SERIE A 第35節 4/24(日) 15:00@ルイジ・フェラリス(ジェノヴァ) 主審:リッツォーリ氏(Bologna出身)
サンプドリア 2-1 ラツィオ(前半1-1)
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(前半3分) ラツィオ[1]
ジョルジェヴィッチ
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(前半20分) サンプ
フェルナンド
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(後半33分) サンプ
デ・シルヴェストリ
先制され追いつき、ヴィヴィアーノのPKストップ!そして後半執念のゴールで逆転!!モンテッラ政権初の逆転勝ちで勝点40。残留はほぼ手中に
[試合前情報]
前節耐えに耐えた0-0の引き分けを生かしたいサンプ。1週間で3戦目のラツィオ戦、中3日での試合。ラツィオも決して今季調子が良いわけではなく、ピオリ監督も解任されてインザーギ弟になったばかり。勝点48で8位タイと、EL出場権に一応望みはあるがかなり厳しい状況になっている。前回の対戦ではオリンピコで1対1。終了間際にズカノヴィッチのFKで追いついた→http://blog.goo.ne.jp/shussissi/e/b8730bfeb36a31410e1a6d96b0c595d0
サンプは中3日での試合な為、キャプテンのソリアーノを休ませる。また前節退場になったラノッキアが出場停止。けが人はイヴァン、カルボネーロに加えてカッサーノとモイサンデル、リッキーも間に合わなかった。代わりにサーラとパロンボはベンチには戻ってきた。この日はトップ下タイプの選手がスタメンにおらず、3-5-2の布陣を敷いたモンテッラ。戻ってきたクアリアレッラとムリエルの2トップ。MFはレジスタにクルスティチッチ、いつもより上がり目の右にフェルナンド、左にバッレート。両サイドと両CBの4人は結局3試合連続で変わらず。ラノッキアの代わりにリベロにはシルヴェストレが入った。元ラツィオ勢としては、デ・シルヴェストリ、ディアキテがいる。
一方のラツィオはインザーギ(弟)監督の4-3-3。ジョルジェヴィッチを真ん中に、右カンドレーヴァ左ケイタの3トップ。ビリアをレジスタにルリッチとオナジが左右を固める。ジェンティレッティとフートがセンターを固め、右SBバスタと左SB、元ジェノアのコンコが積極的な攻め上がりを見せる。Gkはすでにラツィオ5シーズン目となるマルケッティ。元サンプ勢は監督のシモーネ・インザーギだけだ。ラツィオは8得点のカンドレーヴァがチーム内得点王。ただPKで5点取っており、流れからは3点しか取っていない彼が得点王。その代わり、14人もの選手が得点を挙げている。エース不在の全員サッカーか。
SAMPDORIA <3-5-2> 監督ヴィンチェンツォ・モンテッラ
ムリエル クアリアレッラ
(65分コレア)
バッレート フェルナンド
ドド デ・シルヴェストリ(Cap)
(92分シュクリニアール)
クルスティチッチ(74分ソリアーノ)
カッサーニ ディアキテ
シルヴェストレ
ベンチ:GKプッジョーニ、ブリニョーリ DFペレイラ
MFパロンボ、クリストドゥロプーロス、サーラ FWロドリゲス
Lazio (4-3-3): Marchetti; Basta, Hoedt (1′ s.t. Mauricio), Gentiletti, Konko (38′ s.t. Morrison); Onazi, Biglia, Lulic; Candreva (19′ s.t. F. Anderson), Djordjevic, D. Keita.
A disposizione: Guerrieri, Berisha, Braafheid, Mauri, Milinkovic-Savic, Cataldi, A. Rossi, Mattia.
Allenatore: Simone Inzaghi.
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備考:警告:前半22分フート,32分カンドレーヴァ,38分ケイタ,44分ドド,後半10分コンコ,36分ジェンティレッティ,39分マウリシオ,49分シュクリニアール;年間チケット保有者数19.114人 (1試合平均152.366 euro),有料入場者数1.446人(24.206 euro);芝状態良好
<あらすじ>
前半 1分 いきなりチャンス!クルスティチッチのロングフィード。相手のミスからクアリアレッラがボールをカットしてチャンス。ムリエルとワンツーからチャンスを作るが、CKに逃れられる
前半3分 ジョルジェヴィッチGoal 0-1:
→右サイドかなり奥深くからカンドレーヴァのクロス。早いクロスに中央のDFも準備が整っておらず、ファーでフリーになったジョルジェヴィッチがヘッドで叩き込む
11分 カウンターからケイタがペナ内でカットインしてシュート。大ピンチだったが、苦手な右足の方だったのでシュートは弱く外れる
15分 再びピンチ!左からのクロスがエリア中央どフリーのカンドレーヴァへ。しかしカンドレーヴァはトラップをややミスり、切り返してシュートを撃とうとしたが何とかドドのブロックが間に合う
前半20分 フェルナンドGoooooL!! 1-1:
→クルスティチッチの楔のパス。クアリアレッラはCBにつぶされるが、そのままスルーのような形になり突っ込んできたフェルナンドが抜け出す。フェルナンドはGKとの1対1を落ち着いて右隅に流し込み、同点!!
21分 ディアキテの迫力あるオーバーラップ。猪突猛進ドリブルを止めるには、敵DFフートはファールしかなかった。フートにイエロー■
→そのFK。ムリエルが直接狙ったボールはゴールわずかに左
32分 審判に抗議してカンドレーヴァにイエロー■
36分 サンプ右からのCK。ヘディングで高く上がったクリアボールを、ドドが左足でダイレクトボレー。ファーポストへのシュートクロスになり、ディアキテが突っ込むが一歩間に合わず・・・
37分 ペナ内でボールを持ったケイタとディアキテの1対1。ここはディアキテに軍配が上がり、シミュレーションを取られたケイタにイエロー■
39分 ケイタがルリッチとのきれいなワンツーでペナ内に侵入。GKと1対1になるが、飛び出してきたヴィヴィアーノがわずかに触りCKに逃れる。ナイスセーブ!
43分 ラツィオ左からのCK。ヘッドをかぶったドドが慌ててトラップしたケイタを倒してしまう→PK献上でドドにはイエロー■
前半44分 ヴィヴィアーノ、PKストップ!
→カンドレーヴァが左下を狙ったボール、完璧に読み切り死守!!2試合連続!!!
ロスタイム0分。そのまま終了
前半は1-1。ポゼッションはサンプ11分01秒:ラツィオ16分17秒。シュート数はサンプ5本(枠内3本)対ラツィオ6本(枠内3本)。お互いチャンスを多く作り、非常に見応えある試合となった。序盤はラツィオに攻め込まれたが、2点目を取らせなかった事でチャンスが巡ってきて同点に追いついてからはサンプペース。しかしサンプも勝ち越せず再びラツィオに流れがいったところでヴィヴィアーノのPKセーブ!目まぐるしい展開だった。サンプとラツィオ共に両翼、デ・シルヴェストリとドド、カンドレーヴァとケイタが目立っていた。
後半1分 フートに代わってマウリシオ投入。フートは一枚イエローを貰っていた影響か?
4分 クルスティチッチの浮き球パス→バッレートが胸トラで落とし→クアリアレッラの左足シュート。GKマルケッティ左手一本でセーブ。こぼれ球をムリエルが奪い取ってシュートを放つもブロックにあう
10分 フェルナンドに足裏を見せてスライに行ったケイタにイエロー■
18分 カンドレーヴァに代わってフェリペ・アンデルソン(天敵)投入
20分 ムリエルに代わってコレア投入。3-5-1-1に
23分 ピンチ!サンプのFKをクリアしてラツィオのカウンター開始。ケイタが左サイドを持ち上がり中央のジョルジェヴィッチに右足アウトでグラウンダーのラストクロス。絶好のボールだったがジョルジェヴィッチは歩幅が合わずにシュートできず
29分 クルスティチッチに代わってソリアーノ投入。フェルナンドがレジスタのポジションに下がりより攻撃的な3-4-2-1へ
後半33分 デ・シルヴェストリGoooooL!! 2-1:
→右からのフェルナンドのFK。シルヴェストレがドンピシャで強烈なヘッド。GKマルケッティがわずかに触りボールはバーへ当たって高く跳ね上がる。ほぼ真上に上がったボールの落下点にみんな一斉に殺到するが、混戦の中最後にデ・シルヴェストリが鼻で押し込んで(本人談)ゴーール!一旦ディアキテのゴールと言う風に発表されていたので、ずっとそうだと私も思っていたが。とにかくゴールラインテクノロジーでも完璧にゴールだったので文句無し逆転!!
モンテッラは言った。「私には誰のゴールだかわからなかった。ただこのゴールは誰の得点でも無い。ゴールラインをボールが超えるように後押ししてくれたティフォージのゴールだろう」と
35分 ソリアーノを倒したジェンティレッティにイエロー■
37分 コンコに代わってモリソン投入
38分 コレアをオブストラクションで止めたマウリシオにイエロー■
ロスタイム4分。
47分 ドドに代わってシュクリニアール投入。シュクリニアールは嬉しいセリエAデビュー
48分 ペナ外ぎりぎりでケイタをバッレートが倒してファール。最後のピンチ
→そのFK。ビリアの蹴ったボールはヴィヴィアーノがパンチングでゴール許さず!
そのまま終了。2-1!!
(ポイント)
・最終的にポゼッションはサンプ22分17秒:ラツィオ30分37秒
・シュート数はサンプ10本(枠内7本):ラツィオ10本(枠内4本)
・ポゼッションは負けたが、枠内シュートが示す通り互角以上の戦いをしていた。
・特にPKストップが流れを変えた
・MVPは今節もGKヴィヴィアーノか?今季PKストップ4本目はセリエAトップ!
・この日のトリブーナにはEURO2016に向けての代表選手視察で、CTコンテの右腕カッレーラの姿も。おそらくヴィヴィアーノも視察対象に入っていただろう
・2点目は最終的にデ・シルヴェストリのものとなったが、ディアキテもMVPに匹敵する出来だった。セットプレーでの攻撃も力に
・敵さんの事は良くわからんが、しかしラツィオはなんでフェリペ・アンデルソンをもっと使わないんだろう?あいつが一番怖いのに
・クルスティチッチはコンディションが戻ったか、良い出来だった。守備に追われなければ正確な長短のキックでレジスタとして起点となる
・クルスティチッチがレジスタに座ると、フェルナンドはより攻撃的に。フェルナンドはどちらも行ける
・モンテッラが買ってるDFシュクリニアールがデビュー。
・これで現在のセリエA残留ラインと言われている勝点40の14位。数字的には確定では無いが、まぁまず残留は間違いないだろう
順位的には目標は無いが、なんといってもまだDERBYと逆賊ユーヴェ戦が残っている。ジェノアとは勝点3差。DERBYで血祭りにあげて、順位も逆転すると言うシナリオが出来てきた。ただまず、次のパレルモ戦はサンプよりパレルモの方のモチベーションが圧倒的にすごいだろう。元サンプのノヴェッリーノ監督が率いるパレルモ(解任されたイアキーニも元サンプ)。現在勝点32の18位で降格圏内。17位のカルピは今節ミランに勝ったので勝点35。パレルモは必死に勝点3を取りに来るだろう。パレルモには元イタリア代表のジラルディーノがエースストライカーとしている。元パレルモのキャプテンだったバッレートの古巣との対決も注目。
残り3戦:36節パレルモ(A)、37節ジェノア(DERBY)、38節ユーヴェ(A)
↑↑ヴィヴィアーノ・ベイビーズとフェレーロ。ほーら、変なおじさんに近付くと、映画に撮られちゃうよ~↑↑
とりあえず久々の強豪相手の快勝。GRAZIE RAGAZZI!!
Foooorza Saaaamp!!
次節:セリエA第36節 2016年 5/1(日) 対パレルモ @パレルモ 現地15:00Kick Off(日本時間22:00)
’15-’16 SERIE A
35試合 10勝10分15敗 勝点40 得点 48 失点 51 得失点差 -3 現在14位
今日のカッサーノの“アフォリズム(格言)”
numero65:
Non si tira la maglia all'arbitro,
perche la maglia e' sacra.
格言65:
ユニフォームを審判に投げつけちゃいけない、なぜならユニフォームは神聖なものだからだ(審判はどうでも良いと言う事)