2015-16 SERIE A 第27節 SAMPDORIA 2-0 Frosinone やればできるじゃん!

2016-02-29 08:18:41 | ほぼ週刊サンプ通信 '15-'16

SERIE A 第27節 2/28(日) 15:00@ルイジ・フェラリス(ジェノヴァ) 主審:オルサート氏(Schio出身)

サンプドリア 20 フロジノーネ(前半2-0)

  • (前半45分) サンプ フェルナンド
  • (後半25分) サンプ クアリアレッラ

 やっと、やっとDERBY以来9試合ぶり、54日ぶりの勝利!!この気合が見たかったんだよ、RAGAZZI

[試合前情報] 

 直前でもお伝えした通り、17位サンプと18位フロジノーネのセリエA残留をかけた直接対決。試合前日にはボリアスコ(サンプの練習場)に多数のティフォージが詰掛けて、Ultras Titoのリーダーが直接選手たちに強烈なハッパをかけた↓↓その様子の動画がこれ↓↓

https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=1009270295779128&id=805022152870611

その内容は主に「1つ目、戦う勇気が無いやつ。手を上げてグラウンドから出て行ってくれ。これからの大切な試合、もう間違えられない。そんな時にお前らはいらない。お願いします、出てってくれ」

「2つ目、そして最後のお願い。VINCETE、VINCETE CAZZO!VINCETE.Una cosa dovete fare domani,VINCERE cazzo.VINCERE!Vincete per la figa!」

 (勝て、とにかく勝てこの野郎。明日やる事は一つだけ。とにかく勝て。(お前らの)女の為でもなんでもいいから、とにかく勝て!)

そして「FORZA RAGAZZI.NOI CI SAREMO!」

(がんばれお前ら。俺たちは明日もお前らのそばにいるぜ!)

その後「SAMPDORIA VINCI PER NOI!の合唱が

 まぁ温かい内容だと思う。負けが込んでるチームに対する、イタリアのウルトラの抗議はもっと理不尽で酷い。TITOのリーダーの演説は、映画ブレイブハートみたいで格好良かった。ちょっと選手にプレッシャーになり過ぎるかと心配していたが、逆に最高の結果となった。この勝利は間違いなくティフォージ達の力もあっての事だろう。そして、この酷い成績でもモンテッラに全く矛先が向かないのがすごいと思う。ゼンガ時代より、結果だけ見れば悪いのに。一つは彼がサンプのアイドルである事。そしてもう一つは、ゼンガはティフォージが反発して、解任に追い詰めた。そしてモンテッラはティフォージの中では一番望まれていた監督であり、それにフェレーロ会長が答えたと言う事。カルチョの世界で、ファンの力は重要なんだなと言う事が改めてわかる。

 

↑↑from RANOCCHIA Twitter

↑↑前日のボリアスコの様子×2枚

 さて、サンプは前節の3-4-2-1を採用。シルヴェストレがケガから金曜日に戻ってきたばっかりなので、CBにはモイサンデルが起用された。その他のスタメンは変わらない・・・・はずだったが、試合直前にイヴァンが故障。右サイドは"ロロ"デ・シルヴェストリが久々先発復帰。イヴァンはベンチにも入れず。ちなみにサンプの元フロジノーネDF、ディアキテはちょうど怪我から帰ってきた。 

一方フロジノーネは、前日の会見でステッローネ監督がスタメンを明らかにした通りのスタメン。サンプユース出身の10番ソッディモはケガで不在。元サンプ勢としてはMFサンマルコがいる。GKレアーリが当たりまくるのだけは避けたい。調子に乗るとビッグセーブを連発する若手GKである。 

 ★数日前には開催が危ぶまれるほどの雨の中行われた、日曜デイゲーム

SAMPDORIA <3-4ー1ー2> 監督ヴィンチェンツォ・モンテッラ

      クアリアレッラ

 コレア      アルヴァレス

(77分クルスティチッチ) (84分クリストドゥロプーロス)

ドド           デ・シルヴェストリ(68分シルヴェストレ)

  ソリアーノ(Cap)フェルナンド 

   モイサンデル  カッサーニ

     ラノッキア 
             
    ヴィヴィアーノ

ベンチ:GKプッジョーニ、ブリニョーリ DFディアキテ、シュクリニアール 

MFバッレート、パロンボ FWロドリゲス、ムリエル、カッサーノ 

Frosinone (4-3-3): Leali; Rosi, Ajeti, Blanchard (38′ s.t. Longo), Pavlovic; Sammarco, Gori, Frara (23′ s.t. Kragl); Tonev (34′ s.t. Paganini), D. Ciofani, Dionisi.
A disposizione: Zappino, Bardi, Crivello, Gucher, M. Ciofani, Chibsah, Carlini, Pryyma.
Allenatore: Roberto Stellone.
備考:警告:後半8分Correa,33分Silvestre,35分Krsticic,42分Sammarco,45分Moisander,13分Frara,25分Quagliarella

<あらすじ>

前半 4分 敵の背後からボールを奪い取ったフェルナンド。すかさずペナ外から強烈なミドル。惜しくもバーをチップ

    6分 早くも3本目のCK。左からフェルナンドの蹴ったボールを、中央でクアリアレッラがヘッドで合わせる→GKレアーリ、ダイビングでナイスセーブ

   14分 クアリアレッラが後ろからロージに倒される → そのFK。ゴール左側・距離25mのところからフェルナンドが狙うが、巻き過ぎてわずかに左に外れる

   19分 コレアが中央で一人マークを外して強烈なミドル。レアーリ、ダイビングパンチ

   34分 フロジノーネ、左からCK。ニアで何人か競ったが触れず、突然抜けてきたボールがコレアに当たり予期せぬゴール方向への軌道に。あわやオウンゴールだったが、ヴィヴィアーノ、スーパーセーブ

   40分 右のデ・シルヴェストリからのクロス。中央突っ込んできたフェルナンドはわずかに届かず。ファーでフォローしたドドが折り返すも、DF懸命にコーナーに逃れる。CK早くも9本目

前半45分 フェルナンドGoooooL!! 1-0:

→ペナわずか外でソリアーノからボールを貰ったフェルナンド。すかさず右のデ・シルヴェストリにはたいて、自分はエリア内へ。”ロロ”がダイレクドでグラウンダーの折り返し。フェルナンドがニアで左足インサイドで合わせて先制!!

 ロスタイム1分。そのまま終了 

前半は1-0。ポゼッションはサンプ12分24秒対フロジノーネ9分09秒。シュート数はサンプ8本(枠内3本)対フロジノーネ4本(枠内0)。立ち上がりから超気合が入っていたサンプイレブンは、立て続けにチャンスを作り相手を圧倒。しかし得点は奪えず、30分頃からややトーンダウンして何本か相手に反撃を許す。しかしサンプペースは変わらず、ついに前半の内の先制に成功!良い流れのまま後半に入る。急遽先発に入ったデ・シルヴェストリも、怪我前の本来の動きに近い輝きを見せて、右サイドに彼有りを印象付けた

後半7分 後ろからのスライでロージを倒したコレアにイエロー。次節出場停止・・・

  12分 ハンドを取られてゴーリにイエロー

  18分 大チャンス!コレアの見事な個人技からカウンター。左のリッキーにボールが渡り、リッキーのラストクロス。クアリアレッラがペナ中央で倒れながらダイビングヘッドで合わせるが、敵DFが手でブロック・・・・ん?手?またハンドじゃないか、これ!?クアリアレッラが怒り狂う 

と言うわけで、ここ3試合で3本目のハンドとってもらえず・・・

 

  21分 左サイドからコレアのクロス。中央でフリーのリッキーが合わせるが、ヘディング上手くバウンド合わず…

   23分 デ・シルヴェストリに代わってシルヴェストレ投入。右CBに入り、カッサーニが右サイドハーフへ

後半25分 クアリアレッラGoooooL!! 2-0:

 右サイドスローイン→リッキーのヒール→抜け出したカッサーニのクロスからコレアのヘッド→DFにブロックされて跳ね返ったボールをクアリアレッラがダイレクトデボレー→GKを弾き飛ばしてゴールに突き刺さる。クアリアレッラの復帰後ホーム初ゴール!!貴重な追加点

→喜び過ぎてユニ脱いでイエローはご愛嬌

 30分 カウンターからトネフの右足強烈なシュート⇒ヴィヴィアーノパンチングでセーブ

 32分 コレアに代わってクルスティチッチ投入

 32分 ディオニージ倒したシルヴェストレにイエロー

 34分 トネフに代わって若手FWパガニーニ投入

 35分 ゴーリをアフターで倒したクルスティチッチにイエロー

 38分 右サイドからのFK。リッキーが左足でゴールに向かう早いボールを蹴り、クアリアレッラがニアでバックヘッドですらすがGK正面

 39分 疲れの見えたリッキーに代わってクリストドゥロプーロス投入

 41分 クルスティチッチを倒したサンマルコ(元サンプ)にイエロー

 45分 CKの場所取りでモイサンデルにイエロー

ロスタイム3分 そのまま終了

(ポイント)

・ポゼッションはサンプ22分01秒:フロジノーネ17分04秒

・シュート数はサンプ13(枠内7):フロジノーネ8(枠内1)

・MVPはまあクアリアレッラか。しかしフェルナンドやコレアにもあげたい

↑↑クアリアレッラは終始ボールを追い続け、相手DFにスライディングで何度も不可能そうなボールにチャレンジした。試合後に攣ってるこの写真が、この試合に懸けた彼の戦いを表している。前節からややオフサイドを取られる事が多いなぁと思っていたが、良く捉えればギリギリの所で何とか点を取ろうと常に裏を狙い続けている証。その結果が最後に実り、2試合連続得点。そして我らがサンプファミリーに凱旋帰還。素晴らしい!今シーズンのサンプに足りなかった真のリーダーの役割を彼が果たしたのかもしれない。パロンボはほぼ試合に出ていないし、ソリアーノはまだ若い。エデルはいなくなってしまった。

 結局サッカーはモチベーション。やはり選手はそこそこ揃っているのだから、彼らが本当の本気を出せばこういう試合が観られるのだ。もちろん、普段から手を抜いているわけでは無いだろうが、この日は100%では無く130%ぐらいの力を選手1人1人が出していた。クアリアだけでなく、飄々とやるテクニシャンっぽいドドやラノッキア、モイサンデル、みんながスライディングで球に喰らいついていた。この日が、同じく選手が本気中の本気を出すDERBY以来の勝利と言うのは決して偶然ではないだろう。ティフォージが前日から選手を鼓舞し、当日も選手がアップを始める14時20分より前にSUDに集合して、選手を大々的に出迎えた効果は間違いなくあった。頼むから毎試合120%でやってくれ

  GRAZIE RAGAZZI!!

 この勝利は大きい。降格ラインと勝点5差をつけて15位まで上がって宿敵ジェノアと並んだ。しかし結局は1試合勝っただけなので、全く安心はできない。ここから2試合連続で続く苦手なアウェイ。同盟国エラス・ヴェローナとエンポリとの対戦で最低勝点3、できれば4、最高6欲しい!

Foooorza Saaaamp!!

次節:セリエA第28節 2016年 3/5(土) 対エラス・ヴェローナ @ヴェローナ 現地18:00Kick Off(日本時間深夜2:00)

’15-’16 SERIE A27試合 7勝7分13敗 勝点28 得点 39 失点 46 得失点差 -7 現在15 


2015-16 SERIE A 第27節 SAMPDORIA - Frosinone 直前情報

2016-02-27 23:25:00 | ほぼ週刊サンプ通信 '15-'16

SERIE A 第27節 2/28(日) 15:00@ルイジ・フェラリス(ジェノヴァ) 主審:オルサート氏(Schio出身)

サンプドリア  フロジノーネ(前半-)

[試合前情報]

 17位サンプと18位フロジノーネのセリエA残留をかけた直接対決。今年初めてセリエAに昇格したフロジノーネと、ルイジ・フェラリスで対戦するのは初めて。失う物があまりない彼らは不気味だ。サンプもいつまでもELとか言ってないで、地に足をつけて現実を見つめて、まず残留をかけて真剣に戦わないとまずい事になる。余談だがフロジノーネは、我らがバンディエラ”パロンボ”のほぼ故郷(隣の村)。サンプでも出場機会が激減している彼が、現役生活最後にフロジノーネに移籍するのではとまことしとやかに噂されている。ちなみにアンダータでの対戦はアウェイで負けており、セリエA通算対戦成績は0勝1敗だ→http://blog.goo.ne.jp/shussissi/e/ec0dfeb80b1ec8e39f2591c09d54317a

 なお、日曜日はジェノヴァに大雨の予報が出ており、やや試合開催が危ぶまれてる。サンプとしては後々にミッドウィークでの試合が組み込まれるより、怪我人もそれほどいない今やりたいと思うが。現在の危機的状況のために、金曜から合宿まではったし。ちなみに主審のオルサートとは3勝6分け4敗。あまり相性は良くない。

 サンプはおそらく前節の3-4-2-1を採用すると思われる。シルヴェストレがケガから金曜日に戻ってきたばっかりなので、CBにはモイサンデルが起用される可能性が高い。その他のスタメンは変わらないと思われる。右サイドは"ロロ"とイヴァンの争いで、まだ怪我明け本調子ではないと言うことでイヴァン優勢か?ちなみにサンプの元フロジノーネDF、ディアキテはちょうど怪我から帰ってきた。

一方フロジノーネは、前日の会見でステッローネ監督がスタメンを明らかにした。

(4-3-3): GK Leali,

               DF  Rosi, AJeti, Blanchard, Pavlovic;

               MF Frara, Gori, Sammarco;

               FW Dionisi, D.Ciofani, Tonev

サンプユース出身の10番ソッディモはケガで不在。元サンプ勢としてはMFサンマルコがいる。GKレアーリが当たりまくるのだけは避けたい。調子に乗るとビッグセーブを連発する若手GKである。

↓↓サンプ予想フォーメーション

SAMPDORIA <3-4ー1ー2> 監督ヴィンチェンツォ・モンテッラ

     クアリアレッラ

 コレア      アルヴァレス

ドド            イヴァン

  ソリアーノ(Cap)フェルナンド 

   モイサンデル  カッサーニ

     ラノッキア 
             
    ヴィヴィアーノ

ベンチ:GKプッジョーニ、ブリニョーリ DFディアキテ、シルヴェストレ、デ・シルヴェストリ、シュクリニアール MFパロンボ、クリストドゥロプーロス、クルスティチッチ FWロドリゲス、ムリエル、カッサーノ

 とりあえず気負いすぎて自分達自身にプレッシャーをかけすぎないこと。サンプがどんな苦境に陥っても、俺らはずっとファンなんだから楽しいサッカーを見せてくれ!!

  次節:セリエA第27節 2016年 2/28(日) 対フロジノーネ @ジェノヴァ 現地15:00Kick Off(日本時間23:00)

 ’15-’16 SERIE A

26試合 6勝7分13敗 勝点25 得点 37 失点 46 得失点差 -9 現在17

今日のカッサーノのアフォリズム(格言)

numero49:

 Lecce e' una citta' bellisima.

Ma io rimango un barese anti-leccese

格言49:

 レッチェは素晴らしい街だ

でも俺はバレーゼ(バーリ人)&アンチ-レッチェーゼ(レッチェ人)として有り続ける


2015-16 SERIE A 第26節 Inter 3-1 SAMPDORIA サンプがプレーし、インテルが勝つ・・

2016-02-22 20:27:22 | ほぼ週刊サンプ通信 '15-'16

SERIE A 第26節 2/20(土) 20:45@サンシーロ(ミラノ) 主審:マッサ氏(Imperia出身)

サンプドリア 13 インテル(前半0-1)

  • (前半23分) インテル[1] ダンブロージオ
  • (後半12分) インテル[2] ミランダ
  • (後半28分) インテル[3] イカルディ
  • (後半47分) サンプ クアリアレッラ

良い流れの中、CKで2失点。そろそろ内容で勝っても、負けたら意味無いんだよ!最後にクアリアレッラ、意地のサンプ復帰初ゴール・・

[試合前情報]

勝点差20のインテルとの対戦。インテルとの因縁は深まるばかりだ。以前から非常に両チームを経験した選手・監督は多かったが、この冬のメルカートでより一層その気が強まった。なんせ監督のマンチーニとモンテッラは1996-97年のサンプで2トップを組んでいた仲。その年はモンテッラ22得点-マンチョ15得点と素晴らしいコンビだった。ちなみにサンプはインテルとのサンシーロでの対戦、その96-97シーズン以来20年勝っていない。あの4-3で勝った試合は未だに忘れない。1-3からアウェイで逆転した、私の人生で観た中でも5本の指に入る好ゲームだ→https://www.youtube.com/watch?v=g8My-tf6XxE

なおサンプはこの試合直前に、韓国のサムソン(Samsung)とスポンサー契約を結んだ事を発表。TEMPOTESTサンヨンモータースより上の、メインスポンサーになる。ずっとユニの真ん中の位置を空けて、胸の上や背中など変な位置にスポンサーを入れていたのはこういう訳だったのだ。今回はサムソンのスマートフォンの新機種発売に併せての発表だった。早速インテル戦の前にはサムソンのPRで、変な360度3Dゴーグルみたいなのをつけて入場した。試合には関係ないだろうけど、こんなおちゃらけた事やってる余裕あるの?ってちょっと思ってしまったけど・・・いずれにせよ世界最高需要の電子機器会社と、世界一美しいユニフォームのコラボが実現した。しかしサンヨンと言い今年のサンプは韓国づいており、そのうち韓国代表選手獲得するとか言い出さないだろうな?

サンプは前節の3-4-1-2から、再び3-4-2-1に戻す。怪我人状況は前節からほぼ変わっておらず、FW陣以外のスタメンは前節同様。一応ベンチには”ロロ”とモイサンデルが帰ってきた。逆にペレイラが怪我でアウト。キャプテンのソリアーノは再びボランチの位置で。前線はサンプ移籍後初めてリッキー・アルヴァレスがスタメン。コレアとのダブルトップ下でクアリアレッラのワントップを支える。カッサーノとムリエルは控えスタート。ちなみにサンプの元インテル勢はドド、シルヴェストレ、ラノッキア、リッキー、カッサーノ、パロンボ。更に現在レンタルで武者修行に出されているボナッツォーリロッカもいる。

一方インテルも7試合勝ち無しと不調。開幕当初は1-0の勝利が多く一時は首位を走っていたが、最近は1-0を守れない。この試合はコンドグビア、メデル、アレックス・テレスの3人が出場停止。我らが元アイドル”エデル”と逆賊イカルディのmade in SAMPの2トップ。+右ビアビアニー、左ペリシッチの4-4-2とも4-2-4とも取れる布陣だ。最近マンチョの信頼を勝ち得た長友は4試合連続先発出場。指揮官も良く知るサンプの左SBドド対策の為に、長友は右SBで起用される。結果的にこの采配はかなり当たっていた。インテルの元サンプ勢はまずマンチーニ監督。さらにエデル、イカルディ、ビアビアニー、ベルニ(第3GK)。

★土曜ナイターで行われたANTICIPO。スタンドには”IL FENOMENO”ロナウド、”Special One”モウリーニョ元監督の姿が

↑↑この日本人っぽい娘たちはサンプファン!・・・では無く長友ファンだろうなぁ、きっと。パニーノ美味しそう

↑↑サンプファンもちゃんといますよー。土曜夜なのでやや少なめ

SAMPDORIA <3-4ー1ー2> 監督ヴィンチェンツォ・モンテッラ

     クアリアレッラ

 コレア      アルヴァレス

(70分クルスティチッチ) (84分クリストドゥロプーロス)

ドド            イヴァン(68分ムリエル)

  ソリアーノ(Cap)フェルナンド 

 シルヴェストレ  カッサーニ

      ラノッキア 
             
     ヴィヴィアーノ

ベンチ:GKプッジョーニ、ブリニョーリ DFモイサンデル、デ・シルヴェストリ、シュクリニアール MFパロンボ FWロドリゲス、カッサーノ

インテル(4-2-4):ハンダノヴィッチ;長友,ミランダ,ムリーロ,ダンブロージオ;F.メロ,ブロゾヴィッチ(43′s.t.ヨヴェティッチ);ビアビアニー(33′ s.t. ニュークリー),イカルディ,エデル(18′s.t.リャイッチ),ペリシッチ
控え:カリーゾ,ベルニ,J.ヘスス,パラシオ,サントン,ゾンタ,ポパ,マナイ
監督:ロベルト・マンチーニ
備考:警告:前半18分ラノッキア,33分ドド,42分ブロゾヴィッチ,後半5分ミランダ,27分長友;観客39.055人;芝状態そこそこ

<あらすじ>

前半10分 イヴァンがタッチライン際で折り返して、角度の無い所からクアリアレッラが強引にシュート。良いシュートだったがGKハンダノヴィッチはCKに逃れる

→そのCK。右からのボールをラノッキアが豪快なヘッドで合わせるがわずか上

17分 エデルを後ろから倒したラノッキアにイエロー

前半23分 ダンブロージオGoal 0-1:

→右からブロゾヴィッチのCK。中央でムリーロがヘッドですらし、ファーでフリーになったダンブロージオが左足ボレーで叩き込む

32分 ビアビアニーを後ろからスライで倒したドドにイエロー

38分 PKだろ!ペナ内、ソリアーノのラストパスからコレアがシュート→ダンブロージオが手で防ぐ・・・当然PK、かと思いきや見逃され!

   

 41分 コレアを倒したブロゾヴィッチにイエロー。次節出場停止

 ロスタイム0分。そのまま終了 

前半は0-1。サンプは良い流れで試合に入る。強豪相手に引くわけでは無く、恐れずにラインも保ちボールを展開する。しかし良い流れの中、得点を奪えずにたった1本のCKから先制を許してしまう・・・CKの守備は今年はものすごく弱い。インテルではビアビアニーが持ち味のスピード・縦への突破を生かして目立っていた。また特徴を良く知られているドド対策で、長友を右に置いたマンチョ采配は効果抜群だった。ドドもキレが無いわけでは無く、おそらく他のSBだったらもっとチャンスを創っていただろう。サンプでは初先発起用に答え、リッキーは頑張った。しっかりしたボールキープから、効果的なパスを何本も供給。もう少しシュートまで行ければ良かったが。後半は攻めなければならない

後半5分 コレアのドリブルを引っ張って止めたミランダにイエロー

  6分 そのFKから大チャンス!フェルナンドがゴールに向かって低い早いボールを蹴り、ニアでドドがバックヘッドですらす。わずかに枠を外れたボールにラノッキアも突っ込むが、惜しくも届かず・・・

後半12分 ミランダGoal 0-2:

→左からブロゾヴィッチのCK。ファーでフェリペ・メロがヘッドで折り返し、ミランダがヘッドで叩き込む。ヴィヴィアーノも懸命にかきだそうとするが、すでにボールはゴールイン

18分 元サンプのエデルに代わってリャイッチ

↑↑エデルは、しかし似合わないなーー

23分 イヴァンに代えてムリエル投入。2トップへ

26分 ドドとの1対1で長友ハンドを取られてイエロー

後半28分 イカルディGoal 0-3:

→ムリエルの雑なトリッキーパスをカットされてカウンター。ブロゾヴィッチの縦パス1本。ラノッキアが対応をミスり、イカルディが独走。最後GK1対1からゴールに流し込む

33分 サンプ:コレアに代わってクルスティチッチ投入。なんと今季初出場

41分 疲れの見えたリッキーに代わってクリストドゥロプーロス投入

43分 フェルナンドのスルーパスからムリエルシュート。GK足でセーブ

後半47分 クアリアレッラGoooooL!! 1-3:

→ムリエルのスルーパスからクアリアレッラ、ダイレクトで対角線のスーパーシュート。意地の一発は、ゴールポストに当たってゴールに吸い込まれる。うれしいサンプ復帰初ゴール!・・・まぁ焼石に水だが

ロスタイム3分 そのまま終了

(ポイント)

・ポゼッションはインテル23分16秒:サンプ28分33秒

・シュート数はインテル6(枠内3):サンプ11(枠内3)

・と言う通り、内容は決して悪くは無かった

・得点は取れるが、とにかく去年との差は守備。特にセットプレーの守備と集中力

・新しい選手も多いし、連係も含めてまだまだ

・モンテッラは0-3の時点で、出場機会が少なかったクルスティチッチとクリストドゥロプーロスをおそらく試した

・クルスティチッチもSNS用に逆賊とこんなユニ交換してるようじゃ、レギュラーなんて程遠いだろう。まぁサンプユースで育った仲間ではあるが

 重症は続く。確かに2試合連続ハンドが取ってもらえず、判定に対する不満もある。しかし毎回先制され追いかける展開。一番の問題は守備、チームプレー。名前だけでサッカーは勝てないのだよ。さすがにモンテッラに対する批判も出てきた。次はホームで19位フロジノーネ、そして20位ヴェローナと連戦。ここ取りこぼすと、本気でB落ちも見えてくる。

Foooorza Saaaamp!!

’15-’16 SERIE A

26試合 6勝7分13敗 勝点25 得点 37 失点 46 得失点差 -9 現在17 


保存版 冬のメルカート'15-'16 総集編

2016-02-16 20:55:23 | 保存版 サンプ名鑑

冬のメルカートが終了し、いよいよ後半戦の陣容が固まった。フェッレーロ会長になって2度目の冬のメルカート。世間の評価、私の評価、正直厳しいものにならざるを得ない。とにかく最大の出来事は、エデルのインテル移籍。フェレーロは一旦「エデルとソリアーノは絶対この冬には売らない」と公言したにもかかわらず、それを裏切る結果となってしまった。さらにソリアーノも来夏に、インテル移籍の密約が決定しているという、かなり可能性の高い噂まで流れている。それに対するサンプウルトラの批判はかなり大きい。代わりはクアリアレッラなので、全体でみても収支はかなりプラスだろう。まぁエデルのような選手に替えは存在しないし、いつかは絶対売らなければいけなかったとすればタイミング的にはしょうが無かったかもしれないが、現在のチーム状況、公約を破った影響は想像以上にマイナスであろう。最終的にエデルはチームダントツトップの12得点(リーグでも2位)をただき出しており、しかもディフェンスもしっかりやる。ソリアーノ不在時にはキャプテンまで務めていたのだから。

 結果的にみると、バリバリの正レギュラー3人を放出、それに対して正レギュラー2人+準レギュラー3人が加入したと言う感じ。それほど悪くないようにみえるが、全然違うタイプの選手の入れ替えの為、どう転ぶかは全く分からない。そして新加入の選手の殆どが半年のレンタルで、ずっとサンプに留まりそうな選手があまりいないのが残念だ。当然ゼンガに用意された選手たちの中で、モンテッラと合わないタイプもいたので、今回のメルカートはそれの入れ替えと言う意味が大きいだろうが。もはや昨年と比べると全然違うチームになってしまった。モンテッラも100%満足では無いだろうが、選手的にはとてもB落ちするようなメンツでは無いので、ここからはモンテッラの手腕が本当に問われる。

それらも踏まえ、移籍を総括してみよう。まずニューカマーの紹介

’15-’16 冬メルカート 新入団選手

Ricardo Gabriel Álvarez 25 "リッキー"・アルヴァレス

  • ポジション:MF
  • 1988年4月12日生まれ(27歳)
  • アルゼンチン ブエノスアイレス出身
  • 188cm 84kg
  • 昨季:サンダーランド 13試合0得点
  • アルゼンチン代表:9試合1得点

一番最初に決定した移籍がアルゼンチン代表のリッキー・アルヴァレス。ただそこから、選手登録できるまでは結局3週間ぐらいかかった。ようやくプレミアリーグからの移籍許可証が届き、正式に登録。左利きのドリブラーで、プレースタイルはやはりディマリアに似ていると思うが。ただ一番得意なポジションはトップ下らしい。モンテッラは彼やコレアを生かすために4-3-1-2、もしくは4-4-1-1にするのか?はたまたコレアと同じように3トップの左ウィングで使われるのか?いずれにせよ1年半の契約を結んだ模様。実力は折り紙つきだから、まずコンディションを戻す事。課題はケガと持ち過ぎなので、全く使い物にならないか大活躍するかとっちかだと思う。背番号は25番。

 

José Rodolfo Pires Ribeiro,”Dodô” 11 ドド
  • ポジション:左SB
  • 1992年2月6日生まれ(もうすぐ24歳)
  • ブラジル カンピナス出身
  • 177cm 69kg
  • 昨季:インテル 20試合0得点
  • ブラジル代表:0試合0得点(ベンチ入りのみ)

そしてインテルから左SBのホセ・ロドルフォ・ピレス・リベイロ、通称”ドド”をレンタルで獲得。まだ23歳ながら20歳の時にローマに加入して、すでにセリエA出場は50試合を数える。試合出場は無いが、ブラジルA代表にもすでに選ばれている逸材。イメージ的にはレアルのマルセロのミニチュア版だと思っている。攻撃に長けており守備に難ありと言う感じか。でも若いし大歓迎!昔からサンプは左SBに苦労しており、こんな攻撃的で魅力的な左SBはいなかった。レンタルって言うのが残念だが、残りの半シーズンに期待しよう!フェルナンドはアンダー時代からブラジル代表でよく知っているらしく、チームに溶け込む手助けになるであろう。

 ちなみにドドの背番号はボナッツォーリが去った後の11番。FWフェデリコ・ボナッツォーリは、さすがに今のFW陣の中では出番が無く、武者修行の為にセリエBのヴィルトゥス・ランチャーノにレンタルで放出された。そこでは背番号10と期待されているので、出場機会はあるであろう。ちなみにヴィルトゥス・ランチャーノの監督はロベルト・ダヴェルサ。ちょうど私がイタリアに住んでいた2000-01シーズン、サンプで左MFとして活躍していた。あとFW9番には、これも元サンプのグイド・マリルンゴがいる。彼と2トップを組むことになるでのあろうか?

 

Milan Škriniar 37 ミラン・シュクリニアール

  • ポジション:CB
  • 1995年2月11日生まれ(20歳)
  • スロヴァキア Žiar nad Hronom出身
  • 187cm 80kg
  • 昨季:ジリナ(スロヴァキアリーグ) 32試合6得点
  • スロヴァキアU-21代表:14試合3得点

 スロヴァキアリーグのŽilina(ジリナ)からセンターバックのミラン・シュクリニアールを100万ユーロの完全移籍で獲得。もうすぐ2月11日に21歳と言う若武者。スロヴァキアのU-21代表であり、サンプのイヴァンとはチームメイト。昨年までいたゾレックと言い、サンプにはスロヴァキアのスカウトラインが有るのだろう。187㎝の長身を生かした左のCB。ハードマークとヘッドが特徴で、チームではPKキッカーも務める為に、得点もDFにしてはかなり多い。昨シーズンはスロヴァキアリーグで32試合6得点、今シーズンはここまで半年で18試合4得点。さらにヨーロッパリーグで8試合にも出場している。DFのレベルが高いセリエAなので、すぐに活躍は難しいかもしれないが将来に期待したい。背番号は37番。

  

 

Andrea Ranocchia 16 アンドレア・ラノッキア 

  • ポジション:CB
  • 1988年2月16日生まれ(もうすぐ28歳)
  • アッシジ出身
  • 195cm 81kg
  • 昨季:インテル 33試合2得点
  • イタリア代表:20試合0得点

かねてから噂のあったこの人。インテルからセンターバックの”ラノッキア”をレンタルで獲得。ご存じバリバリのイタリア代表、しかもインテルの元キャプテンながら今シーズンは新加入組のあおりを受けて定位置を失っていた。EURO2016に向けて、プレーできる環境を選んだと言う事であろう。195㎝の長身を生かしたヘッドは当然大きな武器。さらに足元の技術もある。インテルで定位置を奪われていたのは、弱冠の守備の弱さか?まだ27歳とこれから一番脂の乗る年齢でもあり、ゼヒ完全移籍で欲しかった。背番号は16。

加入して早速スタメンで3試合連続出場するが、今シーズンほとんど試合に出ていなかった影響か1戦目2戦目と立て続けに致命的なミス。早く試合勘を取り戻して、メンタル的にも回復しないとサンプティフォージに見放されてしまう。EUROも夢のまた夢となってしまうだろう。サンプとしても、少なくとも残りのシーズンは活躍してもらわないと困る。 

 

Jacopo Sala 22 ヤコポ・サーラ 

  • ポジション:MF
  • 1991年12月5日生まれ(24歳)
  • ベルガモ Alzano Lombardo出身
  • 184cm 75kg
  • 昨季:エラス・ヴェローナ 16試合2得点

1月29日に獲得された”サーラ”。まだ若いが、直前までエラスでバリバリのレギュラー。18試合0得点の成績を残していた。若くしてチェルシーに青田買いされて、チェルシーユースで育つ。その後トップチームには行けず、ブンデスのハンブルガーSVでプロデビュー。2年間すごした後に、2013年にエラス・ヴェローナでイタリアに帰ってきた。降格が濃厚のエラスは、自棄になったように主力選手を放出しており、その流れでこのサーラも獲得できた。渋いが良い補強だと思う。代わりにレンタルでヴェローナに行っているゾレックが、そのまま完全移籍になるようだ。本職はMFながら右サイドならバックからウィングまで全て出来ると言う触れ込み。ドリブルが得意らしい。早速移籍していきなり右SBで先発起用される。2戦目もスタメンだったが、そこで怪我してしまったのは残念。今後サンプは3バックが採用されそうなので、怪我から復帰すれば右サイドハーフのレギュラーを争う事になるだろう。背番号は22。

Fabio Quagliarella 27 ファビオ・クアリアレッラ  

  • ポジション:FW
  • 1983年1月31日生まれ(33歳)
  • ナポリ Castellammare di Stabia出身
  • 180cm 79kg
  • 昨季:トリノ 34試合13得点
  • イタリア代表:25試合7得点

 前から噂はあったが、移籍最終日にようやくクアリアの復帰が実現した。直前に移籍したエデルに代わるストライカーとして、サンプには2006-07以来の復帰。エデルとはタイプが異なるが、セリエAでの実績は十二分だ。トリノ、アスコリ、サンプ、ウディネーゼ、ナポリ、ユーヴェ等セリエの中で様々なクラブを渡り歩く渡り鳥だが、やたら前所属のチームとの対戦に強く、ゴールをあげる事で知られている。サンプも相当点を取られた。もう3歳若ければ万々歳だったが・・・

 前回のサンプ、10年前の時が初めてセリエAで活躍したシーズン。ノヴェリーノの元、最初はサイドハーフとかやらされていたが、トップにしっかり据えられて開花。35試合で13得点だったが、キエーヴォ戦の40m位の超ロングシュートや、オーバーヘッドゴール等、とにかく印象に残るスーパーゴールが多かった。よってサンプファンの心にも残っており、今回の復帰を歓迎する声はかなり多い。ただ、もうベテランなので、今回の契約の1年半だけでもフルでやってくれれば・・・タイプ的にもちょっと似ているディ・ナターレの様になってくれれば嬉しいが。とりあえずムリエルとの定位置争いか。カッサーノ-クアリアコンビは代表でも一緒にプレーをしており、面白いかもしれない。背番号は前回同様27番。どうやらクアリアレッラは若い頃、事故で親友を亡くしており、その選手の背番号が27だった事から、どのチームに移籍しても常に27番を選択しているらしい。 

Modibo Diakité 37 モディボ・ディアキテ 

  • ポジション:CB
  • 1987年3月2日生まれ(28歳)
  • フランス Bourg-en-Bresse出身
  • 192cm 88kg
  • 今季前半:フロジノーネ 18試合1得点 

同じく最終日に加入したのが巨漢CBのディアキテ。両親はマリ人だが生まれはフランスのフランス人。実は昨季の冬も加入の噂があってメディカルチェックまで行ったが、最終的に当時のミハイロビッチ監督がテクニックに欠けるとして移籍を拒んだ。その結果カリアリに移籍。そして今季は昇格組のフロジノーネのレギュラーとして活躍していたが、最後の方に監督と揉めて不穏な雰囲気になっていたので移籍が有力視されていた。モンテッラ監督とは2014-15シーズンにフィオレンティーナで一緒にやっている為に、使いやすいのだろう。実は15才の時に、サンプの下部組織に1年所属しており、それ以来13年ぶりの帰還となる。その頃私もサンプの練習場に行ったこと有り(ユースはトップチームの隣のグラウンドで練習する)、ユースに黒人がいたので、実は生で観てるかもしれない。

 その恵まれた体格を生かしたヘッド、そしてパワーあふれるディフェンスが売り。ラツィオに7年間在籍して、完全なレギュラーになりそうだった時期もあったが、ややスピードに難が有るのと怪我がちなので今一歩活躍しきれなかった。サンプではとりあえず4番目のCBという位置づけか。サブにこの選手がいると言うのは心強いが、移籍して即出場したトリノ戦で早速怪我してしまった。黒くて下手で強いCBは私が個人的に大好きなタイプな選手。サンプで言うと、かつてのデスモン・ウォーカー、ディエン、ラッシッシ。他チームだとデサイーは好きだった。なので頑張って欲しい。背番号は23。エデルの番号をあっさりつけさせたという事は、もう早くエデルの事は忘れなさいと言う事か・・・

これらの選手が加入した結果、モンテッラはどうやら3バックに移行していくようだ。決してCBに満足しての移行では無く、両サイドバックの適性を見てのものであろう。守備が下手なドドと、デ・シルヴェストリやサーラも4バックの右SBより3-5-2とかのサイドの方が合ってるから、モンテッラも3バックに踏み切ったはず。
ズカノヴィッチの放出は、金の面でも戦力的にも本当にわけわからないけど、現状を見つめてやっていくしかない。そんな中メスバーがアホな事やったので、左は本当にドド怪我したらどうするんだ?っていう感じだけど・・・メスバーはもう解雇だろうから、
緊急事態と言う事で、現在無所属のリーセ(元ノルウェー代表)を左SBの控えで獲得するなんていう噂もちょっと出たが。ドドがもう少し守備上手くなったら、センターバックのメンツと前線を生かす意味でも4バックの方が良いと思うが。

 ただとにかく2トップにして欲しい。1トップをムリエル、カッサーノ、クアリアレッラで1枠争うのはもったいない。コレアトップ下のカッサーノ&クアリア。そして後半相手が疲れたところでムリエルを投入すれば、誰もあのスピードを止められない
でしょう。それでは、全体の陣容を見ていこう

SAMPDORIA <3-4-1ー2> 監督ヴィンチェンツォ・モンテッラ ※赤字が新加入

 99カッサーノ(9ロドリゲス)27クアリアレッラ(24ムリエル)

              10コレア25リッキー・アルヴァレス)(21ソリアーノ)

11ドド(20クルスティチッチ)      29デ・シルヴェストリ(77カルボネーロ)

(3メスバー)                 (22サーラ)(18クリストドゥロプーロス)(13ペレイラ)

    7フェルナンド(17パロンボ) 21ソリアーノ(95イヴァン)

     (8バッレート)

4モイサンデル(37シュクリニアール) 26シルヴェストレ(5カッサーニ)

         16ラノッキア

              (23ディアキテ) 

            2ヴィヴィアーノ

         (57ブリニョーリ)(1プッジョーニ)

 
☆開幕当初レギュラーで、しかも活躍していたバッレートが調子を落としている。代わりに評価を上げているのがイヴァン。ボランチでも右サイドハーフでも出来る事を証明した。その右SHは怪我人が多い。一番はデ・シルヴェストリの復帰であろうが、争いは激しい。左SH以外は選手層は厚い、と言うか無駄に多い感じになっている。各ポジションを細かく見ていくとこんな感じ
  • FW陣 7⇒やはりエデルの放出はどでかい。ムリエルはポストが出来れば・・・ポテンシャルは間違い無いのだが。彼の爆発無くして、大浮上は有り得ない。カッサーノ&クアリアレッラは年齢との戦いか・・・ロドリゲスは去年のベルヘッシオと同じ臭いがする
  • MF陣 7.5⇒ここにきて、ついにトップ下コレアの覚醒が目覚ましい。今後何年も(サンプにいればの話だが)、彼を中心にチームを作っていくべきだろう。左ドドも攻撃面は問題無し。ソリアーノもボランチに置いて、MF5人全てが技術的にしっかりした選手を置けば、モンテッラのやりたいサッカーが出来る気がするのだが。フェルナンドのボランチも不動。ソリアーノをダブルトップ下に上げる時は、守備的なバッレートか攻撃的なイヴァン、そして控えにパロンボ。右は全員が万全なら攻撃的なサーラ、守備的なデ・シルヴェストリ、超攻撃的なカルボネーロ、控えにクリストドゥロプーロスとペレイラと言う感じか。
  • DF陣 5.5⇒ここにきて急遽3バックになったが、怪我人含めて不安な陣容。シルヴェストレが昨シーズンのフォームを取り戻して、ラノッキアが復活する。これが無ければ話にならない。モイサンデルは、もうこんなもんだろうし、ディアキテの方が期待できるかもしれない。シュクリニアールは将来への投資か。やはりロマニョーリは偉大だった
  • GK陣 7.5⇒最近ヴィヴィアーノがフィードの面で少し不安を見せているが、このポジションは全く変化は無いだろう。2ndに期待の若手のブリニョーリ、3rdはサンプ愛に溢れるムードメーカーにもなるプッジョーニ。来季に向けてインテルの若手GKラドゥ(若手GK、推定価値200万)を、ドド(推定価値700万)+600万ユーロでソリアーノと交換で獲るなんて言うなんていう話も出ているが・・・ 

移籍トピックス

冬のメルカート最終!!決定した放出選手。

  <2016・2・14現在>

放出系選手 (金額は全て推定)

  • FW フェデリコ・ボナッツォーリ(18)→ヴィルトゥス・ランチャーノにレンタル移籍
  • FW エドアルド・オネート(20)→レアル・オヴィエド(スペイン)に完全移籍

  • FW エデル・マルティン(29)→インテルに1,250万ユーロで完全移籍

  • MF ミケーレ・ロッカ(19)→ヴィルトゥス・ランチャーノにレンタル移籍

  • DF エルヴィン・ズカノヴィッチ(28)→ローマに400万ユーロで完全移籍

  • DF アンドレア・コーダ(30)→ペスカーラに買取オプション付きレンタル移籍
  • DF ヴァスコ・レジーニ(25)→ナポリに買取オプション付きレンタル移籍

加入系選手(金額は全て推定)

  • MF "リッキー"・アルヴァレス(27歳)←サンダーランドから1年半契約で加入

  • DF ドド(24歳)←インテルから今シーズン終了までレンタル移籍

  • DF ミラン・シュクリニアール(20歳)←ジリナより100万ユーロで完全移籍

  • DF アンドレア・ラノッキア (もうすぐ28歳)←インテルから今シーズン終了までのレンタル移籍

  • MF ヤコポ・サーラ(24歳)←エラス・ヴェローナより完全移籍

  • FW ファビオ・クアリアレッラ (33歳)←トリノより270万ユーロで完全移籍。1年半契約

  • DF モディボ・ディアキテ(28歳)←フロジノーネより完全移籍

※以上が冬の間の動き。この間ボローニャ戦でガスタルデッロと対戦している時に思ったが、ガスタが出て行った昨年冬のメルカート。わずか1年の間に選手はものすごく変わっている。ガスタと以前しっかり一緒にプレーしているのは、パロンボ、ソリアーノ、デ・シルヴェストリ、クルスティチッチなど、もはや7人ぐらいしかいない。以前から移籍が激しくて、選手を愛せないのではと思っていた憎敵ジェノアだが、サンプもサンプ愛に溢れている選手は何人かいるが、やはり近年のカルチョの波に巻き込まれて選手はものすごく入れ替わっているのだと改めて実感した。ボスマン判決以前のセリエAがやはり私は好みだ。

 あまり良い話題は無いが、下部組織では素晴らしい選手が台頭してきてる。弱冠18歳のポンセが、先日のフィオレンティーナ戦(キエーザの息子がいる)、で今季18得点目をあげて、3-2の逆転勝ちに貢献。16試合18得点と目覚ましい活躍で、早くもヴェネズエラのフル代表に召集されて、後半だけながら初出場も果たした。セリエBのヴィルトゥス・ランチャーノに武者修行に出されて、早速初ゴールを決めたボナッツォーリ。スペインで活躍して、虎視眈眈とサンプ復帰を狙っているMFカンパーニャなど、未来のサンプに希望はある。とりあえず、残留を早く決め、来sシーズンじっくりモンテッラにチームを作らせたい。

 

今日、ホームでアタランタ戦。もう言い訳は無い。勝点3あるのみ!

 

Foooorza Saaaaamp!!

 

   次節:セリエA第25節 2016年 2/14(日) 対アタランタ @ジェノヴァ 現地15:00Kick Off(日本時間23:00)

 

 ’15-’16 SERIE A

 

24試合 6勝6分12敗 勝点24 得点 36 失点 43 得失点差 -7 現在17

 


2015-16 SERIE A 第25節 SAMPDORIA 0-0 Atalanta なんと今季初のスコアレスドロー

2016-02-16 20:33:41 | ほぼ週刊サンプ通信 '15-'16

SERIE A 第25節 2/14(日) 15:00@ルイジ・フェラリス(ジェノヴァ) 主審:ダマート氏(Barletta出身)

サンプドリア 00 アタランタ(前半0-0)

Marcatori 

  • Nessuno

 格下(と言っても順位は相手の方が上だが)相手にホームで引き分け。DERBY以来、7試合勝ち星無し・・・

[試合前情報]

 ローマ戦の敗戦から1週間。間隔もつまってない普通の日曜のデイゲーム。相手はここ9試合で4分け5敗で同じく下位に沈むアタランタ。つまり勝たなければならない、言い訳は許されないゲームだ。サンプファンもそれは良くわかっていて、試合前のSUDでは下の写真のプラカードが無数に掲げられた

↓↓VINCI PER NOI = 私たちの為に勝て!!↓↓

 サンプは前節の3-4-2-1から、かねてから私も望んでいた2トップを遂に採用。怪我人を除いてベスト布陣と思われる3-4-1-2。ただ、怪我人はDF陣に多く、センターバックのモイサンデル、ディアキテ。右SBのデ・シルヴェストリと右MFサーラ、カルボネーロが不在。集中的に2つのポジションがいない。その分代わりはカッサーニが3バックの右に入り、前節の後半から入れ替えたとおりラノッキアをリベロに。今節はシルヴェストレを左に持ってきた。右MFは前節同様イヴァン。左は彼しかいないドド。ボランチにフェルナンドとソリアーノが初めてコンビを組み(ソリアーノは結構上がり目だったが)、トップ下は好調コレア。2トップは2007年にニアミスで実現しそうでしなかった「カッサーノ&クアリアレッラ」。クアリアレッラは移籍後初先発で、ムリエルは控えスタートとなった。

 一方のアタランタは、レーヤ監督の4-3-3。センターフォワードのピニージャを、冬加入したディアマンティと、10番アレッハンドロ・ゴメスが支える形。キャプテンは若きGKスポルティエッロ。将来のアズーリ入りも有力視される選手で、いつの間にかキャプテンにまでなっていた。元サンプ勢には怪我でベンチ外のエスティガリビア、控えにCBステンダルド、さらにジェノアのイメージが強いがボリエッロも冬のメルカートでアタランタに加入している

★雨の中行われた、日曜デイゲーム

SAMPDORIA <3-4ー1ー2> 監督ヴィンチェンツォ・モンテッラ

   カッサーノ  クアリアレッラ

 (60分アルヴァレス)

       コレア(74分ムリエル)

ドド               イヴァン

   フェルナンド ソリアーノ(Cap)

              (86分バッレート)

   シルヴェストレ  カッサーニ

       ラノッキア 
             
      ヴィヴィアーノ

ベンチ:GKプッジョーニ、ブリニョーリ DFペレイラ、シュクリニアール

MFパロンボ、クリストドゥロプーロス、クルスティチッチ FWロドリゲス

Atalanta (4-3-3): Sportiello; A. Conti, Toloi, Masiello, Dramé; Freuler (13′ s.t. Cigarini), De Roon, Kurtic; Diamanti (35′ s.t. Raimondi), Pinilla (20′ s.t. Borriello), A. Gómez.
A disposizione: Bassi, Stendardo, Gagliardini, D’Alessandro, Migliaccio, Gakpé, Brivio, Cherubin, Monachello.
Allenatore: Edoardo Reja.

備考:警告:前半26分デ・ローン,30分イヴァン,後半31分ディアマンティ,33分A.ゴメス,40分ボリエッロ;年間チケット保有者数19.114人(1試合平均152.366 euro); 有料入場者数1.227人(22.755 euro);芝状態良好

<あらすじ>

 前半 9分 オープニングシュートはカッサーノ。ペナすぐ外で引き球で一人かわしてミドルシュート→GKスポルティエッロ横っ飛びでセーブ

    21分 アタランタのカウンター。デ・ローンからピニージャへスルーパスで抜け出して、GK1対1を迎えてゴール・・・・・・しかしこれは明らかなオフサイド

    24分 右からのCK。中央でフリーになったコレアのヘッド→バーの上。前で被ったシルヴェストレがブラインドになったか

    25分 カッサーノを倒したデ・ローンにイエロー

    29分 ディアマンティを覚悟の上で引っ張って倒したイヴァンにイエロー

    40分 右からのCK。ファーでマシエッロがアクロバティックなキックで折り返す。しかしラノッキアが間一髪クリア

    

    41分 ピニージャを倒したシルヴェストレにイエロー。この判定にカッサーノが怒る

    44分 絶好のチャンス!左サイドのスルーパスからフリーでエリア内に侵入したコレア。しかし2タッチ目で痛恨のコントロールミスで、ボールはタッチラインを割ってしまう

 ロスタイム1分。そのまま終了 

前半は0-0。ポゼッションはサンプ13分31秒対アタランタ11分39秒。サンプの方がややボールを支配していたが、決定機はなかなか作れず。雨の影響もあってかコレアはかなりやりずらそうだったし、なかなか攻めのスピードが上がらなかった。せっかくの攻撃的布陣も、クアリアレッラは消える場面も多く、ソリアーノとコレアは被って相乗効果と言うよりはお互いの持ち味を消してしまってる感じだった。アタランタでは左SBのドラメが目立つ。何度か縦への鋭い突破をみせていた。しかし両チームの現状を反映してか、凡戦の感は否めない。

 後半13分 フレウレルに代わってチガリーニ投入

    15分 カッサーノに代わってリッキー・アルヴァレス投入。コレアがやや上がり、トップ下にリッキーのような形

     17分 疑惑!!コレアのシュート。完璧なマシエッロのハンドだったが、審判の笛は吹かれず・・・ボローニャ戦はハンドじゃないハンドを取られて負けたのに・・・

    20分 ピニージャに代わってボリエッロ登場。ジェノアのエースだった事も有るボリエッロには、当然の大ブーイング

    29分 コレアに代わっていよいよムリエル投入。再び2トップ、攻撃的に

    31分 ムリエルを後ろから倒したディアマンティにイエロー

    32分 ドドのドリブルを身体で止めたゴメスにイエロー

    35分 ディアマンティに代わってライモンディ投入

    40分 オフサイドの判定後に、プレーを止めなかったボリエッロにイエロー

    41分 疲れの見えたソリアーノに代わってバッレート投入。キャプテンマークはシルヴェストレへ

    41分 左サイド、ドドのFK。ファーでムリエルがタッチラインギリギリで折り返し、中央にいたラノッキアが寝ながらボレー→しかし枠のはるか上

ロスタイム 5分

    49ビッグチャンス!左サイド、またぎから縦に突破したドドが絶妙の柔らかいクロス。突っ込んできたリッキー・アルヴァレスがヘッドで合わせるが、わずかに上

そして終了のホイッスル。そのまま0-0で終了…

(ポイント)

・今季初の0-0ドロー

・12試合ぶり、モンテッラ政権2度目の無得点

・8試合ぶりの無失点。収穫はこれだけか

 

・カッサーノは思い通りにプレーできず、交代の時も怒っていた

・コレアもここ数試合では一番悪い

 

・初先発のクアリアレッラ。前半は消えていたが、後半は何本か長いサイドチェンジとか形を作る。しかし返しの絶好のチャンスボールはもらえず。ただフル出場は収穫で、光明はある

・ソリアーノのボランチは、とりあえずアタランタ相手では問題なかったが・・・

・リッキーも未だ片鱗が見られず。球離れがやや遅い

・ラノッキアはまぁ良かった。シルヴェストレが去年ほど期待できないので、今後3バックの柱となる安定感を彼には期待

 結果は痛恨のドロー。重症だなー。この試合までモンテッラはディフェンス(3バック/4バック)も何回もいじり、最終的に3バックに落ち着きそう。そして攻撃陣もかなりいじった。ほぼ毎試合違う形と言っても良いだろう。しかし、もうメンバーは変わらない。残念なニュースで、カルボネーロの怪我が思ったよりひどく、2/16(火)に手術に踏み切る事になった。その他ケガ人もまだいるが、そろそろモンテッラ自身も答えを見つけ始めていると思うので、落ち着いてある程度固まった布陣で今後の試合に臨んで欲しい。

 早いものでもう残り13試合。降格ラインのフロジノーネとは勝点3差。決して余談は許されない。次節はインテル。早くも元アイドルのエデルと対戦する事になってしまう。インテルもDERBYの惨敗以来決して調子は良く無いし、エデルもインテル移籍後4試合無得点。アウェイとは言え、臆することなく勝点3を目指して欲しい。序盤から、ただ相手が名の知れたクラブだと言う事だけで引いて試合に入ったら、また負けるだろう。

 こんな形で会いたくなかったよ、エデル・・・

Foooorza Saaaaamp!!

   次節:セリエA第26節 2016年 2/20(土) 対インテル @ミラノ 現地20:45Kick Off(日本時間深夜4:45)

 ’15-’16 SERIE A

25試合 6勝7分12敗 勝点25 得点 36 失点 43 得失点差 -7 現在16

今日のカッサーノのアフォリズム(格言)

numero48:

 Occhio alle apparenze:io sono biondo come i tre tedeschi dell'Inter di quando ero bambino.

Ma io e Jurgen Klinsmann,in effetti,siamo un po' diversi...

格言48:

 容姿には騙されるな:

俺は、俺が子供の頃インテルでプレーしていた3人のドイツ人と同じように金髪だ(だった)。でも実際、俺とユルゲン・クリンスマンはちょっと違う