あっという間に11℃台まで上がり、居間はポカポカと暖かくなりました。

小庭では、11月下旬から咲き始めた『寒椿』
関西では獅子頭と呼ぶらしいが(大辞泉より)?・・・
横に広がった枝から花弁が一枚ずつばらばらに地面に散る。
花には仄かな香りがあり、白や桃色のものも。
構造的に花弁は雄しべが合着する点はツバキと同じなのに、
花弁はサザンカと同様一枚ずつばらばらになって散ることは
サザンカとツバキの交雑種(異論あり)を示し、よく横に
分枝する矮小種で、園芸変種のツバキ属の常緑中低木とされる。
なお枝が上に伸びるものは、タチカンツバキといって区別をする。
なおサザンカとの鑑別は困難で、昭和末期に中国で野生種が
見つかったそうで、このことと園芸品種により一層の混乱を招く。

蕾から咲いたばかりの寒椿は、紅の八重の花弁が・・・
『くれなゐの まつたき花の 寒椿』 日野草城

そして開きすぎた花弁は、色は薄くなり、陽の光で最後の花を
後は散るばかりか・・・
『寒椿 咲きたることの 終りけり』富安風生(とみやす ふうせい)

茶花として植えたのですが・・・
サザンカは漢字で山茶花、茶が入り、用いないほうがよいと・・・
サザンカは「山椿」、寒椿は『冬椿』として使う手もあるらしい。
我が家では、あまり活けられず、花弁が散るばかり。