SERIE A 第21節 1/22(日) 18:00@アトレティ・アッズーリ・ディターリア(ベルガモ) 主審:リッツォーリ氏(Bologna出身)
サンプドリア 0 - 1 アタランタ(前半0-0)
・(後半10分)アタランタ[1] A・ゴメス(PK)
公式戦4試合連続無得点。7試合連続勝ち星無し。泥沼は続く・・・
↑↑©Stadiosport.itより
決勝点となったPK。前節は止めたプッジョーニだったが、さすがに2試合連続ミラクルはならず
[試合前情報]
TIM Cupでの敗戦から中2日で迎えたこの試合。相手は今季のセリエAで台風の目になってるアタランタ。サンプは開幕戦での勝利以来アウェイで勝っていない(1勝3分6敗)。何とかここら辺で流れを止めたいところだ。アタランタとのANDATAでの試合は2-1で勝っている。⇒http://blog.goo.ne.jp/shussissi/d/20160905
ただ、この試合のスタメンと今日のスタメンで同じ人物はわずか4人。わずか4か月しか経っていないのに。憎きガスペリーニ監督は前回サンプに負けて開幕2連敗を喫してから積極的に若手を投入するようになり、一気にチームを立て直して押し上げたのだ。この日も共に1999年生まれ、何と17歳の94番MFメレゴーニ、95番DFバストーニの2人をスタメンでデビューさせた。そして結果を出してしまう
サンプはジャンパオロの4-3-1-2。3日前のコパのローマ戦ではターンオーバーを敷いたため、前節のリーグ戦も出ていたメンバー中心で、休養はそれほど問題無いはず。日曜と木曜に続いて3試合連続スタメンはGKプッジョーニとMFリネッティだけ。リッキーが右ひざの怪我でベンチ外。ドドもインフルエンザで欠場。さらにアムジー、カルボネーロ、サーラ、ヴィヴィアーノは引き続き招集外。DFではシルヴェストレが出場停止から戻ってきて、シュクリニアールといつものCBコンビを組む。右SBはこの日が誕生日のペレイラ。左SBは2節以来久々先発の怪我明けパヴロヴィッチ。そこでレジーニが今季全ての試合で初めてスタメンから外れた。その影響でキャプテンマークは、先日2019年まで契約を延長したクアリアレッラが初めて巻く事に。相棒はローマ戦フル出場したムリエルでは無く、シック。MFはバッレートがまだ怪我明けと言う事で、遂にヤングサンプカルテットがそろい踏みした。この4人の共演はずっと見てみたかった。出来ればホームで・・・いつものリネッティ左、プラート右では無く左右入れ替えてきたのは、相手の左サイドの方が攻撃力が強い事を考慮しての入れ替えか?ちなみにサンプの元アタランタ勢としてはバッレートとチガリーニ。この日は2人ともサブ。
↑↑全員20~22歳。中盤の”ヤングサンプ・黄金カルテット”
一方のアタランタはガスペリーニ監督の代名詞とも言える3-4-3(2-1)。この日は出場停止で助監督のグリッティがベンチで采配を振るう。好調のアタランタは冬のメルカートでGKスポルティエッロをフィオレンティーナに、MFガリアルディーニをインテルに引き抜かれた。さらにMFながら得点を量産していたケシエをアフリカネーションズカップに取られていて不在。それもあっての先の17歳2人の抜擢になった。3バックの中央のカルダーラはユーヴェからのレンタル選手で、行く行くはアズーリ候補に上がっている逸材。中盤では左サイドのスピナッツォーラのドリブルがキレキレで良い選手だった。FWはヴィエリ2世と言われる元サンプのペターニャをCFに据え、右にオールラウンダーのクルティッチと左にキャプテンのアレッハンドロ・ゴメス。ちなみにA・ゴメスのキャプテンマークはお手製で、毎回模様が違うらしい。元サンプ勢は他にズカノヴィッチがいる。アタランタはマンツーマンベースのディフェンス方法なので、試合開始直後の人にアジャストするまでにチャンスはあるか?
★日曜日18時00分に行われたポスティチポ。
SAMPDORIA<4-3-1-2> 監督マルコ・ジャンパオロ
シック クアリアレッラ(Cap)
フェルナンデス(82分ブディミル)
プラート(50分ジュリチッチ)リネッティ(57分ムリエル)
トレイラ
パヴロヴィッチ ペレイラ
シュクリニアール シルヴェストレ
プッジョーニ
ベンチ:GKクラピカス、トッツォ DFレジーニ、ベレシンスキ
MFバッレート、パロンボ、チガリーニ FW -
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Atalanta(3-4-2-1) 監督:トゥッリオ・グリッティ(ガスペリーニ出場停止)
ペターニャ
A・ゴメス(cap) クルティッチ(88分トロイ)
スピナッツォーリ コンティ(61分ズカノヴィッチ)
メレゴーニ17歳 フロイラー
(46分グラッシ)
バストーニ17歳 マジェッロ
カルダーラ
ベリシャ
ベンチ:Mazzini, Gollini, D’Alessandro, Migliaccio, Pesic, Suagher, Paloschi, Raimondi.
*
備考:警告:前半29分ペレイラ、後半29分クルティッチ、36分ジュリチッチ、44分シュクリニアール;年間チケット保有者数10.832人 (1試合平均129.389 euro),有料入場者数4.782人(67.236 euro);芝状態そこそこ
↑↑©tuttosportより 久々先発復帰のパヴロヴィッチと、17歳のメレゴーニのマッチアップ
<あらすじ>
前半23分 右からのクロスはDFにヘッドでクリアされるが、その高く上がったボールをゴールを背にしながらクアリアレッラがダイレクトで左足ボレー⇒難しいシュートだったが、こういうのが得意なクアリアレッラだけに惜しいシュートになる
28分 スピナッツォーラのドリブルを引っかけペレイラにイエロー。次節出場停止■
30分 決定的!左サイドをブルーノとシックの細かいパス交換、ワンツースリーフォーぐらいで突破し、最後にペナ内からブルーノのマイナスのラストパス。シックが左足ダイレクトで合わせるが宇宙開発。最後のパスがややバウンドしたか・・・
34分 サイドチェンジからペナ内に侵入したクルティッチが右サイドから中央へクロス。中でDFとペターニャが潰れ、こぼれ球をスピナッツォーラがワントラップしてトリッキーなシュートで狙うが、わずかに外れる
36分 ピンチ!左から抜け出したゴメスがクロス。ファーにクルティッチがフリーで走りこんできたがヘッドでパスを選択。ペターニャがこれを押し込むが、これは明らかなオフサイド。クルティッチにシュートされていたら危なかった
37分 ブルーノのスルーパスからシックがワンタッチでDFを抜き去り、GKと1対1に。しかしGKベリシャの飛び出しの方が間一髪早く、シュートは撃てず
ロスタイム1分。そのまま終了
前半は0-0。ポゼッションはアタランタ47%:サンプ53%。シュート数はアタランタ4本(枠内1本):サンプ7本(1本)。マンツーマンかつ高いDFラインの3-4-3のようなアタランタ対策として、サンプはロングボールをいつもよりは多用。それは功を奏して何本かチャンスを作る。しかし完全なゾーンディフェンスで、4-3-1-2のサイドMFの守備のところがやや弱くなりがちなサンプの弱点を突かれ、アタランタのサイド攻撃に手を焼く。特に左サイドのスピナッツォーラとゴメスが2人とも動きが良く、アタランタは左サイドからの攻めが目立った。前半は一進一退。サンプも普段のアウェイよりは積極的に戦う姿勢を見せたが、アタランタもなるほど良いサッカーをしている
↓↓サンプで初となるキャプテンマークを巻くクアリアレッラ
↑↑©gazzetta dello sportより
後半1分 17歳メレゴーニに代わってグラッシ投入。メレゴーニはメチャクチャ目立ったわけでは無いが、17歳とは思えない落ち着いたプレーぶり
5分 負傷したプラートに代わってジュリチッチ投入。髪を切ったプラートは攻撃でも結構効いていて、悪くはなかった
8分 バー!ペターニャの右サイドからのクロス。ファーのA・ゴメスが左足ボレーで合わせるが、GKプッジョーニわずかに触ってバー
9分 左サイドからのスピナッツォーラのクロス⇒ペターニャがトラップしてシュートに行くところをトレイラが倒したとされてPKを取られる⇒いや、ありえないっしょ!!どっちかって言えばトレイラが倒されてる感じでさえある
↑↑©il secolo XIXより
後半10分 ゴメスGoal(PK):0-1
→このPKをA・ゴメスが真ん中やや右に蹴りこんで先制・・・
12分 リネッティに代わりムリエル投入。シックをトップ下に下げてブルーノが左MF。攻撃的に
15分 スピナッツォーラとゴメスのワンツーからゴメスのシュート⇒プッジョーニがキャッチ
16分 コンティに代わってズカノヴィッチ投入。4バックっぽくして対応
19分 ピンチ!ブルーノのミスパスを奪ったフロイラーがペターニャにパス。ペナ内で粘ったペターニャがフロイラーに落として、走りこんで来たフロイラーがシュート⇒思いっきりふかす
24分 中盤で前を向いてもらったムリエルが左足ミドル⇒GKキャッチ
27分 チャンス!シックがムリエルとのワンツーで中央を突破。GKと1対1になりシュートを放つが、懸命に戻ったDFマジェッロのブロックにあう・・・
28分 シックのドリブルを倒したクルティッチにイエロー■
35分 オフサイド!CKのクリアボールをフロイラーがダイレクトでボレー。クルティッチがヒールでコースを変えて決めるが、これは明らかにオフサイド
36分 ジュリチッチがズカノヴィッチに足裏を見せてスライしてしまいイエロー■
37分 ブルーノに代わってブディミル投入。ブルーノは連戦の疲れか、後半は良くなかった。ここから3トップにしてパワープレー
43分 この日のMVP、A・ゴメスに代わってDFトロイ投入。守備固め。キャプテンマークはクルティッチの手元に
43分 ペターニャを倒したシュクリニアールにイエロー■
ロスタイム5分。そのまま終了。0-1
(ポイント)
・ポゼッションはアタランタ22分10秒:サンプ19分44秒
・シュート数はアタランタ11本(枠内7本):サンプ12本(枠内5本)
・後半も前半と内容はそれほど変わらず
・カッサーノの様にリズムを変えられる存在がいないので、攻撃が単純単調
・最後にブディミル投入して放り込みパワープレーを試みるが、慣れてもいないしあまり効果無く
・失点は確かに不運だったが、得点を4試合取れていないと言うのは大問題
・主審リッツォーリは現在イタリアではナンバーワン審判だろう。しかしあのPKはありえない!
・晩年のコッリーナもそうだったが、ある程度名が通った審判は、人が取らないようなPKを取る傾向にあると思う。目立ちたいんだろう
まずは残念な話題。1月25日付で正式にサンプとカッサーノの契約は解消された。引き続きプリマヴェーラでの練習参加は許される模様。プリマヴェーラの若いやつに鳥かごでボールを回されて、罰ゲームの腕立て伏せをやらされてるカッサーノの姿は見てると泣けてくる。ガッローネお父さんに一度は勘当されたカサ坊。その後サンプ愛の強さが実り、会長も変わった事で何とか許してもらって再入団。しかしまた会長相手に同じ過ちをしてはしょうが無いのか・・・もちろん表に出ているニュースが全て事実ならばだが。個人的にはガッローネの時はガッローネが真実だと思うが、今回のロメイ弁護士そしてフェレーロとの確執は良くわからん・・・いずれにせよ現代サッカー最後のファンタジスタを失う事になるだろう。ちなみにこれが下で連載してるやつの原本。カッサーノいなくなってしまうなら、この連載はいつまでやろうか・・・
さて、次は再び10日ぶりにローマと。今度はホームだし、ターンオーバーも無いし言い訳は許されない。ローマが強いのは十分わかっているが、このローマ、ミランと続く日程で負け続けるようだと、再びジャンパオロ監督の進退問題が取りざたされてくるだろう。なんとか勝利を!
Foooooooorza Saaaaaaaamp!!
次節:セリエA 第22節 2017年 1/29(日) 対ローマ@ジェノヴァ 現地15:00Kick Off(日本時間23:00)
’16-’17 SERIE A
21試合 6勝6分9敗 勝点24 得点22 失点27 得失点差-5 現在14位
今日のカッサーノの“アフォリズム(格言)”
numero132:
Le macchine servono per andare veloci.
I motorini per fare le impennate.
格言132:
車は早く走る、早く目的地に行くために有る
一方バイクは、ウィリーするために有る