まとわりつく暖かな朝の空気感、最低気温は26.2℃で熱帯夜となった奈良、
異様な暑さで昼過ぎには35.0℃迄上がり猛暑日に。
ところが午後1時過ぎから雲が湧き出し・・・
13時半、32.9℃、61%
大阪から奈良にかけ午後3時前からゲリラ豪雨、大阪市には大雨警報が発令
このあたりはほどほどで、我は水遣りが助かるかも
さてNHKラジオ深夜便・今日の誕生日の花はマメ科の「クズ・葛」、
和名の由来は、和紙の産地の大和・国栖(くず)が葛󠄀粉の産地であったことから
とされ、秋の七草の一つ。
山上憶良の有名な歌、万葉集 第八巻 1538番
原文『 芽之花 乎花葛花 瞿麦之花 姫部志 又藤袴 朝皃之花 』
「萩の花 尾花 葛花 なでしこの花 をみなへし また藤袴 朝顔の花」
蔓性で半低木の多年草で、茎が非常に丈夫なことから他の植物に絡み付いて
数mにまで成長し、山地等どこにでも見られ、今や厄介な雑草になっている。
しかし古来から葉は牛の飼料、9月までの茎からは繊維を取り葛布となった。
この葛布は軽くて雨に強く、保温性もあるため、着物の上に羽織る上着の一種
「被布・ひふ」や「合羽・かっぱ」、「裃・かみしも」、また敷布に仕立てた。
万葉集 第七巻 1346 作者不詳
原)『姫押 生澤邊之 真田葛原 何時鴨絡而 我衣将服』
「女郎花生ふる沢辺の真田葛原(まくずばら)何時かも絡(く)りてわが衣に着む」
女郎花(おみなえし)の咲いている佐紀沢(さきさわ)のほとりの真葛原の葛を、
いつ糸にして私の衣にできるだろうか
また長さ1.5m、径20cmにもなる根には多量の澱粉が含まれ、精製し葛粉と
して食用に用いられ、本葛粉、
葛粉は薬効(イソフラビン)を持ち、体を温め血行をよくするため、風邪引き
(葛根湯)や胃腸不良の時の民間治療薬として古くから利用されてきた。
奈良県の吉野産を「吉野本葛」は最高級品とされ、和菓子など用いられる。
花言葉は、薬効があることから「治癒」と。
花は、葉腋に長さ20cmの偽総状花序を出し、紅紫色の蝶形花を咲かせる。
万葉集 第十巻 1942番 作者不詳
『霍公鳥(ほととぎす) 鳴く声聞くや 卯の花の 咲き散る岡に 葛引く娘女(をとめ)』
意)霍公鳥の鳴く声を聞きましたか、
卯の花が咲いては散る丘で葛を引いている娘さん
9月に入り、小庭ではホトトギス(杜鵑草)が咲きだした。
ユリ科の多年草、花弁にある紫の斑点模様を、野鳥のホトトギスの胸にある
模様に見立ててホトトギスと名付けられた。
連れ合いは、椿が咲く間の茶花として重宝している。