SERIE A 第27節 2/28(日) 15:00@ルイジ・フェラリス(ジェノヴァ) 主審:オルサート氏(Schio出身)
サンプドリア 2-0 フロジノーネ(前半2-0)
- (前半45分) サンプ フェルナンド
- (後半25分) サンプ クアリアレッラ
やっと、やっとDERBY以来9試合ぶり、54日ぶりの勝利!!この気合が見たかったんだよ、RAGAZZI
[試合前情報]
直前でもお伝えした通り、17位サンプと18位フロジノーネのセリエA残留をかけた直接対決。試合前日にはボリアスコ(サンプの練習場)に多数のティフォージが詰掛けて、Ultras Titoのリーダーが直接選手たちに強烈なハッパをかけた↓↓その様子の動画がこれ↓↓
https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=1009270295779128&id=805022152870611
その内容は主に「1つ目、戦う勇気が無いやつ。手を上げてグラウンドから出て行ってくれ。これからの大切な試合、もう間違えられない。そんな時にお前らはいらない。お願いします、出てってくれ」
「2つ目、そして最後のお願い。VINCETE、VINCETE CAZZO!VINCETE.Una cosa dovete fare domani,VINCERE cazzo.VINCERE!Vincete per la figa!」
(勝て、とにかく勝てこの野郎。明日やる事は一つだけ。とにかく勝て。(お前らの)女の為でもなんでもいいから、とにかく勝て!)
そして「FORZA RAGAZZI.NOI CI SAREMO!」
(がんばれお前ら。俺たちは明日もお前らのそばにいるぜ!)
その後「SAMPDORIA VINCI PER NOI!」の合唱が
まぁ温かい内容だと思う。負けが込んでるチームに対する、イタリアのウルトラの抗議はもっと理不尽で酷い。TITOのリーダーの演説は、映画ブレイブハートみたいで格好良かった。ちょっと選手にプレッシャーになり過ぎるかと心配していたが、逆に最高の結果となった。この勝利は間違いなくティフォージ達の力もあっての事だろう。そして、この酷い成績でもモンテッラに全く矛先が向かないのがすごいと思う。ゼンガ時代より、結果だけ見れば悪いのに。一つは彼がサンプのアイドルである事。そしてもう一つは、ゼンガはティフォージが反発して、解任に追い詰めた。そしてモンテッラはティフォージの中では一番望まれていた監督であり、それにフェレーロ会長が答えたと言う事。カルチョの世界で、ファンの力は重要なんだなと言う事が改めてわかる。
↑↑from RANOCCHIA Twitter
↑↑前日のボリアスコの様子×2枚
さて、サンプは前節の3-4-2-1を採用。シルヴェストレがケガから金曜日に戻ってきたばっかりなので、CBにはモイサンデルが起用された。その他のスタメンは変わらない・・・・はずだったが、試合直前にイヴァンが故障。右サイドは"ロロ"デ・シルヴェストリが久々先発復帰。イヴァンはベンチにも入れず。ちなみにサンプの元フロジノーネDF、ディアキテはちょうど怪我から帰ってきた。
一方フロジノーネは、前日の会見でステッローネ監督がスタメンを明らかにした通りのスタメン。サンプユース出身の10番ソッディモはケガで不在。元サンプ勢としてはMFサンマルコがいる。GKレアーリが当たりまくるのだけは避けたい。調子に乗るとビッグセーブを連発する若手GKである。
★数日前には開催が危ぶまれるほどの雨の中行われた、日曜デイゲーム
SAMPDORIA <3-4ー1ー2> 監督ヴィンチェンツォ・モンテッラ
クアリアレッラ
コレア アルヴァレス
(77分クルスティチッチ) (84分クリストドゥロプーロス)
ドド デ・シルヴェストリ(68分シルヴェストレ)
ソリアーノ(Cap)フェルナンド
モイサンデル カッサーニ
ベンチ:GKプッジョーニ、ブリニョーリ DFディアキテ、シュクリニアール
MFバッレート、パロンボ FWロドリゲス、ムリエル、カッサーノ
Frosinone (4-3-3): Leali; Rosi, Ajeti, Blanchard (38′ s.t. Longo), Pavlovic; Sammarco, Gori, Frara (23′ s.t. Kragl); Tonev (34′ s.t. Paganini), D. Ciofani, Dionisi.
A disposizione: Zappino, Bardi, Crivello, Gucher, M. Ciofani, Chibsah, Carlini, Pryyma.
Allenatore: Roberto Stellone.
備考:警告:後半8分Correa,33分Silvestre,35分Krsticic,42分Sammarco,45分Moisander,13分Frara,25分Quagliarella
<あらすじ>
前半 4分 敵の背後からボールを奪い取ったフェルナンド。すかさずペナ外から強烈なミドル。惜しくもバーをチップ
6分 早くも3本目のCK。左からフェルナンドの蹴ったボールを、中央でクアリアレッラがヘッドで合わせる→GKレアーリ、ダイビングでナイスセーブ
14分 クアリアレッラが後ろからロージに倒される → そのFK。ゴール左側・距離25mのところからフェルナンドが狙うが、巻き過ぎてわずかに左に外れる
19分 コレアが中央で一人マークを外して強烈なミドル。レアーリ、ダイビングパンチ
34分 フロジノーネ、左からCK。ニアで何人か競ったが触れず、突然抜けてきたボールがコレアに当たり予期せぬゴール方向への軌道に。あわやオウンゴールだったが、ヴィヴィアーノ、スーパーセーブ
40分 右のデ・シルヴェストリからのクロス。中央突っ込んできたフェルナンドはわずかに届かず。ファーでフォローしたドドが折り返すも、DF懸命にコーナーに逃れる。CK早くも9本目
前半45分 フェルナンドGoooooL!! 1-0:
→ペナわずか外でソリアーノからボールを貰ったフェルナンド。すかさず右のデ・シルヴェストリにはたいて、自分はエリア内へ。”ロロ”がダイレクドでグラウンダーの折り返し。フェルナンドがニアで左足インサイドで合わせて先制!!
ロスタイム1分。そのまま終了
前半は1-0。ポゼッションはサンプ12分24秒対フロジノーネ9分09秒。シュート数はサンプ8本(枠内3本)対フロジノーネ4本(枠内0)。立ち上がりから超気合が入っていたサンプイレブンは、立て続けにチャンスを作り相手を圧倒。しかし得点は奪えず、30分頃からややトーンダウンして何本か相手に反撃を許す。しかしサンプペースは変わらず、ついに前半の内の先制に成功!良い流れのまま後半に入る。急遽先発に入ったデ・シルヴェストリも、怪我前の本来の動きに近い輝きを見せて、右サイドに彼有りを印象付けた
後半7分 後ろからのスライでロージを倒したコレアにイエロー。次節出場停止・・・■
12分 ハンドを取られてゴーリにイエロー■
18分 大チャンス!コレアの見事な個人技からカウンター。左のリッキーにボールが渡り、リッキーのラストクロス。クアリアレッラがペナ中央で倒れながらダイビングヘッドで合わせるが、敵DFが手でブロック・・・・ん?手?またハンドじゃないか、これ!?クアリアレッラが怒り狂う
と言うわけで、ここ3試合で3本目のハンドとってもらえず・・・
21分 左サイドからコレアのクロス。中央でフリーのリッキーが合わせるが、ヘディング上手くバウンド合わず…
23分 デ・シルヴェストリに代わってシルヴェストレ投入。右CBに入り、カッサーニが右サイドハーフへ
後半25分 クアリアレッラGoooooL!! 2-0:
右サイドスローイン→リッキーのヒール→抜け出したカッサーニのクロスからコレアのヘッド→DFにブロックされて跳ね返ったボールをクアリアレッラがダイレクトデボレー→GKを弾き飛ばしてゴールに突き刺さる。クアリアレッラの復帰後ホーム初ゴール!!貴重な追加点
→喜び過ぎてユニ脱いでイエローはご愛嬌■
30分 カウンターからトネフの右足強烈なシュート⇒ヴィヴィアーノパンチングでセーブ
32分 コレアに代わってクルスティチッチ投入
32分 ディオニージ倒したシルヴェストレにイエロー■
34分 トネフに代わって若手FWパガニーニ投入
35分 ゴーリをアフターで倒したクルスティチッチにイエロー■
38分 右サイドからのFK。リッキーが左足でゴールに向かう早いボールを蹴り、クアリアレッラがニアでバックヘッドですらすがGK正面
39分 疲れの見えたリッキーに代わってクリストドゥロプーロス投入
41分 クルスティチッチを倒したサンマルコ(元サンプ)にイエロー■
45分 CKの場所取りでモイサンデルにイエロー■
ロスタイム3分 そのまま終了
(ポイント)
・ポゼッションはサンプ22分01秒:フロジノーネ17分04秒
・シュート数はサンプ13(枠内7):フロジノーネ8(枠内1)
・MVPはまあクアリアレッラか。しかしフェルナンドやコレアにもあげたい
↑↑クアリアレッラは終始ボールを追い続け、相手DFにスライディングで何度も不可能そうなボールにチャレンジした。試合後に攣ってるこの写真が、この試合に懸けた彼の戦いを表している。前節からややオフサイドを取られる事が多いなぁと思っていたが、良く捉えればギリギリの所で何とか点を取ろうと常に裏を狙い続けている証。その結果が最後に実り、2試合連続得点。そして我らがサンプファミリーに凱旋帰還。素晴らしい!今シーズンのサンプに足りなかった真のリーダーの役割を彼が果たしたのかもしれない。パロンボはほぼ試合に出ていないし、ソリアーノはまだ若い。エデルはいなくなってしまった。
結局サッカーはモチベーション。やはり選手はそこそこ揃っているのだから、彼らが本当の本気を出せばこういう試合が観られるのだ。もちろん、普段から手を抜いているわけでは無いだろうが、この日は100%では無く130%ぐらいの力を選手1人1人が出していた。クアリアだけでなく、飄々とやるテクニシャンっぽいドドやラノッキア、モイサンデル、みんながスライディングで球に喰らいついていた。この日が、同じく選手が本気中の本気を出すDERBY以来の勝利と言うのは決して偶然ではないだろう。ティフォージが前日から選手を鼓舞し、当日も選手がアップを始める14時20分より前にSUDに集合して、選手を大々的に出迎えた効果は間違いなくあった。頼むから毎試合120%でやってくれ
GRAZIE RAGAZZI!!
この勝利は大きい。降格ラインと勝点5差をつけて15位まで上がって宿敵ジェノアと並んだ。しかし結局は1試合勝っただけなので、全く安心はできない。ここから2試合連続で続く苦手なアウェイ。同盟国エラス・ヴェローナとエンポリとの対戦で最低勝点3、できれば4、最高6欲しい!
Foooorza Saaaamp!!
次節:セリエA第28節 2016年 3/5(土) 対エラス・ヴェローナ @ヴェローナ 現地18:00Kick Off(日本時間深夜2:00)
’15-’16 SERIE A27試合 7勝7分13敗 勝点28 得点 39 失点 46 得失点差 -7 現在15位