暑さがやむという「処暑」の朝は、南岸の熱帯低気圧くずれに吹き込む暖湿流
の影響で、午前3時前の27.2℃が最低気温でまたまた熱帯夜になった奈良。
午前中から空は曇り空で昼過ぎから時折弱い雨が降るようで、最高気温は12時
前の33.6℃になりそう。
11時、30.9℃、67%
さてNHKラジオ深夜便・今日の誕生日の花はナデシコ科「ナデシコ・撫子」、
紫色やピンク色の花を咲かせる多年草で、花壇の寄せ植えだけでなく切り花と
しても人気の高い植物、ほのかな香りが楽しめますね。
狭義では日本各地に自生し、花弁に深い切れ込みをもつ秋の七草の一つ
「カワラナデシコ」の異名とされている。
またはナデシコ属=ダイアンサス(カーネーションを除く)の総称とも。
花言葉はピンク色は鮮やかな花色から「純愛」、白色では「才能」とされる。
今日は「一遍忌」または「遊行忌」、鎌倉時代中期、時宗の開祖「一遍上人」
の1289(正応2)年の忌日、享年51歳。
延暦寺に入り太宰府で「法然」の孫弟子「聖達」に浄土教を学ぶ。
32歳で信濃の善光寺や伊予の窪寺・岩屋寺で修行し、「十一不二」の偈を感得
し念仏往生をさとる 。
1274年2月8日に各地へ遊行を開始し、六字名号(南無阿弥陀仏)を記した念仏札
を配る賦算を始めたが、熊野で受け取らない僧に出合い悩む。
熊野本宮に参籠し祈れば、熊野権現(阿弥陀如来)から衆生済度の夢告を受る。
「信不信をえらばず、浄不浄をきらはず、その札をくばるべし」と。
このお告げを受け「我生きながら成仏せり」と歓喜された。
そして念仏札の文字に「決定往生/六十万人」、「一遍」と号し、他力念仏を
唱え、この時を時宗開宗とされている。
2023.7.1 熊野本宮大社旧社地 大斎原にて
1276年には九州各地を念仏勧進し、鹿児島神宮で神詠を拝する
「とことはに南無阿弥陀仏ととなふれば なもあみだぶに生まれこそすれ」
”常に南無阿弥陀仏と念仏すれば、弥陀と一体になり浄土に生まれることができる”、
1277年に豊後国大野荘で他阿に会うなどして入門者を増やし、1279年には
信濃国伴野荘を訪れ、尊敬してやまない市聖「空也」に倣い衆生済度のため
「踊り念仏」を始め、時衆を率いて全国に遊行を続けた。
一遍は「念仏が阿弥陀の教えと聞くだけで踊りたくなるうれしさなのだ」と
説き、賦算とともに、平生をつねに臨終の時と心得て、念仏する臨命終時衆で
あるとして、極楽浄土へと導かれた。
臨終前に所持の書籍などほぼすべてを焼却され、著作は残っていない。
法名は智真、遊行上人、捨聖(すてひじり)、円照大師。
一遍の名言としては
"生ずるは独り、死するも独り、共に住するといえど独り、
さすれば、共にはつるなき故なり"と