今日は「重陽の節句」なのに、この数日秋の気配がしたのに今朝の最低気温は
24.8℃と何とか熱帯夜は免れただけ。
真夏へ逆戻り、午後1時前には35.3℃、3日連続の猛暑日になった奈良です。
11時、32.8℃、56%
9月9日の重陽の節句とは、中国から伝わった五節句の一つで、邪気を払い、
無病息災や不老長寿、子孫繁栄を願う日とされている。
中国では奇数1、3、5、7、9は縁起の良い「陽の日」とされ、奇数の重なる日
を祝いの日つまり節句とし、最大値「9」が重なる日を「重陽」と呼んだ。
旧暦の9月9日は現在の10月中旬頃、丁度菊が見頃を迎え「菊の節句」とも呼
ばれ、菊は前漢末期(西暦紀元前後)と推定される中国最古の薬物書・本草書
『神農本草経』に、薬としてその効力が記され、健康長寿に効果があると。
2023.11.3
日本にはこの風習は奈良時代に入り、平安時代初めに宮中行事の1つとなる。
特に菊の香りには、邪気を祓う力があると信じられ、菊の花を愛で、菊の花を
漬け込んだ酒を飲んで、宴を催されたようです。
さらに「着せ綿」、9月8日の夜に菊の花を真綿で覆って、夜露と香りを綿に移
し、翌朝その綿を使って体や顔を拭えば、老いが去り長寿を保つと信じられ、
近年には白菊には黄色の綿、黄菊には赤色の綿、赤菊には白色の綿を用いると
まで、事細かく決められていたとも。
2023.11.3
今日は19世紀フランス象徴派の代表的詩人「ステファヌ・マラルメ」の
1897年の忌日、56歳で没す。
代表作に『半獣神の午後』『パージュ』『詩集』など、詩的リズムを重視し、
高度に難解とされる。
ドビュッシーの出世作『牧神の午後への前奏曲』、マラルメの影響と知る。
「夏の昼下がり、好色な牧神が昼寝のまどろみの中で官能的な夢想に耽る」
マラルメの1876年の作品『半獣神の午後』にインスピレーションを受けて
作曲されたという。
またこの挿絵も印象派の大家「マネ」が描き、肖像画も
この頃の印象派を含めゴーギャンなど多数の画家、アンドレ・ジッド などの
作家、ヴェルレーヌなど詩人やドビュッシーなど音楽家等と親交が深かく、
互いに影響しああったようですね。
その一つとして「ステファヌ・マラルメの3つの詩」
1.ため息 (Soupir)
2.ささやかな願い (Placet futile)
3.花火 (Éventail)
なんと「ドビュッシー」が晩年に作曲し、
そして「ラヴェル」もドビッシーのスタイルを反映して作曲している。