cap)ムリエル(80分シック)
フェルナンデス(46分ジュリチッチ)
プラート(55分リネッティ)バッレート
トレイラ
パヴロヴィッチ ベレシンスキ
シュクリニアール シルヴェストレ
ヴィヴィアーノ
ベンチ:GKプッジョーニ、クラピカス、DFドド、レジーニ、サーラ
MFパロンボ、チガリーニ、バウムガルトナー FWブディミル
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Cagliari(4-4-1-1) 監督:マッシモ・ラステッリ
サウ(cap)(85分ボリエッロ)
ジョアン・ペドロ
イオニータ イスラ
タクティディス デッセーナ(cap)
(66分ディ・ジェンナーロ)
ムッルー パドイン(82分イバルボ)
アルヴェス ピサカーネ
ガブリエル
ベンチ:Rafael, Colombo, Miangue, Capuano, Deiola, Salamon.
*
備考:警告:前半25分ムッルー,33分ブルーノ・フェルナンデス,44分ジョアン・ペドロ,後半13分トレイラ,17分タクシディス,33分ガブリエル,40分イオニータ,42分クアリアレッラ,43分ボリエッロ;年間チケット保有者数16.789人(1試合平均164.806 euro),有料入場者数1.645 (30.969 euro);芝状態良好
<あらすじ>
前半6分 イスラGoal:0-1
→左からムッルーのロングスローが、サンプの選手誰もクリアできずにファーまで抜けてくる。そこにフリーでいたイスラがダイレクトボレーでゴール。今日も先制を許す…
前半22分 クアリアレッラGoooooL:1-1
→ムリエルが左サイドをスピードを生かして突破。ペナ内で強引に左足で撃ったシュートはDFに当たるが、そのボールがファーのクアリアレッラのところに。クアリアレッラがスライディング左足ボレーでこのボールを押し込み同点!自身セリエA通算101ゴールは嬉しい同点弾!!
↑↑©repstatic.itより
前半24分 ムリエルの突破をオブストラクションで止めたムッルーにイエロー■
27分 ヴィヴィアーノ神!右CKのこぼれ球がGKの目の前でどフリーのサウに。サウが至近距離でシュートを放つがヴィヴィアーノが足でセーブ!
32分 ブルーノがシミュレーションでイエロー■
43分 トレイラを倒したジョアン・ペドロにイエロー■
ロスタイム2分。そのまま終了
前半は1-1。ポゼッションはサンプ66%:カリアリ34%。シュート数はサンプ6本(枠内1本):カリアリ4本(枠内2本)。ホームのサンプの方がボールは回すが、それほどチャンスは作れない展開。決定的なチャンスは殆ど無く、両チームとも用心深く相手の良い所を消しあっている感じ。後半はなんらかの変化を見せるか。
↓↓久々先発の左SBパヴロヴィッチ。レジーニに疲れが見え、ドドが信頼を勝ち取れない中、彼が一番攻守で安定しているかもしれない
↑↑©U.C.Sampdoria Officialページより
後半1分 ブルーノに代わってジュリチッチ投入。ジュリチッチを今回はトップ下に
7分 ジョアン・ペドロからサウにスルーパス。オフサイドトラップぎりぎりに抜け出したサウがGKヴィヴィアーノと1対1になるが、ここもヴィヴィアーノが足でセーブ!
10分 プラートに代わってリネッティ
13分 チャンス!左からのトレイラのFK。高くゴールに向かうボールにフリーのシルヴェストレがヘッドで合わせに行くが、上手く合わずにGKパンチング
14分 デッセーナを倒したトレイラにイエロー。次節出場停止■
19分 ジュリチッチのスルーパスから、走りこんだムリエルが左足で狙うが枠の外
21分 タクシディスに代わってディ・ジェンナーロ投入
28分 左サイドからディ・ジェンナーロがグラウンダーのクロス。イオニータが詰めてきたが、パヴロヴィッチが良く戻って懸命にスライディングでクリア
32分 GKガブリエルが遅延行為でイエロー■
35分 ムリエルに代わって”切り札”シック投入
37分 パドインに代わってイバルボ投入
40分 サウに代わって元サンプ&ジェノアのボリエッロ投入
40分 リネッティを後ろから引っ張ってイオニータにイエロー■
40分 大チャンス!シックの個人技突破からクアリアレッラが反転シュート⇒GK弾く⇒詰めてきたジュリチッチがこのボールを拾い折り返し⇒突っ込んで来たトレイラがシュート⇒ポスト!
41分 イバルボ倒したクアリアレッラにイエロー■
42分 左からのクロス。このボールの処理でパヴロヴィッチがハンドしたとボリエッロがアピールするも、認められず逆に抗議でイエロー
44分 オフサイド!右サイドからのFK。ゴール前に上がったクロスを飛び出したヴィヴィアーノがキャッチミス。そのこぼれをイバルボがゴールに蹴りこむが、FKを蹴った段階でオフサイドだったと言う事でノーゴール。助かった
↑↑©La Presse.itより
ロスタイム5分。そのまま終了。1-1の引き分け
(ポイント)
・ポゼッションはサンプ23分59秒:カリアリ18分05秒
・シュート数はサンプ9本(枠内4本):カリアリ7本(枠内4本)
・最近の勝試合はずっと先制されて逆転するパターン。この日も先制されて追いつくまでは良かったが、逆転はならなかった
・勝ちたかった、勝たなければいけなかったが内容的には妥当な引き分け
・次節はランチゲームで、今身売りの騒中にいて困難に陥っているパレルモ。B落ち濃厚な相手に情けは許されない
・トレイラが出場停止。代役はチガリーニか、パロンボか、はたまたリネッティとか試してみるか?
・5位インテルと勝点差13、6位ラツィオと同12。この引き分けはかなり痛かった。相当の連勝が無ければELは厳しい
この試合後に重要なニュースが2つ。1つ目は今節ジェノアがペスカラに0-5で負け!ユリッチ監督がついに解任されてマンドルリーニ監督の就任が発表された。ここまでで、まずめでたい!ところが彼の助監督を長年に渡って務めてきたエンリコ・ニコリーニは生粋のドリアーノ。彼は当然ジェノアに一緒に迎え入れられるはずだったが、これを拒否!「私の父は私に、人々へのリスペクトとサンプへの愛を教えた。もし私がジェノア行きを承諾したらドリアーニを裏切り、ジェノアーニへのリスペクトを欠いたまま仕事をしなければならない。もちろん仕事をしてお金を稼ぐ事は重要なことだ。しかし人生にはそれ以上に重要な事、自分の理想に沿って生きる事も大事だと私は思う」と
Grande ENRICO!!
2つ目はクアリアレッラ。この試合のゴールは、セリエA通算100ゴールを達成した後91日間ゴールに見放されていた彼にとって重要なゴールだったが、それ以上に意味の有るゴールだった。実はナポリに所属していた2009-10シーズンに当時現職の警察官から脅迫及びストーキング行為を受けていたクアリアレッラ。カモッラ(ナポリの犯罪秘密結社)に所属して悪さをしていると言う濡れ衣等がその主な物。当時ナポリから1年で宿敵ユヴェントスに移籍した彼は、ナポリのティフォージから「裏切り者」「金の亡者」のレッテルを貼られてかなりの攻撃をされた。しかしユーヴェに移籍したのはストーキング行為から逃れる為だったと告白。と言うのもついにその相手が法で裁かれ、懲役4年8か月の実刑が先週の金曜日に確定したのだ。
この試合後のインタビューで感極まったクアリアレッラは「やっと私と私の家族は、このストーカーとの戦いを終わらせることが出来る。今日から私の第2の人生が始まるのだ」と涙交じりに語った。交通事故で亡くなった親友の為にずっと背番号27を付け続けるクアリアレッラ。自分のポジションのライバルでもあるムリエルやシックに、プレーの助言を進んで与えて、さらにサンプに残留するメリットを説き続けるクアリアレッラ。確かに選手としてのピークはもう過ぎたかもしれないが、まだまだレギュラーを張る力は持っているし、チームに様々な角度から貢献も出来る。正直この話を知らなかった私は、サンプが2019年まで契約を延長した時に少し懐疑的だったが、今は自信持って彼を歓迎できる。
Forza Fabio!!
Foooooooorza Saaaaaaaamp!!
次節:セリエA 第26節 2017年 2/26(日) 対パレルモ@パレルモ 現地12:30Kick Off(日本時間20:30)
’16-’17 SERIE A
25試合 9勝7分9敗 勝点34 得点30 失点31 得失点差-1 現在10位
今日のカッサーノの“アフォリズム(格言)”
numero138:
Ai tempi del Bari,a uno che mi stava veramente sulle palle,dopo l'ennesimo tunnel dissi:
"Sei come tua madre,stai sempre con le gambe aperte".
Mi scuso con la signora.
格言138:
バーリでプレーしていた時代、本当にむかつくやつ相手に、幾度となく股抜きをかましてやった後こう言ってやった
「お前はお前の母ちゃんみたいなやつだな。いっつも股をガバガバに開いてる」
(別に罪の無い)お母様には謝らないといけない