マイコン工作実験日記

Microcontroller を用いての工作、実験記録

気になるLCD

2008-07-27 01:33:05 | LCD
タッチパネル・ジャケットではTechToysの3.2インチLCDを使っているのですが、このLCDが売り切れ(SOLD OUT)状態になってしまい、今や値段も表示されていないようです。2, 3日前に見た時には旧製品(OBSOLETED)と書かれてたような気がします。どうやら、その代わりに新たに2.8インチのLCDが発売になったようなので、ざっと仕様を確認してみました。



  • LCDのサイズは小さくなったが、ペースボードの大きさとヘッダーの端子数は同じ。端子もほぼ同じなので、最小限のハード/ソフト変更で3.2インチの代わりに使用可能。
  • LCDコントローラはILI9320からILI9325に変更。まだ詳しくは調べていないのですが、機能的には大きな違いもなくほとんど同じように使えるように思えます。
  • タッチパネル・コントローラと32MB NANDフラッシュには変更無し。16bitインタフェースが基本で、8bitラッチの使用で、8bitインタフェースも可能な点も同じ。
  • LEDのドライバは、LCDモジュール内ではなくボード上に実装されている。3.2インチの時と同じようにPWMで明るさ制御可能。
  • お値段はUS $89.00. 旧製品の3.2インチは$85.00でした。


こうしてみると、使い勝手にはほとんど違いがなくて、画面が若干小さくなっただけのようにも思えますが回路図を比べてみて、大きな違いが1点あることに気が付きました。ヘッダピンに出ているデータ線16本の上位と下位が入れ替わっています。

3.2インチ製品では32MBのフラッシュのデータ線には16bitのうちの上位8bitがつながっており、ほんとは8bitのフラッシュなのにあたかも16bitのように操作することでAT91SAM7SEの持つNANDフラッシュ・インタフェース機能を利用していました。また、それが原因となりAT91SAM7SEのECC機能を活用することができませんでした。今回の2.8インチ製品を使えば、この問題が解決されて、素直に8bitフラッシュとしてプログラムが組めてECC機能も利用できるようになるはずです。

うーん、いつか換装してみたいものです。