建国記念の日の奈良の朝は3.8℃と暖かめ、日差しを受け日中も13.9℃迄上り
3月中旬の暖かさに。
この暖かさ、いや連れ合いに誘われ、10時半ごろ『依水園のひなまつり』に
僕は昨年伺っているが・・・連れ合いは用事が重なりリベンジのため。
さあ二組のお雛様に会いにいきましょう。
コロナ禍に関わらず、奈良町付近は人がやや増えたようだが、知事公舎前から
東大寺戒壇院へと回り込むところに位置している依水園付近は数えるほど、
吉城川を境に北側(左)が「依水園」で、南側(右)には「吉城園」に
北側の「依水園」へと
前園・後園と時代の異なる庭園は奈良を代表する池泉回遊式庭園(3400坪)で、
前園は江戸時代に奈良晒の御用商人 清須美 道清が作り、後園は明治時代の
実業家「関藤次郎」により若草山 、東大寺南大門、若草山や御蓋山を借景と
して作られている。 ・・・(お庭は次回紹介します)
受付で入園料1200円を支払い、アルコール消毒と体温測定を受け中へ
立礼をされる板の間に「曲水の宴」が置かれている。
明治40年の京人形の老舗・丸平大木人形店製で、明治38年に誕生した園主・
「関藤次郎」が孫娘・市田ちか子の節句祝いとして贈られた伝統工芸品です。
長らく市田家で守られていたが、2018年(平成30年)、ちか子さんの次女・
山崎博子様よりゆかりの深い当園へ寄贈されている。
頭は十二世面庄・岡本庄次郎の壮年期の作、
松や桜の立ち木・水辺の草花は雲上流造花の村岡松華堂製になる。
チェックポイントは全15体のお人形、それぞれの位階や年齢に応じた装束等
お内裏様
容姿もその人なり(顔のしわ、肌の色、髪色)を表し、
木や苔、さらに石蛇篭の中には本物が使われ、精巧な楽器も見ものでした。
なお収納箱に、組立図迄添えられていたと。
もう一組は廊下を挿んだ和室に1932年(昭和7年)製の『稚児雛一式』が置かれ
先の市田ちか子さんの子供のお雛様になると・・・?
御所人形様式から成る段飾りは女児の健やかな成長と幸せを願う節句飾り、
お雛・め雛とも愛らしい子供仕立てからなり、
三人官女・随身や仕丁もそれぞれの子供の姿に作られている。
両脇の稚児は段飾りを触ると壊れるため、子供さんが直接触ったり、抱っこを
して良いように作られており、実際少し汚れも見られます。
依水園では3月3日まで開催中、
コロナ禍で外出は大変ですが、明治と昭和の伝統工芸品を見て頂ければ。