昨日の春の陽気から寒の雨との予報でしたが、音もなく静かに雨が降り始めた
午前6時半頃の気温は7.8℃と、思ったより暖かな朝の奈良、このところの乾燥
した空気とスギ花粉で喉が少し痛んでいたのが・・・
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一昨日、月ヶ瀬公民館から一本の電話、
"明日の「月ヶ瀬歴史探訪」講座にキャンセルが出たのでどうでしょうか”
用事があったが、そちらを断り二年ぶりの月ヶ瀬へ梅の花を。
月ヶ瀬梅渓では2月14日から3月28日迄『梅まつり』開催中
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月ヶ瀬への交通機関は奈良交通バス(2便)か上野市駅からの三重交通(4便)と
人口減少の影響大です。
集合は10時半「梅の郷月ヶ瀬温泉」でJR奈良駅発9時11分のバス到着時です。
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再生可能エネルギーの太陽光発電パネルが・・・
このようなパネルは各地で風景に溶け込まず、環境破壊も惹起し、
規制の必要性が叫ばれますね。
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遠くの青山高原に日本最大級95,000kWを誇る風力発電風車が60基ほども。
太陽光と同じSDGsが目指す持続可能な社会の主力クリーンエネルギーですが
田舎は再生可能エネルギーしか生き残る道はないのでしょうか?。
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出発すれば、直ぐ脇に『園生姫の碑』、月ヶ瀬が梅の名所となった恩人で、
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後醍醐天皇の笠置落城で落ち延びてこられた園生姫(そのおひめ)、月ヶ瀬で力尽くも村人の看病で一命をとりとめ、この地に住みつかれた。ある時「天神社」
に実る梅の実を見て、高値で売買される『烏梅(うばい)』の作り方を教えれば、村中に広まり一大産地となり江戸時代には10万本以上の梅の名所となった。
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梅山十六勝 美濃路久詠 天保三年(1832年)
烏梅は完熟した梅をかまどに入れて燻製にして干したもの、製造者は全国で
中西喜久さんの一軒だけです。
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祝谷にある出店「梅古庵」に今年も元気で、今年も半夏生の日に氏神天神に
お参りされて烏梅づくりが始まり、後継者の息子さんと一緒に。
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漢方で下痢止めや駆虫などの薬ともなるも、ベニバナの発色に必要な媒染剤
発色剤だが、明治以降は化学染料の発達で烏梅の製造は廃れ、烏梅用の酸味
の強い野生種は伐採され、食用等に転換するも現在は梅の木は1万5千本ほど
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ベニバナ 紅餅
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ベニバナを揉む 紅花染め
烏梅製造、2001年 奈良県教育委員会より
今年も東大寺修二会(お水取り)で使われる造花の「糊こぼし」 にも
紅い和紙の紅花染め、京都の染屋「染司よしおか」で染められ納められた
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写真の5代目吉岡幸雄さんは 2019年9月30日、心筋梗塞のため急逝された。
6代目は吉岡更紗さんが継がれ、今年も東大寺へ納められている。
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東大寺よりの写真2月22日(毎日新聞)
自然の偉大な力を感じませんか。先人の知恵に感謝!