寒冷渦が去り梅雨も一休み、久しぶりの晴れた朝、最低気温は17.7℃からお昼
過ぎには30度を越え真夏日となった奈良、
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それなのに若草山一重目から二重目、白い服の人の姿がぽつぽつと。
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そういえば、昨日都祁公民館の講座「都祁散策ーナイトハイクー虫送り」へ
行こうと奈良公園を抜けたのだが、観光バスなど車も多く、平日の午後3時
なのに修学旅行生とインバウンドの方々で賑わっていたのには驚きました。
ナイトハイク・虫送り講座実施順を記す。
16時~ 小倉町ふれあいホールに集合、
行事の説明、小倉町役員4名とスポーツ協議会5名
(有り難いことに自治会からペットのお茶とハイチュウ頂きました)
16時半~ 松明作り:3年ほど乾燥させた割竹と杉葉(良く燃えた)荒縄と紐
17時~ ビデオ鑑賞、質疑応答、水分補給をかねて休憩
18時20分 観音寺へ各自松明を持ち移動(10分)、観音寺の見学
19時~ 法要20分、
19時25分 燈明の火を移し、大きな火に移す。
南側の二地点、針口、白石口、染田口から各家庭の松明に点火
各地区の境界にお札が向かい、その後を八柱神社の太鼓と観音寺
の鉦を先頭に、南の地区から松明が移動し始めました。
北側、大沢・切田、倉立、川尻(針ケ別所)も点火し
19時40分 最後にこの講座の順番で、できるだけ田んぼ側に火を向けます
19時55分 川尻地蔵尊の手前に松明が集められ、大きな火に。
20時05分 終了して、閉校後帰宅(途中ホタルを探す)と。
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16時~ 小倉町ふれあいホールに集合、ここは奈良安全索道の終着駅の跡
昭和26年(1951年)にトラック輸送に押されて廃止された。
遺構は残らず、保育園が廃校になり住民のふれあいホールに。
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1919年から奈良市の京終(きょうばて)駅と都祁地域を結ぶ物資輸送用の
発案されたのは小倉の旧庄屋・杉本さん、高野山まで出かけて研修、
当地は寒冷で晴れの日が多く、最盛期には日本の半分を占めたと。
大正当時流行った東京節の替え歌に
"田原は山中のまんなかで
京終から索道が通じてるお茶にお米に凍豆腐
炊き木に材木運んでる
社長 社長は永岡氏 みんなの力でもりあげろ
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16時半~ 松明作り:3年ほど乾燥させた割竹と杉葉(良く燃えた)荒縄と紐
①割竹を並べ、先にスギ葉を入れ、上に割竹置く。
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②先と真ん中、下の方を紐で仮止めする。
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③荒縄でしっかりと縛る
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④端まで5カ所ほど荒縄で縛れば・・・、
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⑤完成です。
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17時~ ビデオ鑑賞、質疑応答、水分補給をかねて休憩、
秋に催される観音寺の観音講、ビデオで2017年?と1991年の違い
近年はジャンボカボチャなどありカラフルです。
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虫送りは、江戸時代に流行ってた伝統行事、農村において農作物につ
く害虫を駆除・駆逐し、その年の豊作を祈願する呪術的行事とされる
田畑の多い奈良も多くの地区で行われていたが、今では数えるほど。
奈良では田植の終わる6月16日に行われる事が多いが、7月中旬まで
奈良では田植の終わる6月16日に行われる事が多いが、7月中旬まで
行われています。
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地区の区長さんの話では、ニカメイガの幼虫(ニカメチュウ)やウンカ
など、伸び始めた稲の軸に入って稲を枯らすことから始まったが、
今では防虫燈等で退治できることから、止めるところが多い。
この辺りでは針ケ別所、天理市山田とここ小倉だけとのこと
お札を持った人足さんが先頭を務め、観音寺の鉦と八柱神社の大太鼓
松明が続き、川尻と大沢・切田では連なって向かうそうです。
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18時20分 観音寺へ各自松明を持ち移動(10分)、
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東大寺二月堂への名張市赤目町一ノ井の松明講が通る
「松明調進の道」ですが、今はトラックで運ばれている。
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まだ残り凍豆腐の作業小屋だそうです。
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歩いていると結構重たいと感じれば、少し坂を上れば、観音寺の枝垂れ桜が
にほんもあり、通常は4月初めできれいと評判でアマチュワカメラマンが。
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もう一本の枝垂れ桜の脇の石段を上れば、観音寺の境内に到着です。
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元は八柱神社の下にあったが、明治の廃仏毀釈でここへ移られたとようで、
10年ほど前に、本堂は5000万で新築されたとお話でした。
真言宗豊山派(本山桜井・長谷寺)、密林山・西道院・観音寺と呼ばれるが
現在は無住で、針の観音寺が住職を兼ねられ、今日は息子の副住職がお出で。
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ご本尊は十一面観音立像さまです。
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脇侍は「地蔵菩薩」と「不動明王」さんでしょうか
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この辺りのお殿様の墓といわれる五輪塔や古そうな宝篋印塔が・・・
こちらの宝篋印塔が知りたいですね。
山中ですので日暮れは早そうですね。さあ19時から勤行が始まりました。
次回へ続く。