2019-20 シーズン総括 選手寸評[4] FW編 &イベント告知!

2020-09-12 11:44:48 | ほぼ週刊サンプ通信 '19-'20

さて、昨シーズン振り返りの最後は19-20シーズンFW陣。

ディフランチェスコ監督は4-3-3システム。こんな形でスタートした

ディフランチェスコのレギュラー、4-3-3 赤字は新加入

     クアリアレッラ(ボナッツォーリ)

カプラーリ(マローニ) ガッビアディーニ(ラミレス)(レリス)(リゴーニ)

ディフランチェスコ監督は開幕前、2枚のウィングの補強を望んでいた。しかし開幕戦の時点では1人もされず・・・しかも前シーズンのレギュラーFWデフレルを失った状態でスタートした。そこで仕方がなく既存戦力のカプラーリやガッビアディーニ、ラミレスをウィングに据えた。さらに前年得点王のクアリアレッラも、やはり3トップのCFと言うのは適性ポジションでは無かった。移籍期限最終日にウィングのリゴーニが補強されたが、皮肉なことにディフラはもう開幕2試合のこの時点で4‐3‐3を諦めた。開幕3試合目からは5-3-2のようなシステム。

クアリアレッラ(ボナッツォーリ)ガッビアディーニ(リゴーニ)

     カプラーリ(ラミレス)(リゴーニ)(マローニ)

結局、前年の2トップ+ラミレスかカプラーリがトップ下と言うなんの変哲もない布陣

その後ディフラが解任されて、ラニエリが就任すると基本的には4‐4‐2が多かった。

そして冬のメルカートでカプラーリとリゴーニがいなくなり、代わりにラ・グミーナが加入してユースからダミーコが昇格した

ラニエリのレギュラー、4-4-2

 クアリアレッラ ガッビアディーニ

 (ボナッツォーリ)  (ラミレス)(ラ・グミーナ)(カプラーリ) 

  (ダミーコ)

2トップのファーストチョイスは共に出戻りでサンプ2度目となるコンビと言うのは面白い。そしてこの2人がチーム内得点王も分け合う

サンプ得点ランキング2019-20

①ガッビアディーニ 11得点(PK1点)

①クアリアレッラ 11得点(PK5点)

③ラミレス 7得点(PK3点)

④ボナッツォーリ 6得点

⑤リネッティ 4得点

⑥カプラーリ 3得点

⑦ヤンクト 2得点      

⑧トルスビー、チャボット、レリス、アスキルドセン 1得点

総得点48と総得点トップのアタランタの約半分。かなり寂しい結果となった今シーズン。上位はほとんどFW陣だった

それではFW陣1人1人の総括を見ていこう。ラミレスレリスはMFとして既に登場している。逆にMFっぽいマローニリゴーニはこちらで↓↓ 

 

 

 

FW 27 ファビオ・クアリアレッラ 6.5 

37歳になった前年の得点王。さすがに過度な期待はしていなかったが、適性ではない3トップのCFをまずやらされたのは不運。そして怪我による中期の離脱も2回あったので、さすがに成績を落とした。何とか2桁得点となる11得点を挙げたが、そのうち5点はPKによるもの。前年の26得点はもちろん出来過ぎだったが、少し寂しい。ただそうは言っても並大抵の37歳ではない。先発出場26試合もサンプFW陣ではトップだし、アシストも3つ記録している通り、ただのエゴイスタではない。セリエA通算164ゴールは素晴らしすぎる。契約も1年更新されて、ここまで来たら彼に対してどのように最高の幕引きをしてあげられるかが一番重要であると思う。サンプ歴は長いし、キャプテンだしサンプ愛もあるが、彼の場合は指導者としてはあまりサンプに残らない気がする。やはり地元のナポリかユース時代を過ごしたトリノの街に帰ってしまう気がするのだ。なのでどれだけサンプで素晴らしい幕引きをしてあげられるかが余計重要だと思う。成績的にもディナターレの晩年が良いモデルケースになるか。そのディナターレに干されたムリエルと良いコンビを組んでいたのは面白いもんだが。

来季はクアリアレッラがボナッツォーリに全てを伝授して、スーパーサブで控えるような形になればサンプは強くなっている。逆にクアリアに頼ってるようだとチームもヤバい気がするが。元イタリア代表(28試合/26先発/11ゴール/3アシスト)

FW 23 マノーロ・ガッビアディーニ 7 今季のサンプのFW陣のMVPは彼だろう。クアリアやボナとそんなに差が有ったわけでは無いが、1年間通してほぼ怪我無くプレーしたし。DERBYで得点を獲ったのもサンプファン的にはやはり大きいかな。クアリアレッラと同じ11得点だが、PKは1点しかないので流れの中の得点は彼が一番多かった。そして、強烈な左足キャノンを生かして彼しか決められないFKやミドルが多い。ただ逆に言うとそれがマノーロの弱点でもあり、昔から周囲とのコンビネーション、組み立てで取ったゴールが少ない。素晴らしい左足を持ちつつもアシストが1しかないと言うのがそれを表していると思う。

ただ、コロナ中断再開後には、周囲とのパス連携やキレのあるドリブルも増えたように思う。髪はロッベンタイプで薄くなってきているが、まだ28歳だしガッビアディーニMark Ⅱは老け込んでもらっては困る。来季はとりあえず、ボナとクアリアと3人でポジション争いが待っているか?元イタリア代表(33試合/24先発/11ゴール/1アシスト)

FW 9 フェデリコ・ボナッツォーリ 6.5

 数字以上のインパクトを残したのが今季のボナッツォーリ。開幕してしばらくしてからディフランチェスコの元、ヴィオラ戦のゴールなどでチャンスを掴みかける。しかし怪我で長期離脱。ブレイクするのは難しいと思われたが、コロナ中断再開後に突然のスパーク。カリアリ戦、パルマ戦、と残留に向けて重要だった2戦での、しかも難易度の高いスーパーゴールで一気にティフォージの心を掴んだ。今季の得点の内の5ゴールは再開後のわずか8試合出場で決めたもの。その活躍が認められてサンプは2025年までの契約更新に踏み切って、年棒も推定100万€と一気に20倍近くに膨れ上がった。この年棒は少し危険な気もするが・・・出場機会と言う意味ではライバルにもなってしまうが、クアリアレッラと良い師弟関係を築いている。アクロバティックなゴールが多いのも似ているし、あとはクアリアレッラに得点を上げる狡猾さを学べば今後はサンプの真の9番として成長していくだろう。来季は彼にとって非常に重要な年となる。怪我だけが怖い(19試合/7先発/6ゴール/0アシスト)

 

FW 20 ゴンサロ・マローニ 5 

   アイマールやパストーレ2世と騒がれたボカ期待のトップ下は、怪我にも泣かされてイタリアで羽ばたけなかった。開幕1週前のコパイタリアでデビューしていきなりゴール。ただ、その試合で怪我して長期離脱。そこが彼にとってターニングポイントだったのだろう。サンプとしてはコレアの再来を願ったのだろうが。ちょうどジャンパオロがいなくなって、トップ下と言うポジションが無かったのも彼にとってはマイナス。結局わずかな出番しか与えられずに、高額な買い取りオプションは行使されずにアルゼンチンに戻っていった・・・怪我が無ければどうかな?と少しは思うが、同じ年齢でサンプに挑戦しに来た時のコレアよりも実力は落ちる。まだヨーロッパ挑戦は早すぎたか。サンプ名鑑には、マンチョの後の10番として期待されて失望と共に帰っていった”モラレス”2世として記録されるだろう。ちなみにセリエAでのPK失敗も一つ記録されている。もう少し安ければ、もう1年様子を見ても良いと思うが・・・コレアは私は放出に大反対だったが、彼を戻して後悔する事は無い気がする。アルゼンチンU-23代表(5試合/1先発/0ゴール/1アシスト)

FW 17 ジャンルカ・カプラーリ 5.5 開幕は4-3-3の左ウィングのスタメンとしてスタート。しかしすぐに3トップが中止になり、2トップもしくはトップ下の控えと言うここ数年と同じ役割に戻ってしまった。それでも途中交代中心にほとんどの試合に出場していたが、冬のメルカートでレジーニと共にパルマにレンタル移籍。巧いけどなかなか一皮むけきれない彼に、ついに見切りがつけられた形だ。代わりに入ってきたラ・グミーナも期待通りでは無かったが・・・ちなみにパルマでは12試合7先発2得点(1PK)。レンタル終了でサンプに帰ってきたが、来季は150万€でベネヴェントに移籍が決定。推定750万€で買取りオプション付き。結構好きな選手だったが、しょうがないか。もうサンプの選手では無いと考えた方が良い。今季のハイライトは、痛快に蹴りこんでくれたユーヴェ戦のゴールと、出場1分で勝点3と言う結果を出したSPAL戦のゴールか(18試合/5先発/3ゴール/0アシスト)

FW 10 エミリアーノ・リゴーニ 4 背番号10が示す通り、今季の補強の目玉として加入したリゴーニ。結果は一番の失望をもたらした選手。まぁ元々4-3-3のウィングとして獲得されたが、獲得が遅すぎて加入した時はすでに3トップじゃなくなっていたのは不運だったが。サンプでのデビュー戦、2トップの一角で先発していきなりGKと1対1の超決定機を迎えたが、あれを外したところで彼の命運は尽きたのだろう。デビュー戦でポストに当てて、結果サンプ0ゴールで終わった柳沢と一緒だ。まだディフラには起用されたが、ラニエリ監督には3試合チャンスを貰って結果を出せずにそのまま使われなくなった。そして加入後4か月で颯爽とゼニトに戻っていった。そのいなくなる速さはクリンスマンを思い出させる。アルゼンチン代表。(8試合/4先発/0ゴール/1アシスト)

FW 17 アントニーノ・ラ・グミーナ 5 冬のメルカートでエンポリから加入。2年前のパレルモ時代にもサンプが獲得を狙っていたが、その当時は今またサンプのスカウトに戻ったペチーニがエンポリで彼の獲得競争に勝った。今回はカプラーリ放出の代わりとして加入。しかし加入後すぐにコロナ中断も有り、結果は全く出せず。コロナ中断再開後の初戦、ややサプライズの先発起用でこの中断中に彼がブレイクしたのかと思ったが、全くそんな事は無かった。結果5試合のみの出場でノーインパクトで終了。ただ、1年半のレンタルなので24歳の彼には来季もまだアピールのチャンスがある。600万€での買い取りオプションが使われるかどうか。来季が正念場だ。イケメンなだけで終わってしまってはしょうがない・・・(5試合/2先発/0ゴール/0アシスト)

FW 32 フェリーチェ ダミーコ 6 パレルモユース出身の彼(トップチームにいたラ・グミーナと被っている)だが、昨季インテルユースからサンプユースにレンタル加入。そしてコロナ中断再開後、プリマヴェーラの開催が中止になった事もあってトップチームデビュー。そして2試合の出場機会を貰った。わずか10分の出場ではあったが、やはり19歳だった彼の登場は心ときめく。そしてインテルから40万€で買取が決まった。タイプ的にはCFと言うよりは左のウィングかトップ下のテクニシャンと言う感じ。ちょっとカプラーリに似た感じでもあるが。同じインテルユース出身だし。来季はレンタルでどこかで修行を積んだ方が良いだろう(2試合/0先発/0ゴール/0アシスト

↓↓↓↓↓↓

さて、来季のFW陣の予想。全く期待はしていないが、現時点でフェレーロはFWとMFを1人ずつ獲るとは言っている

残留 = クアリアレッラ、ガッビアディーニ、ボナッツォーリ、ラ・グミーナ、ダミーコ、プレレッチ(ユースから昇格)

新加入 = バーロウリ(レンタルバック)

放出 = カプラーリ、マローニ

ラニエリ監督 2FW ’20-’21

 ボナッツォーリ ガッビアディーニ

 (クアリアレッラ)  (ラ・グミーナ)

 (バーロウリ)    (ラミレス) (プレレッチ)

来季は最初から2トップであろう。別に満足なわけでは無いが、全く期待できないメルカートの状況なので、FWの補強は諦めて良いと思う。それよりDF、特にセンターバックにお金を使って欲しい。クアリアレッラ、ガッビアディーニ、ボナッツォーリでレギュラーを争い、ラ・グミーナがその後ろに控える。そして有事にはラミレスがMFにいる。ダミーコ、プレレッチ、バーロウリはレンタルで修行を積ませ、もしかしたらバーロウリが夏のキャンプの成果によってはサンプにブレイク候補として留まる可能性は有る。彼の場合はサイドハーフとしての可能性も有るが。

なんの面白味も無いが、これが現時点での現実的な来季のFW予想。ちょっと名前が挙がっていたブレッシャのトッレグロッサなんて全く必要だと思わないし、もし獲得するならパワー系が欲しい。出来れば若い外国人の。ババカルぐらいなら伸び悩んでるから獲れるんじゃないのかな?それかサンプ、そしてフェレーロっぽいのはやはり彼しかいないだろう。悪童バロテッリさんの奇跡の復活・・・

 


ほんのりサンプニュース

しかし、本当に絶望的なメルカートだ。何も動いてない。でも期待していないので驚かない。唯一決まったのが第2GKの獲得

 新加入選手

↑↑©Corriere dello Sportより

Nicola Ravaglia  ? ニコラ・ラヴァーリア

  • ポジション:GK
  • 1988年12月12日生まれ(31歳)
  • イタリア Forli出身
  • 184cm 75kg
  • 昨季:クレモネーゼ(セリエB)25試合28失点
 故郷に近いチェゼーナ(長友もいたクラブ)のユースでキャリアをスタートさせたラヴァーリア。レンタルでも修行を積み、2011-12シーズンに23歳でそのチェゼーナでセリエAデビュー。元サンプのGKでもあったアントニオーリの控えGKだった。ただしセリエAの経験はそのシーズンのみ。8試合11失点。チェゼーナがB降格したので翌シーズンはBでサブGK。その後はヴィチェンツァ、パルマ、コセンツァなど転々として2015年にレガプロ(当時のセリエC)のクレモネーゼに買われると、そこから5シーズンは安定してクレモネーゼでプレーした。2年連続正GKを務めてクレモネーゼをセリエBに昇格させる。そこでウィカニがやってきて一度サブGKになるが、その後一昨年また正GKに返り咲いた。身長はGKとしては無い方だが、飛び出しも果敢で闘志で勝負するタイプだと思う。正直あまり実力は期待できない並のGKだと思うが、5年間一つのチームに留まるという事は性格は良いと想像できるので、2ndGKとしては良いのではないか?今のところGKは
 
1アウデーロ 2ラヴァーリア 3アヴォガドリ になりそう。レンタル終了で戻ってきたベレッツは放出されるだろう

さて、今年のオフシーズンはコロナ禍で去年と大分様相が違うが、本当にセリエA好きな他チームのサポと2019-20を振り返る座談会が開かれた

withコロナなので残念ながらZOOM座談会になってしまったが

いつも通り、飲みながらセリエAについてあーでもない、こーでもないって居酒屋トークしてるだけです(笑)

以下が座談会の様子↓↓

ゆるふわ座談会:セリエA 2019-2020を振り返って

昨年に引き続き、あのおじさんたちが再び集結した!・・・と言いたいところだが、おりしもこのコロナ渦である。いくらセリエAについて語り合いたくて...

ASローマ速報〜ROMANISMO

 

そしてここに登場してる人たちは皆さん素晴らしいBlogをやられてます。何気にリンクを最近貼りました。敵チームの動向を知りたい方はどうぞ(笑)

  • ASローマ速報当blogも紹介していただいた、世田谷在住のロマニスタさんによるぶっちぎりで異端派なローマブログ。通称ろま速。
  • 月刊ユベントスセリエAではライバル。飲む時は友人。ニュースと愛と笑いをお届けするWeb月刊誌です。
  • La Gazzetta dello MILANISTA東京 阿佐ヶ谷にあるSPORT&DARTS BAR MILANISTA の公式ブログ ミラニスタの新聞です

実はこのメンバーを母体として、開幕直後にまたイベントを考えています

一緒にセリエを笑いましょう!!ラジオ感覚でも構いませんので、ぜひふるって聞きに来てください✨

私はなんとかプロヴィンチャ代表として、ビッグクラブのサポーターに負けないように爪痕を残してくるつもりです(笑)

セリエAオンライン座談会

【告知】9月25日セリエA座談会オンライン飲み会のお誘い

ローマ速報の人気企画『セリエA座談会』がクラブの枠を超えて、ZOOM飲み会になりました。9月25日(金)21:00よりZOOMで配信開始いろ...

ASローマ速報〜ROMANISMO

 

詳細はこちらまで↓↓

https://twitter.com/serieazadankai


 さて、更新が追いついていないだけで、サンプは練習試合をすでに3試合消化している。その様子は次号で!

なかなか気が乗ってこないのだが、次号からはいよいよ2020-21シーズンに頭を切り替えていかねば。本日9/12に予定されていたトリノとの練習試合第4戦は、トリノのスタッフがコロナ陽性反応が出たために中止。まだまだ日常セリエAは戻ってこないが・・・

Foooooooorza Saaaaaaamp!! 


2019-20 シーズン総括 選手寸評[3] MF編+サンプニュース!!

2020-09-01 13:49:14 | ほぼ週刊サンプ通信 '19-'20

続いては19-20シーズンのMF陣。

ディフランチェスコは開幕当初4-3-3でスタートした。その時点ではラミレスマローニ、そして土壇場加入のリゴーニはFW枠だった

4-3-3のレギュラーは (赤字が新加入選手)

 ヤンクト  エクダル  リネッティ
 (レリス)  (ヴィエイラ) (バッレート)

ヴィエイラが左右で使われたりもしていた。しかし2試合終えてすぐに5-3-2(3-5-2)のような形にチェンジ。両WGはDFのムッルーかデパオリorベレジンスキ

5-3-2のレギュラーは

    リゴーニ(ラミレス)(カプラーリ)

 リネッティ  エクダル
(ヴィエイラ) (バッレート)

この時点で迷走っぷりが伺われる。そしてラニエリが就任してからは基本的に4-4-2、4-4-1-1のどちらか。4-4-1-1のシャドーの1は基本的にラミレス。ラミレスがシャドーでも右MFでも無く、トップ下に入って4-3-1-2(ジャンパオロ時代と全く同じシステム)もコロナ中断から再開後は稀にあった。

ラニエリ監督の4-4-2のレギュラーは

ヤンクト(マローニ)(レリス) リネッティ(ラミレス)(デパオリ)

  エクダル   トルスビー

 (ベルトラッチ)  (ヴィエイラ)

(アスキルドセン)  (バッレート)

 ディフランチェスコに全く起用されなかったトルスビーと、ラニエリ就任と共に獲得されたベルトラッチ、アスキルドセンが新しいパーツ。逆にリゴーニはラニエリの信用を勝ち取ることが出来ずに冬にあっさり退団した。

フレキスブルなリネッティはボランチや左MFでの起用も有った。またデパオリの右MF起用も多く見られた。

2018-19からいなくなったのは実質プラートサポナーラだけだったが、特にプラートの穴は想像以上に大きかったと言えよう。新加入選手を含めて、MF陣は数はいっぱいいるが、みんなどんぐりの背比べ。帯に短したすきに長しで突出した選手がいない。開幕時点の感じだとヴィエイラがもう少しブレイクすると期待していたのだが、結果的にあまり伸びなかった。人数も多いし来季はもう少し整理して、人数は少なくする代わりに1人でも突出した選手が欲しい。

ラニエリのサッカーはポゼッションではなくボールを持ったらとにかく前を見て、効果的になりそうなパスは絶対チャレンジする。基本的にはショートカウンター多用のサッカー。そしてディフラ時代に比べると、ボランチをしっかり守備も出来る2枚にしたのでディフェンスはやや安定した。

それでは1人1人の総括を見ていこう↓↓ 

ボランチ  6 アルビン・エクダル 7 サンプ1年目と全く同じ成績。32試合0得点。シーズン開幕当初に怪我明けで本調子では無く、ディフランチェスコの4-3-3の防波堤になれなかったのは残念だ。彼が絶好調で開幕を迎えていたらまだ、ディフラの首ももう少しつながっていたかもしれない。しかし徐々に本領を発揮してきて、今季もサンプの中盤に欠かせない選手として君臨。クアリアレッラ不在時にはキャプテンマークを機会も増えた。さすがW杯にも出場している現役スウェーデン代表。1対1にも強くフィルターとしての役割は抜群。若い頃はトップ下を務める事も有ったほどだが、徐々にポジションを下げてあまりゴールに絡む機会は減った。現在31歳だが少なくとも来季はまだバリバリでやって欲しい。関係ないけど奥さんは美人。娘はジェノヴァで2018年に生まれたばっかり。スウェーデン代表。(32試合27先発/0ゴール/2アシスト)

ボランチ&左右MF 4 ロナウド・ヴィエイラ 6 ヴィエイラ家の父は、双子の兄弟にそれぞれロナウドとロマーリオと言う名前を付けた。これでサッカーが下手だったらどうするの?って言う兄弟。2人のサッカースター選手の名前を併せ持つロナウド・ヴィエイラ。サンプ2年目の今季、開幕はエクダルの遅れも有ってレギュラースタートで飛躍が期待された。3MFとなってダイナミズムも求められて、1年目よりは伸び伸びプレー。開幕当初はまずまずの活躍をみせていた。しかし怪我も有り徐々にトーンダウン。プレーの正確さがまだまだ足らないのと、イエローカードが多い(チーム最多の11枚)。そこら辺が今後の課題となるだろう。まだまだこんなものでは無い選手だと思っている。イングランドU-21代表。(27試合20先発/0ゴール/1アシスト)

右左MF&ボランチ 7 カロル・リネッティ 7 4年目を迎えたリネッティ。怪我も有って出場時間は3年目に比べて減ったが、出場すれば相変わらずの素晴らしいプレー。プラートやトレイラがいなくなった事もあって、一番テクニックも求められるプレーヤーとなり、実際得点に絡む機会は増えた。キャプテンマークを巻く3番手となったリネッティ。サンプ愛も深く、個人的にも入団時から一番好きな選手なので、ついに移籍が決まってしまったのが悔しくて仕方がない。しかもステップアップにもならないトリノに。ついにサンプヤングMFカルテット(トレイラ、ブルーノ・フェルナンデス、プラート)が1人もいなくなった・・・ポーランド代表。(28試合22先発/4ゴール/3アシスト)

右MF&トップ下 11 ガストン・ラミレス 6 ジャンパオロからディフラに代わってトップ下が無くなったので彼はどうなってしまうのかと思った。しかし3トップのウィングや、4-4-2の右MF、そして時には彼の為にトップ下を置くシステムをラニエリが使ったりして出番はそれなりにあった。彼自身の特徴は変わらず、良い時と悪い時の差が激しすぎる。プラス怪我で不在も多かった。FKは相変わらず脅威で、ガッビアディーニと2人の”ダブル左足キャノン砲”でほぼ全ての距離から得点が狙える。良い時はスルーパスやドリブルもキレキレで、実際今季は7得点とサンプに来てから最多。エースのクアリアレッラとの相性はかなり良い。反面、悪い時には全く画面に映らなくなる。あと、短気でポジションの割にはカード数がやたら多い。年棒110万€とサンプでは高給取りの彼ももう29歳。アラブから高額のオファーが来ている今が売り時かもしれない。個人的には彼のプレーは好きだから、いなくなったら寂しいが。元ウルグアイ代表で、元サンプのトレイラとは隣村の出身で仲が良い。(26試合19先発/7ゴール/2アシスト)

左MF 14 ヤクブ・ヤンクト 6 2年目となった今季。ジャンパオロの戦術に合っていなかったので、今季はかなりプレー機会は増えた。MF陣ではエクダルに次ぐ2237分に出場。軒並み前年より成績を落としたサンプMF陣の中では、彼は逆に昨季よりは良かった。サンプでの初ゴールも含めて得意の左足でスーパーゴールも決めた。しかし、左足しか蹴れずにポジションも左MFに限られるのだから、まだまだもっと活躍して欲しい。まだ24歳だし更なる成長が期待出来る選手だと思う。特にリネッティがいなくなる来季は、何とか完璧な一人立ちしてくれないと困る。彼がもう一皮剥ければ、ラニエリもずっと台形の4-4-2で行けるだろう。チェコ代表には継続して選出されており、26試合3得点。(30試合25先発/2ゴール/4アシスト)

ボランチ&右MF&右SB 18 モルテン・トルスビー 6.5 ディフランチェスコには見向きもされずに、せっかく2018-19の冬のメルカートから予約で獲得されていたにも関わらず、レンタルに出されてしまう危険性もあった。その予約の為に前所属のヘーレンフェン(オランダ)で最後干されていたので、実戦勘が無かったのも出遅れた原因か?プラートと同じようなパターンで獲得されたので、私はシーズン前に勝手にテクニシャンMFを想像していたが、実際はどちらかと言うと汗かき屋のファイター。バッレートのお株を奪うようにピッチ内を走り回った。ボランチだけでは無く右MF、時には右SBまでこなす事も有った。またこれは意外な気がしたが、今季のセリエAの空中戦勝利第1位(1試合平均4.5回)。あまり目立たないが身長も189㎝と高いのだ。課題はもう少しテクニックを磨くのと、さすがに全盛期のバッレートに比べるとまだまだボール奪取能力も甘い。まだまだ好守共に成長の余地は有る現在24歳。また、”エコロジスタ”としての1面も持っており、車や飛行機になるべく乗らずに自転車を使ったり、プラスチック製品もなるべく使わないという活動を昔から積極的に行っている。サッカーと環境保護活動を絡めた運動もやろうとしており、スタジアムでもなるべく環境に気を配って試合を行う”We Play Green"と言う活動を立ち上げて、環境大臣のセルジオ・コスタに表彰されたりした。ノルウェー代表。(24試合21先発/1ゴール/1アシスト)

左右MF 26 メーディ・レリス 4.5 今季のMF陣では私は最低点をつけた。サイドMFでかなりのテクニシャンと言う触れ込みだったが、蓋を開けたらミスが物凄く目立ち、ボールを奪われたら追わない場面も目立った。そこが気に食わない。今季のサンプティフォージの中でも、レジーニやムリージョと共にあまり評価は高くないと思う。さすがにシーズン最終盤は少しマシになって最終戦にサンプ初ゴールを決めた。DFに当たってコースが変わったラッキーゴールではあったが。まだ22歳と若いから化ける可能性は有る。ただこのままではダメだ。何かを変えないと。フランス人(15試合3先発/1ゴール/0アシスト)

ボランチ 91 アンドレア・ベルトラッチ 5 ミランから契約満了でフリーになっていたところをラニエリの意向もあって獲得。いきなりスタメンで使われてまずまずのプレーを見せて、おぉこれは!さすが元イタリア代表、と期待させた。しかしやはり怪我がちで、徐々にトーンダウン。エクダルが復活してトルスビーが台頭してくると出番は減っていった。彼のハイライトは、DERBY勝利の後、元💩ェノアの彼がロッカールームで一緒にバカ騒ぎをしてくれていたところか。幸か不幸かサンプはMFの数だけはかなり溢れているので、来季30歳になる彼の契約が更新される可能性は少ないか・・・元イタリア代表(12試合8先発/0ゴール/0アシスト)

ボランチ 16 クリストファー・アスキルドセン 6 冬のメルカートでノルウェーのスタバエクから加入。将来への投資で今季はずっとプリマヴェーラかと思っていたら、プリマヴェーラが中止になった影響も有ったかもしれないが、トップチームですでにデビューを果たした。そしてミラン戦ではなんと豪快なミドルシュートで早くも嬉しいセリエA初ゴール。今後が非常に楽しみな19歳だ。190㎝の長身でスケールが大きいセントラルMF。遠くから見るとエクダル、レドンド、グティと続く金髪エレガント長身MF路線にそっくりだ。サンプの未来は彼の成長にかかっていると言っても過言ではない。同胞で、良い先輩っぽいトルスビーの存在もかなりプラスに働くだろう。来季の飛躍に期待大。ノルウェーU-21代表(4試合0先発/1ゴール/0アシスト)

右MF 8 エドガー・バッレート ND 白いガットゥーゾも36歳となり。さすがに寄る歳の波には逆らえず。ついにサンプから去る事になった。サンプでは5年間。サンプ愛も強かったし、特に南米勢がサンプに溶け込むのに、非常に良き先輩として助けとなっていた。最初の丸3年は完璧なレギュラーだったが、それ以外のピッチ外での貢献も非常に大きかった。6月30日で契約が切れて更新されなかったので、ヨーロッパでキャリアを始めたオランダのNECに13年ぶりに復帰。そこで引退する覚悟を決めた。それは良いから、指導者としてサンプに是非戻ってきて欲しい。元パラグアイ代表キャプテン。(2試合1先発/0ゴール/0アシスト)

 

さて、来季のMF陣の予想

残留 = エクダル、ヤンクト、ヴィエイラ、アスキルドセン、トルスビー、レリス
新加入 =ダムスゴール
レンタルバック = ヴェッレ、カペッツィ
微妙 = ラミレス
放出 = リネッティ、バッレート、ベルトラッチ

ずっと粘っていたが、我が最愛のリネッティはついにトリノに移籍。それに関してはフェレーロ許せないが、ただ、よく見るとMF陣は一番サンプで楽しみなセクションだ。ヴィエイラ、アスキルドセン、ダムスゴールが仮に3人ともブレイクすると、いきなり強力なMF陣となる。さすがに来年いきなりそこまで高望みはしないが、彼らが使えるメドが立ったらラミレスは売っても良いし、ヴェッレカペッツィのレンタルバック組もまた居場所を失うだろう。

 ダムスゴールの適性がどこかと言う問題もあるが、理想は↑↑のようなスタメン。ボランチはエクダルが元気なうちにヴィエイラアスキルドセンが育てば良いし、トルスビーもいる。サイドはヤンクト、デパオリ(DF兼)で縦への推進力は有る。そこにダムスゴールがどう絡むんでくるか。ラニエリ監督はMF1人欲しいと言っていたが、このサイドかトップ下、つまり攻撃に長けたMFが欲しいのだろう。エラスで32試合(先発22)3得点(2PK)のヴェッレもいるが、どう評価されるか。ついにサンプに残るか?

ラニエリ監督 4MF ’20-’21    

ヤンクト(ダムスゴール)(レリス)  ダムスゴール(デパオリ)(ラミレス)(ヴェッレ)

  エクダル  ヴィエイラ

 (アスキルドセン)(トルスビー)(カペッツィ) 


 ミッドフィルダー新加入選手

1.

↑↑©nordjyske.dkより

Mikkel Damsgaard  ?ミケル・ダムスゴール
・ポジション:MF
・2000年7月3日生まれ(20歳)
・デンマーク Jyllinge出身
・180cm 65kg
・昨季:Nordsjælland(デンマーク) 25試合9得点

かつてGK川口能活が在籍したこともあるデンマークのFCノアシュランで2017年、17歳でデビューして3年間プレー。攻撃的なMFで、主にセンターMF、トップ下、左ウィングを務める事も有る。サンプは今年の2月に7月からの契約で650万ユーロで完全移籍。4年契約。スピードとテクニック、そして右足の強烈なミドルシュートを持つサンプの未来の希望だ。
彼が生まれた2000年7月3日と言うと、私がイタリアに留学する為に初めてイタリアに降り立った日。前日はEURO2000年の決勝が行われていて、イタリアはフランスに1-2で負けていたので国中がお通夜みたいになっていたのをよく覚えている。あの時に生まれた子がもうプロサッカー選手になっているのか・・・・歳をとるわけだ


ほんのりサンプニュース

さて、ここでこれまでのメルカート情報まとめ まだまだばっかりで、それを書くのは嫌いなのでほんの少しだけ

OUT

・MFカロル・リネッティがトリノに完全移籍。750万€プラスボーナスで150万€。元々45万€と破格の年棒だったリネッティ、180万€まで代理人はアップを要求してきてそれを蹴ったサンプ。最終的にトリノでは130万€になった模様。馬鹿フェレーロ
・FWカプラーリは昇格してきたインザーギ率いるベネヴェントへの移籍がかなり濃厚。150万€+残留を果たすと買取義務オプションで750万€
・GKファルコーネはサンプと2024年まで契約を延長したうえで、コセンツァにレンタル移籍

IN

・第2GKにはクレモネーゼ(セリエB)のニコラ・ラヴァーリア(31)の獲得が濃厚

②まぁ、ご覧の通りろくな話題が無い。そんな中すでに練習は開始しているサンプだが、7人の選手が代表に選ばれてチームを一旦離れている

・エクダル(スウェーデン)
・ヤンクト(チェコ)
・ベレジンスキ(ポーランド)
・トルスビー(ノルウェー)
・ベレッツ(スロヴェニア)
・アスキルドセン(ノルウェーU-21)
・ダムスゴール(デンマークU-21)

③あとは、練習試合の日程が発表された

 今のところ組まれているのがごらんの3試合。今年はキャンプにも行けないし、ジェノヴァから近場が多いな。ピアチェンツァとは懐かしい。1998年にセリエAでのピアチェンツァvsサンプを生で観た記憶がある。ピアチェンツァはインザーギ兄弟を生んだクラブだ。当時はイタリア人純血主義を貫いていた

1 Alessandria vs Sampdoria (9/5(土) 21.00, stadio “Moccagatta” di Alessandria)
2 Derthona vs Sampdoria (9/6(日) 20.30, stadio “Coppi” di Tortona, Alessandria)
3 Piacenza vs Sampdoria (9/9(水) 21.00, stadio “Garilli” di Piacenza)

 

***********************

 さぁいよいよメルカートもオフィシャルに開いて、少しは動きが出てくるか。あまり良い話は期待できないが・・・開幕はあっという間に来てしまうぞー

Foooooooorza Saaaaaaaamp!! 


2019-20 シーズン総括 選手寸評[2] DF編 +プチサンプニュース+北川さんへ謝罪ecc

2020-08-25 20:24:01 | ほぼ週刊サンプ通信 '19-'20

さてシーズン総括、次はディフェンダー編。メルカートの動きを含め、各選手の去就にも注目しながら今シーズンのディフェンス陣を振り返っていきたいと思う。

 

 

 

 

 DF陣は2018-19シーズンに比べると51失点から65失点と、数字を見れば大幅に悪くなった。特にディフランチェスコ監督時代のわずか7試合で16失点(1試合平均2.28点)。ラニエリ監督時代は31試合で49失点(1試合平均1.58点)と大分改善には成功した。ラニエリになってからはクリーンシートも8試合と健闘したが、逆に4失点以上も5試合と、やられる時には歯止めが効かなくなる傾向にあった。そこら辺は課題だろう。とにかくセンターバックが脆弱になった。ディフランチェスコ監督の時はMFの防波堤がかろうじてエクダル1人みたいな状態だったので、失点も当然DF陣だけの責任ではない。しかしやはりCBの補強は急務だ。

CBはコリームリージョがレギュラーでスタートしたが、アンデルセンの代わりと期待されていたムリージョが今一パッとせず・・・代わりのフェラーリはディフェンスは悪くないが怪我がちで、今季も長期離脱。我らがレジーニは当然の構想外で、冬のメルカートで慌てて吉田トネッリを補強した。コロナ中断で慣れる期間が与えられ、再開後は吉田が完璧なレギュラーに。トネッリが怪我がちだったので主にコリーとコンビを組んだ。

右SBは攻撃型のデパオリと守備型のベレジンスキ。デパオリは右MFで起用される事も多く、両者併用も目立った。2人ともいない緊急事態はMFトルスビーかCBの誰かでしのいだ。左はコロナ中断前はムッルーが盤石だったが、中断で髪の毛が伸びて別人のように弱体化してしまい、逆に出番を与えられて花開いたアウジェッロが最後はレギュラーとなった。

 ※ディフランチェスコ監督は4バック、4-3-3。基本的にはラインを高く保って裏へのボールはオフサイドを狙いにいっていたが、中盤のフィルターがスカスカで中盤から良い形でパスを出されるケースも多く、簡単に裏を取られた

ディフランチェスコ監督4バック

 ムッルー(アウジェッロ) ベレシンスキ(デパオリ)

    コリー  ムリージョ

 (チャボット)(フェラーリ)

ラニエリ監督も引き継ぎ後の4バックのメンツは大して変わらなかったが、ムリージョではなく基本はフェラーリをCBで起用。そのままムリージョが冬に放出されたが、フェラーリも怪我で長期離脱してしまった為に、慌てて吉田とトネッリを補強した。そしてコロナ中断後のレギュラーは以下の通り

ラニエリ監督4バック(コロナ中断後)

アウジェッロ(ムッルー) ベレシンスキ(デパオリ)

    コリー   吉田

 (チャボット)(トネッリ)

さて、DF陣ひとりひとりを振り返ってみる。

右SB 24 バルトシュ・ベレジンスキ 6 4年目となった今季、新加入のデパオリとのポジション争いが待っていた。しかしデパオリより守備に長けたベレジンスキがSBとしてはレギュラーを獲った。また、ディフラ監督が3バックを試した数試合では右のCBを務めたりもした。しかし11月に代表の試合で怪我を負って約2ヶ月戦線離脱する羽目に。これはチームにとってもかなり痛かった。コロナ中断から再開後は獅子奮迅の活躍。7試合連続スタメンを務めるなどタフネスっぷりを見せた。しかしDERBYで持ちすぎて失点のきっかけを作ってしまったプレーが悔やまれる。それも含めてたまーにディフェンスでやらかす事がある。それが無ければ6.5だった。

この状況も有り、ビッグクラブが狙っていると言う噂は減ってしまった。攻守ともにかなり精力的に動き回るが抜群のスピードやテクニックがあるわけではない。ムッルーとコリーと共に無得点DFトリオを形成しているが、一応ベレが一番先に抜け出しそうな気はするのだが・・・ポーランド代表には継続して選ばれ続けているが、怪我をして帰ってくるのはやめて欲しい(28試合/2561分/0ゴール/0アシスト)

CB 34 吉田 麻也  6 冬の移籍市場の最終日にサプライズで電撃加入。移籍してから1試合出場しただけでコロナ中断になってしまった。しかし逆にそれが良かったのかもしれない。中断中にラニエリのサッカーに慣れ、イタリア語を学び再開後はCBのレギュラーとなってほとんどフル出場。カバーリングとフィードの安定感は良かった点。それまでのサンプのCB陣が酷かったので、ディフェンス全体やや落ち着きを与えたとも言えるが、物足りなさも残る。やはり対人プレーが弱く距離も遠い。ルカク、ジェコ、サパタ、イブラヒモビッチと続いたワールドクラスのCF勢との対戦は全て完敗だった。

 イタリア語を頑張って覚えたり、チームメイトに明るく溶け込む姿勢などは高く評価できる。サンプにマスクも1万枚寄付したし。ただ、彼がレギュラーで有ると言うのはチームとして残念ながら物足りない。10試合出場を果たしたので、吉田側に契約を更新できる権利があるがどうなるだろうか?現在2年契約をベースに話が進んでいるようだが、トルコからもオファーがある様でまだわからない。個人的には日本で中継が見易くなるし、年棒が高くなければバックアッパーとしてもう1年いてもらっても良いと思う(14試合/1283分/0ゴール/1アシスト)

CB 15 オマール・コリー 6 ガンビア代表のキャプテン、2年目の今季は21⇒31試合と出場数を増やして、DF陣では一番の出場時間となった。クリバリ2世になって欲しいが、ちょっとそれは無理かなと言う限界が見えた。身体は強い方だが最強ではない。アジリティ含めて足があまり早くない。良い時は良いが、やや安定感に欠ける。しかし、どうしても黒人で下手だけど強いCB好きな私としては贔屓目に見てしまう。プレミアのクラブ中心にオファーはチラホラ来ているので来季もいるかはわからないが・・・もう1年サンプで見たいかな。早く1ゴール決めてくれ。(31試合/2982分/0ゴール/1アシスト)

左SB 29 ニコラ・ムッルー 5.5 昨季がっちりレギュラーを獲ったムッルー。左SBはディフェンス陣の中で一番盤石だと思っていた。実際コロナ中断前まではまずまずの出来。昨季とほぼ変わらないプレーを見せていた。しかしコロナ中断から再開後に別人のようになってしまった。髪も伸びて変な髪型になり、本当に別人になってしまったのでは?守り、攻め共にキレを失い・・・かつての情けない表情が度々顔に出るように。代わりに起用されたアウジェッロが逆にブレイクした為に、完全に下克上されてしまった。そして現役では最多となるDFでセリエA153試合出場していまだ無得点と言う不名誉な記録を更新中である。古巣のカリアリやジャンPのトリノなど、彼を狙っているクラブは有るから、良い値段なら売っても良いと思う。逆に残留しても控えとしては良いと思うし、

髪さえ切ればまた復活する可能性も有るとは思うのだが・・・(28試合/2429分/0ゴール/0アシスト)

左SB 3 トンマーゾ・アウジェッロ 6.5 ムッルーのところでも書いたが、コロナ中断前まではほとんど出場機会が無かったただの控えだったが、再開後にムッルーが調子を崩してチャンスが巡ってくるとそれを期待以上の出来で物にした。細かいテクニックがしっかり有り、ディフェンスも粘り強くスタミナも十分。かなりしっかり巻いてくるクロスの質も良く、実際左サイドのクロスから2アシストを決めている。このままレギュラーを確固たるものにしていけるのだろうか?来季もシーズン終盤の活躍を続けてこそ本物だ。ムッルーとは生まれた日も3ヶ月しか変わらない同級生なので、この2人のレギュラー争いは興味深い。(17試合/1230分/0ゴール/2アシスト)

右SB 12 ファビオ・デパオリ 6 右SBのレギュラーを期待されて加入したが、結果的にはMFとしての起用の方が圧倒的に多かった。スピードも有るし、ドリブルも得意と攻撃に長けている。しかしディフェンスはまだまだ不安。という事での右のサイドハーフが現在のところ適性ポジションであろう。逆にMFとしてはまずまずだった。いずれにせよ23歳とまだ若いので、今後の伸びしろも含めて楽しみな選手だ。守備が上達した彼が右SBとして開花すればチームとして強くなると思うが。0ゴール1アシストの今季の数字は少し物足りない。(29試合/1996分/0ゴール/1アシスト)

CB 21 ロレンツォ・トネッリ 5.5 昨季、半レギュラーだったトネッリは高額だった買い取りオプションを行使しないように、ぎりぎり19試合の出場に抑えられてレンタル元のナポリへ戻っていった。しかし、ナポリでは結局全く出番が無く、本人の希望とCB補強急務のサンプの思惑が合致して冬の移籍市場で結局戻ってきた。要するに半年間我慢してトネッリの価値を安くしたという事だ。
チーム状況もあり、獲得されていきなり先発出場。実に259日間実戦から遠ざかっていたので、不安っちゃー不安だったが昨季とそれほど変わらない出来。ただ、コロナ中断から再開後は怪我が多く結局9試合出場に留まる。あと、攻めが好きなCBなので、攻め上がってはじき返されてそのカウンターから失点と言うのが2試合あった。彼1人だけのせいではないが、課題の1つだろう。残留する可能性は高いが若くはないし、吉田麻也と同じで長所も短所も有るのでレギュラーとしてはちょっと物足りないかな。変な風貌で個人的には好きだが。ちなみに今季は背番号が昨季の26から21に変わった。練習場でのファンに対してはトネッリが一番神対応。(9試合/751分/0ゴール/0アシスト)

CB 25 アレックス・フェラーリ 5.5 昨季の終盤戦である程度結果を残したが、開幕当初は新加入ムリージョの控え。しかしレギュラーとしてスタートしたムリージョが不安定だった事も有り、すぐに出場機会を増やしていく。しかしそんな最中に約3ヶ月以上離脱となる怪我を負ってしまった。コロナ中断後に復活してベンチには入ったが、まだ完調ではなくプレーする場面は無かった。ディフェンスの安定感もあってティフォージの評価は高いが、この大怪我癖を無くさないと私は厳しいと思う。とりあえず来季開幕までに120%の力を出せる状態に戻るか?貴重なバックアップとしては存在意義はあると思うし、まだ26歳だから更なる成長を見せて欲しい。(12試合/1088分/0ゴール/0アシスト)

CB 5 ジュリアン・チャボット 5.5 ムスタフィ⇒シュクリニアール⇒アンデルセンと続いた外国人ワールドクラスの系譜を継ぐのは彼ではと期待されて入団した。しかし22歳の彼はまだとてもその器ではない。とにかくスピードが遅い。さすがにセリエAはまだまだ厳しいのではと思わせる試合も有った。ただ、195㎝85㎏の身体はなかなか真似できない武器。実際イブラヒモビッチと互角にやりあったり、ポテンシャルは有る。スピード系FWには弱いがパワー系FWにはすでに通用している。CKからの強烈なヘディングで嬉しいセリエA初ゴールも決めた。現時点で簡単ではないが、大化けする可能性は彼が一番有る。パルプンテみたいな選手だ(8試合610分/1ゴール/0アシスト)

右SB 33 カイケ・ロシャ ND タヴァレス2世なので?はと言う謎の19歳は、結局今季はベールを脱がなかった。ブラジル人、19歳、195㎝、名門サントス出身。期待せざるを得ない殺し文句は揃っている。来季のデビューは有るだろうか?(0試合0分/0ゴール/0アシスト)

***途中放出選手*** 

左SB/CB 19 ヴァスコ・レジーニ ND 最近お決まりになってきたパターン。夏に買い手が無いがサンプでも出られずに、冬にレンタルで移籍。今季もそのパターンでパルマに旅立った。しかし残念ながらパルマでも2試合0得点。またサンプに帰ってきてしまう”我らがレジーニ”。もはや爆弾ゲームの爆弾みたいな扱いになってきたが、彼を引き取ってくれるクラブは有るのでしょうか・・・同じリグーリアで昇格したスペツィアとおか可能性有るんじゃないのかな!?ユースも含めてサンプドリアでの在籍期間だけは現役トップだろう。(3試合/0ゴール/0アシスト)

CB 21 ジェイソン・ムリージョ 4 アンデルセンを売ったお金で、ディフェンスリーダーとして期待されて加入した元コロンビア代表。その期待を残念ながら大きく裏切った。インテルでレギュラーを張っていた面影は無く。やはり故障して昨季も3試合しか出ていない選手と言う感じだった。しかし冬に早くもレンタルで出されたセルタ(スペイン)ではちょっとましで、11試合で1得点。是非ともセルタに買い取りオプションを行使してもらって買い取って欲しい。サンプは1300万ユーロ買い取りに払わないといけないが、そこから少し損してでも売り払った方が良い。と言うか彼が売れないと財政的にもヤバい。シーズン前は活躍したら彼のユニを買うと決めていたのに・・・私の眼は節穴過ぎる・・・本当にディフラが獲得を望んで獲っていたとしたら、CBに彼を選んだ事が彼の一番の罪だ(10試合/0ゴール/0アシスト)

 

 

 まだ全く移籍市場は動いておらず、DF陣で出ていく可能性がありそうなのはコリー、ムッルー、吉田、レジーニ(買い手あれば)か?

私の個人的な希望としては

残留 = アウジェッロ、チャボット、デパオリ、コリー、ベレジンスキ、ムッルー、ロシャ

どちらでも = フェラーリ、吉田

放出 = トネッリ、ムリージョ、レジーニ(買い手あれば)

 期間も短く財政も厳しい今年のメルカート。とにかく全ポジションで最もプライオリティが高いセンターバックの補強。ここに注力するために、SBは全く今の布陣で手付かずでも問題無いと思う。逆にCBは総入れ替えでも良いぐらい。まずはムリージョを上手く売って。クンブラ(ヴェローナ)とかマングラヴィティ(ブレッシャ)あたりは獲れないかなぁ?。


ほんのりサンプニュース

1.プリマヴェーラ監督にフェリーチェ・トゥファノ氏が返り咲き!               

 ↑↑©SampNews24.comより

2011-2013までの2年間もサンププリマヴェーラを率いて好成績を収めたFelice Tufano(57)がプリマヴェーラの監督となった。当時はGKファルコーネロンバルドの息子とかがいたかな?U-17、U-18を率いていて、プリマはU-19 なのでそのまま昇格したことになる。8/22(土)から練習を再開する予定。ちなみに昨季のコッタファーヴァはジャンパオロのトリノのプリマヴェーラへ旅立った・・・

2.こちらも返り咲き。6年ぶりにチームマネージャーにアルベルト・マランゴン

↑↑©SampNews24.comより

2年間バーリ、4年間フィオレンティーナでの生活を経て、6年振りにマランゴンがチームマネージャーとして戻ってきた。ちょうどガッローネ政権が終わってフェレーロになった時に旅立ったマランゴン。彼の帰還はフェレーロ政権の終焉が近付いている事をしめしているのか?そうであって欲しい。私もFacebookで友達になっているが、気の良いおっちゃんだ。写真はサンプ出身でドイツ代表のムスタフィとの1枚

3.リグーリア州第3のクラブ、スペツィア嬉しいセリエA初昇格!

7000 tifosi Spezia cantano chi non salta è genoano!

Pagina FB ULTRAS: https://www.facebook.com/pages/Tuttocurve/4476456019...

youtube#video

 

セリエA最後の1枠に、昇格プレーオフでネスタ監督率いるフロジノーネを破ってスペツィアがクラブ史上初のセリエA昇格を決めた。サンプと同じリグーリア州第3のクラブ。↑この映像は2014年のコパイタリアでミランと対戦した時に、スペツィアのティフォージ7000人がサン・シーロに詰めかけた時の模様。ご覧いただければわかる通り、”Chi non salta e' genoano"を大合唱。そう、彼らもサンプと同じく💩ェノアが宿敵なのだ。リグーリアで💩ェノア包囲網を敷く時が来た!

また、現監督はヴィンチェンツォ・イタリアーノだが、過去には ジャンピエロ・ヴェントゥーラ 、 ジャンルカ・アッツォーリ 、 ルイジ・カーニ、
 ドメニコ・ディ・カルロ などのサンプを率いた事がある監督も多い。選手もオカカや近いところで言うと一昨年のアウジェッロなども在籍している。結構縁が有るクラブなのだ。ちなみにGenovaから特急で約1時間半のラ・スペツィア。イタリア海軍の重要な軍港の所在地であるが、観光地ではない。ここで特急を降りて、世界遺産でも有るチンクエ・テッレを観に行くと言うパターンである。サッカーのチーム名は定冠詞が変わり、ロ・スペツィア

とりあえず

”Benvenuti Aquilotti in Serie A!!”


さて、フェレーロも選手の年棒総額を80%に抑えるとか言って、リネッティもアホみたいな価格でトリノに獲られそうなサンプのメルカート。獲得に関しても全く良い噂は聞かない。リネッティがいなくなると、育てて売る遺産もほぼ使い切り、本当に何もサンプには残らなくなる。2016-17シーズン、トレイラ、リネッティ、ブルーノ・フェルナンデス、プラートと、今考えると夢の中盤を買いそろえていた。DFシュクリニアール、FWにムリエルシック。良いチームだったんだなぁ・・・10位だったけど。個人的に一番好きな1996-97とか、コパで決勝まで行った2006-07とかなんとか6-7シーズンがサンプにとっては良いシーズンなのかもしれない。

とにかくその再現を狙って何とか若手のホープを掘り当てるしかないのだ。フェレーロが身売りするまでどうせ金は無いのだから。私的に希望の光はダムスゴール、アスキルドセン、ヴィエイラの3人のブレイク。あとの補強は一切期待していない。と言うかどうせ補強はマイナスだろう。望むはフェレーロの放出のみ!


【謝罪】DAZN実況北川義隆氏、ユーベvsサンプ実況中の発言を謝罪しつつセリエAファンとしての意地を見せる【意地】

セリエA黄金期を知らないキッズに絡まれたんだろうけどお気の毒 「91-93のマントバーニ黄金期を生で見ているものとして」という発言にセリエフ...

youtube#video

 

ところで最近知ったのだが、普段日本語の実況なんて滅多に聞いていない(というかサンプの試合に日本語の実況が付く事がマレ)私が、この間のユーヴェvsサンプをDAZNで観てて、ユーヴェに負けていた腹いせもあって大人げなくこんなツィートをした

「サンプドリアとの試合にルガー二とか使ってデリフト休ませて…」 ってなんで中立のアナウンサーにそんな事言われなきゃいけないんですか? 中途半端なイタリア語もルー大柴のイタリア語版みたいでウザいし あーDAZNの副音声欲しい っていうかせめて日本語消させてくれ #北川義隆うざい #ユーベサンプ

そしたら、次の節のインテルvsナポリ戦で北川さんがなんと謝罪してた

すいません・・・

正直、負けてて、しかもユーヴェに。だから正直な私の心の声である事は間違いないですが、公共のSNSで北川義隆うざいのハッシュタグは良くないですかね。しかも一方的に謝らせてしまったのは本意では無いので、謝罪します

別に北川さんは嫌いじゃないですよ。と言うか申し訳ありませんが、そんなに存じ上げないですが・・・僕は2003年にイタリアから帰ってきてから日本語の実況は意味無く感じて、基本聞いてないので本当によく知らないのです。サンプ戦は海外からストリーミングする以外日本で見る手段は殆ど無いですからね。僕は西武ファンなんでNack5の実況の時の印象の方がまだあります。

「はっきり言ってライオンズびいきです」のライオンズナイターじゃないんだから、ただの中立なはずの実況であそこまでファン色を公にするのなら、アンチの攻撃を喰らう準備も出来ていると思います。しかもロマニスタを公言していて、ユーヴェ贔屓っぽい実況をするのも私的には謎ですし・・・大体謝罪に関しても、GENOVA DERBYがあんなトラックが有って見にくいRomaDERBYの次点に来てる時点で大して謝罪には感じませんし、ラニエリはともかくフェレーロはロマニスタですからそれを褒められても、サンプティフォージの95%はもはやアンチフェレーロですから!Mantovani時代を生で観てるのはコアなドリアーノなら当たり前で、僕は生でサンプ戦だけで100試合は現地で見てます。サンプクラブ東京の他会員も80年代からのファンも何人もいますし

・・・・ってもう止めましょう

北川さん抜きでこういう話を外からしていても卑怯だと思うので、機会が有れば飲みながらでも直接文句言いたいですねー。イタリアの知識見分は深い方でしょうから面白そうですし。こういう形で各クラブのファンが、プロレス的に自分のクラブ愛をだしつつ盛り上がれば、それでセリエAが盛り上がって良いんじゃないですか?こんな謝罪をされてるのは知らなかったですし、北川さんには申し訳ないとは思います。きっと趣味と仕事の狭間で、自分が100%出せずに苦しんでいるのかなと推察します。僕がサッカーやサンプ関係の仕事に絶対たずさわらかった理由がまさにそれですから。

だいぶ脱線してしまってすいません

 あっという間に8月も終わりを迎え、そろそろ練習再開が近付いている。繰り返しになるが、サンプの夏のメルカートはこのままだと悲惨な物になるだろう。とにかく若くてピチピチの原石をたくさん獲って。目標残留で良いから、ラニエリお爺ちゃんに1年育ててもらって。2年後のパロンボ新監督の時に躍進を遂げる!これしかないな、現在見られる夢は

Foooooooorza Saaaaaaaamp!! 


2019-20 シーズン総括 選手寸評[1] GK&監督編!!

2020-08-15 23:09:25 | ほぼ週刊サンプ通信 '19-'20

コロナの影響で例年と大分違う形で幕を閉じた2019-20のセリエA。チャンピオンズリーグは8月から再開されて現在もまだ試合が行われているが、アタランタが敗退した事でイタリア勢は全てCLから姿を消す事となった。あとイタリアカルチョ関連で残すのは世界最凶リーグ・セリエBの昇格プレーオフのみか。3位~8位までの6チームの変則トーナメントでわずか1枠をかけて争うプレーオフ。あとは決勝を残すのみとなっている。8/17と21にホーム&アウェイで行われる決勝。アレッサンドロ・ネスタ監督の元に昇格を狙うフロジノーネと、イタリアーノ監督の元にクラブ史上初のセリエAを目指す同じリグーリア州のスペッツィア。スペッツィアは歴史的に💩ェノアと仲が悪く、この2チームとの対戦もリグーリアDERBYと言う。なのでスペッツィアに掌握してもらって、サンプと2チームで💩ェノア包囲網を敷くと言うのも面白い

 ちなみに2020-21シーズンのセリエA開幕は9月19日(土)予定。そしてその前の週の日曜に、おそらくコッパイタリアがスタートすると思われる。夏のメルカート変則で9月1日(火)~10月5日(月)夜20:00(もちろんイタリア時間)まで。サンプのバカンス明けの集合日は今のところ8月26日(水)の予定だ。8月はまだメルカートは正式には契約を結べない仮スタートだが、日程がタイトなので動きはかなりあるだろう。ここからは昨季を振り返りつつ、来季も見据えつつ

さて、まずは2019-20シーズン総括 監督&GK

 

監督 エウゼビオ・ディ・フランチェスコ 4.5 かなり期待を持って迎えられたディフラ(実際私もだった)監督。しかし7節終了時点で1勝6敗。シーズン始まってからわずか2ヶ月で辞任した。本来なら3点でも良いのだが、やはりフェレーロ会長のクラブ身売り騒動もあり、思うような補強をしてもらえなかったと言うエクスキューズは有る。彼の得意のサイドをめいいっぱいワイドに使う4-3-3は、あまりにその前3年間のジャンパオロサッカーと対極をなすものであった。そこで足りないピース(特にウィング)を埋める必要が有ったが、最後まで足りないピースは買ってもらえず・・・

ただ、やはり監督のせいも当然有る。だってラニエリ監督は同じ選手たちを使って、全然違う成績を残したんだから。サッカー界において監督はおおまかに2種類のタイプがいると言う。自分のスタイルをどんな選手層のチームでも当てはめようとするタイプと、選手層によってフォーメーションや繰り広げるサッカーを変えるタイプ。ディフラは明らかに前者だ。まだ監督としてはキャリアはそこまで無いディフランチェスコ監督には残念ながら、まだ戦術的柔軟性の引き出しが少なかったと言えよう。来季はカリアリの監督になる事が先日決まったディフラ。汚名挽回なるか?個人的には、なんとなく仲が良いモンテッラと同じようなキャリアになっていく気がしてならない・・・

7試合 1勝0分6敗 勝点3 得点4 失点16 得失点差-12 20位

監督 クラウディオ・ラニエリ 7.5 ディフェンスぼろぼろの最下位の時点で就任したラニエリ。別にやっていたサッカーが素晴らしいとは言わないが、とにかくあの状況から4試合を残して残留まで導いてくれた彼には感謝しかない。言わずと知れた名伯楽だが、もうお爺ちゃんで落ち目かと就任時には少し不安だったが・・・すいませんでした。やはりプレミアでレスターを優勝に導いた実績は並み大抵の物ではない。上で述べた2種類のタイプの監督の、ラニエリはまさに後者。決して満足なスカッドでは無かった今季のサンプ。まずディフェンスをしっかり整備するところから始め、冬も最低限の補強をしてもらったのみで、4-4-2、4-5-1、時には3バックも試したりしつつ残留を果たした。

ラニエリがすごいなと思った点が主に2つ

・これはコロナ中断から再開した後だが、彼は間違いなく捨て試合を作っていた。過密日程と自分たちの選手層を見比べ、また特殊な長期休暇明けの選手たちの状態の見極めて、最初のインテルとローマ戦は勝ちにこだわっていなかったと思う。降格圏から勝点1しか離れていなかった状態で簡単に出来る事ではない。結局再開後の2,3試合でベスト布陣及び、選手のやりくりの方向性を見出して、その後の勝点につなげた

・無観客で判明したが、とてもお爺ちゃんとは思えない声量の持ち主で、試合中はかなり細かく大きな声で自らディフェンスラインなどを指示していた事。加入したてでしかも日本人の吉田と、ガンビア人で比較的物静かなコリーと、コミュニケーション力がまだまだ低そうなCB陣を監督自らが統率していた

それ以外も、記者会見のウィットに富んだ語り口や、若手の積極的登用など個人的には好きな点は多い。今現在サンプは180万€であと1年の契約を、2年間で150万€/年の契約に伸ばそうと交渉している。この10月で69歳になるラニエリ。これがサンプにとっては出来る最長のオファーだろう。断られてもしょうがないと思う。少なくとも来季はジャンプアップの足固めの年にしてもらって・・・・その後はいよいよパロンボ監督かな!?

今季は大感謝で7.5だが、来季は最初から補強も少しはラニエリの意図も組み込まれるだろうし、真価が問われる年となる。どのクラブも財政的には危機的な状況を抱えているだろうし、期間も短いのでそこまでメルカートは例年より動かないと思われる。そこで最後の数試合に若手を積極的に試した効果が出てくると良いが

31試合 11勝6分14敗 勝点39 得点42 失点49 得失点差-7 15位


 GK編

GK 1 エミル・アウデーロ 5.5 昨季の大活躍。それを受けてサンプはユーヴェから2000万ユーロ(その内400万はプリマヴェーラのピータースを譲渡)で買い取りと言う英断をした。それで慢心したわけでもあるまいが、明らかに今季のパフォーマンスは落ちた。数字上も同じ36試合出場で失点が51⇒60に増加。もちろんGKだけの責任では無いが。

昨季見られた神がかった反射神経セーブもほぼ見られず、逆にハイボールを処理をミスしたり、一流のGKなら弾けてそうなボールに届かなかったり・・・なんか、ゴールを決められた後に飛んでいるシーンがやたら目に焼き付いた。そしてPKは全く止める気がしない(1本データ上では止めているが、あれはC・ロナウドが勝手に外しただけ)。ただ、コロナ中断後にややパフォーマンスを取り戻したと思う。サンプのティフォージの中でも辛口族はかなりアウデーロを批判するようになっている。ただ、これはやはり2000万€と言う価格の影響も有ると思う。これが300万€のGKだったら大して文句は無い。私個人的にはまだ見限るのは早いと思う。まだ23歳だし再浮上のチャンスは全然ある。全く年上にも物怖じせずにコーチングしているし、そんなに精神的に脆くはないだろう。アズーリ入りを目標に頑張ってもらいたい。個人的に、髪型と眉毛の濃さから、あるサンプファンから私が似ていると言われた事が有るので、他人な気がしないのだw(36試合/60失点)

GK 30 ウラディミーロ・ファルコーネ 6 うれしいうれしいセリエA初出場を果たした第3GK。サンプユース出身の彼はずっとレンタルで様々なクラブを渡り歩いてきた。久しぶりにサンプに第3GKとして留まった今季。最後の最後に消化試合で第2Gkセクリンを飛び越えて、チャンスを与えてもらった。まともにフルでプレーを見るのはほぼ初めてだったが、なかなか頑張っていた。195㎝と長身だが、動きもトロくは無い。正直アウデーロも金額高いし、GKにお金をかける余裕も無いサンプにとって来季の第2GKは彼で良いのでは?(2試合/5失点)

GK 22 アンドレア・セクリン ND キエーヴォから移籍期限最終日に加入した一応2ndGK。1試合も出ていないけど。怪我も有ったし、正直なにもしてないに等しい。しかし大分年下のはずのボナッツォーリと仲が良いようで、ボナッツォーリが輝いた終盤のスーパーゴール2本を決めた後、両方ともセクリンの所にパフォーマンスをやりに行った。性格は良いのだろう。一応買い取りオプション付きレンタルでサンプに選択の権利があるが、買い取りの可能性は低いかなぁ。10年後に彼がサンプにいた事を覚えてる人は何人いるだろうか?(0試合/0失点)

GK 35 ロレンツォ・アヴォガドリ ND アタランタからレンタル加入したプリマヴェーラのGK。将来を嘱望されてる選手っぽかったたが、コロナでプリマヴェーラのシーズンが打ち切りになった事もあり、わずか9試合19失点の成績で終わる。逆に後述する同い年のマッテオ・ラスパが伸びてきてプリマの正GKの座を奪った。アタランタに帰っていくだろう(0試合/0失点)

GK 28 マッテオ・ラスパ ND アヴォガドリの加入を受けて「なにくそ」と頑張ったサンプの下部組織生え抜きのGK。プリマヴェーラではアヴォガドリとのレギュラー争いに勝利して12試合17失点の成績を残す。そして最後の2試合、背番号28を与えられて嬉しいserieAのベンチ入りを果たした。イタリア人のしかも19歳とは思えない顔立ちだが、そのふてふてぶしさに期待しよう。そういえば、サンプユース出身GKと言えば、フィオリッロがセリエB残留プレーアウトでPK2本を止める活躍で、なんとかペスカーラをB残留に導いていた(0試合/0失点)

*さて、ここでGKのメルカート情報を少し。

2020-21シーズンのGK陣は大きく変わらないと思われる。ジャンパオロのトリノがシリグの代わりにアウデーロを狙っているという噂も有るが、アウデーロが仮に出る事になったら激変するが。昨季の第3GKのヴィド・ベレッツ(今季はサンプからアポエルにレンタルで出されていた)が返ってくるが、カラバックと言うアゼルバイジャンリーグのチームに移籍が濃厚らしい。アヴォガドリセクリンがいなくなったとして、第2ファルコーネ第3ラスパで行くか?サブGKでベレッツが売れないか、誰かを獲得する可能性は一応あるかな?いずれにせよ重要度はかなり低い


ほんのりサンプニュース
 
↑↑©Blucerchiando Twitterより
 
 今季の新ユニフォームが発表された。5年間のJOMA生活がついに終わり、Macronが新しいテクニカルスポンサーとなった。まぁ初年度でいきなり冒険はしづらいという事で、ホームとアウェイはかなりシンプルな伝統的な物。3rdも比較的出現頻度が高い黒ベースだが、青のアクセントが効いていて悪くは無いと思う。Gkユニのツバメの巣みたいなデザインはどうなんだろう?ファッションセンスが無い私には、これがカッコ良いのかカッコ悪いのかよくわからん・・・しかし男性用トイレみたいなMACRONのマークがちょっと目立ちすぎていて気になる。思っていたよりは悪くないが、今のところ私はやはりJOMA派だなー
 
サンプメルカート情報

私はメルカートの噂が好きじゃない。イタリアの場合は本当にスポーツ紙の飛ばしネタも、「〇〇、××に移籍決定!」まで書いておいてフェイクニュースだったかのように覆すパターンも良くある。なのでオフィシャルで契約した情報が出るまでは、絶対信じない。そして噂に一喜一憂してもしょうがないから、基本的にはこのblogでは噂段階の情報は書かない。例えば

・コセンツァのFWエマヌエル・リヴィエール(1990年生まれ)獲得濃厚

・FWエデルがサンプに帰ってくる可能性がある。ボローニャとフィオと争奪戦

・ IFK NorrkopingのCBフィリップ・ダジェルスタル(1997年生まれ)を狙っている。競合にはヴェローナ、レッチェ、💩ェノア

・ユーヴェ保有で今季はペルージャでプレーしたMFハンス・ニコルッシ・カヴィッリャ(2000年生まれ)を狙っている

・DF吉田麻也と2022年6月まで契約延長濃厚

・FWジャンルカ・カプラーリをベネヴェント、アタランタ、トリノ、カリアリ、エラスなど様々なクラブが狙っている。まずはパルマがサンプに買い取りオプションを払って買い取るかだ

・MFリネッティをジャンパオロ・トリノが狙っている。リネッティの年棒は50万€といままでビックリするぐらい安かったが、トリノが200万€を提示。それを受けてリネッテイ側が180万€をサンプに要求してきた。これはサンプには厳しい。しかし移籍金でフェレーロは1200万€を要求。一方トリノは600万€を提示しているらしい。リネッティ以外にもジャンパオロが監督となってしまったトリノは、ラミレスやボナッツォーリやアウデーロなど様々な選手を狙っていると言う噂が立っている。

とにかくトレイラに続いてプラートまでいなくなったサンプ。リネッティだけは死んでも死守したい。外国人ながらあそこまでサンプ愛を感じられれて、キャプテンマークまで巻いた事ある選手はなかなかいない。年棒が安すぎるのは間違いないが、リネッティ自身にとってもトリノ移籍は別にジャンプアップではない。間違いなくもったいない。

こんな噂は基本的には書かない(←書いてるやん!)

とにかくやっぱり移籍市場では来季いっぱいまでしか契約が残ってない選手が狙われやすい。来季末までに契約更新も出来ずに売れもしなかったらタダで移籍になってしまうからだ。サンプで言うと、2021年6月で契約が切れる選手は以下の通り

  •  2021年6月で契約切れ選手:

    • Karol Linetty
    • Albin Ekdal
    • Fabio Quagliarella
    • Gaston Ramirez
    • Federico Bonazzoli
    • Dodò
    • Vid Belec

このうち問題なのはやはりリネッティボナだろう。クアリアとエクダルとラミレスは有ってももう1年契約延長ぐらいか。ドドとベレッツは既にサンプの戦力とは考えられていない

さらに、本来はもっと切羽詰まってるはずの今季いっぱいまでの選手

  • 2020年6月(コロナ特例で2ヶ月延長)で契約切れ選手:
      • Maya Yoshida 
      • Gonzalo Maroni 
      • Andrea Bertolacci 
      • Andrea Seculin 
      • Wladimiro Falcone

セクリンとマローニは買い取りオプション権利をサンプが持っているが、両方とも更新されないかなー

ベルトラッチも微妙、吉田麻也はこれから交渉次第。Gkファルコーネは最後の2試合がテストだったんだろうが、合格したのだろうか?共に選手側に契約延長オプションが付いていたが

 

 バルサが8失点で敗れるというショッキングな試合があった今朝。やはりサッカーは何が起きるかわからない。

来季サンプがスクデットを獲得する可能性だってあるのだ。ラニエリがレスターで優勝した時はこんな感じだったのかなぁ!?さすがにもう少し選手が必要だ。フェレーロさんよーーー

 まず、サンプのメルカートでやらないといけない事はムリージョ、カプラーリ、ヴェッレの3人をしっかりお金に変える事。そこからかな、補強は? 

というわけで次回までに少しは補強が進んでいる事を祈る!

Foooooooorza Saaaaaaaamp!! 


2019-20 SERIE A 最終第38節 Brescia 1-1 SAMPDORIA さよならガスタルデッロ!

2020-08-05 23:07:01 | ほぼ週刊サンプ通信 '19-'20

6/21に再開したセリエAは怒涛の勢いで13試合を消化し、早くも最終節を迎えた。しかし長いようで短いようで長いシーズンだった。

ずーーっと言っているが私は一貫してセリエA再開には反対。無観客のプロスポーツの意味。超過密日程。降格しそうだったサンプ。色々理由は有ったが。ただ、無観客のスタジアムに響き渡るラニエリの声など、ちょっとした発見もあった

とりあえず残留した事がなにより。そして選手に大怪我が無かったのもなにより

来季は観客有りで開催できるのだろうか?

ブレッシャ1-1サンプドリア 

得点者:前半41分レリス①

   後半4分トッレグロッサ(PK)

↑↑©U.C.Sampdoria Official Pageより

サンプ旧キャプテンのガスタルデッロ、そして現キャプテンのクアリアレッラ。夢の2ショット
クアリアレッラは2006-07、そして2016-20にサンプ在籍。一方のガスタルデッロは2007-2015にサンプ在籍と、きれいにニアミスで同時にサンプでプレーした事は無いが・・・
この日は37歳のガスタルデッロの引退試合となった。ちなみにクアリアレッラはこの試合でサンプ通算200試合出場

[試合前情報]

最終戦となったこの試合。

勝点41で15位のサンプ。勝点24で19位のブレッシャは残念ながら既に降格が決まっている。
ブレッシャは今季セリエBから昇格してきて、悪童バロテッリを補強したりして話題を呼んだ。開幕戦こそ勝ったが、その後なかなか勝ち星に恵まれず。9節からは怒涛の6連敗。それこそサンプに抜かれて最下位になってからは、SPALを抜いて19位にはなる物の、降格圏から脱出する事は一度も無かった。監督も コリーニ (1ª-11ª)、グロッソ(12ª-14ª)、コリーニ (15ª-22ª)、ディエゴ・ロペス (23ª-)、と4度も変わる迷走っぷり

肝心のバロテッリも19試合5得点の成績に終わり、コロナ渦後は練習もサボるようになり実質そのまま解雇だろう。それでも私は一度はバロテッリサンプを見てみたいが(^^;

前回の対戦ではホームで5-1の圧勝。今季のサンプ最多得点試合だった↓↓

2019-20 SERIE A 第19節 SAMPDORIA 5-1 Brescia 前半戦最終戦、大勝!! - ブログ di ”サンプドリアクラブ東京”~blog di "SAMPDORIA CLUB TOKYO"~

今季いっぱいまでの契約選手、セリエAのクラブの場合は例年6月30日までの契約に普通はなっている。他の国のクラブも同じ問題を抱えているが、セリ...

2019-20 SERIE A 第19節 SAMPDORIA 5-1 Brescia 前半戦最終戦、大勝!! - ブログ di ”サンプドリアクラブ東京”~blog di "SAMPDORIA CLUB TOKYO"~

 

通算成績 ブレッシャvsサンプ(セリエAでのブレッシャホーム)
試合:11
サンプ勝利:3
引き分け: 4
ブレッシャ勝利:4
サンプGol:10
ブレッシャGol:12
※こんなに対戦数が少ないとは思わなかった。セリエBでの対戦も多いんだろうなー
通算成績 サンプvsブレッシャ(SERIE A全部)
試合: 23
サンプ勝利:11
引き分け:6
ブレッシャ勝利:6
サンプGol:32
ブレッシャGol:24
※サンプvsブレッシャと言うと、柳沢さんが唯一勝利に貢献した2003-04の対戦が忘れられない。GKカステラッツィに殴られてPK獲得。それをフラーキが決めて、その直後バッツァーニのゴールで勝ち越し。残りロスタイム入れて5分ぐらいから0-1をひっくり返した


ミラン戦からわずか中3日での試合。

出場停止はベレジンスキ。またエクダルダミーコが怪我していて招集外。
さて、ラニエリ監督は4-4-2を継続
GKファルコーネを継続。これがサンプ最後の試合にならなければ良いが

DFはセンター、吉田トネッリ
右は鉄人ベレジンスキが出場停止でデパオリ。左はアウジェッロが5戦連続スタメン。ムッルーは完全に干されてる。もしや移籍が決まってるのか?
MFはマローニを右、レリスを左に。ヴィエイラベルトラッチがダブルボランチ。今まで出場機会が少なかった4人がスタメンで起用された
そして2トップはキャプテンのクアリアレッラガッビアディーニ。どうやらボナッツォーリは本調子では無く、ベンチからも外れた

元ブレッシャはそのボナッツォーリ。3年前にサンプからレンタルで出されていた

SAMPDORIA<4-4-2> 監督クラウディオ・ラニエリ

 クアリアレッラ(CAP)ガッビアディーニ

レリス(68分ヤンクト)     マローニ(68分リネッティ)

 ベルトラッチ ヴィエイラ

(72分アスキルドセン■91分) (72分トルスビー)

アウジェッロ    デパオリ

 トネッリ(19分コリー)吉田

    ファルコーネ

ベンチ:GKアウデーロ DFチャボット、フェラーリ、ムッルー、ロシャ MF - FWラミレス、ラ・グミーナ

イエロー:ヴィエイラ、ファルコーネ、アスキルドセン

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ブレッシャはロペス監督の4-4-2
DFパペッティが出場停止。ビゾーリとスクラブが怪我で不在

DFは引退試合となるキャプテン・ガスタルデッロを中心に4バック。インテルに移籍が決まったピルロ2世とも呼ばれるトナーリもこの日でブレッシャとお別れ。彼がMF中心。
ブレッシャには元サンプの選手が多数。
サンプでは長くキャプテンも務めたガスタルデッロ、あとデッセーナ。さらにサンプユース出身のマルテッラ
そして冬に加入したアイスランド代表のビャルナソン

ブレッシャ(4-4-2) 監督:ディエゴ・ロペス
 アイエ  トッレグロッサ
 (68分ドンナルンマ)   (78分ヴィヴィアーニ) 
シュパレク(58分ンドイ) ズムルハル

 デッセーナ トナーリ
マテユ     サベッリ

マングラヴィティ ガスタルデッロ(CAP)(58分センプリーニ) 

   アンドレナッチ

ベンチ:ヨロネン、アルフォンソ、チスティーナ、ゲッツィ

イエロー:ガスタルデッロ

*備考:無観客試合;芝状態良好

★土曜18:00に行われたアンティチポ、半ナイター試合


<あらすじ>

ハイライト動画

Brescia 1-1 Sampdoria | Relegated Brescia Earn Final Day Point | Serie A TIM

A second-half penalty from Ernesto Torregrossa earned a point for Bres...

youtube#video

 

暑さと選手の質の低さでか、だいぶゆっくりに見えた試合。ただアピールするのに必死の選手もいた

前半19分にトネッリが早くも怪我でコリーと交代。トネッリはこう怪我がちだと来季は今季厳しいかなぁ。年齢も含めて。

CBは間違いなくサンプの最大補強ポイントで、正直今いる5人総入れ替えぐらいでも良いと思っている

26分にはサンプ愛溢れるガスタルデッロがハンドでPKをサンプにくれる。

この日サンプ通算200試合出場のクアリアレッラが自らそれを祝うかと思いきや、珍しくインサイドで丁寧にコースを狙いに行って外す…

逆にブレッシャはズムルハルの強烈な左足グラウンダーシュートを放つが、これはファルコーネが触ってポスト

先制はサンプ。41分レリスがペナすぐ外で反転しながらシュート

⇒サンプ愛が止まらないガスタルデッロが背中でこのボールのコースを変えてゴール!(記録はレリスのサンプ初ゴール) 1-0

ロスタイム2分

前半は1-0サンプリードで終了。

ポゼッションはサンプ53.1%:ブレッシャ46.9%

ラニエリサンプにポゼッションで負けるとはブレッシャもよっぽどだ

勝っているとは言え前半も大して上手くいっていたわけでは無いサンプ。マローニをトップ下、ヴィエイラをアンカーにして、中盤を菱形にしてくる

しかし後半開始早々4分、スルーパスで抜け出したアイエをGKファルコーネが倒してPK

トッレグロッサがこのPKを右下に落ち着いて決めて 1-1

59分、ガスタルデッロが交代で退く。Grazie Daniele !!

↑↑©Buon Calcio a tuttiより

そう言えば吉田のディフェンスはちょっとガスタルデッロのディフェンスに似てるなぁ。もう少したくましくなって欲しいが

サンプはCKからコリーがドンピシャヘッド⇒GKアンドレナッチのナイスセーブ

69分:左サイドからのクロス⇒トッレグロッサがヘッドで決める・・・がVARでオフサイドの判定。ゴール取り消し

76分:ズムルハルのヘッドがポスト

サンプは68分、72分と中盤4人を全員代えて勝負に出る。

ダブルボランチはサンプ史上初、アスキルドセン、トルスビーのノルウェーコンビ

サンプ 後半27分~ 4-4-2
クアリアレッラ ガッビアディーニ

ヤンクト      リネッティ 

 アスキルドセン トルスビー

アウジェッロ    デパオリ
  コリー   吉田
   ファルコーネ

後半ロスタイム、アスキルドセンがカウンターを防ごうとして、チームの為に犠牲になるファール。しかしこれが2枚目のイエローとなり退場

これは痛い。この消化試合でアスキルドセンが来季開幕戦の出場停止になってしまったという事なのだ。もったいないお化け

ロスタイム5

最後に吉田麻也からの裏へのパスをクアリアレッラが受けて、豪快に蹴りこむ・・・がこれもオフサイドの判定で取り消し

結局試合は1-1の引き分けで終わった

(ポイント)

・後半のポゼッションはサンプ43.2%:ブレッシャ56.8%。最終シュート数はサンプ18本(枠内5):ブレッシャ16本(枠内4)

アスキルドセンが退場となり、来季開幕戦出場停止

・降格するブレッシャからサンプが誰かしら選手を獲得する可能性はかなり高い。そういう目でも見ていたが・・・

私が欲しいと思ったのは8番MFズムルハル。チェコ代表、なかなかの左足を持った良いサイドハーフだ。ヤンクトの先輩でもある。

もう一人はDFマングラヴィティ。まぁ特別欲しいとまでは全然いかないが、今のサンプのCB陣だったら彼くらいの若さで身長があるCBは魅力的に見えてしまう。

あとは特にいないかなぁ

・試合は普通にやってたら勝てたが・・・もはや両チーム勝敗以外のところで戦っていた

ラニエリ監督の試合後のインタビューを聞いてみよう⇒

Brescia-Sampdoria, Ranieri: «Ha vinto il caldo, ora vacanze meritate»

La Sampdoria chiude la Serie A 2019/20 pareggiando uno a uno a Brescia...

youtube#video

 

「今日、ブレッシャはものすごい蒸し暑さだった。両チーム共に良い試合を見せてくれたと思う。とにかくベンチに座っているだけでも大変な暑さだった」
「私がサンプの監督に就任した時、この試合が残留をかけた最後の重要な試合になっていた可能性もあった。そう考えると、4試合残して残留を決めていた事は素晴らしかった」
「クアリアレッラにはサンプ200試合出場をゴールで飾らせたかった。PKを外してしまったりオフサイドになってノーゴールになってしまったのは残念だ」
「勝って勝点44まで行きたかった。私の目標は常に前の試合より一つでも上の順位に行くことだ」
「さてバカンスだ。過密日程で疲れた選手たちは良いバカンスを過ごす権利が有る。エネルギーとメンタルの疲れを回復して来シーズンに備えたい」

Gastaldello: «Smetto ma la Samp mi resta dentro»

«Mando un grande abbraccio virtuale a tutta la Sampdoria e a tutti i t...

youtube#video

 

そしてガスタルデッロのインタビュー↑↑

「私のサッカー選手としての運命はサンプと共に有った。引退試合がサンプ相手と言うのもまさにそれを示している。今日で引退するがここまでプレーしてきた事を誇りに思うが明日からは0からの挑戦だ。サンプではキャリアで一番長い時間を過ごした。私はサンプに全てを捧げたし、サンプは私に様々な物をくれた。8年間の間にチャンピオンズリーグまで行ったし、サンプのおかげで私の一番の夢だったイタリア代表でプレーする事も出来た。今後は15日間だけバカンスを過ごして、ブレッシャ(街)に残ってすぐに監督修行を始める。0からの新しい挑戦だ。たくさんの事を勉強しないといけないが、非常に楽しみだ。サンプを離れてから5年も経つが、私の心の中にはいつもサンプが有る。全てのサンプ関係者やファンにありがとうを言いたい」

Brescia-Sampdoria, Yoshida: «Grazie a tutti. Futuro? Cianìn, cianìn»

L’esordio con il Verona, il lockdown e poi il ritorno in campo. Da que...

youtube#video

 

そして、吉田麻也のインタビュー↑↑

自身の公式ツイッターでは「加入時からシーズン最後にイタリア語でインタビュー受けることを目標に勉強してきました。そして今日やってみました!長友先輩に評価してもらいましょう。笑」と投稿。これに長友も「吉田くん半年でこれは凄いよ。今後から吉田先生と呼ばせて頂きますね。笑」と絶賛。

私も半年でこれだけしゃべれるのは凄いと思う。イントネーションが良い。やっぱりこう言う姿勢が有るのと無いのでは海外で成功するにあたって全然違う。残念ながらディフェンススタイル・ディフェンス力はあまり好きでは無いが、それ以外は良いと思う。少なくともY沢さんよりはだいぶw ちなみに内容は

「全員にとって、とても暑く湿度も高くて大変な試合だった」
「僕たちはセリエAだ。何よりも重要な事。セリエA残留はとてもうれしい。監督、スタッフ、チームドクター、ファンの皆さんに感謝している。難しい期間だったが、なんとか皆で頑張ることができた」
「新しい挑戦だった。7年間英国で生活した後では全てが新しい事に見えて大変だった。でも全ての経験を楽しめた」
「将来についてはまだ何も分からない。しかし、1つだけ言えることがある。少なくとも僕はあと1年は残ることができる可能性があるということ。だけど、クラブにとっても僕にとっても、長期契約があった方が良いと思う。バカンスの間、代理人も通してクラブと話していきたいと」「上手くいくといいが、どうなるか見てみよう。チャニン、チャニン(気長にね)=ジェノヴァ方言」

 彼は10試合に出場して契約条項を満たしたため、吉田側が希望すれば契約を1年延長できる。トルコのベジクタシュがオファーを出しているみたいだが 

最終的に15位フィニッシュの2019-20。やっと寝不足から解放される!

さて、メルカートと来シーズンも全くどうなるか謎。どうなるのでしょうか?

次号から来季に向けて書いていきます。

とりあえずドリアーノの皆さん、お疲れ様でした!

Foooooooorza Saaaaaaamp!!

38試合 12勝6分20 勝点42 得点48 失点65 得失点差-17 15